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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#213 【桜木タイム】

2009-10-26 | #09 湘北 県予選編
試合残り時間1分56秒

海南 84
湘北 80




湘北のオフェンス。

海南は、2-3ゾーンに変更した。




「流川がいなければ、外角はまずない。ゾーンで、桜木と白田を潰せば、勝利はぐっと近づく。」

とベンチの高頭。




「潮崎、緊張するなよ。」

「あぁ。」

宮城から潮崎へボールが渡る。



『キュッキュ!』


真田が潮崎にプレッシャーをかける。


(凄いっ。今にも獲られそうだっ。)


潮崎は、たまらず柳にパスをした。


「サル風!こっちだ!!」

桜木がパスを要求する。


「任せましたよ!」

「おうよ!」



『バシ!』



高いパスが桜木に供給された。

小菅と大泉の2人が、桜木を囲む。


「ぬっ。チビ丸とコスギめ!」

「小菅さんだ!!」

清田も囲みにかかる。


「庶民どもが何人来ようが、天才は止められーーん!!」



『びよーーん!!』



高いジャンプを見せる桜木は、右手でボールを掴み、右腕をめいっぱい伸ばした。




「高いーーー!!」

「あれでは、届かない!!」




そして、ゴールに向かって、ボールを放った。


「天才フック!!」


『シュ!』




「おーー!!」

中村が声を出す。

「あれは、フックシュート!桜木君、いつのまに、あんな技を!!」




『バン!!』



「しまったーー!!」


白田のフックの見よう見真似で放った桜木のフックシュートは、
リングにさえ当たらず、ボードにあたり大きく跳ね返った。


「花道!何やってんだ!!」

「自らとーーーる!!」



『びよーーん!!』



ゴール下のリバウンド争い。

白田が、大泉の前を陣取り、スクリーンアウトをしている。

その後ろから、桜木が飛んだ。

小菅、清田も飛ぶ。


『パン!』


「ぬっ!!」

ボールにいち早く触れたのは、神。

ポジションが明暗を分ける。

神は、ボールを弾いた。

再び、舞い上がるボール。


「何度でも飛ぶーーーー!!」



『びよーーん!!』



着地と同時に、素早い反応を見せる桜木。

誰よりも高く、速く、空中に舞った。


(速い!レベルが違う!)

と神。



『バシ!!』


桜木はボールを掴み取った。


「嘘だろ!!」

清田が驚く。




「なんというジャンプ力!!」

「高く、そして速い!!」




「最高到達点はもちろん、そこまで持っていく速さが尋常ではない。」

と田岡。

「桜木・・・。リバウンドを掴む者は、勝利を掴む・・・。」

福田がつぶやく。

(天性の素質・・・。ふっ。本当にリバウンドの天才かもしれないな・・・。)

仙道が小さく笑う。




「リョーちん!」

桜木が宮城に視線を向ける。




「宮城ケア!!」

高頭が叫ぶ。




「と見せかけ、自らシュート!!」


『びよーーん!!』


4度目のジャンプを見せる桜木。

今度は、綺麗なジャンプシュートであった。



『シュパ!!』




「決まったーーーー!!!」

「赤頭のやつ、何回飛んでんだーー!!」

「粘り強い!!」




「ハッハッハ!まさに天才!!」


「花道!ナイッシューだ!!ここディフェンス、踏ん張るぞ!!」

「おうよ!!」




「なんてこなの・・・。4回連続、しかも誰よりも速く高い・・・。」

「桜木君、凄いよ。」

「まだまだです。」




「邪魔者がいねぇから、リバウンドも取りやすいぜ!!」




(あんにゃろ・・・。)




海南 84
湘北 82




湘北のオールコートマンツー。

ファウルギリギリに激しく当たる。


「獲られてたまるか!No.1ガードを受け継ぐのは、この清田信長だ!!」

「俺に勝ってから、言いやがれ!!」


清田と宮城の激しい1on1。

清田は大きく左右に振った。


(来いよ。)


『キュン!』


宮城に並びかける清田。



だが。



『ドン!!』



「っつう!!」

「甘いな!野猿!」

清田の目の前には、桜木が倒れていた。



『ピィーーー!!』



「チャージング!!」




「桜木のテイクチャージだ!!」

「桜木が清田から、オフェンスファウルを奪ったーー!!」

「一気に湘北ムードだ!!」




「くそ!!」

悔しがる清田の横で宮城。

「よくわかったな。花道。」

「野猿を捕まえることなど、動作に足らん。ハッハッハ!」


『パシッ。』


宮城と桜木が手のひらを当てた。




「宮城が冷静に清田を誘い、桜木がそれに応えたか。」

「この場面で、奇跡的ファインプレーをやってのけた。」

「流れは、湘北。」




桜木が湘北に追い上げムードを作り出す。



海南 84
湘北 82







続く。