人生の目的は音楽だ!toraのブログ

クラシック・コンサートを聴いた感想、映画を観た感想、お薦め本等について毎日、その翌日朝に書き綴っています。

トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーンで「ウィーン・プレミアム・コンサート Aプログラム」を聴く ~ ソプラノ独唱のヘドウィグ・リッターにブラボー!

2023年04月07日 01時15分39秒 | 日記

7日(金)。昨日の新日本フィルの告知ツイートには驚きました

「当楽団の首席チェロ奏者、桑田歩氏が昨日、ご逝去されました。客演首席奏者として長年にわたりご出演、2020年11月より当楽団首席チェロ奏者に就任、今年1月のすみだクラシックへの扉第12回が新日本フィルでの最後の出演となりました。心よりご冥福をお祈りいたします」

なぜ驚いたかと言えば、桑田氏は今年1月には特別編成による「歩夢ドリーム・オーケストラ」を振ってベートーヴェン「交響曲第3番」を演奏し 大きな話題を提供、4月27日には新日本フィルを振ってブルックナー「交響曲第8番」を演奏する予定だったからです   私が最後に桑田氏の演奏を聴いたのは、今年1月13日の新日本フィル「クラシックへの扉」における高関健指揮ネルソン・ゲルナーのピアノによるブラームス「ピアノ協奏曲第2番」でした 第3楽章冒頭の桑田氏のチェロ独奏による抒情的な演奏が耳に残っています。27日のブルックナーの指揮にすべてをかけていたのでしょうね。悔しかったと思います ゆっくりお休みください

 

     

 

ということで、わが家に来てから今日で3006日目を迎え、2021年1月の米連邦議会議事堂襲撃事件を巡り、ペンス前副大統領が5日、司法省の捜査のため証言に応じる意向を示した  というニュースを見て感想を述べるモコタロです

 

     

     トランプが扇動した議事堂襲撃事件では危ない目に遭っている 証言者の真打登場!

 

         

 

昨日、夕食に「肉じゃが」「生野菜とツナのサラダ」「エノキダケの味噌汁」を作りました 肉じゃがは、先日カレーを作った時の牛肉が残っていたのでそれを有効活用しました

 

     

 

         

 

昨夜、東京オペラシティコンサートホールで「ウィーン・プレミアム・コンサート Aプログラム」を聴きました 演奏はウィーン・フィルとウィーン国立歌劇場のメンバーを中心に本公演のために特別に編成された「トヨタ・マスター・プレイヤーズ、ウィーン」です 芸術監督兼コンサートマスターはウィーン・フィルのコンマス、フォルクハルト・シュトイデです

 

     

 

プログラム前半は①ヨハン・シュトラウス2世:喜歌劇「こうもり」序曲、②同:「こうもり」より”侯爵様、貴方のようなお方は”、③同:「こうもり」より”田舎娘を演じる時は”、④同:ワルツ「芸術家の生涯」、⑤同:ポルカ・シュネル「チク・タク・ポルカ」、⑥ヨーゼフ・シュトラウス:ポルカ・マズルカ「女心」、⑦ヨハン・シュトラウス2世:ワルツ「春の声」です

プログラム後半は①ヨハン・シュトラウス2世「ヴェルディの主題によるメロディー・カドリーユ」、②同:喜歌劇「踊り子、ファニー・エルスラー」より「ジーヴェリングのリラの花」、③同:ワルツ「加速」、④同:喜歌劇「ウィーン気質」より「なつかしい愛の巣」、⑤同:ポルカ・シュネル「あれかこれか」、⑥同:「アンネン・ポルカ」、⑦ロベルト・シュトルツ:「プラーターに再び花は咲き」、⑧ヨハン・シュトラウス2世:ポルカ・シュネル「ハンガリー万歳」、⑨同:ワルツ「美しき青きドナウ」です

演奏は前半②③⑦と後半②④⑦のソプラノ独唱=ヘドウィグ・リッター。管弦楽=トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーン。ヴァイオリン弾き振り=フォルクハルト・シュトイデです

 

     

 

本公演は2000年からスタートしましたが、コロナ禍の影響で3度の中止を経て、今回やっと4年ぶりの開催となりました したがって、今回が20回記念演奏会となります 毎年のように聴いてきた私にとっては待ちに待ったコンサートです

自席は1階21列8番、左ブロック右から3つ目です。会場は3階席まで結構入っています メンバーは30人の小編成ですが少数精鋭です 左から第1ヴァイオリン、第2ヴァイオリン、チェロ、ヴィオラ、その後ろにコントラバスという並びで、後方に管楽器・ティンパニが控えます 指揮者なしのオケなので、コンマスのシュトイデが弾き振りします。女性はヴァイオリン奏者一人、ファゴット奏者一人です

