TOKIDOKI 日記

日々のなかで、「へぇ~」「ふぅ~ん」と思った、
私につながるステキなコトやモノ、そしてヒトたちの記録です。

高峰山/フラワー トレッキング

2010-07-07 | 写真日記
森を歩く・鳥と歌う・心を紡ぐコンセプトのハイキングツアー
3月に行われた雪の森を歩くスノーシューツアーにつづき、
6月は、あの白い森が爽やかな緑となって表情を一変した様子と
そこに咲く花々との出会いを楽しみに行われました。


               

早朝、の横浜を出発。
まぁ~梅雨の時期ですから晴天は望むべくもなく、それでも途中から
薄日が射してきたりもして、明るい曇り空になってきました。
でも~、高峰高原に着くと霧、そして小雨。
レインウェアを着こんで出発です。
はぁ~雨か~~~とちょっぴり気落ちしてしていた私ですが、
出発前のオリエンテーションでガイドさんは、
「きょうは、私にとっては最高のお天気」とニッコリ。
なぜならいま咲いてる花は、雨や霧のときこそ最高に美しい!
雨の雫をまとい、いっそう輝いて咲く小さな花たち、
晴れたときには見られない可憐な姿が見られますよ、、と。




登山道で見かける花のなかでも、とりわけ小さくて可愛らしいのがツツジ科の花たち。
ぷっくりした膨らみがチャーミングな、小指の先ほどの大きさの花は、クロマメノキ
浅間葡萄とも呼ばれて、秋には美味しい実になります。



  

この一帯はレンゲツツジの自生地でもあって、草原のあちこちでオレンジ色の花がよく目立ちます。
ツツジと聞いてまず思い浮かべるのが、このような大きな花ですよね~

でも、ツツジの仲間には、目立たない花をひっそりと咲かせ、秋のご馳走となってくれるのも
多いというのが今回よくわかりました。

   

赤みを帯びた花をつけるこちらはオオバスノキ(大葉酢の木)。
葉を噛むと、酸っぱい味がします。このカワイコちゃんも、秋になると紫色に熟し、食用になります。



ツツジの仲間、こちらはウラジロヨウラク(裏白瓔珞)。

  これはまだつぼみの状態。


そして成長した姿がコチラ  

とっても小さい花ですけど、とってもキュートで、なんて可愛らしいんだろうって思っちゃいますよね。
ぷくんと膨れた花の先がキュッとしまって、さらにフレア~に広がる、、、ラブリ~~~
この反り返ったひらひらですけど、カワイイだけじゃなく、ちゃんと理由があるんです。

うつむいて花を咲かせるこのタイプ、マルハナバチに受粉してもらいやすくするための足場なんですね。

  ピントがイマイチですがマルハナバチがあおむけになって

めくれあがった花の先っぽにアシでつかまり、蜜を吸っています。
命をつなげていくため、花だってただキレイなだけじゃなく、いろんな工夫をしているんですね~






さて、足元で咲く花にも注目してみましょう。
森のトレイルにはさまざまな花が咲いています。
写真では分かりにくいですが、マイズルソウのハート型の葉が
グリーンの絨毯を広げたようにびっしり、そして米粒ほどに小さな白い花を咲かせています。


     

     マイズルソウは舞鶴草と書きますが、ハート型の葉を真上から見ると、
     ちょうどツルが羽をひろげて飛んでいるように見えるというのからきています。


     

     倒木に群生するマイズルソウ。この日、森でいちばん数多く見られた花でした。



しっとりと露に被われた森。雨の時期は白い花が多いそうです。
霧が流れる乳白色の森で、目立つ色といえば白、ここでも花たちは命を紡いでいくための
カラーリングでキメているんですね。


          

    ツマトリソウ(左)にゴゼンタチバナ(右)。妻と理想じゃなくて褄取草と書きますが、
    名前の由来は、花びらの縁が褄を取ったように紅くなるのもあることからきているそうです。
    お目にかかりたいです。


      おなじみのスズランも、この時期の白い花ですね。



            

       開店準備中のカラマツソウ。蕾のときは可愛く、花開いたときは繊細で、線香花火のような
       白い花は遠くからでもよく目立ちます。



 

