BSでやっていたのを録画して初めて見ました。
松竹の記念映画オールスター総出演!
山田洋二監督。
脚本も大御所ぞろい。
蒲田撮影所のオープンセットはとても見ごたえあり。
あの松竹蒲田撮影所は、今はアロマスクエア(区民ホールアプリコ)になっています。時々行きます。アロマスクエアという名前は、撮影所移転後、高砂香料の工場があったからだそうです。
映画に印象的に登場する、撮影所正門前の「松竹橋」この映画で使った橋の柱がアロマスクエアに移され置かれているそうです。
今度見に行ってこよう。アプリコ(下の地図のAマークのところ)の地下には、撮影所のジオラマ展示もあるらしいです。アプリコにはコンサートのときしか行かないので、なかなか地下まで行かないですから・・今度ふらっと行ってこよう。
さて、映画に戻ります。
公開当時から今までいくらでも見る機会はあったはずですが、結局食指が動かなかった。でもこの年になってみて、やっとよさが分かったかもしれない。公開当時両親は見に行ったんじゃなかったかな?
とにかく役者がいい。
若い二人はともかくとして、大御所の皆さんの芝居がいい。
中でも渥美清が素晴らしい。
言うまでもないけど。
いつまでも見ていたい。ほんとに「芸」のある役者さんだと思う。
台詞回し、表情。目なんかあんなに小さいのに、ものすごく目が語る。不思議。
クライマックス(と私は勝手に思っている)である、小春の母親との話を語って聞かせる場面は何度も繰り返し見てしまった。
そして毎回涙がこぼれる。
松本幸四郎もいいなぁ。
軽快で豪快で情熱的で、みなが頼りにするボスなんだろうな~という魅力があふれてたし。撮影所の小使いさん役の笠智衆に、小春をどう思うかたずねるシーンは特によかった。
歌舞伎の人って子供のころからずっと芝居してて、やっぱりすごいんだな~。
倍賞智恵子も安定の存在感。
でも渥美清とのシーンではいつか「お兄ちゃん」って言うんじゃないかと、ハラハラした(笑)旦那さん役が、前田吟で、一人息子が吉岡秀隆(しかも役名まで満男!!)諏訪家そのものでしたね。
博さんは台詞まで博さんだった・・・!!
あれは寅さんファンへのサービスですね。
寅さんファミリーは、おいちゃんもおばちゃんも登場してて、おいちゃんが大店の主人という設定はよかった。いつもと違う貫禄が見えました。
おばちゃんは、中井貴一の下宿のおばさん役で、これはとらやのおばちゃんとおんなじキャラでした。
御前様も源ちゃんも隣の娘(美保純)もポンシュウ(関敬六)も出てたけど、タコ社長だけ出てなかった。残念。
平田満は蒲田行進曲のヤスとは全然違う落ち着いたキャラで、役者だなぁ~と感心。この特高に追われる活動家が、中井貴一演じる悩める若き助監督に映画のことを語るシーンがあるけど、あの台詞が制作陣がこの映画にこめたかったテーマなのかもと思いました。でも、あんなにくどく説明しなくても言いたいことは伝わったんじゃ?あんまり具体的に言葉にされると白けちゃう時もありますよね。
撮影所の個性豊かな監督たち。
マチャアキ(堺正章)演じるナンセンスの巨匠もすてきでした。似合ってた。
「モダン籠の鳥」は面白かった!!
桜井センリの守衛さんもよかった。
初めて台詞のついた役をもらった小春が、なんどもNGを出して1シーン撮るのに1日がかりだったといって帰宅しようとするシーンで、
「でもOKが出たんだろ?よかったな」(うろ覚えですが)って台詞。よかった。
この映画を通して一番心に響いた台詞でした。
守衛さんまで映画を愛して仕事を愛してるんな~って、伝わる。
あんな仕事場はいい仕事が出来ますね。
笹野高史演じる屑屋と渥美清の「森の石松」みたいな掛け合いは面白かった。
笹野さんも安心感漂う役者さんですね。
寅さんで見せた、ゲイのバイク乗りはキョーレツだったけど。
話し出すときりがない。
いろんな人がチョイ役でどんどん出てきて楽しすぎる。
「月様雨が・・」「春雨じゃ濡れてまいろう」をメバリばりばりの山城 新伍とか。
小津安二郎を思わせる監督に岸部一徳。
短気な照明係に笑点の座布団係山田君。
山本晋也監督も監督役で一瞬出てた。
主役に触れてませんでした。
近作で映画デビューだったらしい有森也実。
一生懸命やってたと思いますけど・・・・。
残念ながら、主役という感じではなかったですね。
そのくらい周りがすごすぎました。
中井貴一も・・・。中井貴一は何をやっても中井貴一ですね。
だからスターなのか。
劇中劇の「浮草」で小春の相手役だった、イケメン。
誰だろ誰だろ??と思ってたら、横から夫が「広岡瞬だよ!」と。
ああ~~、そんな人いた!
