トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2020.10.27 岐阜県 焼山

2020-10-28 09:41:41 | ブログ

尾根に出る前は紅葉のトンネルが続く

赤く染まる山肌

どこまでも続く頂上付近の笹原

南アルプス遠望

頂上から大川入山方面

頂上はこんなところ

恵那山のすぐ南にある焼山(1700m強)へいってきました。以前から気になっていましたが、登山というよりは林道歩きが主体なのでなかなか行く気になれませんでした。しかし恵那山周辺にある多くの山々の中で恵那山、大川入山について3番目の標高(これより高い無名のピークはあります)の様なので、何時かは行ってみなければと思っていました。往きは林道歩き2時間、山登り1時間というミニ登山です。

17番という駐車地に車と停め8:48にスタート。すぐゲートがあり一般車はここから奥に入れません。丁度紅葉が進み始めたころで、長い林道歩きには今の時期か新緑の時期に限ります。この林道は熊との遭遇率が高いようなので、今回は少し大袈裟ですが、まともな熊スプレー、玩具の10連発ピストル、そして少し大型のブッシュクラフト用ナイフを持参しました。 林道歩きと言ってもずっと登り基調なので疲れます。時々現れる沢や紅葉を楽しみながら約2時間で登山口のある採石場に到着(10:18)。採石場は稼働しておらず大変静かです。登山口には色褪せた赤布が一つ枝にぶら下がっていたのですぐにわかりました。10:26、登山開始。登り始めの斜面には見にくいですが焼山と書いた小さな木のプレートもありました。最初は急斜面で息が上がります。しばらく進むと明るく尾根状になってきました。そして紅葉のトンネルが始まりました。思わず、期待していなかつたので”いいじゃん、いいじゃん”と齢に似合わない言葉を発しながら標高を上げていきます。50分ほどで展望が開け始め、これから行く焼山が右手に見えてきました。ここから焼山への尾根歩きはとてもきれいな笹原の中を進むところがありこのルートのハイライトでしょう。遠くの遠州方面の山々がよくみえます。11:31、焼山の頂上に到着。頂上は広い広場になっていて三等三角点がありました。正面に聳えるどっしりとした恵那山はさすがに堂々としています。恵那山は4つある全てのコースから登っていて興味は全く薄れていましたが、ずいぶん前のことなので再び登ってみたい気にさせられました。今日は雲がおおいので遠くの景色は期待できませんでしたが、なんとなく遠くを見ていたら恵那山と大川入山の間の遠くに山々が雲の切れ間に見え隠れするのに気がつきました。しばらく眺めていると雲が少し切れて山容がはっきりしてきました。一部は北岳から塩見岳のようです。昨年、周回した長者峰方面も良く見えます。遠くにギザギザの山並みは三瀬明神山かな? そんな感じであちこち頂上周辺を歩き回ってしばらくの間、展望を楽しみました。山肌が赤く染まつたこの時期は低山歩きが最高です。

コースタイム: 往き: 2時間50分   帰り: 2時間20分
        休憩時間: 頂上で25分、 他、写真撮影の為の立休多し




2020.10.20  福井県 経ヶ岳から赤兎山往復

2020-10-21 08:24:57 | ブログ

北岳分岐点より赤兎山(中央)を望む。バックは白山国立公園の山並み。

数年振りに福井県の最高峰である経ヶ岳に出かけました。以前に法恩寺山経由で周回したことがあり、その時に明るく解放感ある山の雰囲気が気に入って再訪したいと思っていました。今回は石川県との県境にある赤兎山まで足を延ばし往復する計画です。

7時頃に銚子ヶ口展望駐車場に到着。ここには立派な駐車場があります。今日は快晴に近く、大野の町が眼下にひろがっていてとてもすがすがしいです。大野城も確認できました。今日は誰も登山をしていないのかなと思いながら準備をしていると1台の大きな車が到着。ご夫婦で経ヶ岳を往復されるとのこと。

