キカクブ日誌

熊本県八代市坂本町にある JR肥薩線「さかもと駅」2015年5月の写真です。

昔ばなし大学入門コース 第四回

2020年02月12日 | └─恩師
全6回コースも後半に入りました。
前回の講義で、演習の課題を共に取り組む仲間ができて、この2か月あまり、LINEなどでやり取りを続けてきました。それぞれ栃木、埼玉、神奈川に住んでいて、会って話をする機会はなかったので、受講後に打ち上げに行って親睦を深めました。
また次の課題も3人で取り組むことにしましたし、ますます面白くなりそうです。


カンパーイ!

今回の講義内容で一番面白かったのは、「異類婚姻譚」論
世界中の異類婚姻譚を比較研修した「昔話のコスモロジー」をテキストにした講義でした。時間に限りがあり、水平比較はそれほど掘り下げられませんでしたが、垂直比較の講義はゾクゾクしました。


日本の昔話に「蛇婿入」という話型があり、あらすじは・・・


・年頃の娘のもとにある若者が夜な夜な通い娘妊娠。
・親が相手は誰かときくが娘には相手の正体は分からない。
・次に男が来たら糸を通した針を男の着物に刺せと入知恵され、その通りにする
・男が帰った後、糸をたどると山奥の穴(or沼)に達し相手が蛇だとわかる。
・蛇の子を産んでは大変だから、盗み聞きした方法で堕胎させる
・めでたしめでたし


そして、これと似た話が「古事記」中つ巻に「三輪山伝説」として収録されています。
ダイジェストを三輪明神のWEBサイトから引用します。

「美しい乙女、活玉依姫いくたまよりひめのもとに夜になるとたいそう麗しい若者が訪ねてきて、二人はたちまちに恋に落ち、どれほども経たないうちに姫は身ごもります。姫の両親は素性のわからない若者を不審に思い、若者が訪ねてきた時に赤土を床にまき、糸巻きの麻糸を針に通して若者の衣の裾に刺せと教えます。翌朝になると糸は鍵穴を出て、後に残っていた糸巻きは三勾(みわ)だけでした。さらに糸を辿ってゆくと三輪山にたどり着きました。これによって若者の正体が大物主大神おおものぬしのおおかみであり、お腹の中の子が神の子と知るのです。この時に糸巻きが三巻き(三勾)残っていたことから、この地を美和(三輪)と名付けたということです。 」

(この文章に蛇は出てきませんが、「大物主大神」は蛇の姿をした神様です。)


昔話の「蛇婿入」と古事記の「三輪山伝説」がもともと同じ話なのは、すぐに分かります。でも話は一緒でも語り手の評価は真っ二つなのが非常に興味深いところです。

蛇婿入りでは、「蛇の子なんてとんでもない!」ですが、
古事記では、「蛇神様の子だ!神の子だ!」といって崇めるのです。

講義によると、714年に成立した古事記に対して、今に伝わる昔ばなしができたのは室町、江戸時代だろうとのこと(もちろん、昔話はもっと古い時代から語り継がれているわけですが、いま私たちが聞ける話のかたちとしては室町~江戸の時代成立)。8世紀の日本人は蛇の子を神の子だと考える自然観(宗教観)を持っていたが、時代が下ってくるにつれ、蛇の子は汚らわしいと考える自然観を身に着けてしまったといえる。

では、どこにその転換点があったか?
やはりそれは、仏教伝来、仏教の流布が日本人の宗教観を変えてしまったと考えられる。と。古事記編纂時にはもちろん仏教は伝わっていましたが、庶民にまで浸透するのは、10世紀前後らしいです。
それが昔話の世界ににじんでくるのだということが、エキサイティングでした。
昔話には、人類の歴史が刻まれているのですね。





ところで、「蛇婿入り」にはもう一つ別の話型があって、これも全国に伝わっているらしいです。あらすじは以下の通り。

・農夫の爺が田んぼに水が来なくて困っている
・「水を入れてくれたら娘を嫁にやる」とつぶやくと蛇が水を入れてくれた。
・3人の娘にそのことを話すと末娘だけが承諾する
・娘は嫁入り道具に長わらじと水瓶を要求、蛇とともに家を出る
・途中の川で水瓶を背負った蛇を川に落とす、蛇が流され娘は帰宅
・めでたしめでたし

あ、これは猿婿入だった。
蛇婿は娘に針で殺されるんだった。

こちらの話には、もう少し複雑な考察があり、
爺さん(父親)は蛇は神様と考え、約束を守らねばと考えている。
一方娘たちは、蛇は単なる動物ととらえ、人より下等なもので結婚などとんでもないと考えている。
田んぼに水を入れてくれた恩のある蛇を殺しても「めでたしめでたし」となる。
日本の宗教観、自然観の揺らぎが一つの話の中に登場している。

とこうなるらしいです。
おもしろ~~い!


