試合残り時間1分56秒
海南 84
湘北 80
湘北のオフェンス。
海南は、2-3ゾーンに変更した。
「流川がいなければ、外角はまずない。ゾーンで、桜木と白田を潰せば、勝利はぐっと近づく。」
とベンチの高頭。
「潮崎、緊張するなよ。」
「あぁ。」
宮城から潮崎へボールが渡る。
『キュッキュ!』
真田が潮崎にプレッシャーをかける。
(凄いっ。今にも獲られそうだっ。)
潮崎は、たまらず柳にパスをした。
「サル風!こっちだ!!」
桜木がパスを要求する。
「任せましたよ!」
「おうよ!」
『バシ!』
高いパスが桜木に供給された。
小菅と大泉の2人が、桜木を囲む。
「ぬっ。チビ丸とコスギめ!」
「小菅さんだ!!」
清田も囲みにかかる。
「庶民どもが何人来ようが、天才は止められーーん!!」
『びよーーん!!』
高いジャンプを見せる桜木は、右手でボールを掴み、右腕をめいっぱい伸ばした。
「高いーーー!!」
「あれでは、届かない!!」
そして、ゴールに向かって、ボールを放った。
「天才フック!!」
『シュ!』
「おーー!!」
中村が声を出す。
「あれは、フックシュート!桜木君、いつのまに、あんな技を!!」
『バン!!』
「しまったーー!!」
白田のフックの見よう見真似で放った桜木のフックシュートは、
リングにさえ当たらず、ボードにあたり大きく跳ね返った。
「花道!何やってんだ!!」
「自らとーーーる!!」
『びよーーん!!』
ゴール下のリバウンド争い。
白田が、大泉の前を陣取り、スクリーンアウトをしている。
その後ろから、桜木が飛んだ。
小菅、清田も飛ぶ。
『パン!』
「ぬっ!!」
ボールにいち早く触れたのは、神。
ポジションが明暗を分ける。
神は、ボールを弾いた。
再び、舞い上がるボール。
「何度でも飛ぶーーーー!!」
『びよーーん!!』
着地と同時に、素早い反応を見せる桜木。
誰よりも高く、速く、空中に舞った。
(速い!レベルが違う!)
と神。
『バシ!!』
桜木はボールを掴み取った。
「嘘だろ!!」
清田が驚く。
「なんというジャンプ力!!」
「高く、そして速い!!」
「最高到達点はもちろん、そこまで持っていく速さが尋常ではない。」
と田岡。
「桜木・・・。リバウンドを掴む者は、勝利を掴む・・・。」
福田がつぶやく。
(天性の素質・・・。ふっ。本当にリバウンドの天才かもしれないな・・・。)
仙道が小さく笑う。
「リョーちん!」
桜木が宮城に視線を向ける。
「宮城ケア!!」
高頭が叫ぶ。
「と見せかけ、自らシュート!!」
『びよーーん!!』
4度目のジャンプを見せる桜木。
今度は、綺麗なジャンプシュートであった。
『シュパ!!』
「決まったーーーー!!!」
「赤頭のやつ、何回飛んでんだーー!!」
「粘り強い!!」
「ハッハッハ!まさに天才!!」
「花道!ナイッシューだ!!ここディフェンス、踏ん張るぞ!!」
「おうよ!!」
「なんてこなの・・・。4回連続、しかも誰よりも速く高い・・・。」
「桜木君、凄いよ。」
「まだまだです。」
「邪魔者がいねぇから、リバウンドも取りやすいぜ!!」
(あんにゃろ・・・。)
海南 84
湘北 82
湘北のオールコートマンツー。
ファウルギリギリに激しく当たる。
「獲られてたまるか!No.1ガードを受け継ぐのは、この清田信長だ!!」
「俺に勝ってから、言いやがれ!!」
清田と宮城の激しい1on1。
清田は大きく左右に振った。
(来いよ。)
『キュン!』
宮城に並びかける清田。
だが。
『ドン!!』
「っつう!!」
「甘いな!野猿!」
清田の目の前には、桜木が倒れていた。
『ピィーーー!!』
「チャージング!!」
「桜木のテイクチャージだ!!」
「桜木が清田から、オフェンスファウルを奪ったーー!!」
「一気に湘北ムードだ!!」
「くそ!!」
悔しがる清田の横で宮城。
「よくわかったな。花道。」
「野猿を捕まえることなど、動作に足らん。ハッハッハ!」
『パシッ。』
宮城と桜木が手のひらを当てた。
「宮城が冷静に清田を誘い、桜木がそれに応えたか。」
「この場面で、奇跡的ファインプレーをやってのけた。」
「流れは、湘北。」
桜木が湘北に追い上げムードを作り出す。
海南 84
湘北 82