7時22分、駐車場を出発。
気持ちの良い森林帯を抜けると保月山に到着。ここまででも十分にハイキングが楽しめます。続いて急登を終えると樹林帯が終わり広大な笹原が突然、目の前に現れて杓子岳に到着。ここから経ヶ岳に続く緑の笹原の中につけられた小径歩きは山旅の幸せを感じさせてくれます。右下には池ノ大沢湿原が広がっていて大自然の中にいる雰囲気です。この湿原をのんびりと一度は歩いてみたいものです。
9時35分時前に経ヶ岳に到着。10時を過ぎていたら赤兎山はあきらめる予定でしたが、10時前に到着したので10分ほど展望を楽しんだ後、9時46分、赤兎山に向かいました。頂上で探しても見つからなかった三角点が少し進んだところにありました。少し進んだところで突然、左足が膝まで落ち込み、びっくり。さらにずぼずぼと埋まっていきそうで慌ててとびだすというハプニングがありました。10時7分に法恩寺山との分岐である北岳に着。以前に来た時のような笹藪漕ぎもなく、踏み跡もしっかりついていました。一か所、大岩の基部に誤って落ちたらどこまで落ちていくかわからないような径50cm程度の穴が開いているところがありました。落ちたら運よく怪我をしなくても絶対に一人では戻れないでしょう。所々、踏み跡の幅が狭くて且つ、傾斜しているので、笹で足元が隠れているところではスリップに注意です。スリップすれば急斜面の笹の滑り台を一気に滑り落ちていってしまいます。赤兎山と経ヶ岳のほぼ中間に位置する大舟山に11時16分到着。ここには小さな古びた木のプレートが枝にかかっていました。秋晴の下、このような人のこない静かなピークでのんびりするのが大好きですが今日はさっさと通過です。大舟山から樹林帯の雰囲気になります。今回はフレームの入った背の高い48Lザックできたので、道にはみ出している樹の枝に頻繁に引っかかり、疲れも出てきて悪態をつくのが多くなりました。少々、息が上がりかけたころ小原峠からくる広い登山道に飛び出しました。その合流点には人気のある観光登山道で見かける立派な道標が建っていて、そこで一息いれていると、さすがに人気の山だけあってハイキングスタイルの多くのパーティーに出会いました。10分ほど休憩して頂上へ向かい、12時30分にやっと頂上に到着。頂上は笹が切り取られたところで以前に来た時の広々とした印象とは大きく違っていたのが予想外でしたが、周囲の山々の展望はさすがで、特に正面に大きく聳え立つ白山山塊の雄大さには圧倒されました。ここから避難小屋の方に足を延ばせば広大な草原が広がっているはずですが、今回はその余裕がありません。ここから見る経ヶ岳ははるか遠くに感じ、また同じところを戻る体力的自信がなくなるほどでした。15分くらいで腹ごしらえをして再び経ヶ岳へ向けて出発。前方に聳える経ヶ岳は遠く威圧的でしたが思いのほか順調に進み、3時間はかかると覚悟していたところを2時間弱で経ヶ岳に戻ることができました。ここからは日没との競争です。途中で休憩をとるのはあきらめて黙々と下り、西陽が水平に差し込み森林帯が赤く染まり始めたころの17時03分に無事、登山口に到着し、10時間近くの山旅が終わりました。


反省、他
1.整備されていない低山ルートでは背の高いザックは不向き。
2.出発時間が遅すぎた。
3.この時期でも10時間コースでは持参した2.5Lで少ないと感じた。
4.腹が減るととたんにペースがおちる。経ヶ岳、赤兎山の往き帰りの1時間近い時間差はそのせいか?
5.獣臭をいたるところで感じた。




2020.10.6 静岡県 山伏トレッキング

2020-10-07 13:20:51 | ブログ

静寂の蓬峠。

山伏の頂上。ガスがなければ前方に富士山がひろがっているのだが。


久し振りに静岡県安部川流域の山歩きにでかけました。今回は所属する山登りの会の人と一緒ですので手軽に歩きと景色の楽しめる山として人気のある”山伏”という山を選びました。ガイド本によると頂上の広大な低い笹原が見事で、そこを前景にして眺める秀麗富士山はすばらしいとのことですので大いに期待して出かけました。

