4強が出揃う。
流川、福田の姿はないが、納得のいくメンバーであった。
IHMVP仙道。
スピードキングこと宮城。
三井を目指すシューター山岡。
自称天才リバウンド王桜木。
「ハルコさん!天才の名にかけて、必ず優勝します!!
そして、負けキツネにこの桜木の本当の力を見せ付けてやりますよ!!」
「たまたまだろ。どあほう。」
「ふっ。負けキツネが吼えてなさい!ハッハッハ!!」
選手らと少し離れた場所にいる安西と田岡。
「様々なタイプの選手が揃いましたね。」
「はぁ。」
浮かない表情で安西に言葉を返す田岡。
「安西先生、今一度お聞きしてよろしいですか?なぜ、このような試合をさせたのでしょうか?」
「彼らには可能性がある。様々な選手と立ち会うだけで、その可能性は更に拡がります。」
選手ら。
「センドー。どっちが上か決着をつけてやる。」
「あぁ。楽しみにしている。だが、うちの拓真に勝てたらな。」
「ふん。山猿なんぞ、この天才の敵じゃねぇ。」
「甘くみてると痛い眼見ちゃうよ。」
仙道と桜木の会話に入ってくる山岡。
「庶民が天才に勝とうなどとは。てめーもセンドーもぶっ倒す!!」
「ふっ。」
「いざ、全力勝負ってか。」
再び、安西ら。
「それは試合中でもできるのではないでしょうか・・・。」
「試合では、対戦が叶わない対戦もあります。
仙道君と宮城君の純粋な1on1は、ここでしか見られませんよ。」
「そっそうですけど・・・。」
選手らを眺める田岡。
「おいおい、花道。それじゃ、まるで俺が負けるみてぇじゃねぇかよ!!」
「おっ。すまぬ。リョーちん。」
(まぁ、流川が勝てない仙道に、俺が勝てるとは思わねぇけどな。そして、花道も・・・。)
「宮城。楽しみにしているよ。」
「スピード勝負ならぜってー負けねぇからな。」
「あぁ。」
「彼らに必要なものは、経験です。今のうちにありとあらゆる経験をさせておきたい。
経験は、裏切らない。この先、ずっと・・・。」
「・・・。」
(安西先生は、かなり先を見据えておられる・・・のか。)
(桜木に勝てば、仙道さんと真剣勝負ができる。勝つしかないっしょ!)
珍しく気合が乗る山岡。
(あーは言ったが・・・、さて、どうするか。)
少しだけ、困惑の表情を見せる宮城。
(俺が負けたら、あいつに悪いよな。)
流川をチラっとみる仙道。
(優勝はこの俺だ!!)
根拠のない自信を見せる桜木。
「では、準決勝を始めます。宮城さんと仙道さん、お願いします。」
晴子が、コートに2人を呼ぶ。
「リョーちん。少しは、意地見せろよ!!」
「うるせー。」
流川は、興味なさそうに、隅でボールを回している。
仙道は静かに、コートに足を踏み入れた。
仙道のオフェンスから。
『ザシュ!!』
仙道が、流川戦で見せたジャンプシュートをあっさりと、瞬く間に決めた。
「・・・。」
無言の仙道。
「・・・。」
無言の宮城が、ボールを持つ。
「宮城は相手じゃないといわんばかりのジャンプシュートだな。」
と潮崎。
「違うよ。リョータを相手に、最高のプレーで応えたんだ。仙道の敬意の表れととってもいい。」
安田が答えた。
「ありがとうよ。」
「あぁ。」
宮城は、仙道を前に、礼をいう。
距離を離して守る仙道に挑む。
(俺の全てを仙道にぶつける!!)
『キュ!!』
『ダムダム!!』
「!!」
得意のクイックネスを生かしたドリブルを発動する宮城。
「稲妻ステップ!!」
「いや、読まれている!!」
仙道に並びかけ、跳躍力に任せた強引なレイアップシュートを放った。
ボールは、仙道の腕をスルリとよけ、リングに向かう。
「強引だ!!」
「いや、軌道はいい!!」
『クルンッ。』
宮城の放ったレイアップシュートは、リングを半回転し、落ちた。
ネットを通過せずに。
「うわーー!おしぃーー!」
「あと少し!!」
「さすがに1on1じゃ敵わなねぇーよ。」
「誰にも負けるわけにはいかないからな。」
お互いの最高のプレー、自信のあるプレーで挑んだ1on1。
流川×仙道戦のように、長時間、息を飲む白熱した攻防ではなかったが、ワンプレーに一点集中した両者。
そのレベルの高さは、見ているもの誰もが、納得するものであった。
「リョーちんの仇は、俺がとってやる!!」
「あぁ、期待しているぜ。」
「なっなんだ、その適当な返しは!!」
「花道には、わからねぇんだよ。仙道の凄さを!」
「ふん。俺にはわからねぇ!なぜなら、天才だから!!ハッハッハ!」
踏ん反り返る桜木を遠くからみる緑川。
(あの自信が、僕に必要なのか・・・。)
宮城 0
仙道 1
大方の予想通り、仙道が決勝に駒を進めた。
第1試合 ×宮城 ○仙道
続いて、行われる山岡対桜木の対決。
予想は、山岡優勢が、若干上回っていた。
続く。
流川、福田の姿はないが、納得のいくメンバーであった。
IHMVP仙道。
スピードキングこと宮城。
三井を目指すシューター山岡。
自称天才リバウンド王桜木。
「ハルコさん!天才の名にかけて、必ず優勝します!!