読了「昔話のコスモロジー」小澤俊夫著

2020年02月02日 | └─恩師


今受講中の「昔ばなし大学入門コース」の教科書でもあるのだけど、受講仲間から「面白いよ」ときき、一気読み。
面白かった。
論文とまではいかないけれど、学術書~なんだけど、推理小説のような面白さがあった。

昔ばなしや伝説や神話には、「動物(や異世界のもの)との結婚」という話がたくさんあるけど、それはいったいどういうことなんだろう?
ひと口に動物との結婚といっても、婿さんが動物だったり、嫁さんが動物だったり。
仲良くしてるのもあれば、正体がわかったら別れ別れになるのもあるし、果ては相手を殺すのもある。そこにはどういうことが読み取れるんだろう?
また、世界中の話と日本の話の共通点や違いを見てどんなことがわかるだろう?
という本です。

後半のまとめまで読み進めると、著者の熱い思いがほとばしってます。
「え?これ文学の本じゃなかった?」
とおもうほど、先生の思想がびしーっと伝わってきます。
小澤先生、熱い人です。

 世界中の昔話が比較されているのもとても面白く、読みやすいのでお勧めです。

昔ばなし大学入門コース 第三回

2019年12月14日 | └─恩師
今年の夏から受講している昔ばなし大学の入門コース全6回、早いものでもう3回目を迎えた。
会場は代々木のオリンピックセンター。
昨夜見た大河ドラマ「いだてん」で選手村が完成していたけど、まさにそこだ!


選手村のあとは宿泊もできる研修センターになっている。確かユースホステルもあったんじゃなかったか?随分前に友達が泊まっていた。

今回は3回目ということで、放課後に受講者の交流会も行われた。月曜日開催の講座のためか、図書館関係の人が多い印象。私みたいな一般サラリーマンは少ないかな。

この講座では毎回宿題が出て、演習があるんだけど、グループで取り組むことが推奨されている。はじめは仲間を見つけにくかったんだけど、今回は近くに座っていた人と3人のグループになることができた。交流会もあって話もできたし、いい感じで取り組めそう。

私の他のふたりは作家さんたちだった。
言葉や物語の専門家だ!
私はズブズブの素人だけど、エキサイティングなやり取りができたらいいな。こんな出会いも市民大学の楽しみですね。



宿題をやるのに参考にしようと図書館で借りてきた、福音館書店の日本の昔話5巻本。さすが、先生が丁寧に再話されているだけあってとても読みやすい!

1995年に出された本。301の話が入っているらしい。どの図書館にもおいてあるはず。大人の皆さんも読んでみたらいいと思う。





五年ぶりの同期会

2019年09月14日 | └─恩師

同窓会に行ってきました。
同期生84人中、出席者は29人でした。皆忙しい年代だし、日本中に(海外にも)散らばっているので、30人近く集まれたのもすごいと思うけど、 連絡がついた人が71人ということで、横のつながりを大事にしてきてよかったなと思います。
恩師もお忙しい中、スケジュールを調整して駆けつけてくださいました。

学生時代に戻って、遠慮のない会話で盛り上がりました。18:00から23:00までしゃべりっぱなし。それでも話せなかった人いるし、時間が足りないなーと思いました。
次はまた5年後!





NHKファミリーヒストリー 小澤征悦篇

2019年08月24日 | └─恩師
NHK ファミリーヒストリー「小澤征悦~謎だった曽祖父の行方 75年ぶりの真実~」


引っ越してめっきりテレビをみなくなりました。
(録画機能が壊れたため)
この番組、再放送も見逃したのだけど、どうしても見たくてオンデマンドで購入して見ました。
私の敬愛する恩師小澤俊夫先生が、なんども登場していたから。

今回の主役、俳優の小澤征悦さんは、指揮者小澤征爾さんの息子さん。
つまり、先生の甥にあたるのですね。


毎回想うことですが、NHKの取材力はすごいですね。
小澤家の歴史についてはこれまで本も出ているし、私も知っている話が多かったけれど、ロシア側の先祖の調査はすごいと思いました。スターリン体制下で収容所で亡くなった方の埋葬場所までわかったのは、本当によかったですね。

私が個人的に驚いたのは、征悦さんの祖父、恩師のお父様の小澤開作氏の動いている映像が流れた事でした。
戦前満洲で活動する開作氏の様子を、関東軍の石原莞爾がフィルムに収めていて、それが石原の故郷鶴岡に保管されていたのだそうです。
ご家族は見たことあったのでしょうか?


