キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

映画「華のスミカ」

2021年08月31日 | ☆エンタメ-映画




1952年横浜中華街を舞台に起こった「学校事件」をご存じの方は、どのくらいいらっしゃるでしょうか?

国共内戦から中華人民共和国の誕生、そして「大陸反攻」「台湾開放」のスローガンのもと、毛沢東(中国共産党)と蒋介石(中国国民党)との対立・・・・。世界史の出来事としてよく知っているこの対立が、そっくりそのまま横浜中華街の華僑の中にも飛び火して、暗い影を落とすことになったのです。

2年前に横浜に住み始めたのを機に、横浜の歴史をいろいろ勉強しました。
その中で知ったのがこの「学校事件」です。


学校事件を簡単に解説すると・・・・
もともと日本の開国、横浜の開港に伴って横浜中華街が形成されて数十年が経過したころ、子弟の教育のために(日本亡命中の)孫文の提案により、今の関帝廟や横浜中華学院のあるところに「大同学校」という華僑のための学校ができました。震災や戦災に見舞われても、断続的に学校は続いていました(名前はかわっていきますが)。

ところが、1952年、中華民国(蒋介石側、台湾)政府からこの華僑の学校の教育方針に介入があり、夏休みの間にそれまでいた教師を解雇し、新しい教師を送り込むということがいきなり行われました。どうも、教師の中に共産党のシンパがいると思われたのが原因のようです。

解雇される教師はもちろん、いきなりそれまで教えてくれていた先生が追放されると知った生徒や父兄は抵抗しました。が、当時日本は中華民国政府とつながりもあり、日本の警察も介入し事態が決着しました。

その結果、800人いた生徒のうちの600人強が解雇された先生たちの側につき、100人強が日本の学校に移り、元の学校には100人足らずの生徒が残ることになったそうです。

中華民国政府側は元の場所で「横浜中華学院」に。出て行った人たちは、しばらくは寺子屋式に民家に分散して授業を行い、翌年山手に新しい学校「横浜山手中華学校」を設立し中華人民共和国よりになります(というか一時はどっぷり革命教育を行っていた模様)、中華街には2つの学校がある状態になりました(今も続いています)


中華街によく行くようになってから、その学校の関係者(どちらも)とも知り合いになりましたし、いまはそんな対立は感じませんけど、きっと以前はいろいろあったんだろうなと思っていました。



 この「華のスミカ」は「学校事件」の当事者たちに話を聞きながら、横浜中華街に関係する家族史をたどっていくドキュメンタリー映画です。
監督は華僑4世。中国語は話せず、自分のルーツが中国だったと知ったのも15歳だったという人です。監督自身の家族の話ではあるのですが、テーマも鮮明でぶれず、家族史を扱いながらも東アジアの近現代史を俯瞰できる鮮やかな作品になっています。かなり映画作りがうまい人だと感じました。


おすすめです。


今は、横浜と新宿だけで公開されていますが、きっとそのうち全国を回ると思うので、機会があったらご覧ください。





え映画を見た足で図書館へ行きました。
この本は20年以上まに出版されている横浜華僑へのインタビュー集です。
なんと、「学校事件」当時の新旧両校長が登場します。
両側から話を聞くのはとても大事ですね。

そのほか、知っているお店がたくさん登場、20年前なので今はもう代が変わっているわけですが、あのお店の家族にはこんな歴史があるのか!!と引き込まれてしまいます。




映画「パンケーキを毒見する」2021年

2021年08月28日 | ☆エンタメ-映画

いつも拝読しているブログ

私も8月の頭に見ていたのでした。ブログに書こう書こうと思っていながら忘れていました。


菅首相を扱ったドキュメンタリー映画(というかバラエティー映画?)うちの近くのシネコンでは、朝一の回のみ上映していたので早起きして行ってきました。観客は高齢者多し。

内容的にはテレビのバラエティ番組のノリで作られた映画で、ライトなテイストは若者に見てほしいと思って作られたんだろうと思いましたが…果たして??

