Cosmos Factory

伊那谷の境界域から見えること、思ったことを遺します

あのころの景色③

2024-04-04 23:42:01 | つぶやき

あのころの景色②より

 2016年1月に「35年後の景色」を記した。そこで扱った写真の解説を次のように記している。

野沢温泉に向かう途中に、飯山市内で1枚だけシャッターを切った。それが1枚目。市街を通るかつての国道117号のひとつ西側の裏通りだ。道の真ん中に消雪パイプが見えるが、おそらく今年はほとんど使っていないだろう。日陰にわずかながら雪が残っているが、ほぼ雪は無し。この時期に積雪ゼロなどということがかつてあったんだろうか。見て分かる通り、右手に「みはる寿司」という看板が見える。わたしの記憶ではここでかつてもシャッターを切った覚えがあって、この日記憶通りシャッターを切った。帰宅後かつての写真を紐解いてみたら、2枚目の写真があった。同じように「みはる寿司」の看板が。2枚目の写真はわたしが中版カメラを購入した頃に撮ったものだから、昭和56年か57年の冬のもの。35年くらい前のものだろうか。あの当時と同じ看板なのか2代目なのかは定かではないが、記憶通りの写真が見つかるとは思っていなかった。冬季間はこの通りは毎年こんな感じだったから、当時は消雪パイプが入っていなかったと思う。いちおう店の入口は1階にあったが、2階くらいのところから下って入るようなことが普通にあった。今は消雪パイプが入っているから、35年前のような景色になることはないのだろうが、それにしてもまったく雪の無い景色に驚く。こんな具合だから、もちろん野沢温泉に行く途中の道にも雪はなく、飯山市瑞穂から野沢温泉への坂を上り始めると、ようやく周囲に雪が。とはいえ、野沢温泉も道には雪はなく、普通タイヤでも大丈夫なほど、今年の光景は普通じゃなかった。

 写真を撮影した2016年は、正月明けまでまとまった雪が降らなかったのだろう、野沢温泉でもさほど雪が無かったのは、道祖神祭りを報告した「これもまた、御柱」の写真でもわかる。

 

 

 さて、今回同じ場所から再び写真を撮ってみた。2016年から既に8年経過している。まったく同じ光景が映し出される。ほぼ40年を経過しているのに、ここの風景は変わっていない。あえていえば、「35年後の景色」で記した通り、もはや除雪されずに2階ほどの高さのところを歩く光景は見られない。にもかかわらず、あの時と同じ看板と、店の雰囲気がそのまま見られるところに、不思議な思いが湧いてくる。

続く


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