恩師から直接話を聞く機会もあったし、同級生の中に開作さんのことを調べている人がいて、小澤家への取材に同席させてもらったこともあったので、開作さんのエピソードはそれなりに知っていたのですが、映像のチカラはそれにも勝っていました。
ちょうど、その同級生のまとめた開作さんの伝記(のようなもの)も完成して読ませてもらっていたので、この夏は一気に心が満洲へとびました。



番組は「家族の歴史」というよりも、よくNHKスペシャルでやるような「昭和史」番組の様相で相当見ごたえがあります。
NHKオンデマンドでの視聴は8/26まで可能です。



開作さんの奥様、さくらさんの肉声も流れました。(さくらさんにはもう30年も前にお目にかかったことがあります。何を話したか覚えていませんが)
この方の伝記もとても読みごたえがありますのでご紹介。

北京の碧い空を


『ときを紡ぐ(下)昔話をもとめて』小澤俊夫著

2018年11月29日 | └─恩師
ときを紡ぐ(下)昔話をもとめて
小澤昔ばなし研究所



小澤先生の自伝というか回想録。
この下巻は、世界学会のこと、日本女子大~筑波大~白百合女子大のこと、昔ばなし大学のことなどが語られています。それから先生を襲った「がん」のこと。

これ等の話は、先生のラジオ番組などでも断片的に聞いたこともありましたが、初めての話も多くとても興味深く読みました。特にがん闘病のはなしはあまり聞いたことのない話でした。

この本は、先日開催された先生の米寿記念講演会&祝賀会の席で、記念品として配られました。(配られなくても買う気じゅうぶんだったけど)先生の文章はとても読みやすく、あっという間によみ終わりました。


一番感銘を受けたのは、先生が人生のその時その時の局面で、接する人々にとても誠実に相対されているということ。
偉い人にも学生にも民宿の人にも・・・先生が学者として成し遂げて来られたことはもちろんすごいことだし、世界的な権威なのだけど、それは私などからすると遠すぎて、実感のわかないことなのですが、人に対しての誠実さは、お会いするたびに感じることで、私も自分を振り返って、「ちょっと自分、どうにかしないとな」と思います。


ときを紡ぐ(上)



祝賀会の帰り。3次会までやっての帰り、一人で4次会やりつつ読みました。

人生最多忙級の日々 15/15 ウタ―教授講演会

2018年10月13日 | └─恩師
15日目。
仕事は休みです。午後、学習院大学での講演会を聞いてから、夜はまたコンサートへ行きます。

ウタ―教授の講演会。
「天国と地獄のメルヒェン」
学習院大学西5号館、B1教室にて。

恩師の長年の親友であるドイツの昔話研究の大先生が日本においでになり、福岡、京都、神奈川、東京など各地で講演会が開催されてきました。私もぜひお話をお聞きしたいと思ってやってきました。今日の講演会は申し込みも不要で、無料で聴くことができます。本当は、陳昇コンサートのために上京してきた福岡在住の友人(昔ばなし大学受講生)も一緒に行くはずだったのですが、実家のお父様が倒れて入院ということで、一人で行くことになりました。


行きがけに、電車が止まってしまい、2~3分遅刻しました。
学習院大学のキャンパスには初めて入りましたが、目白の駅前で立地も素晴らしく、緑も多くてさすが伝統のある大学ですね。






ウタ―教授は最近恩師が翻訳出版された、「国際昔話話型カタログ」を執筆された方として、私もお名前だけは知っていました。夏に昔ばなし大学で行った旅行の前半の「グリムの旅」では、ウタ―教授の講義を聴く機会があるというお話もきいていました。

講演はドイツ語なので、全く全く分かりません。
通訳(学習院大の加藤先生)だのみ。

内容もかなり高度で難しく、ヨーロッパのキリスト教文化の背景を良くよく理解していないと、さっぱりわからないのでした。私の知ってる日本の昔ばなしとは印象がずいぶん違います。同じヨーロッパの「リュティ理論」の講義は、難しいながらも結構理解できたのは、小澤先生の解説が随所に入っていたからなのかな?

講義は難しかったのですが、後半の質疑応答は面白いと思いました。
やはり日本人の疑問点というのはわかるなぁ。



終了後、先生に軽くご挨拶。
「どうだ、刺激的だったろう?」とのこと
「難しかったです!日本の昔話とはずいぶん違うように思いました」

奥様もおいでになってました。
また、旅行で一緒だった昔ばなし大学の皆さんとも「やぁやぁ!」と軽く挨拶して。
こんな風に何度も会ってくると、もうすっかり旧知のお友達気分。
ウタ―先生を囲む懇親会にも出席したかったのですが、今日はこれからまだまだやることがあります。みなさんへのあいさつもそこそこ、急いで代官山へ向かいます。

次は、来月の小澤先生の米寿祝賀会でまたお目にかかります。

恩師米寿のお祝い

2018年07月16日 | └─恩師


88歳でも相変わらず多忙な恩師から、
「珍しく週末にスケジュールが空いたから集まらないか?」
とお誘いがあり、大学の同期プラスアルファで、先生の研究所に押しかけました。

いろんなものを持ちよりでやるというのは、学生時代からのやりかた。
先生も「スーパーとかで惣菜買って来てさ」とおっしゃってましたが、われわれも結構いい年ですし(笑)手作りの料理なども持ちこみます。






そして大量のお酒(これは一部!)。


せっかく集まるのだから、先生の米寿のお祝いをしようということで、黄色いちゃんちゃんこ、と我ら心づくしのメッセージアルバムを作って持参しました。こういうのはメンバーの中で得意な人が担当してくれます。心強いことですね。

