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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#265 【一点集中】

2010-02-04 | #10 湘北 番外編
4強が出揃う。

流川、福田の姿はないが、納得のいくメンバーであった。



IHMVP仙道。


スピードキングこと宮城。


三井を目指すシューター山岡。


自称天才リバウンド王桜木。



「ハルコさん!天才の名にかけて、必ず優勝します!!
そして、負けキツネにこの桜木の本当の力を見せ付けてやりますよ!!」

「たまたまだろ。どあほう。」

「ふっ。負けキツネが吼えてなさい!ハッハッハ!!」




選手らと少し離れた場所にいる安西と田岡。

「様々なタイプの選手が揃いましたね。」

「はぁ。」

浮かない表情で安西に言葉を返す田岡。


「安西先生、今一度お聞きしてよろしいですか?なぜ、このような試合をさせたのでしょうか?」

「彼らには可能性がある。様々な選手と立ち会うだけで、その可能性は更に拡がります。」




選手ら。

「センドー。どっちが上か決着をつけてやる。」

「あぁ。楽しみにしている。だが、うちの拓真に勝てたらな。」

「ふん。山猿なんぞ、この天才の敵じゃねぇ。」

「甘くみてると痛い眼見ちゃうよ。」

仙道と桜木の会話に入ってくる山岡。

「庶民が天才に勝とうなどとは。てめーもセンドーもぶっ倒す!!」

「ふっ。」

「いざ、全力勝負ってか。」




再び、安西ら。

「それは試合中でもできるのではないでしょうか・・・。」

「試合では、対戦が叶わない対戦もあります。
仙道君と宮城君の純粋な1on1は、ここでしか見られませんよ。」

「そっそうですけど・・・。」

選手らを眺める田岡。




「おいおい、花道。それじゃ、まるで俺が負けるみてぇじゃねぇかよ!!」

「おっ。すまぬ。リョーちん。」

(まぁ、流川が勝てない仙道に、俺が勝てるとは思わねぇけどな。そして、花道も・・・。)

「宮城。楽しみにしているよ。」

「スピード勝負ならぜってー負けねぇからな。」

「あぁ。」




「彼らに必要なものは、経験です。今のうちにありとあらゆる経験をさせておきたい。
経験は、裏切らない。この先、ずっと・・・。」

「・・・。」

(安西先生は、かなり先を見据えておられる・・・のか。)




(桜木に勝てば、仙道さんと真剣勝負ができる。勝つしかないっしょ!)

珍しく気合が乗る山岡。


(あーは言ったが・・・、さて、どうするか。)

少しだけ、困惑の表情を見せる宮城。


(俺が負けたら、あいつに悪いよな。)

流川をチラっとみる仙道。


(優勝はこの俺だ!!)

根拠のない自信を見せる桜木。




「では、準決勝を始めます。宮城さんと仙道さん、お願いします。」

晴子が、コートに2人を呼ぶ。


「リョーちん。少しは、意地見せろよ!!」

「うるせー。」


流川は、興味なさそうに、隅でボールを回している。


仙道は静かに、コートに足を踏み入れた。



仙道のオフェンスから。



『ザシュ!!』


仙道が、流川戦で見せたジャンプシュートをあっさりと、瞬く間に決めた。


「・・・。」

無言の仙道。


「・・・。」

無言の宮城が、ボールを持つ。




「宮城は相手じゃないといわんばかりのジャンプシュートだな。」

と潮崎。

「違うよ。リョータを相手に、最高のプレーで応えたんだ。仙道の敬意の表れととってもいい。」

安田が答えた。




「ありがとうよ。」

「あぁ。」

宮城は、仙道を前に、礼をいう。


距離を離して守る仙道に挑む。


(俺の全てを仙道にぶつける!!)



『キュ!!』


『ダムダム!!』


「!!」


得意のクイックネスを生かしたドリブルを発動する宮城。




「稲妻ステップ!!」

「いや、読まれている!!」




仙道に並びかけ、跳躍力に任せた強引なレイアップシュートを放った。

ボールは、仙道の腕をスルリとよけ、リングに向かう。




「強引だ!!」

「いや、軌道はいい!!」




『クルンッ。』



宮城の放ったレイアップシュートは、リングを半回転し、落ちた。



ネットを通過せずに。




「うわーー!おしぃーー!」

「あと少し!!」




「さすがに1on1じゃ敵わなねぇーよ。」

「誰にも負けるわけにはいかないからな。」


お互いの最高のプレー、自信のあるプレーで挑んだ1on1。

流川×仙道戦のように、長時間、息を飲む白熱した攻防ではなかったが、ワンプレーに一点集中した両者。

そのレベルの高さは、見ているもの誰もが、納得するものであった。



「リョーちんの仇は、俺がとってやる!!」

「あぁ、期待しているぜ。」

「なっなんだ、その適当な返しは!!」

「花道には、わからねぇんだよ。仙道の凄さを!」

「ふん。俺にはわからねぇ!なぜなら、天才だから!!ハッハッハ!」


踏ん反り返る桜木を遠くからみる緑川。

(あの自信が、僕に必要なのか・・・。)




宮城 0
仙道 1




大方の予想通り、仙道が決勝に駒を進めた。


第1試合 ×宮城 ○仙道




続いて、行われる山岡対桜木の対決。

予想は、山岡優勢が、若干上回っていた。








続く。


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (しの)
2010-02-05 06:50:38
桜木はヤスシオ菅平のブロックで組み合わせに恵まれましたから、初めて難しい相手と対戦ですね。
確かに若干不利な感じですけど原作キャラとして、がんばってほしいです。
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おはようございます (うまだんく)
2010-02-05 07:12:07
しのさん

こんにちは。
桜木は、ここからが本当の戦いということになりますね。不利かもしれませんが、ゴリから1本取った男ですからね。
何があってもいいんじゃないかなって思います。
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