TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

春の陽炎

2011-03-20 | 写真日記

まだ春浅い、木々が芽吹くまえの林床を彩る可憐な花たちは、
林床に光が届く、葉が繁るまでの短い期間だけの儚い命ゆえ、
スプリングエフェラメル(春の妖精)、春の陽炎(かげろう)などと呼ばれている。

日影沢ではそろそろハナネコノメが見頃になっているのではと、
裏高尾を訪れたのは先週の11日、その帰り道で巨大地震が起こった。

日影沢林道の入り口駐車スペースは一台分だけの空きが残っていてラッキー
お目当てのハナネコノメは咲いているだろうか、いそいそと沢沿いの道をたどる。
米粒ほどに小さい花なので、遠目じゃまったく見えないけど、
しゃがんでカメラをのぞき込んでいる人がいたら、そこが群生地。

 

岩に張りつくようにして咲くハナネコノメ  (ユキノシタ科ネコノメソウ属)

 

  

花は咲きだしたばかりのようで、ようやく開いてきたといったところ。 全開したときの花(右)
直径5mmと小さい花だけど、ネコノメソウの仲間では一番のべっぴんさん。
白い花びらに見えるのは萼で、真っ赤な雄しべがとてもラブリー

 

おなじネコノメソウの仲間でも一段とシブイ色味のヨゴレネコノメ
けど、地味ながらもそこは自然の巧みなカラーセンスが発揮されていて、開きはじめた萼の
中にチラリと見える葯の赤紫色(さらに葯が開くと花粉の黄色が加わる)、そして葉には
灰白色の模様どりがしてあってと、落ち着いた色調には抜かりがない。

 

  林床にはアズマイチゲが咲きはじめていた。

 

日影沢をたどってしばらく歩いてみたが、まだ雪が残る沢沿いに花はなく、
ニリンソウの群生地は大勢の人に踏まれて消滅が危ぶまれ、現在ロープを張って土壌回復中。
咲いていたのは沢の向こう岸に一輪だけだった。

 

日影沢の先にある木下沢(こげさわ)にも寄ってみた。
木下沢梅林の梅は4分咲きといったところか? 翌日から梅まつりが行われる梅林では、
今年から遊歩道を設置。祭りの期間中は中へ入れることになった。

 

木下沢のハナネコノメも見てこようと思ったとき、

梅林の反対側では、

急に強く吹いた風が、びっしりと花をつけた杉林をなでると、たちまちのうちに大量の花粉が
煙のごとく舞い上がった。 ひぇ~~これはたまらん。
もう花どころではなくなり、ダッシュで退散 車内へ逃げ込んだ。

 

                       

 

最初に揺れを感じたとき、地震とは気づかず、
あれ、目まいかな? 運転中にヤバイぞ、、、なんて思いながら走り出すと、どうも違う。
交差点の信号が軒並み消え、電線がユラユラしているのを見て、ラジオのスイッチを入れた。
乗っているクルマは右に左に気味悪いほど揺れる。
踏切が閉まったままとなり道路はクルマの長い列、相川駅手前で先へ進めない。
地震による揺れはそれからも繰り返しあったものの、付近の人たちの様子はとくに変わりなく、
それを見て、ここは焦らず待つしかないなと1時間ばかり経ったところで、バスの運転手さんが
踏切はいつ開くかわからない、ここ(バスターミナル)でUターンした方がいいと親切にも道を教えてくれた。
延々とクルマが並ぶ反対車線、アドバイスしてもらわなかったらいつ帰れたことか、、、感謝!

おしえていただいた道でR16に出ると、信号機が機能しないところには警官がいたりしてスムーズに帰宅。
停電はしていたものの、それも夜遅くには回復。その後地震の詳しい情報を知るにいたり驚いた。
そして一週間が経ち、被災地の悲惨な状況が伝わってくるにつれ、どうしようもない脱力感と、
あの美しい自然が一瞬のうちにみせる途方もない威力に圧倒される。

釜石港の「世界一深い防波堤」も、押し寄せる津波を防ぐことはできなかった。
31年の歳月と1,215億円をかけた湾口防波堤だったが、自然のパワーにひとたまりもなく崩壊。。
最高に美しいものは最高に強い、いまさらながら思うことだ。

被災地からの報道で、瓦礫のなかに1歳8カ月のお孫さんを探す祖母の姿があった。
めちゃくちゃに破壊された家に「あっ!」と言って駆け寄る祖母、
そこにはお孫さんが誕生した記念に植えた梅の木が、1mほどの高さに育ち、
地震と津波にも負けず、小さな芽をつけていた。
「もうすぐ花が咲くわね、孫のかわりだから大事に育てなくちゃ」
そう話して微笑む祖母の瞳に、微かな希望の光が射しこむのを見た。

 

                      

 