映画館だけじゃなくて、ネットで見られるようにしたら広がるかな。

知らないこともたくさん出てきたので、見に行って良かったです。
秋田の農村出身の苦労人というイメージあったけど、実はお金持ちの家の出身だったとか。パンケーキの一件はすっかり忘れていたので、映画のタイトルにはピンとこなかったのですけど。

とにかくこの映画を見て、日本の現状には焦りを感じました。


この夏読んだ本

2021年08月24日 | ☆読書
この夏はコロナコロナで何となく落ち着かなかった。
読んだ本の記録です。

論文集なので、それなりに難しいのですが、面白い話もあったり。
アンデルセンとグリム兄弟の生涯の比較研究は読みやすく興味深いものでした。



ヘレーン・ハンフ (著), 恒松郁生  (翻訳)

往復書簡集「チャリングクロス街84番地」の大ヒットにより、ついにあこがれの英国旅行ができることになったへレーンハンフのイギリス滞在記です。

翻訳している恒松郁生さんは、惜しまれつつ閉館してしまったロンドン漱石記念館の元館長さんですね。


頭木弘樹著
知り合いが読んでいて面白そうだったので図書館で借りてきた。
読み進めていくと、小澤俊夫先生の話やマックスリュティ理論の話が出てきてびっくり!頭木弘樹という方は「本を紹介する」のがお仕事なんだそう。
おびただしい本と落語の音盤が紹介されています。
面白い本でした。おすすめ!




お経で読む仏教」釈徹宗著
NHK出版 学びのきほんシリーズなので、とっても読みやすく面白かった。
この半年の仏教学習の成果もあり、よく理解できました。
釈先生のお話を聞く機会もそれなりにあるので、釈先生の声が脳内で響いていました。
おすすめ!







自由が丘にある小さな出版社~ミシマ社~の社長さんの書いた本です。
この出版社、本屋さんに行くと何か手書きっぽいポップとかがあったりして、気になっていたのです。
「自由が丘」だし。(自由が丘の近くでいつも仕事しています)

ここの出版社の本を買って読んだこともあります。(成長しない会社~「21世紀の楕円幻想論 その日暮らしの哲学」 平川克美著

最後まで読んで気が付いたのですが、この本はミシマ社のものではなく、河出書房です。
元気が出てきます。人生に悩んでいる人とか、若い人とか、これから一旗揚げたいひととか、そろそろ人生を仕舞いたい人とか。
おすすめします。





横浜市長選挙2021

2021年08月22日 | └─政治と社会
横浜市長選挙、朝いちで投票してきました。



これは昨日横浜橋通商店街に行ったときに、公園の中にできていたプレハブの投票所。選挙のためだけに作ったんだ…。おどろき。


期日前投票は区役所でやってました。




これは今日の朝刊。読売新聞。

いま、19∶20
20時に判明するのでしょうか?
投票率も気になります。





ヨコハマ低調散歩 雨続きのお盆休み

2021年08月20日 | ヨコハマ散歩
お盆休みはずおっと雨で、おとなしく家の周りで過ごすことになりました。
それでも運動不足になるので、雨の切れ間にちょっと散歩。
そんな記録です。


新聞社のまえには朝刊の一面と地方面が掲示されているので、通りかかるときは見出しを見ることにしています。
8/16の朝日新聞朝刊。
アフガニスタン・・・・。



横浜スタジアム。
オリンピックも終わり、通常に戻す作業が進んでいますが、まだこの垂れ幕はありました。


山下公園。
みなとみらいのオフィスビルの灯り、結構ついていますね。


きれいに咲くバラ。


普段ならそれなりに夜景を見に来る人たちがいますが、ベンチが雨に濡れているせいか、ジョギングする人のほかはあまり人もいませんでした。


雨もあり、コロナの新規感染者が急激に増えてもいたので、人々も外出を控えているのでしょうね。

緊急事態宣言中の街

2021年08月17日 | ヨコハマ散歩
コロナが大変な状況です。
首都圏だけでなく、だんだん地方にも広がっている様子。
やはり夏休みの帰省や旅行などの人の移動に伴って、増えるのでしょうね。
デルタ株への置き換わりもすごいスピードですし。
LINEで登録している神奈川県からのお知らせでは、毎日「救急搬送困難事案数」や病床キャパシティのお知らせが届きます。

今かかってしまうと、かなり苦しいことになりそうです。

私にもお盆休みで5連休があったのですが、ものの見事に全部雨でした。
(全国的に豪雨でたくさん被害が出ました…)
そのおかげで、まるっきりひきこもる連休となりました。
外食もせず、カフェにもいかず、バスや電車にも乗らず。
家で読書や映画、掃除なんかをして過ごしました。

