本宮山からこれほどはっきりと奥美濃の山々が見えることに初めて気づかされた。。左端が能郷白山。
GPS精度が少々悪いですが。
朝から快晴なので妻に”ハイキングにいかないか”と声をかけると予想外の”付き合うわ”との返事がかえってきた。妻は特に山登りに興味があるわけではないが、これまで年に1回(数日~数週間)だけは登りがいのある山に付き合ってくれてきたので、本人は全く意識していないのだが、それが積み重なってかなりの数の山を登っている。日本100名山だけでも数えてみると30近くは登っている。テレビで見ていて”あそこを一緒にのぼったね”というとようやく気が付いてくれる程度で、とんと山へのこだわりのようなものはなく、歩き方もぎこちないのでいつも心配になるが、それでもなんとかついてくるのには感心させられる。残念ながらこの2年はコロナの影響で年1回程度の山登りもご無沙汰していて、今日は登山というほどのレベルではない近場の低山ハイクだが夫婦で歩きに出かけるのは実に3年ぶりだ。お互いにあわてて準備をして9時30分過ぎに車で出発。コースは尾張富士から本宮山へのピストンハイク。
10時30分ころに尾張富士のふもとにある浅間神社の駐車場に車をとめて出発。登山道の両脇には石上げ祭りで担ぎあげられて献石が並んでいて、一つづつ、献石に書かれた文言を読みながら石上げがなされた時代に思いをはせながら登るのは楽しい。汗ばみ始めたころ、まずは尾張富士の頂上に到着。石段を上がったところにカラフルに化粧された小さな石の山があつたが、妻によると1つ200円とのこと。子供たちが楽しそうに麓から担ぎ上げる姿が目に浮かぶようだ。社の裏に回ると真っ白に化粧をした御岳山と乗鞍岳の堂々とした姿を眺めることができた。社の正面からは名古屋駅前のビル群も鮮明に見えた。それらの姿を写真に収めてから、社裏手から始まる道から明治村の入口近くにある登山口へ下った。今の時期は堆積した落ち葉により地面の様子が分りづらいのでスリップしないように気を使う。20分程度の下りで登山口に到着。ここから車に気を付けながら入鹿池の湖畔を歩いて本宮山裏手の登山口へ向かうのだが、そこまでにある一部の車道が狭くスピードを上げて頻繁に通り過ぎていく工事車両にはひやひやさせられた。本宮山の登山口はなにも標識がないし、そこまでも何の指標もないので、国土地理院の地図(紙またはかスマホ)が必携だ。ただ登山口にはピンクのテープが2か所ほどついていたのですぐにそこが登り口であることはわかった。そこから40分ほど淡々と日の当たらない道を登ると大縣神社奥宮のある頂上に飛び出した。お社正面にあるベンチで暖かい日差しを浴びながら昼食をとりのんびりと休んだ。ここからは猿投山方面への展望がよい。30分程度休んでからヒトツバタゴ鑑賞地のあるコースで下山を開始。下山を始めて間もなくのところにあるベンチからは過去に登ってきた奥美濃の山々の多くが一望できる場所がこんな身近にあったことに驚いた。奥美濃の盟主、能郷白山だけが雪化粧をしていた。信貴山への道と分けるとゴロゴロとした歩きにくい道が続く。途中から四駆なら十分にのぼれそうな道に変わると所々に廃屋が現れ始め、しばらくするとヒトツバタゴの群生地といわれるところに出た。スタートして3時間35分後の14時頃に駐車地着。久しぶりに歩いた妻もたのしそうだつたので低山歩きの機会を増やそう!