計画停電のあいだ、近所の雑木林へ行ってみた。

クヌギやコナラの林床にはスプリングエフェラメルの代表カタクリが、、

 

気温が17℃を超えると花が開く  (ユリ科)

 

 

キクザキイチゲは太陽に向かって身を乗り出すようにして

 

  くねっと身をよじってうつむくシュンラン

春の妖精たちはどれも恥ずかしがりやで奥ゆかしい。。

 

 

小枝にとまってひと休み?のジョウビタキ 

 

  森を散歩しながらエサを探すツグミ

 

 

いつもなら散歩する人たちを見かける公園も、いまは訪れる人も少なくひっそりとしている。
久しぶりに来た公園は、春らしい彩りが増えていた。

    

ハナモモはつぼみを大きく膨らませ、小花が集まって咲くサンシュユは遠目からもきれい。
別名のハルコガネバナ(春黄金花)の方がわかりやすくていいと思う。

 

 

カンザクラ(寒桜)とカンヒザクラ(寒緋桜)は満開にちかく

 

 

カンザクラの蜜を吸いにやってきたメジロは、パタパタ落ち着きなく花の間を飛び交う。

 

      

メジロの嘴は先端が細くとがっていて、花の蜜が吸いやすくなっているそうだが、なるほどそうだ。
それで下から見ると精悍な感じさえする。甘い花の蜜が大好物。

 

けど、見る角度によってはひょうきんにも見える。白いアイリングのせいかもね。

 

計画停電の3時間を有意義に過ごせた散歩だった。
まだ寒さが残るなかにも春は確実にやってきていて、花も鳥もそれを静かな歓びとしているようだ。
だが被災地では雪降り、避難所では寒さと不便を強いられる生活がつづいている。
ほんとうにお気の毒だ。せめて暖かい春が、一日でもはやく訪れますように。

最後になりましたが、地震の犠牲となられた皆様のご冥福をお祈りするとともに、
被災されたかたがたへ、謹んでお見舞い申し上げます。
また、被災地の一日もはやい復興を、心よりお祈りいたします。

 

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ミスミソウとセツブンソウ咲く山里へ

2011-03-10 | 写真日記

東名・御殿場からR138と走っているうちに空が泣きだした。
目的地半ばにして雨は本降り、気持ちが萎む空模様まいったなぁ~
念のためケータイでピンポイント天気をチェック。
おっ、目的地の天気はマーク、、行くべし~

しか~し、雨は霙に変わり、やがて小雪がはらはらと舞いだした。
東富士五湖道路から見える景色は早くも一面まっ白。

 

 

 

籠坂トンネル上は霧氷の森

 

通り過ぎてしまうのが惜しいくらい、森は素敵な表情を見せていた。

 

トンネルを抜けると、雪景色は夢のように消えていて、薄日まで射しているじゃありませんか、
よかったというか、なんというか・・・
精進湖まで来ると、青空がひろがっておひさまポカポカ。
さらに奥へと進んでミスミソウ咲く自生地へ。

 

山の急斜面にひっそりと咲くミスミソウ(三角草) キンポウゲ科
平たい三角の葉からミスミソウと名がついたそうで、雪割草の別名もある。
日本海側にはピンク色のもあるが、太平洋側で見られるのは白色が多いそうだ。

  

  まだ咲きはじめたばかりで花は少なめ

自然記念物に指定されている貴重な花。 いつまでもここに咲いていられますように。。。

 

 

コチラはメジャーな福寿草     
民家の庭にたくさん咲いていた。

 

 

ミスミソウの自生地からそう遠くないところに、セツブンソウ(節分草)の自生地もあって、

例年より一週間ほど遅い開花となったけれど、元気よく可愛い花を咲かせていた。

 

 

 

アップにして花のつくりを観察すると、花全体は2cmほどと小さく、花びらのように見える白い萼、
それじゃ花びらはというと、紫色の雄しべの周りに並ぶ黄色いのが花びら。
写真ではわかりにくいけど、花弁はY字形で蜜線になっているんですね~

冬枯れの林床で、一番に春を知らせてくれるのがセツブンソウ、そしてミスミソウだ。
里山が生活のなかで機能していた昔の頃は、ごく普通に見られる花だったのが、
いまでは環境の変化とともに、限られた場所でしか見ることができなくなってしまった。
野草園など植栽されているのはあるけど、自然のまま咲いているのは数少ない。
また盗掘によって花が途絶えてしまったところも多く、残念なことだ。
ここのセツブンソウも、変種のめずらしい株が持ち去られていた。

春は名のみの風の寒さや、、、早春の野山でこれら可憐な花に出会う嬉しさは格別

 

花を見た帰り道、西湖野鳥の森公園に寄ってみた。

  芝生広場には樹氷まつりの残骸が残る。

青木ヶ原樹海に囲まれているだけに静かで、小鳥がチュンチュンしている。
森の散策路をすこしばかりたどってみると、樹海に吸い込まれていきそうな感じがする。
溶岩がゴロゴロした原生林の森は、いつもの森とは様子が違う。
ジメッとしていて薄暗く、あまりキモチがいいとは言えないのは気のせい??