4時45分頃に小牧ICに入る。途中、1回のトイレ、コーヒー休憩をとり、7時45分ころにガイドブックにある登山口から少し手前の川原に到着し、そこに駐車した。かなり広い場所だが車は1台もそこにはなかった(その少し手前に狭い路肩には2台とまっていた)。8時5分に西日蔭沢登山口到着し登山開始。しばらくは沢筋をいく。2年前?の台風で沢にかかる橋は全て破壊され、しばらく通行止めだったようだが、橋は全て簡易的なものではあるが新設されていて心配して用意してきた渡渉用の運動靴の出番はなかった。途中、一か所、台風当時の雨のすざましさが予想できる大きく崩れた斜面があり、ここで登山道は完全に途切れていたようだが今は僅かな踏み跡がついていて危険というほどのことはない。ここを20mほどトラバースして、再び普通の登山道に入って急な斜面を少し登ると蓬峠に到着した(9:35)。ここにはベンチがあり、休憩適地なのでしばらくの間、腰を降ろし息を整える。ここから頂上までは尾根の左へ行ったり右へ行ったりの斜面をジグザグに登っていく。急な尾根が広々とした台地状に変わり、気持ちの良い森林帯をしばらく進むと牛首峠、山伏とかかれた標柱のたつ稜線に出た(11時17分)。森林帯の中なので稜線に出たという感覚がないが、標識のおかげて出たことが分かる。そこから山伏の頂上までは一投足。前方に明るく、広々とした笹原が見えてくると間もなく頂上だ。そして11:31に待望の頂上に到着した。評判通りの気持ちの良い笹原が展開し、天気が良ければいつまでものんびりしたいような所だが、あいにく今日はガスが漂う物寂しい頂上だった。稜線の反対側から登ってきたと思われる2組の女性パーティーを頂上から離れたところに見かけた。今日の天気予報は晴れだったが、ほとんど登り始めからガスの中で期待した頂上からの富士山や、2か月ほど前に登った笊ケ岳、他の南アルプスの眺望は全くなかった。しばらく休憩しようとしたが寒いので誰も長居をする気がおきず、20分ほど昼食を取ってから、周回コースで大谷嶺に向かう。途中、大平沢ノ頭で小休止をとり,新窪、乗越に13:27到着。この間、広い尾根の所では落ち葉で踏み跡を忠実にトレースしにくいところがあった。要所要所にとりつけられた赤布が心強い。ここにきて初めて下界方面のガスがとれ、十枚山方面の山々が望めたのがちょっぴり嬉しい。新窪乗越到着後、大谷嶺に一旦向かおうとしたが、コースタイムをチャックしてくれたKさんが、ここまま、ここから下山しても駐車地到着は17時頃になってしまうという指摘を受けて大谷嶺は断念し、下ることにする。日本三大崩れの一つである大谷崩れの下山道は、はじめが急で、足元が崩れやすく注意が必要だった(砂利スキーだと言って楽しいでいた人もいたが)。斜面を降り切り、扇状に広がった山の崩壊斜面が合流した扇の要と呼ばれるところに到着して(14:15頃)、やっと一息つくことができた。登山口(周回の下山口)に14時48分に到着、舗装された林道をのんびりと1時間ほど下り、予定より約1時間早い午後3時50分頃に朝の駐車地に戻った。今回は頂上や、稜線上での視界がまったくなかったので、快晴が約束されている時に再訪してみたい。

コメント:
1.今の時期のこのコースは1Lの水で十分。
2.西日蔭沢のコースはまだ通行止めのようだ。頂上には西日蔭沢は危険なので下らないようにという趣旨の通行止め注意板があった。実際にはコース上に問題となるところはないが。
3.山伏、新窪乗越間に熊の鋭い爪痕のある樹がありました。
4.梅ヶ島温泉黄金の湯:17時30分まで営業、700円なり。