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うまがスラムダンクの続き

うまがスラムダンクを勝手にアレンジ。
スラムダンクの続きを書かせていただいています。

#264 【4強出揃う】

2010-02-03 | #10 湘北 番外編
流川 9
仙道 9




100を越える瞳が、煌びやかに光る体を映す。


体育館の窓から、差し込む陽の光が、汗を眩く光らせている。


右手のスナップとともに、跳び散る汗も、また輝いていた。


放物線を描くボールは、綺麗な回転を見せながら、リングへ向かう。


静寂の一時に聞こえる一瞬の音。



『パサ!』



ボールは、リングを通過し、ネットに優しく、包まれた。



誰より、高く。


誰より、速く。


誰より、美しく。


そのシュートは、体育館にいた全ての人を魅了した。

対戦した男でさえ、それは同じだった。



決着。




「はっ晴子ちゃん。」

彩子は、肘で晴子を促す。

「えっ。あっ、はい。」

その光景を呆然として見つめていた晴子が、苦渋の表情を浮かべながら、声を発する。



「勝者。仙道さん。」




「流川君に勝った!!さすが、仙道さんやー!!アンビリーバブル!バブル!!」

「あのジャンパーを決められるのは、仙道しかおらん!!よくやったぞ!!仙道!!!」

彦一と田岡のテンションは、MAXを迎えていた。


「悔しいだろうな。流川さん・・・。」

柳の声は、若干トーンダウンしている。

「純粋な1on1には、相当の自信を持っていたからな。」

と宮城。

「リョーちん。サル風。まだまだあめー。キツネの性格をわかっちゃいない。
あいつの性悪根性を・・・。」

「ん!?」

「花道?」




「お疲れ。」

仙道が流川に声をかける。

「・・・。」

無反応の流川。

「・・・。」

覗き込む仙道。

「ふっ。合同練習は、まだ始まったばかり。また勝負してやるよ。」

そういうと、仙道は流川に背を向け、コート外へ歩き出した。


流川は笑っていた。

(ふっ。上等だ!)

去り行く仙道の背中に向かって、流川は拳を突きつけた。




(流川は、明確な目標を打ち出すことができた。仙道を越えるというな・・・。そして、仙道も・・・。)

と田岡。




仙道もまた、自身に課題を打ち出す。

(負けるわけにはいかない。)




その光景を見ていた安西が、小声で一言。

「仙道君。ありがとう。」



流川 9
仙道 10




第1試合 ×流川 ○仙道




続く勝負は、黒川対宮城。

ともに、苦手とする相手であった。

パワーの黒川。

スピードの宮城。


宮城は、黒川の力と高さの前に、なす術なく、得点を奪われる。

黒川は、宮城のスピードとクイックネスに、得点を奪われる。

第1試合同様に、熱い攻防を見せていた。


だが、宮城の起死回生のドリブルスティールが炸裂する。


「ドリブルは得意じゃないようだな。奪ったぜ!!」

「・・・。」



その裏の宮城のオフェンス。


「!!!」


予選決勝、仙道をも抜き去った、宮城のカットインが試合を決めた。


「黒川。うちには、お前よりももっと力強く、ゴリラのような先輩がいたんだ。
その人に比べりゃ、まだまだだ。」

「1年で、その人を超えてみますよ!!」

「へっ。俺を認めさせたければ、死ぬほど練習して来いよ!!」



「おっ!?」

(俺の言葉。)

と仙道が少し苦笑い。




「仙道さんと宮城さんの準決勝か。チェックせなあかんな!!」




黒川 1
宮城 2




第1試合 ×流川 ○仙道

第2試合 ×黒川 ○宮城




続いて、緑川と山岡がコールされた。


「シュータータイプの1on1か。」

「うーん。どう考えても、山岡さんだな。」

上杉と柳の会話。


そして、予想通りの決着となった。


「えーと、緑川ちゃん?」

「あっはい。」

「いいもん持ってるんだから、自信をもたなきゃ。そして、自分を信じようよ。」

「はっはい。」

「シュートは、自信が必要さ。なんちゃって。」

(自信か・・・。)



安西が柳に下した緑川への自信の植え付け。

悩む柳の一方で、それは、ひょんなところから、急展開をみせた。


(自信って、どうすれば・・・。桜木先輩を見習えばいいのかな・・・。)


だが、あらぬ方向に加速する。



そして、2回戦最後の試合。


桜木対潮崎



桜木が全力のダンクを決める。

潮崎の不意打ちの3Pも、桜木には通用せず、叩き落した。


「シオ、わりーな。天才は、負けるわけにはいかんのだ!ハッハッハ!」


桜木圧勝。



4強が出揃った。




第1試合 ×流川 ○仙道

第2試合 ×黒川 ○宮城

第3試合 ×緑川 ○山岡

第4試合 ○桜木 ×潮崎








続く。


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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ふはー (UOMO)
2010-02-03 14:43:51
1on1シリーズ、楽しませていただいています。

仙道さんは柔らかな強さのイメージがありますよね。ゴリ押しのメンツが多い中で、ひときわ魅力を感じます。

今回のお話、前半部分は少女漫画的キラキラ度200%!こういった感じも良いと思いますよ~

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おはようございます (うまだんく)
2010-02-04 07:22:13
UOMOさん

お久しぶりです。
そうですね、柔らかい強さ、仙道さんにピッタリの言葉ですね。
最初の部分は、少し抽象的な雰囲気を出してみました。いい言葉が浮かんだら、またやってみます!
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