11時に先生の研究所(そうです。先生はまだまだ現役で研究&教育の仕事をされています)に集まりました。
研究所のスタッフの方と先生の奥様もいらして、わいわいテーブルを準備し、呑み、喰い、しゃべりました。

上の写真は、黄色いちゃんちゃんこと頭巾を身に着けてもらって記念撮影したものですが、
誰かが「この写真SNSにあげてもいい?ダメな人いる?」
と聞くと、先生がひとり「ダメ!」と手をあげていました。
沽券にかかわるそうです(笑)
でも、結局その場でみんなに却下されて、さっそくSNSで同窓生たちに回覧されていました。
ふふふ。

先生は、今月からヨーロッパへ2週間の旅行をされる予定で、
「お身体にさわるといけないから、あまり無茶な飲み方はしないようにしようね」
と事前にみんなで話していました。
2年前に同じ会を開いたときは昼から夜中の11時までやってしまってさすがに反省しました。

午後8時ごろになり「そろそろお開きにしましょう」と片付けはじめようとしたら・・・
先生が「まだ早いじゃないか」
と私の腕を持って椅子に引き戻しました。
こうなっては、お開きにするわけにはいきません(笑)

結局10時近くまで盛り上がり続け、先生がトイレに立った隙に「いまだ!」とばかりに片付け始めてお開きにできました。

先生元気すぎます。
私たちの方がねむくなったり疲れていましたよ。


(写真には少しぼかしをかけました)

「ときを紡ぐ(上)昔話をもとめて」(2017)小澤俊夫著

2018年06月29日 | └─恩師
ときを紡ぐ(上)昔話をもとめて
小澤俊夫
小澤昔ばなし研究所



先日「昔ばなし大学」の勉強会の2回目に参加させてもらって、その会場で買ってきた。
恩師の自伝。 
小澤昔ばなし研究所が発行している「子どもと昔話」という雑誌に連載されている、先生の文章をまとめたものだそうだ。
これまでにお聞きした話もあれば、初めて聞く話もある。
いま読んでいるのは、先生がまだ小学生だった頃のことで、満州、そして北京に住んでいらしたころの話。
おそらく、大きくなってから大人の話を聞いたりして記憶を補完したこともあるのだとは思うのだけど、小澤少年のみずみずしい感性がそのまま伝わってくる。
先生よく覚えているなぁ。


小学校の授業参観で、ほかの父兄から「君はキチョウメンね」といわれて、「キチョウメンってどんな帳面かな?僕の帳面は黄色じゃないぞ」と思ったとか。
小澤少年、カワイイ。



北京の「マントウ(中国式の万頭)売り」の売り声を楽譜で書いてある。
よほど、耳に残る売り声だったのだろう。

「ヤオチーコマントウ」と売りに来るらしい。
意味は「マントウいくついりますか~?」
中国語で書いたら「要幾個饅頭」となるだろう。

先生は幼い頃北京で育ったので、今も中国語できるらしい。


ほほえましい少年時代の思い出の中に昭和史の大事件が挟まる。
北京時代、夏休みを過ごすのに2泊3日の船旅をして大連近くの避暑地へ。
その道中も大嵐に遭ったり、弟の征爾さんが急病になったり大変なのだが、大連について「大和ホテル」(夏目漱石の写真が残されてるホテル!)滞在中、盧溝橋事件が起き、北京に帰れなくなってしまう。
こんなエピソードも授業参観と同じ口調で語られていく。


目で文字を追うだけではもったいなくて、声に出して夫によみ聞かせている。
波瀾万丈なのだけど、ほほえましい話が混ざっていて、先生の人柄を思い出し、くすりとする。
これから戦争の話はちょっとつらそうだけど、楽しみに読もうと思う。

ヨーロッパの昔話 その形と本質 (岩波文庫)

2017年11月26日 | └─恩師
先日、恩師からご連絡をいただいて、今度岩波文庫に入った自分の翻訳本についての講義を行うから時間が取れたらおいで、とのことだったので、同期たちを誘って出かけてきました。なんでも80分講義を3コマ行うらしい。
すごい。
相変わらず先生はすごい。
87歳ですよ。

ちなみに、テキストはこの本。マックス・リュティと言うスイスの研究者により1947年に書かれた本で、日本では1969年に小澤先生の翻訳により出版されましたが、今年の夏、岩波文庫から改めて発行されました。

ヨーロッパの昔話――その形と本質 (岩波文庫)
マックス・リュティ
岩波書店



会場は、代々木のオリンピック記念青少年センター。
天気も良く、代々木公園の紅葉もキレイでした。




会場に行ってみると、なんと200人教室。当日の参加者は180人を超えているそうです。(定員を超えてしまったので、追加日程を出して少し分散してもらったのだそう。大人気です。)参加者は、先生の主宰されている「昔ばなし大学」の研究会参加者(基礎コースが終わってさらに勉強を続けている人たち)の関東地区の人たち。この講義は、これから全国9カ所で開催されていくそうですよ。いったい日本中にどれだけの教え子たちがいるのでしょうか???