続く。
海南 84
湘北 80
湘北のオフェンス。
海南は、2-3ゾーンに変更した。
「流川がいなければ、外角はまずない。ゾーンで、桜木と白田を潰せば、勝利はぐっと近づく。」
とベンチの高頭。
「潮崎、緊張するなよ。」
「あぁ。」
宮城から潮崎へボールが渡る。
『キュッキュ!』
真田が潮崎にプレッシャーをかける。
(凄いっ。今にも獲られそうだっ。)
潮崎は、たまらず柳にパスをした。
「サル風!こっちだ!!」
桜木がパスを要求する。
「任せましたよ!」
「おうよ!」
『バシ!』
高いパスが桜木に供給された。
小菅と大泉の2人が、桜木を囲む。
「ぬっ。チビ丸とコスギめ!」
「小菅さんだ!!」
清田も囲みにかかる。
「庶民どもが何人来ようが、天才は止められーーん!!」
『びよーーん!!』
高いジャンプを見せる桜木は、右手でボールを掴み、右腕をめいっぱい伸ばした。
「高いーーー!!」
「あれでは、届かない!!」
そして、ゴールに向かって、ボールを放った。
「天才フック!!」
『シュ!』
「おーー!!」
中村が声を出す。
「あれは、フックシュート!桜木君、いつのまに、あんな技を!!」
『バン!!』
「しまったーー!!」
白田のフックの見よう見真似で放った桜木のフックシュートは、
リングにさえ当たらず、ボードにあたり大きく跳ね返った。
「花道!何やってんだ!!」
「自らとーーーる!!」
『びよーーん!!』
ゴール下のリバウンド争い。
白田が、大泉の前を陣取り、スクリーンアウトをしている。
その後ろから、桜木が飛んだ。
小菅、清田も飛ぶ。
『パン!』
「ぬっ!!」
ボールにいち早く触れたのは、神。
ポジションが明暗を分ける。
神は、ボールを弾いた。
再び、舞い上がるボール。
「何度でも飛ぶーーーー!!」
『びよーーん!!』
着地と同時に、素早い反応を見せる桜木。
誰よりも高く、速く、空中に舞った。
(速い!レベルが違う!)
と神。
『バシ!!』
桜木はボールを掴み取った。
「嘘だろ!!」
清田が驚く。
「なんというジャンプ力!!」
「高く、そして速い!!」
「最高到達点はもちろん、そこまで持っていく速さが尋常ではない。」
と田岡。
「桜木・・・。リバウンドを掴む者は、勝利を掴む・・・。」
福田がつぶやく。
(天性の素質・・・。ふっ。本当にリバウンドの天才かもしれないな・・・。)
仙道が小さく笑う。
「リョーちん!」
桜木が宮城に視線を向ける。
「宮城ケア!!」
高頭が叫ぶ。
「と見せかけ、自らシュート!!」
『びよーーん!!』
4度目のジャンプを見せる桜木。
今度は、綺麗なジャンプシュートであった。
『シュパ!!』
「決まったーーーー!!!」
「赤頭のやつ、何回飛んでんだーー!!」
「粘り強い!!」
「ハッハッハ!まさに天才!!」
「花道!ナイッシューだ!!ここディフェンス、踏ん張るぞ!!」
「おうよ!!」
「なんてこなの・・・。4回連続、しかも誰よりも速く高い・・・。」
「桜木君、凄いよ。」
「まだまだです。」
「邪魔者がいねぇから、リバウンドも取りやすいぜ!!」
(あんにゃろ・・・。)
海南 84
湘北 82
湘北のオールコートマンツー。
ファウルギリギリに激しく当たる。
「獲られてたまるか!No.1ガードを受け継ぐのは、この清田信長だ!!」
「俺に勝ってから、言いやがれ!!」
清田と宮城の激しい1on1。
清田は大きく左右に振った。
(来いよ。)
『キュン!』
宮城に並びかける清田。
だが。
『ドン!!』
「っつう!!」
「甘いな!野猿!」
清田の目の前には、桜木が倒れていた。
『ピィーーー!!』
「チャージング!!」
「桜木のテイクチャージだ!!」
「桜木が清田から、オフェンスファウルを奪ったーー!!」
「一気に湘北ムードだ!!」
「くそ!!」
悔しがる清田の横で宮城。
「よくわかったな。花道。」
「野猿を捕まえることなど、動作に足らん。ハッハッハ!」
『パシッ。』
宮城と桜木が手のひらを当てた。
「宮城が冷静に清田を誘い、桜木がそれに応えたか。」
「この場面で、奇跡的ファインプレーをやってのけた。」
「流れは、湘北。」
桜木が湘北に追い上げムードを作り出す。
海南 84
湘北 82
続く。