トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.2.22  ”いいやま登ろう会”例会 北横岳(北八ヶ岳)スノーハイク

2019-02-25 06:39:22 | ブログ

北アルプス遠望。中央の双耳峰が鹿島槍ヶ岳

峻峰の赤岳と阿弥陀岳(南八ヶ岳)

南アルプス北部。中央付近が北岳

妙高(右端)、火打方面

所属する山登りの会の月例山行に参加しました。参加者は総勢21名。行先は北八ヶ岳の北横岳。朝6時にパークアリーナ―をバスで出発。例年の今の時期は道路にしっかりと雪があるが、今年はロープウエイ乗り場まで雪が全くなく何の苦労もなく駅に到着。今回はロープウエイを使うので頂上まで2時間とかからないはずであるし、天気もこれ以上は望めないというほどのコンディションなので気持ちの良い陽だまりハイキングが大いに期待できる。

10時頃にロープウエー山頂駅を出発。この好天なので登山者も多いが、雪山入門にはうってつけのコースなので初心者らしき人がほとんどでした。毎年2月にここへスキーを楽しみにやってきますがこれほど雪が乏しいのは初めて。スキーゲレンデも地肌があちこちに出ているほどでした。登山道は常時、多くの人で踏み固まれていてアイゼンもこのコースでは不要です。お陰様で登山靴を忘れて(最近多いので心配)、バス運転手さんの長靴を借りて登ったのですが長靴の方がはるかに歩きやすいと感じました(これからは長靴を登山を多用しようと思っています)。また、このようなコンクリートされた状態の道をのかなりの数の登山者がそれこそ足手まといで場違いなスノーシューを履いて上り下りしているのには驚かされました。夏には観光の目玉である坪庭は積雪が多くてホワイトアウト時は迷いやすいので、分かりやすいポール等が設置されている。10時50分頃に北横岳ヒュツテに到着。ここでは展望がありませんが樹々の間から浅間山はよく見えます。少休止後、ここから一投足の頂上に向けて出発。頂上に11時35分に到着。あっけないほど短時間での到着でしたが、頂上からの展望の良さは超一級品です。360度の展望で長野、岐阜、山梨、群馬、新潟各県の山々が白銀に輝いて目に飛び込んできます。メンバーも興奮気味の面持ちで山座同定を楽しんでいました。昼食を頂上で取る予定でしたが少し風があり、長居していると体が冷えそうでしたので北横岳ヒュツテまで下ってから取りました。ここは風もなくぬくぬくで休息できます。おきまりの45分間の昼食を終え、来た道を戻る。登りには締まっていた道の雪も溶け始めるほどの暖かな雪山ハイクでした。






2019.2.14  岐阜県 白尾山バックカントリースキー

2019-02-15 11:33:49 | ブログ

ゲレンデトップからの白尾山。とても遠くに感じた。

恥ずかしながら我が写真。白尾山頂上。バックは鷲ヶ岳

誰もいない快適バーンにシュプールを描く


旧郡上藩の最高峰が白尾山であるという記事を何かで見てから、一度、白尾山に登ってみたいと思っていた。麓にある”しらおスキー場”が2018年で閉鎖されたとのことなので静かな山歩きが楽しめることを期待して(それまではゲレンデトップから容易にアクセスできた)行くことにした。

5時に家をでて、何十年ぶりかの地道156号線をのんびりと白鳥町へ向かう。7時頃にしらおキー場へ続く林道入口に到着したが侵入禁止の看板とロープが張ってあった。ここから歩かなければならないとおもうと気が滅入る。看板手前に車を駐車しても良いかどうか散歩している地元の人に聞いてみると”多分okじゃないの”との返事。その言葉に勇気を得て、気が引けたが看板の手前に駐車した。かなりの傾斜だったのでしっかり後輪タイヤにかいものをして、7:30頃出発。久振りのBCなので要領が悪く、余分なものまで入れてきたのでザック重量はスキー板を含めて15KG程度になった。果たして体力は持つのか。