私たちには、ほかの招待客~~岩波書店の人や、他の出版社の方、通信社の方、先生のお仲間の研究者の方々~~と一緒に「招待席」が用意されてました。「のぞきにおいで」と言う話だから、後ろの方にこっそり立って見るのかと思いきや、良い席をご用意していただき、これはしっかり講義を聴かなくては!
はじめに招待客の紹介などもあったのですが、私たち大学の教え子は「応援団(=やじうま=遊び仲間)」と紹介していただきました。真面目な「昔ばなし大学」の皆様に対して、ふざけた姿勢が申し訳ない気持ちですが、先生の愛情を感じます。ありがたいです。





講義は、小澤先生とマックス・リュティ先生との出会い、本の翻訳のいきさつなどから始まりました。
リュティのこの原書との出会いは、先生が東北の薬科大でドイツ語の先生をしていたころ、東京の紀伊國屋書店の洋書コーナーでたまたまこの本を手に取ったのが始まりだったのだそうです。当時リュティと言う名前も知らなかったけど、「Merchen~メルヒェン」とタイトルにあったので、素通りできずに買ってきて、読みだしたらその内容の斬新さにショックを受けたそうです。
それで、自分で翻訳を始め、リュティ宛に翻訳の許可を求める手紙を書いたのだそう。住所なども当然知らないので「スイス、チューリッヒ市、●×出版社、マックス・リュティ様」で出したのだって。そしてその手紙は無事リュティに届き、翻訳OKの返事をもらったのだそうです。

でも日本で出版してくれるところを探すのは大変で、やっと出してくれる出版社が見つかったのはいいのだけど、条件が「印税などはなし」だったそうです。そのことをスイス側に伝えると「わかりました。では、象徴的印税として、出来上がった本を出版社に5冊、リュティに5冊送ってくれるなら出版を認めましょう」ということになり、1969年に出版できたのだそうです。
その後、ドイツの大学に研究者として滞在中に、スイスまでリュティに会いに行った話も面白かったのですが、多分この話は先生の出している雑誌「子どもと昔話」のどの号かに書いてあったと思います。




講義は、この岩波文庫を一文ずつ漏らさず読みながら進んでいきました。ぜんぶ先生が読んでくれて、そこに解説がいろいろな例を織り交ぜてちりばめられます。なんという贅沢。本を読むのに、こんなに丁寧に読んだことないかも。(今までで一番丁寧に読んだのはこのブログでも長く展開していた「SHERLOCK」のセリフですね^^)
ノートも取りましたが、先生の解説を本に直接書き込みました。

80分なんてどんなに長いのかしら?と思っていたのですが、あっという間に時間が過ぎていき、3コマ終わってしまいました。かなり集中してたので、脳みそは疲れ果てていましたが^^小澤先生の話は、「語りのプロ」だなぁといつも感心させられます。面白くて面白くて、いつまでも聞いていたいと思わせられ、面白いだけでなく、話の内容はすっきり理解できるようになっているんです。
そしてその先生は、3コマの講義後も疲れも見せず、夜の「交流パーティー」へ出席されていました。
脱帽・・・。


今年から「昔ばなし大学」に参加して『基礎コース』を受講している友人がいるのですが、「その会は相当高度な内容だよね、私なんかとてもとても~」と言っていたので、どうもとんでもないところにお邪魔させてもらったようです。
ありがとうございました。
わたしは「昔ばなし」を勉強しているわけではありませんが、この講義で、本の読み方を教わったように思います。また、勉強するテーマとの出会い、勉強(研究)への取り組み方、先達との交流の仕方のヒントなども教えてもらったと思います。あ~すごかった。

共謀罪

2017年06月15日 | └─恩師
改正組織犯罪処罰法は今朝参院通過して成立した。
「日本は終わった」などというひともいるけれど、明日からも私たちはここで生きて行くわけだから、投げるわけにはいかない。

「適切に運用する」を繰り返していた安倍内閣。
こうなったからには、本当に「適切に」運用されるかどうか、監視するしかない。
それも国民の役目。
それから、都民は都議選で意思表明をすることもできる。
都政と国政は別物ではあるけれど、我々が一番意思を表明できるのが選挙だし。

以前、FBでこの法案についての意見を一言書いたら、反対意見の友人が強く意見して来た。
どんな意見でも自由に言えるのがいい社会だ。
この法案によって、みんなが今以上に空気を読み始めて、口をつぐんで窮屈な社会になる。
なんてことにならないように。
そう願っている。

