動く

2020-05-04 23:54:40 | テレビ番組
【第十六回「大きな国」】

昨日放送の『麒麟がくる』第十六回。視聴率は・・・まだ発表されていませんね。

それにしても、相次ぐ出演者の不祥事に放送中断。呪われているとしか思えませんが、見ている人は支持してくれると思います。

今日はお休みなんで、ちょっと長くなりそう。

・戦いになるのを止めようとする光秀。まずは尾張の帰蝶様のところへ向かうも、これまでの経緯があって平行線。

・一部始終を隣室で聞いていた信長さん。帰蝶様に彼我の情勢を示した後、『古今和歌集』の一首を「わからん」とのたまう。曰く「何で冬に花が散るんだ?」・・・本当にわかっていないのか、あるいは例えているのか。

・10月に天文から弘治に改元したこの年(1555)11月、駿河で太原雪斎が病死。同年9月に病死した越前の朝倉宗滴と共に、当主に代わって政戦両面を司る存在がいなくなったことが、のちの歴史を大きく動かすことに。

・この年3月に元服して元信と名乗った、ひさびさ登場の竹千代くんさん。まっすぐそうな見た目だけど、すでにタヌキっぽい面がちらほら。

・さて、次は高政を説得する光秀。こちらもうまくいかず。まあ、殺した弟たちは小見の方の子。その実家である明智家をそのままにする訳がない。この点、光秀も甘い。

・前々から書いていましたが、美濃の統治者として十分な能力がある高政。基本的に現状維持とはいえ、この時代においては間違った思考じゃありません。ただし、その視野はほぼ一国のみ。

・今回の主役は叔父上。自分を中継ぎと決め、家と領地を無事引き継ぐことを目的に生きてきた光安の悲しみと怒り。先は見えているにもかかわらず、意地で道三につきます。

・そして、光秀は道三のいる大桑城へ。おそらく、この作品一二となるシーンになるかと。

・最後に自身のなせなかった「大きな国」を託し、戦場へ向かう道三。セリフといい、太陽を背にした画といい・・・例え作り物であっても、心が動く。

・美濃のために東西奔走していた(はずの)光秀。その美濃が割れてしまった時、理屈で生きてきた人間が感情、あるいは夢で動く。叔父上といい、どうにも明智の人たちは器用じゃない模様。
コメント
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