NHKでやってた曽野綾子の「太郎物語」のドラマの太郎役が印象的でしたね。
って調べてみたら、この方90年代に芸能界をやめ、実業家に転身。
ロンドンでレストラン経営してるんだそうですよ。
覗いてこようかな~。
ものすごく盛り上がる映画じゃないですが、ワンシーンワンシーン、巧みな役者さんの芸にうなる、そんな映画です。
松竹の記念映画オールスター総出演!
山田洋二監督。
脚本も大御所ぞろい。
蒲田撮影所のオープンセットはとても見ごたえあり。
あの松竹蒲田撮影所は、今はアロマスクエア(区民ホールアプリコ)になっています。時々行きます。アロマスクエアという名前は、撮影所移転後、高砂香料の工場があったからだそうです。
映画に印象的に登場する、撮影所正門前の「松竹橋」この映画で使った橋の柱がアロマスクエアに移され置かれているそうです。
今度見に行ってこよう。アプリコ(下の地図のAマークのところ)の地下には、撮影所のジオラマ展示もあるらしいです。アプリコにはコンサートのときしか行かないので、なかなか地下まで行かないですから・・今度ふらっと行ってこよう。
さて、映画に戻ります。
公開当時から今までいくらでも見る機会はあったはずですが、結局食指が動かなかった。でもこの年になってみて、やっとよさが分かったかもしれない。公開当時両親は見に行ったんじゃなかったかな?
あの頃映画 キネマの天地 [DVD] | |
クリエーター情報なし | |
松竹 |
とにかく役者がいい。
若い二人はともかくとして、大御所の皆さんの芝居がいい。
中でも渥美清が素晴らしい。
言うまでもないけど。
いつまでも見ていたい。ほんとに「芸」のある役者さんだと思う。
台詞回し、表情。目なんかあんなに小さいのに、ものすごく目が語る。不思議。
クライマックス(と私は勝手に思っている)である、小春の母親との話を語って聞かせる場面は何度も繰り返し見てしまった。
そして毎回涙がこぼれる。
松本幸四郎もいいなぁ。
軽快で豪快で情熱的で、みなが頼りにするボスなんだろうな~という魅力があふれてたし。撮影所の小使いさん役の笠智衆に、小春をどう思うかたずねるシーンは特によかった。
歌舞伎の人って子供のころからずっと芝居してて、やっぱりすごいんだな~。
倍賞智恵子も安定の存在感。
でも渥美清とのシーンではいつか「お兄ちゃん」って言うんじゃないかと、ハラハラした(笑)旦那さん役が、前田吟で、一人息子が吉岡秀隆(しかも役名まで満男!!)諏訪家そのものでしたね。
博さんは台詞まで博さんだった・・・!!
あれは寅さんファンへのサービスですね。
寅さんファミリーは、おいちゃんもおばちゃんも登場してて、おいちゃんが大店の主人という設定はよかった。いつもと違う貫禄が見えました。
おばちゃんは、中井貴一の下宿のおばさん役で、これはとらやのおばちゃんとおんなじキャラでした。
御前様も源ちゃんも隣の娘(美保純)もポンシュウ(関敬六)も出てたけど、タコ社長だけ出てなかった。残念。
平田満は蒲田行進曲のヤスとは全然違う落ち着いたキャラで、役者だなぁ~と感心。この特高に追われる活動家が、中井貴一演じる悩める若き助監督に映画のことを語るシーンがあるけど、あの台詞が制作陣がこの映画にこめたかったテーマなのかもと思いました。でも、あんなにくどく説明しなくても言いたいことは伝わったんじゃ?あんまり具体的に言葉にされると白けちゃう時もありますよね。
撮影所の個性豊かな監督たち。
マチャアキ(堺正章)演じるナンセンスの巨匠もすてきでした。似合ってた。
「モダン籠の鳥」は面白かった!!