昔ばなし大学25周年記念秋田大会 2日目

2017年06月03日 | └─恩師
いよいよ最終日です。お土産色々買ったので荷造りがちょっと大変。
朝ごはんのときに同席になったのが、先生のラジオ番組を放送してるエフエム福岡のプロデューサーさん。若い女性でした。九州人同士すぐに意気投合です。
先生の姿を発見!昨日秋田の同級生に頼まれたお土産をお渡しします。こういうお土産って渡すタイミング難しいもので、宿で渡さないと荷物になっちゃうしってことで、本人は渡しそびれちゃったみたい。先生まだまだお元気そう。すごい87歳。

チェックアウトして8:30のシャトルバスで市民会館へ。今日は受付のお手伝いも不要とのことでどっぷりお話を聞けます。今日の午前中は、各地の土地言葉で語るおはなしの会。これは私みたいな素人にも楽しめるはず。


朝、ホテルからはこういうバスで移動です。

南の方から北に向かうということで、沖縄の方から始まりました。語りの訓練をしている方だからか、もともとそういうプロなのかわかりませんが、アナウンサーみたいです。とても聞きやすくて引き込まれます。昨日の各地の活動発表のときも思ったけど、話し方が美しいというのは姿が美しいのと同じですね。いやそれ以上かも。

各地の土地言葉で、ということだったのですが、沖縄の言葉はさすがにさっぱりわからないので、共通語での語りもありました。沖縄の方は、もう一人、今の沖縄の子どもたちにもわかるような話ということで、共通語混じりのウチナーグチでの語りもありました。

鹿児島、宮崎、熊本、福岡と九州が続きます。私が一番楽しく聞いたのは、大隅半島の方の言葉で語られた猫と犬と宝銭の話。男性の語り手だったのですが、この方の言葉は私が親しんだ熊本県南部の言葉に近くてすごく懐かしかった。同じ鹿児島でもいわゆる「かごんま」の言葉になると隔たりが大きくんじますね。熊本は菊池地方の言葉ということで、もちろん分かるのですが、やっぱり血が騒ぐのは大隅半島の方のでした。

中国地方、北陸、近畿、東海、関東、ときて、やっぱり東北もたのしみ!

東北も私にとっては言葉が難しいですが、なんとも味がありますね。会場が大ウケしていたのは、遠野の方で「むかしあったづもな」から始まった嫁姑問題の話。このテーマが客席の皆さんに直撃したものと思われます。嫁ぎ先で姑と折り合い悪く、姑を殺してしまおうと思いつめるお嫁さんの話です。
最後は北海道、アイヌの昔ばなしを聞いてたっぷり3時間、楽しかったー。

皆さん、各地でお話の会など活動されているんでしょうけど、こんなに全国のお話がいっぺんに聞けるのはそうそうないことかもしれません。日本一周したような気分でした。



つぎはいよいよ最後のプログラム「お別れ昼食会」です。
市民会館の隣の体育館に場所を移します。テーブルには500人を超える参加者全員分のお弁当とお味噌汁がセットされています。床にはシートが敷かれ、土足で上がれるようになっていました。ほんとに細かな心づかいですね。







私達が座った席は石垣島からの参加者の皆さんのテーブルでした。わ〜!はじめまして!!色々話してたら、是非遊びに来てください。なんて話になり、住所交換して写真をとりましたよ。「一期一会ですから」とおっしゃって、石垣の黒糖をいただきました。ありがとうございます。いつか訪ねていきます。

それと、今回ぜひお話したいと思っていたのが、鹿児島県徳之島からご参加の皆さん。前夜祭の日にスタッフの方と話してたときに「今回は遠くは、石垣島や徳之島の方もいらしてるんですよ」と聞いてたんです。徳之島は夫の実家のルーツ。なんと1600年頃からの家系図が残っているんです。夫の祖父の代に大阪に出てきているので、夫も徳之島の人と交流無いらしいのですが、話してみたいよね。
午前中の語りのときに登壇した鹿児島の方に話しかけて、徳之島から来たという方を教えてもらいました。徳之島からは3人いらしてて、夫のルーツの町の出身という方もいらっしゃいました。その方ももしかしたら一族かも。帰ってから家系図見てみよう。

いろんな楽しい出会いがあった秋田大会といよいよ終わり。体育館のステージでは小澤先生の挨拶、ウドーさんのスピーチなどあり、なまはげも登場!実行委員長の西村さんの歌のお見送りありで終了しました。

市民会館前からは田沢湖駅や秋田空港へのシャトルバスが出発します。また、せっかく秋田まで来たのだからという人のために、周辺を観光するエクスカーションも用意されていました。それぞれ出発していきます。私たちは少し遅めの新幹線を予約してたので、しばらくは市民会館ロビーでおしゃべりしていましたが、駅行の最終シャトルに乗り込みました。途端にどサーッと雨が(やっぱり誰かすごいパワーで雨を抑えていたね)

お世話になりました〜〜〜。





石垣島じゃなくて西表島の黒糖でした。
ありがとうございます!



