【残り4週】
明日でいよいよ12月。中央競馬も残り4週です。
ハーツクライの引退もあり、このまま行くと有馬記念がものすごくつまらんことになりそうですが、ディープファンの人たちには(せいぜい)感動の年末をむかえて欲しいものです。
一方、有馬記念に出走できそうなお馬さんがいなくなってしまった藤澤和雄厩舎。
先週はそれぞれ決して悪い内容ではなかったのですが、2着が2回あったものの勝ちは上積みできませんでした。
幸い森厩舎も勝てなかったので3勝差のまま。ただ、内容では大きな差があるので、せめてリーディングを奪還して欲しいものです。
さて、今週から中山・阪神・中京の3場開催。出走馬は9頭です。
5R 2歳新馬 芝2000m パリスフレンズ 牡2 内田博 55.0
6R 3歳上500万 ダ1800m キングアーサー 牡3 北村宏 56.0
8R 3歳上1000万 ダ1800m トレンツリアード 牡4 塚田 △55.0
10R 葉牡丹賞(2歳500万) シーレイダース 牡2 北村宏 55.0
12R 市川ステークス(3歳上1600万) シンボリウエスト セ6 57.0
12月3日 第5回中山2日
9R 3歳上1000万 ダ1200m ミスターケビン 牡4 塚田 △55.0
11R ターコイズステークス(3歳上牝馬オープン) 芝1600m ピサノグラフ 牝4 塚田 53.0
12R 美浦特別(3歳上1000万) ピサノパテック 芝2500m 牡4 田中勝 57.0
第5回阪神2日
11R 阪神ジュベナイルフィリーズ(2歳牝馬GⅠ) 芝1600m イクスキューズ 牝2 藤田 54.0
一番の注目はもちろんイクスキューズ。
前走5馬身差つけられたアストンマーチャンが1番人気になるでしょうが、こちらも1500mのクローバー賞をレコード勝ちしたお馬さんです。能力にはそれほど差はないはず。
阪神競馬場改装後初のGⅠを勝利で飾りたいところです。鞍上の藤田騎手、頼みます。
つぎに2歳牡馬2頭。
新馬戦に出走するパリスフレンズ。
有馬記念などGⅠを3勝したマンハッタンカフェの半弟にあたる良血馬。藤澤厩舎的にはエアスマップ(注1)の弟でもあります。
一方で兄2頭がどちらかといえば晩成型だったし、父のダンスインザダークもあまり器用な産駒を出していません。
デビュー戦のここはどうなのか期待と不安が半分半分。名手内田博幸騎手の手腕でいいレースを。
シーレイダースは新馬勝ちして以来の競馬。
前走は若さがモロに出た感じでしたが、それでも勝つあたりは能力のある証拠でしょう。
藤澤厩舎は葉牡丹賞と相性がいい(注2)ですし、ここを勝って先を期待させて欲しいものですな。
つづいて古馬条件戦の安定勢力4頭。
まずはピサノグラフ。
去年の紫苑ステークス以来ひさびさのオープン戦。格上挑戦とはいえGⅡ4着の実績があるし、中山マイルは全4勝のうち3勝を挙げているコースです。
ハンデ戦なので斤量は53キロ。前走クビ差で敗れたコスモマーベラスがおそらく1番人気で55キロなので逆転もありえます。塚田騎手、がんばれ。
昇級後、1600万で2→3→2着のシンボリウエスト。
負けた馬が、マイルCSで5着したキンシャサノキセキや阪急杯2着のコスモシンドラーといった実力馬。
今回は彼らほどの強敵はいないはず。気になるのはひさびさの1200mでしょうか。
なかなか勝てない1000万勢の中でも特に勝てないピサノパテック&ミスターケビン。
パテック君は近頃34秒台の上がりを繰り出せるようになってきましたが、あいかわらず勝てません。
今回は、セントライト記念で3着したとき以来の田中勝春騎手とのコンビ。今なら2500mの方がいいかも。
ケビン氏は鞍上が代わっても、京都に遠征しても、ダートでもやっぱり勝てません。
今回の鞍上は塚田騎手ですから、斤量は1キロマイナス。実力はあるので、これが大きく出るかも。
ともかく、いい加減に勝て!言いたいのはそういうことです。
最後にデビュー前はかなり期待されていただろう2頭、キングアーサーとトレンツリアード。
キングアーサーは地方競馬に出走するという話だったのですが、こちらに回ってきました。
初のダート戦、いい方に向かってくれるといいのですが。
地方の交流競争で勝っていた(らしい)トレンツリアードは、今回が昇級戦(違うかも)。
500万では2着が最高でしたが、一応血統馬です(注3)から、目覚めればあるいは・・・。
注1 父デインヒル。藤澤厩舎に97年から02年まで所属。6歳時に本格化しGⅡオールカマーを勝つ。
注2 97年ロードアックス、00年プレジオ、01年サスガ、03年シェルゲームと過去10年で4勝。気になるのは、その後重賞を勝てたのがロードアックス1頭だけということ。
注3 父はサンデーサイレンス。母は97年のファンタジーステークス2着馬で、同年の阪神3歳牝馬ステークス1番人気(5着)だったシンコウノビー。弟は今年の葵ステークスを勝ったウインレジェンド。