スキー場横を通過し更に奥へ。雪がまだこの辺りは少ない。雪があれば地図を見て尾根まで直登してしまうところだがそれができにくいので夏の登山口を探した。キジ打ちしながら地図とにらめっこ。後で思えばなんてことない所でも初めての場所はなんでもない所でうろうろしてしまう。8:15頃に登山口とかかれたりっぱな標識に到着.途中でストックを忘れて取りに戻ったりして時間をロスするヘマをやらかした。スキーを履いた方がいいのか、担いだ方がいいのか迷うような雪の付き方だったが、結局、ゲレンデトップ(尾根ルートなので最後近くになるまでリフト設備は全く見えない)までは担いでいくことになった。1時間もあれば着くだろうと思っていたゲレンデトップは意外と遠い。北斜面にルートをとると風がやたらと冷たい。風に顔を背け、立ち休憩を何度もとりなが10:55頃にやっと広々としたゲレンデトツプに到着した。なんと約2時間30分もかかってしまい体力の衰えを痛感(帰宅するとすぐ忘れてしまう)。少しここで休憩をとる。白銀の世界と青空の広がりがとても気持ち良い。ここでようやく白尾山とそれに続く尾根の全景を確認できた。2時間もあれば十分と思っていたが、今までの調子では無理な様だ。下山にのんびりスキーで3時間かかるとふんで、頂上到着のタイムリミットを13時30分と決めた。ここでスキー板を履きシール登高を開始。トップから少し下ってから白尾山頂上まで綺麗な尾根が続いているが、弱気になっているせいかとても長い尾根に感じる。時々現れる急斜面のシール登高に苦労し、何度も立ち休憩で息を整えながら進むが、ちっとも白尾山が大きくならない。ポールを押しての推進パワーも筋力の衰えで激減し、すぐに腕が疲れてくる始末た。それでも天候がいいので頂上での景観と暖かい食事を楽しみに進んだ。そしてトップをスタートしてから2時間くらい経って、あれほど遠くに見えた頂上付近から左へ延びる雪庇が同じ目の高さで左方向に続いているのを見た時、嬉しさが込み上げてきた。まもなく頂上であることを確信し最後の急斜面を登ると待望の広々として遮るもの何も無い頂上へとび出した。頂上到着13:15。6時間近くもかかってしまったことには失望感も大きかったが、これからの山登りスタイルを結果的に見直す機会にもなった。
頂上でゆっくり遅い昼食を楽しむ(カップラーメンだが)。視界良好で過去、BCを楽しませてくれた白山から野伏山、毘沙門方面がハッキリと見える。南アルプス全山も遠望出来た。
30分がすぐに過ぎてしまい、そろそろ下り始めないいけない。ヘッドライトをつけての滑走はゲレンデの地形が全く理解できていないので絶対に避けたい。タイムリミットを30分オーバーした14時過ぎに下山を開始。オープンバーンではないのでシールを付けたまま下りはじめたがやはりもどかしい。すぐに外して滑走を再スタート。途中、横に伸びている太い枝に気づかず、したたか頭を打ち、悶絶。首も痛い。スケートボード用の簡易的なヘルメットだったので衝撃吸収力がいつも使用しているスキー用のヘルメットに比べ明らかに劣っていた。それでもこのヘルメットがなかったら間違いなく大事故だったと思う。瞬間的に動エネルギーが静エネルギに変わる衝撃の怖さを思い知らされた。それからは安全第一に、前後のZ横滑りを多用して狭い尾根を下った。再びゲレンデトップに15:20に着。のんびり下っても登りの半分以下の時間ですみ、時間的な余裕ができでほっとする。ここからはゲレンデの滑降だ。地形が理解できていないが、とにかく下れば大丈夫のはず。さすがに閉鎖されて1年経っているので伸び放題の枯草が多く少々不安。一時は元来た登山道を下るべきかどうか迷ったが、それも最初の斜面だけで途中からは快適なバーンに変わり、不安が喜びに変わる。自由なシュプールを描きながらの滑走は実に最高の気分だった。登りに6時間近くかかったがスキーのお陰で下りは半分以下の時間で車に到着。バテバテになりながらも今回も達成感100%の山旅でした。

 コースタイム(多くの休憩を含む)
   車止め発       7:30頃
   林道途中の登山口   8:16
   ゲレンデトツプ   10:56
   しらお山頂     13:15

   頂上発       14:00過ぎ
   ゲレンデトップ   15:20 
   車止め       16:00 
 行動食
    カントリーマーム4枚とバナナ1本 
 昼食
    カップラーメン
 飲料水
    熱湯 0.9L 水 1.5L (持参し過ぎて反省)