もちろん、散歩くらいはしました。
5日間家にいたら、腰痛悪化して寝込むことになってしまいますからね。

散歩に出たら、近所にこんな張り紙がありました。

近所のレストランの窓に貼ってありました。
恐怖感が伝わってきます・・・。

こんなお知らせをしてるお店もあったり。

雨の中華街。人影まばら。


クラスター発生で話題になっていた新宿伊勢丹。
これは今日仕事の関係で新宿通過したので、ちらっと行ってきました。
地下の食料品売り場が閑散としていて、むしろ安全そうでした。

先行き不透明ですが、もうしばらく辛抱しないといけないのはまちがいないようですね。


それにしても、最近海外のニュースで欧米などの様子が映ったりすると、あまりマスクとかしてなくて驚きますね。





8月8日 横浜イギリス館にてコンサート

2021年08月14日 | ヨコハマ散歩
まだこんなにコロナがひどくなかったお盆休み前。
横浜山手の西洋館で開かれた室内楽のコンサートに行ってきました。
人数をぐっと絞って、完全予約制、名前も住所も登録制でした。


ここが、イギリス館。
もとイギリス領事公邸だったそうです。
前庭のイングリッシュガーデンはよく散策していますが、入るのは初めて!





30人でした。満員だったようです。



演者の皆さんは、コンクール入賞者のフレッシュなみなさん。
高校生、大学生、大学院生!
クラッシックの分野では(ほかの分野でもそうかもしれませんが)
このくらいの年齢で、上手い人はもう上手いらしいです。
(とプロの演奏家の方が言ってました。楽器の演奏は体力も関係するので年数たてばうまくなるというものでもないらしい)




こんなふうに座席の間隔も広く取り、休憩(換気)が途中2回もありました。


若いフレッシュな演奏で、楽しみました。
雨模様で湿気が大変ななかでかけましたが、癒されました。

緊急事態宣言下ではありましたが、しっかり対策されて安心して楽しむことができました。

が!

9月のコンサートは延期になってしまいました。
残念…。



横浜公園が市民にかえってきた

2021年08月09日 | └─政治と社会


オリンピックが終わり、立ち入り禁止になっていた横浜公園に入れるようになっていました。

犬の散歩や通り抜けていく人などがちらほら、写真撮りに来てる人もちらほら。
オリンピックが終わって寂しい感覚は全くなく、日常が戻ってホッとしてることに気づきました。

早速、感染者が増えていることとオリンピック開催は無関係だと言い張る政治家が目立ってるけど、「2週間前の数字だ」とすれば開催前から急増してるわけで、直接は関係ないって今はまだ言える段階なわけです。

でも、やっぱり「オリンピック開催を決めた」ことが私達の心に作用したのは間違いないという実感があります。

「あ、オリンピックできるんだ。コロナはそこまで怖くないってことんだな」って私でも思ったもんね。街の様子もそんな感じだったし。




でも、ふたをあけたらやっぱりそんなことはなかった。死者が増えないことを祈るのみ。
「あのときそんなに怖がらなかったけど、それで良かったんだね」ってこの先言えたらいいな。


以上は、横浜に住み、毎日都内に通勤している私の感覚です。
遠く離れた場所から、テレビだけで見る人の場合は違うと思いますが。

閉会式も少し見たけど、嫌になって途中で見るのやめてしまいました。うわべの魅力すらなくなってたみたい。

オリンピックはコロナを警戒しない象徴になりましたね。

屋外市民プールへ

2021年08月08日 | ヨコハマ散歩
最近よく眠れない。
早く寝るのだか、夜半すぎに目が覚めて、それからしばらく眠れない。そして、朝の通勤電車で居眠り。以前は電車で寝るなんてなかったんだけど。

暑くて散歩も控えめだから運動不足なのかな。
海に行った時は疲れが心地よかったし、プールに行こうかな。
調べてみたら、去年はコロナで営業してなかった近所の市営プールがやってるらしい。人数制限はしていて、朝から整理券を配るって。