昔ばなし大学25周年記念秋田大会 初日2 潟分校の夕食会

2017年06月02日 | └─恩師
先生の講演のあとは、仙北市民会館から場所を移して「思い出の潟分校」での夕食会です。
市民会館前からシャトルバスが出て、潟分校まで参加者を運びます。
この夕食会が楽しみで楽しみで、私の中ではこれがメインイベントです。(とにかく小澤先生から5年前の20周年の時に、この夕食会がどんなに楽しかったか、さんざん聞かされたことがこの25周年大会に行こうと思った動機ですから)
市民会館にいるときに雨が降ってきました。
あら~夕食会は校庭でやるはずなのに、大丈夫かしら??


私たちは、秋田在住の同級生の自家用車で会場へ向かいましたが、途中で空が明るくなってきました。
あ!虹が出てる!
すごい~。きれい~。
虹をよく見ようと車を停めて外に出たら、向こうから秋田犬を連れて散歩してる人が!
わ~!
秋田で秋田犬。
うれし~。





奇跡のような出来事。
ものすごいパワーを持ってる人がいますね。
小澤先生かな?やっぱり。


会場の「思い出の潟分校」に到着してびっくり!
雨天に備えて、テントを張るとは聞いていましたが、こんな立派なテントだとは思ってませんでした。
5年前は、運動会のテントだったそうです。
地元のみなさんの歓迎ぶりに頭が下がります。

校庭にずらり並んだテーブル。
そして地元の皆さんが用意して下さった郷土料理など。
屋台形式で、好きなものをもらってきてテーブルで食べる形式です。
鶴の湯さんの名物「山の芋鍋」とか虹の豚の焼きトン。美味しかった~。
日本酒もありました。








この「思い出の潟分校」は昭和40年代まで使われていた小学校を、乳頭温泉鶴の湯の社長さんが私財を投じて修復保存されている施設です。小澤先生がその精神にほれ込んで、ここで昔ばなし大学の勉強会を開かれたのが発端で、今に続くお付き合いとなっているのだそうです。
去年の夏にもここを訪れましたが、ほんとに素敵な場所です。
建物だけでなく、ここを守っている人たちもいい方ばかりで、今回再会できたのが嬉しかった。この分校の校区には「千葉」さんと「三浦」さんばかり住んでいらっしゃっるそうで、会う人会う人、千葉さんか三浦さんなの。前回校内を案内してくれた千葉さんにも三浦さんにも再会できました。




実行委員長さんの司会。
この方、「山のはちみつ屋」さんの社長さんです。
前夜祭のなまはげからずーっと大活躍でした。
この社長さんには7月にもお世話になったので、お土産持っていったら、結局帰りにまたお土産いただいちゃいました。ほんとありがとうございます。


地元の伝統芸能の表演などもあり、楽しませていただきました。


夕食会はにぎやかに楽しく進行しました。
すっかり雨は上がりました。
ちょっと寒かったけど(ストーブ置かれていました)
イワナが焼かれていた囲炉裏(みたいなもの)にあたって温まらせてもらいました。



潟分校でお料理をしてくださってる、地元のお母さんたちと記念写真。
7月にもお世話になったので、今回東京のお土産持って訪ねました。
山菜のこととか何でも知ってるかっこいいお母さんたち。
お母さんたちの作ってる「いぶりがっこ」が普段は分校で販売されてるんですが、今回はなくて残念!別のいぶりがっこ買って帰ってきたけど、やっぱり味がちがう~。またきっと買いに行きます。


この写真撮ろうとしてたら、どこからか、小澤先生がやってきてすーっと合流しました。
先生はこのお母さんたちととても仲良しなんです。
いろんな方とお話して、ほんとに楽しい会でした。




(おまけ)
宿までの帰り道、これも同級生の車で送ってもらったのですが、先生のドイツの友人ウドーさんも一緒に帰ることになりました。ウドーさんは先生が毎年昔ばなし大学の受講生と行ってるドイツ旅行の時のバスの運転手さんです。25周年大会のためにわざわざドイツから(自腹で)駆けつけてくださったんだとか。
私たちは初対面ですが、(英語で)いろいろお話しつつホテルへ向かいました。
途中で同級生が道がわからなくなり「ここ右折だっけか?」と車を停めてナビで確認しようとしました。その時ウドーさんが「ここはまっすぐだよ。宿から来るとき曲がるところはなかったはず」と言い出しました。そしてその言葉の通りだったのでした。
さすがはバスドライバー。プロですね!
外国に来てても、道を見てるんだなぁ。


昔ばなし大学25周年記念秋田大会 初日1

2017年06月01日 | └─恩師
二日目が大会の初日です。
午後からですが、9時半のバスで会場に向かってくださいと大会スタッフの方から司令がありました。今日は受付を手伝うのです。朝風呂温泉に入り、朝ごはんのときには、先生の息子さん夫妻と同席になりました。うちの近所に職場があるそうで、ローカルな話題で盛り上がり(?)ました。

大会は午後からですが、皆さん午前中から会場に来て、物販を見たり、旧交を温めたり。受付をしているとほんとに各地からいらっしゃってると実感します。
お昼は地元の方が屋台を出してくれてて、山菜そばや山菜おこわ、山菜豚汁など買って食べられました。