桜井センリの守衛さんもよかった。
初めて台詞のついた役をもらった小春が、なんどもNGを出して1シーン撮るのに1日がかりだったといって帰宅しようとするシーンで、
「でもOKが出たんだろ?よかったな」(うろ覚えですが)って台詞。よかった。
この映画を通して一番心に響いた台詞でした。
守衛さんまで映画を愛して仕事を愛してるんな~って、伝わる。
あんな仕事場はいい仕事が出来ますね。
笹野高史演じる屑屋と渥美清の「森の石松」みたいな掛け合いは面白かった。
笹野さんも安心感漂う役者さんですね。
寅さんで見せた、ゲイのバイク乗りはキョーレツだったけど。
話し出すときりがない。
いろんな人がチョイ役でどんどん出てきて楽しすぎる。
「月様雨が・・」「春雨じゃ濡れてまいろう」をメバリばりばりの山城 新伍とか。
小津安二郎を思わせる監督に岸部一徳。
短気な照明係に笑点の座布団係山田君。
山本晋也監督も監督役で一瞬出てた。
主役に触れてませんでした。
近作で映画デビューだったらしい有森也実。
一生懸命やってたと思いますけど・・・・。
残念ながら、主役という感じではなかったですね。
そのくらい周りがすごすぎました。
中井貴一も・・・。中井貴一は何をやっても中井貴一ですね。
だからスターなのか。
劇中劇の「浮草」で小春の相手役だった、イケメン。
誰だろ誰だろ??と思ってたら、横から夫が「広岡瞬だよ!」と。
ああ~~、そんな人いた!
NHKでやってた曽野綾子の「太郎物語」のドラマの太郎役が印象的でしたね。
って調べてみたら、この方90年代に芸能界をやめ、実業家に転身。
ロンドンでレストラン経営してるんだそうですよ。
覗いてこようかな~。
ものすごく盛り上がる映画じゃないですが、ワンシーンワンシーン、巧みな役者さんの芸にうなる、そんな映画です。
たしか銀河テレビ小説の枠で放送していたと思いますが、私も見ていました。原作の味もよく残していて、原作を愛読していた私にもとても楽しめました。
「青春小説」ってジャンルは案外私のツボです。そういうのに憧れるってのは、イイ青春を送ってきていない証拠かな?
太郎物語は、私はもしかしたらドラマが先だったかも知れません。調べたらテレビでやったの80年らしいので、やっぱりドラマを見てから原作読んだようです。
それで「人類学」っていう学問を知って、よくわからないまま、そっちの方の大学に入ってしまいました。
曽野綾子はY氏が大ファンなのですが、私は太郎物語くらいしか読んだことなくて、でもこの話は面白かったですよね。
話は忘れちゃったけど、ガールフレンドのお父さんだかと会話をするシーンで、病気のお父さんと仕事の話をし始めると、お父さんが見る見る生き生きしてくるというシーンが好きでした。これはドラマにもあったのかな???
COMOさんもステキな青春がおありだと思いますよ。うふふ。
>病気のお父さんと仕事の話をし始めると、お父さんが見る見る生き生きしてくるというシーンが好きでした。
あ、思い出しました。ドラマにあったかどうかは、私も覚えていませんが。私は、海に行った後で帯状疱疹になった、太郎の友達のことをなぜか今思い出しました。
銀河テレビ小説の「太郎の卒業」の後の「青春戯画集」で小林薫と鹿賀丈史を知り、「愛・信じたく候」で奥田瑛二を知り(いずれも1981年)、82年の「道頓堀川」で内藤剛志を知り、宮本輝の原作を読んだことを思うと、銀河テレビ小説で俳優をはじめて知ったり、原作者に興味を持つことが多かったのだなあと、リストをみながら懐かしく感慨にふけりました。
曽野綾子は、これもウィキペディアのリストを眺めたところ、「砂糖菓子が壊れるとき」「二十一歳の父」「神の汚れた手」「夢に殉ず」を読んでいました。「太郎物語」以外は借りたり新聞の連載で読んだりしたもので、自分から買おうと思う作家ではなかったのですが、こうやって眺めてみると、全部面白かったです。
「キネマの天地」の出演者に関しては、渥美清のことを書いていらっしゃるのを読んで、「ジェレミー・ブレットと渥美清」でYOKOさんが書いていらしたことを思い出しました。
やはり、銀河テレビ小説ですか!
私もWikipediaで調べてた時に、これも見た、、あ、これも!
と懐かしかったです。
思い出させてくれたCOMOさんに感謝。
見てる時は全然気がついてませんでしたが、小説のドラマ化といういい試みの枠だったんですね。
これで、トルストイの「復活」を翻案したドラマがあって、一生懸命見たのですが、全然わからなくて、何処が文豪の作品たる部分なんだろうと思ったものですが、今見たらきっと違う印象なんでしょうね。
渥美清については、なんていうか、凄すぎて、圧倒されます。
落語にも通じる話術ですね。
日本語の発音ってこんなに綺麗なのか、味があるのかって、落語を聞きながら思うことがありませんか?
伝統的日本語の発音って、声の出し方からして現代の発音と違うらしいんですよね。
それができるのが、今となっては、落語の人や、ああいう役者さんなんですよね。
また、ああいう人たちには,女性の芝居をする時も一定の型があって、それも見ほれ、聞き惚れます。
渥美清については、ほんとに、あの「芸」に惚れてます。
太郎物語、家にあったので読み始めました。
ほとんど忘れてます^_^