元町公園の中にある市営プール。
山手の谷に作られているので、周りの森に沈み込んだよう。
ビルなんか見えない。


ちょうど、朝の散歩をしているときに整理券を配る時間になったので行ってみた。100人くらい並んでいるかな?係の人が券を配りに来てくれた。列は動かないスタイル(オープン前だから)
暑いのは嫌なので夕方の整理券をもらう。




9:00のオープンを待つ人たち、ちゃんとディスタンスはとられています。


夕方、家から水着を着て出かける。
プールの感染リスクは更衣室というもっぱらのうわさ。
マスクしないし密になるもんね。
水着を着ていけば、更衣室の滞在時間を短くできる。
帰りも水着の上に羽織ってくるスタイルでいこう。

休みの日だし混雑を心配してたけど、大きな50mプールに30人くらいの人しかいなかった。

水シャワーが冷たかったが、プールの水温は高い。
ここは、浮き輪も持って入れるし、水泳帽も不要らしい。
いわゆる遊びのプール。


(休憩時間)





屋外プールなんて高校以来。
東京にいたころはたまに公営の温水プールへ行っていたけど、横浜にはそういうところが少なくて行ってなかった。
横浜は夏季のみの屋外プールに力を入れているようであちこちにあるみたいだ。

かるく泳いだり、水中ウォーキングしたり、体を動かしました。
1時間で出てきました。
1時間200円。
気持ちよかった。


ところで、整理券は各時間帯(2時間刻みの5部制)230枚配るらしい。
30人は空いてると思ったけど、230人満員になったら泳ぐのは難しいのでは???満員になることあるのかな?

9月までオープンしてるそうなので、時々泳ぎに行こうと思います。



横浜中華街でアートに触れる

2021年08月06日 | ヨコハマ散歩
コロナの感染者がどんどん増えてる三連休、家に閉じこもりきりは嫌だけど、それでもリスクの高い行動はあまりしないようにしようと、家の周りで過ごすことにしました。


金曜の夜仕事帰りに、横浜中華街で開催中だったポップなアートショーに行ってきました。おなじみの華都飯店の2Fです。

東京オリンピック関連で来日予定だった海外の若手アーティストの作品(来日はできなくなったので作品だけ)を展示してありました。
スニーカー作品もあって楽しかった。


8/6までだったので、最終日にぎりぎり滑り込んだ形。
結局、最後の入場者となり、1作品ずつ詳しく解説してもらいながら鑑賞できました。行けてよかった。
ポストカードとトートバッグを買いました。


私はお店のポスターを見て知ったのですが、コロナが拡大していることで、告知もあまりしなかったとのこと。


CROSS STUDIO SPEAK EASY ART SHOW







そして今年初めての冷やし中華。







いま図書館では地球の歩き方が借りたい放題

2021年08月04日 | ☆学ぶ!
コロナ禍で何が変わったかといえば、海外旅行ですね。
国内旅行はそれなりにでかけている人多いですが、流石に観光目的の海外旅行はでかけている人ほとんどいませんよね。

それで、図書館の「地球の歩き方」コーナーがとっても充実してます。いつもなら、借りたい国のが貸出中のことが多いのですが。



先日、借りてた本を返しに行って、その場で借りてきました。(いつもは読みたい本を予約してから借りる)

インド、スリランカ、ネパールです。

なぜここかというと、今佐々木閑先生の仏教動画でインドの仏跡や三蔵法師の足跡、アショーカ王の石柱の話などを聞いているからです。

インド周辺は旅行するのにハードルが高いなーと思っていたのですが、仏跡巡りは一度は行ってみたいなどと思うようになりました。(加えて、今年の正月くらいにはヒマラヤ登山本を読み漁っていたし)




アショーカ王って凄いですね。
本当に一人だけだったのだろうか???

YOKOの好きなもの羅列

(順不同)地図、河岸段丘、保存樹木、宮本常一、縄文時代と日本の古代、文明開化と江戸時代、地方語、水曜どうでしょう、シャーロック・ホームズ、SHERLOCK(BBC)、陳昇、John Mellencamp、Kate Bush、イ・スンファン、カンサネ、1997年以前の香港映画、B級コメディー映画、SNL、The Blues Brothers、台湾、旅行の計画、イタリア、エステ、宮部みゆき、ショスタコーヴィチの交響曲5番、森川久美、のだめカンタービレ、くまモン
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