秋田市在住の同級生もやってきました。開会後は、受付の残りはスタッフの方に任せて私も客席へ。夫は今日もビデオ係。

第一部は全国各地の昔話大学の代表者による活動紹介。皆さん話がうまいし、喋るのが好きな方ばかりのようで相当時間がおしました。第二部は小澤先生の講演だったのですが、1時間の予定が20分になっちゃった。でも、先生としては自分の話より活動報告のシェアのほうが大切って思っていらっしゃることでしょう。

先生の講演は短かったけど、その場にいた人みんなの胸にズシンと響いたのではないかと思います。お話の内容は、先生が若い頃に柳田国男にあって日本の昔ばなし研究を託されたエピソードから、そのバトンをこれから皆さんが引き継いでいってほしいという話。先生の思いはまさにこの一点にあり、涙ぐみ声をつまらせてそう話される姿に感動しました。

柳田國男先生のエピソードはこの頃話すようにされてるようで、去年の田沢湖旅行のときもうかがったのですが、今回は魂の叫びのようでした。ここにいる人はみんな先生の後継者難だなぁ。
そうそう、舞台上では、ゲストたちの紹介もありました。先生のご家族、弟さんご夫婦、二人の息子さんたちご夫婦、そしてその子供たち。「オザケン」も来てたので、混乱するかもしれないから写真は遠慮してねと、ご注意がありました。流石にミーハーな私もオザケンとは話せなかったな〜。残念。

















夕食会へ続く

昔ばなし大学25周年記念秋田大会 前夜祭

2017年05月31日 | └─恩師

先週末、秋田田沢湖へ行ってきました。

この「昔ばなし大学」と言うのは小澤俊夫先生が主宰されている市民大学で、全国にものすごい数の学生がいます。1992年にスタートし、今年で25年。最初の頃の学生さんは、大学院に当たる「研究会」で今も勉強を続けていらっしゃいます。

今回の参加者も全国から500人以上が秋田田沢湖に集結!遠くは石垣島からもたくさん来ていらっしゃいました。

スケジュールは以下の通り。
5/26(金)夜、前夜祭@プラザホテル山麓荘
5/27(土)午後、大会開始@仙北市民会館
全国の昔ばなし大学の代表による自己紹介。小澤先生による基調講演。
夜、交流夕食会@思い出の潟分校
5/28(日)午前、各地の土地言葉による昔ばなし語りの会@仙北市民会館
お別れ昼食会@仙北市民体育館

2泊3日でたっぷり勉強(?)しました。交流って言う方があってるかな。
「昔ばなし大学」受講生でもないのに、おみそで混ぜていただいているので、前々から「何かお手伝いあったらやります!」とお伝ええしていました。~もともとはその日程で勝手に秋田に行って、ちらっとのぞかせてもらったり、お手伝いしたり、と思っていましたが、先生のご厚意で正式の参加者として加えていただきました~
うちの夫はずっと記録ビデオ係。
私は、2日目の受付をお手伝いしました。

去年の7月に大学の同期のメンバーで小澤先生と一緒に田沢湖一泊旅行しましたが、その時にお世話になった地元の方ともほとんど全員と再会できました。(この25周年大会は地元の方の強力なバックアップのもと実現しています。)去年ももてなしていただきましたが、今回は二回目だったのでもっと打ち解けてたくさんお話できました。きっとまた行こう!

前夜祭の様子から。
300人が参加しての前夜祭はホテルの宴会場2部屋使っての立食パーティー。
全国から集まった学生さんたち(女性が95%)が、久しぶりの先生との再会を喜んでいます。お!これは小澤俊夫ファンミか?!25年も続いているので、受講生同士の再会シーンもあちこちで。

私は受講生じゃないのですが、地元田沢湖の方(皆さん実行委員)にご挨拶したり、先生の弟さんとお話したりしてました。お酒も入って場が温まってきてからは受講生の皆さんとも色々おしゃべり。ほんとに全国から集まってます。

研究会などでグループで来てる方もすぐ仲間に入れてくれるし、一人で来てる方もいて、あまりアウェイ感はありませんでした。やはり昔話を語る人たち、おしゃべり好きですね。ヨカッタ。

前夜祭では、先生の挨拶に続き、先生のお孫さん(小学生)の赤ずきんちゃんの語りあり。可愛かった。後半は、コーラス。初めて聞く賛美歌、ラテン語の歌、そしてほたる来い。コーラス好きの先生なので、ここすごく力入ってました。

夫は仕事の都合で途中から参加。来るなりビデオ係を頼まれてました。ご苦労様。












指揮する先生


コーラスも上手な受講生の皆さん


最後にはなまはげ登場!!


いろんな方とお話して興奮して疲れたので、パーティ後は部屋に戻ってすぐ寝支度。でも先生はロビーでお酒飲んでらしたそうです。通りかかった夫が「何だ、もう寝るのか」って言われたらしい。先生ほんとお元気だわ。







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