そして、負けキツネにこの桜木の本当の力を見せ付けてやりますよ!!」
「たまたまだろ。どあほう。」
「ふっ。負けキツネが吼えてなさい!ハッハッハ!!」
選手らと少し離れた場所にいる安西と田岡。
「様々なタイプの選手が揃いましたね。」
「はぁ。」
浮かない表情で安西に言葉を返す田岡。
「安西先生、今一度お聞きしてよろしいですか?なぜ、このような試合をさせたのでしょうか?」
「彼らには可能性がある。様々な選手と立ち会うだけで、その可能性は更に拡がります。」
選手ら。
「センドー。どっちが上か決着をつけてやる。」
「あぁ。楽しみにしている。だが、うちの拓真に勝てたらな。」
「ふん。山猿なんぞ、この天才の敵じゃねぇ。」
「甘くみてると痛い眼見ちゃうよ。」
仙道と桜木の会話に入ってくる山岡。
「庶民が天才に勝とうなどとは。てめーもセンドーもぶっ倒す!!」
「ふっ。」
「いざ、全力勝負ってか。」
再び、安西ら。
「それは試合中でもできるのではないでしょうか・・・。」
「試合では、対戦が叶わない対戦もあります。
仙道君と宮城君の純粋な1on1は、ここでしか見られませんよ。」
「そっそうですけど・・・。」
選手らを眺める田岡。
「おいおい、花道。それじゃ、まるで俺が負けるみてぇじゃねぇかよ!!」
「おっ。すまぬ。リョーちん。」
(まぁ、流川が勝てない仙道に、俺が勝てるとは思わねぇけどな。そして、花道も・・・。)
「宮城。楽しみにしているよ。」
「スピード勝負ならぜってー負けねぇからな。」
「あぁ。」
「彼らに必要なものは、経験です。今のうちにありとあらゆる経験をさせておきたい。
経験は、裏切らない。この先、ずっと・・・。」
「・・・。」
(安西先生は、かなり先を見据えておられる・・・のか。)
(桜木に勝てば、仙道さんと真剣勝負ができる。勝つしかないっしょ!)
珍しく気合が乗る山岡。
(あーは言ったが・・・、さて、どうするか。)
少しだけ、困惑の表情を見せる宮城。
(俺が負けたら、あいつに悪いよな。)
流川をチラっとみる仙道。
(優勝はこの俺だ!!)
根拠のない自信を見せる桜木。
「では、準決勝を始めます。宮城さんと仙道さん、お願いします。」
晴子が、コートに2人を呼ぶ。
「リョーちん。少しは、意地見せろよ!!」
「うるせー。」
流川は、興味なさそうに、隅でボールを回している。
仙道は静かに、コートに足を踏み入れた。
仙道のオフェンスから。
『ザシュ!!』
仙道が、流川戦で見せたジャンプシュートをあっさりと、瞬く間に決めた。
「・・・。」
無言の仙道。
「・・・。」
無言の宮城が、ボールを持つ。
「宮城は相手じゃないといわんばかりのジャンプシュートだな。」
と潮崎。
「違うよ。リョータを相手に、最高のプレーで応えたんだ。仙道の敬意の表れととってもいい。」
安田が答えた。
「ありがとうよ。」
「あぁ。」
宮城は、仙道を前に、礼をいう。
距離を離して守る仙道に挑む。
(俺の全てを仙道にぶつける!!)
『キュ!!』
『ダムダム!!』
「!!」
得意のクイックネスを生かしたドリブルを発動する宮城。
「稲妻ステップ!!」
「いや、読まれている!!」
仙道に並びかけ、跳躍力に任せた強引なレイアップシュートを放った。
ボールは、仙道の腕をスルリとよけ、リングに向かう。
「強引だ!!」
「いや、軌道はいい!!」
『クルンッ。』
宮城の放ったレイアップシュートは、リングを半回転し、落ちた。
ネットを通過せずに。
「うわーー!おしぃーー!」
「あと少し!!」
「さすがに1on1じゃ敵わなねぇーよ。」
「誰にも負けるわけにはいかないからな。」
お互いの最高のプレー、自信のあるプレーで挑んだ1on1。
流川×仙道戦のように、長時間、息を飲む白熱した攻防ではなかったが、ワンプレーに一点集中した両者。
そのレベルの高さは、見ているもの誰もが、納得するものであった。
「リョーちんの仇は、俺がとってやる!!」
「あぁ、期待しているぜ。」
「なっなんだ、その適当な返しは!!」
「花道には、わからねぇんだよ。仙道の凄さを!」
「ふん。俺にはわからねぇ!なぜなら、天才だから!!ハッハッハ!」
踏ん反り返る桜木を遠くからみる緑川。
(あの自信が、僕に必要なのか・・・。)
宮城 0
仙道 1
大方の予想通り、仙道が決勝に駒を進めた。
第1試合 ×宮城 ○仙道
続いて、行われる山岡対桜木の対決。
予想は、山岡優勢が、若干上回っていた。
続く。
確かに若干不利な感じですけど原作キャラとして、がんばってほしいです。
こんにちは。
桜木は、ここからが本当の戦いということになりますね。不利かもしれませんが、ゴリから1本取った男ですからね。
何があってもいいんじゃないかなって思います。