 

建物の周囲には、いくつか餌台が設置されていて、鳥たちがエサをついばみに来ていた。

 

   

餌台に集まっていたのはヤマガラ(左)とシジュウカラ(右)

 

台に置かれたヒマワリの種めがけて飛んできては嘴に咥え、すぐに飛び立つ、
数羽でこの動作をくり返していて、たちまちエサはオシマイになった。

 

そして~  

「あれっ、もうないの?」 ちょいがっかりなヤマガラくん、
「うんにゃ、あっという間だぜ。下に落ちてるのを拾いにいこうよ」 とシジュウカラくん。。
そんな会話が想像されるワンシーン。。

 

ときに野山を訪れ、花や鳥といった小さきものたちに目を凝らしていると、
そこには気持ちがホンワカする、そしてフレッシュな光景が展開する。
とくに春は、木々の葉が繁りだすまえの短い期間に、小さきものたちの世界が集約されている。
さぁ、春を探しに出かけてみよう!

 

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春よ来い

2011-03-07 | kanon

は~るよ 来い は~やく 来い
  歩きはじめたみぃ
ちゃんが
  赤い鼻緒のじょじょ履いて
  おんもへ出たいと 待っている~

 

春を待ちわびる様子がよく表現されている童謡『春よ来い』
コチラかのんも、まったく同様で、
歩く楽しさを知った幼子には、一日でもはやく、
春の陽射しあふれる外へ、連れ出してあげたいものです。

 

春を待つ海、、、天神島から望む江ノ島 

 

 いっぱい並んだ貝殻にワクワク

 

          ワタシはコレ~

 

よかったらお一つ ハイ どうぞ    

 

磯あそびにはまだ水も冷たく、裸足にもなれない時期ですが、
自由にヨチヨチ歩きをさせられる転んでも痛くない砂浜は、子どもを遊ばせるのに好都合。

 

  地球の表面を素手で感じる ホジホジ

 

掴むほどにサラサラと指の間を  
くぐりぬけてゆく砂、、、
このちょっと不思議な感触がたまらないみたい。。

 

  

 自然いっぱいの外はお宝もどっさり~ ♪~(´ε` ) 
オトナにはツマラナイものでも、ワタシにはオモシロイものばかり、たのしい~

 

                     

 

 

ふぅ~ん、ZOORASIA、、、なんのことだろ?

 

入園料を払ってゲートを通過、ベビーカーを借りて歩きだすと、
レイによって「記念のお写真はいかがですか」とのかけ声。
マイカメラでの撮影もサービスとあって、ではとお願いしたワンショットが↓コレ。

で、売り物の写真はよく撮れているけど、一枚1,000円也とお高いのでパス。
これでじゅうぶんデス。(笑)

 

   

はじめて見るホンモノのゾウさん、見つめる眼差しは真剣そのもの。。

 

ライオンはお昼寝中  
無防備にお腹ひなたぼっこで眠る♀ライオン

 

  ホッキョクグマがいる亜寒帯の森

 

「やぁ! カラス君」、、、と言ったかどうか?   

 

  2頭は♂と♀なのか、とっても仲がいい。

 

なんだか愉しそうにじゃれあうホッキョクグマ


そんなクマさんたちの様子を      
ガラス越しにペッタリ張りついて観察
人間よりダンゼン興味深い動物たち

 

 

  テクテク広い動物園の中をいっぱい歩いたよ

 

ぞうさん ぞうさん お鼻が長いのね 

実物大の動物オブジェが置かれたごろごろ広場。ゾウの他にクジャク、キリン、ヘビなどあって、
記念撮影にいい小道具

 

   

カメの背中に乗ってゴキゲンだったかのん、顔がコワイのかゴリラに抱っこされるのは嫌がって
シブシブ写真におさまりました。

 

  

はじめて見るナマの動物たちに、おおいに幼心を刺激されたようです。
また来ようね。

 

                       

 

お花大好きかのん、花屋さんの前を通りかかると、立ち止まっては花の匂いをクンクン。
夏になったら高原のお花畑へ連れていってあげるね。
きょうはセツブンソウの自生地がある山奥の村へ遠征。

葉のない木々に被われた、見た目は冬枯れの山ですが、
陽射しが舞い込む林床には、春のお便り が届いていました。

 

真っ先に春を告げる小さな花セツブンソウ、あそこにもここにもいっぱい咲いてるね!

春爛漫となる日が待ち遠しいです。
そういえば、ナンカ変化に乏しいと思ったら、かのんてば着てる服が毎度おなじドット柄。
うゎん、万年服だってのがバレバレだわ~~

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