シュトイデのリードで演奏に入りますが、ウィーン・フィル特有の歌いまわしが堪りません 私が毎回聴いていて思うのは、第2ヴァイオリンの演奏の素晴らしさです ごく大雑把に言えば、ワルツの「ズン・チャッチャ、ズン・チャッチャ」の「ズン」を第1ヴァイオリンが弾くとすれば、「チャッチャ」を第2ヴァイオリンが弾くのですが、第2ヴァイオリンが第1ヴァイオリンに合わせる掛け合いが絶妙で、これがウィンナ・ワルツのエッセンスだろうな、と思います これは全ての曲目について言えることです

さて、この日のハイライトはソプラノ独唱のヘドウィグ・リッターの歌です リッターは1995年オーストリアのブルゲンランド生まれといいますから今年28歳です 9歳の時に何とトランペットで Prima La Musica コンクールで第1位となっています    ウィーン市立音楽芸術大学及びケルン音楽舞踏大学で研鑽を積み、ヨーロッパの歌劇場で歌うほか、ウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手として契約して活躍中です

 

     

 

ヘドウィグ・リッターは、プログラム前半は黒のドレスで登場しましたが、オペレッタ「こうもり」のお手伝いアデーレが歌う「侯爵様、貴方のようなお方は」と「田舎娘を演じる時は」を聴いて、まさにオペレッタにピッタリの歌手だ、と思いました 声質が明るく、コロラトゥーラが美しく、会場の隅々まで声が届きます 「春の声」では終盤のフルートとの掛け合いが楽しく聴けました

後半に入ると、リッターは赤のドレスに”お色直し”して登場、「踊り子、ファニー・エルスラー」より「ジーヴェリングのリラの花」を抒情的に歌い、「ウィーン気質」より「なつかしい愛の巣」では伯爵夫人の愛の巣への思いを切々と歌い上げました そして、「プラーターに再び花は咲き」では最後に良く伸びる超高音のソプラノで、聴衆を熱狂の渦に巻き込みました

オケだけによる演奏では、個人的には前半の「チク・タク・ポルカ」、後半のワルツ「加速」、ポルカ・シュネル「あれかこれか」、ポルカ「ハンガリー万歳」などのテンポの速い曲が好きなので、思わず前のめりで聴き入ってしまいました

プログラム最後の曲は、”お約束”の「美しく青きドナウ」です 冒頭のホルンが素晴らしい この曲でも第2ヴァイオリンに注目してしまいました いつしか、ウィーン・フィルのニューイヤーコンサートのアンコールを思い出しました ニューイヤーコンサートでは正規プログラムにこの曲が入ることはないのでしょうね

 

     

 

満場の拍手の中、カーテンコールが繰り返され、楽員が再び配置に着きました すると進行係の女性がマイクを持って登場し、「皆さま、今日はご来場くださりありがとうございました 今回は20回記念ということで、これから2曲を少しずつ演奏して、拍手の多かった方をアンコール曲として演奏したいと思います(ここで会場、マジか? という笑い声)。これから2曲を少しずつ演奏しますので、皆さま良いと思った方に拍手をお願いします    最初の曲はポルカ・シュネル『喜んで』です」。オケが数小節演奏し、大きな拍手が起こります 「それでは2曲目です。ジーツィンスキー「ウィーン、わが夢の街」です なお、この曲にはソプラノのヘドウィグ・リッターさんが出演します」(「もう決まりだな」という笑いと大きな拍手)。オケが数小節演奏し、予想通り1曲目より熱狂的な拍手が起こります 「それでは『ウィーン、わが夢の街』をお贈りします」。ということで、再びソプラノのヘドウィグ・リッターが大きな拍手に迎えられて登場、思い入れたっぷりに歌い上げ、満場の拍手を浴びました

アンコール曲を聴衆に選ばせるなんて、粋な企画ですね この日の演奏は、ソプラノのヘドウィグ・リッターの素晴らしい歌唱も相まって、ウィーン情緒あふれる音楽で満たされ、印象深いコンサートになりました もしリッターがウィーン・フォルクスオーパーの一員として来日して「こうもり」のアデーレを歌うことがあれば、絶対 聴きに行きます

 

     

 

ところで、休憩時間に「お配りしたプログラム冊子の26ページにシールが貼られているお客様にはCDのプレゼントがあります ロビーの受付にお越しください」というアナウンスが入りました 念のために見たらカラーのシールが貼ってありました

 

     

 

さっそくプログラム冊子を提示してCDをいただいてきました

 

     

 

裏面を見ると、トヨタ・マスター・プレイヤーズ,ウィーンの演奏によるモーツアルト「クラリネット協奏曲」(Cl:ペーター・シュミードル)、「交響曲第41番」他が収録されており、録音は2000年4月27日となっています   よく考えてみると、私はこのCDを持っています 何年前かの本公演の時、やはりプログラム冊子にシールが貼ってあり、同じCDをいただいたのです もっともどこに行ってしまったのかは不明なので、今回いただいたCDをあらためて聴いてみようと思います

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