    高山植物のなかではメジャーな花

  ハクサンイチゲ(白山一華)。 直径3cmくらいの大きな花で、群れて咲く姿が印象的です。





   

岩の割れ目にびっしり花をつけていたコケモモ
地面に這うように生えていますが、草ではなくツツジ科の木。
5mmほどの小さな花は、秋には赤い実になります。 秋の山歩きでは、おいしそうな赤い実をつまんで
いくつか頬張るのですが、生の実は酸っぱいだけで甘くはありません。ジャムやジュースにすると
とっても美味しいのですが、国立公園内での採取は禁止されています。







圧倒的に白い花が多いなかで、マイズルソウの群れのなかにぽつんぽつんとピンクの花が


       イワカガミです。。





 さてさて次にお見せするのは、今回のツアーで初めて知った花です。



葉っぱに隠れるようにして咲いているもみじの花
控えめにちょこんと、、、、かわいいですね~



そして10年に一度花を咲かせるという笹の花  
かなり地味ではありますが、これでもれっきとした花なんですね。
花が咲くと笹は枯れ、そこにはマイズルソウが群生するそうです。
ガイドさんに教えてもらわなければ、知らずに通り過ぎていました。



また、おもしろい対比を見せてくれたのが、この二つの葉っぱ、




葉全体に鋭いトゲがあってギョッとします
ハリブキ(ウコギ科)といって、タラノキとおなじ仲間です。

トゲは葉だけにおさまらず、茎にもびっしりで、  
もうもう全身トゲだらけ!最強ガード。
植物のトゲは、虫や動物に食べられないため、また他にも身を守るための理由があるの
ですが、このガードぶりには驚くというか呆れてしまいます。

ですが~、この葉っぱのすぐそばにあったオオカメノキときたら、



アタシはいっさいガードなし、好きなだけ食べていってちょうだい、、、そんな大らかさがあって
見ればどの葉も虫食い穴だらけじゃありませんか。

タイプの違い? なんか人間にもいますよね~ こんなカンジ。
「アナタ、なんでそんなにトゲトゲしいの?」
トゲの葉っぱに訊いてみたくなりました(笑)




そして~



歩くたびごと、いつも見入ってしまう美しさなのが、
カラマツの葉をまぶすようについた水滴や、草の葉の上でころんと丸くなって光る雫。
自然そのまま水の宝石は、儚くもやさしい光を放つ天然ジュエリーですね。




            

カラマツに付着している地衣類の説明を聞いています。
地衣類は菌類の仲間で、藻類と共生し、たがいに助けあって生きていて、
他の生物が生育できない厳しい環境下でも生活できるタフさを備えています。
でも~、大気汚染や環境の変化にはことさら弱く、それで、地衣類の生息が見られるところは
自然環境が優れているということになります。




                                




歩くより、たちどまったり、しゃがんだりしている時間の方が長くて、
山頂に着くのはいつのことやら、、、でも、それがイイんです


   

   ずっと蕾ばかりだったハクサンシャクナゲに、咲いているのを見つけました





       

   山の花には、うつむいて咲くものが多く、そんな姿に心惹かれる人も多いです。
   ミヤマハンショウヅルも、そういった花のひとつ。
   紫色の素敵な帽子で顔を隠して、恥じらいつつ咲く美しいつる性の花。
   




   高峰山頂付近は霧で、眺望は得られませんでしたが、
   そのかわり、自然から私たちへの嬉しいサプライズギフトがありました。

   

   いっしょうけんめい美しい声で、歓迎の歌をうたってくれたルリビタキちゃん
   
   ビタキ類のなかでは一番人気のルリビタキ。
   この子は羽が青くないので、♂の若鳥らしいです。
   尾羽だけがブルーの♀と判別が難しいみたいです。
   
   濃い霧のこともあって、色がはっきり見えませんでしたが、
   やっとのことで念願のルリビタキを見ることができて、すごくハッピー
   なかなかお目にかかれない鳥なんですもの。。


                     

   
森を歩く・鳥と歌う・心を紡ぐ
まさにそうして楽しく過ごせた高峰山での一日でした。
下山後には、山の想い出に浸りつつ、yukkoさんのピアノライブでエピローグ。





次回は、この日に出会った花が実を結び熟す秋、
ベリーベリーハイキングが楽しみです。
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