トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2018.11.20 富山県 金剛堂山周回

2018-11-22 16:16:55 | ブログ

前金剛頂上

北アルプス劔岳(右奥)から続く北方稜線

今回は富山県と岐阜県の県境付近にある200名山のひとつである、いかにも信仰の山という感じのする名のついた金剛堂山です。奈良時代に山岳信仰の山として開かれたそうで全国から多くの信者が訪れるそうです。

五箇山IC経由で栃谷の登山口からスタート。前半は落ち葉を踏みしめ気持ちのよい登高が続く。気温はかなり低いが登りはやはりすぐに汗が出てきて下着一枚で十分。3km付近から恐らく昨日降ったであろう雪が笹に積もって登山道に覆いかぶさるようなところが多くなってきた。すぐにでも雨具を着るべきだったが、ついつい面倒で下着のまま笹をかき分けながら進み、全身ぐしょぬれになってしまった。さすがに体が冷えるので途中で上下とも雨具を付けたが遅すぎた。ぎりぎりになってからしか行動しない性格なので失敗ばかりして反省するのだが学習能力が無い。頂上近くになってくると白く雪を冠った北アルプスの全貌が望めるようになってきて気分も高揚してくる。とくに真っ白な山並みにあって岩壁の山、劔岳のピラミダルな姿が圧巻だ(写真で表現する力がないのが口惜しい)。昨年の早春に訪れた劔岳から続く北方稜線の毛勝三山も大きく見えた。途中で先行した単独に人にあった。奥金剛までいってきたと言っていた。我々はそこを超えて一回りしてくる計画だが、このコンディションでは先行きが少々気懸り。200名山の前金剛頂上には11:15時に到着。とても広々としていて立派な社や方位盤もある。シーズン中は多くの人で賑わうことだろう。展望は360度で今まで足跡を残してきた山々の多くが見える最高の眺望に恵まれた。来春、山スキーで行きたいと思っている人形山は西にひときわ大きく見える。残念ながら富士山は雲で見えなかった。15分程度の休憩で腹ごしらえをして次の中金剛(最高峰)、奥金剛を目指す。ここからの草原の景色がまた格別。この風景は奥金剛を少し超えるまで続くので200名山の前金剛を登っただけで満足して戻るのは余りにももったいないと思う。草原も雪景色も素晴らしかったが、雪をまとった遠くの樹々がまるで桜が満開したかのように見えたのが強く印象に残った。奥金剛に12:07到着。風が出てきてじっとしていると寒いので、わずかな立ち休憩をして通過した。ここから東俣登山口までの間は部分的に視界のきかない藪漕ぎがあるので方向を誤まらないようにしないといけない。しばらくして東俣登山口に到着し、ここから東俣谷林道入口までとても広い車道のような道を下る。4WDならここまで上がってこれそうだ。東俣乗越に14:08に到着。後は時間の問題なので、ここで今日初めて腰を下ろして休んだ。ここから今日のスタート地点の栃谷登山口まで約5km。今日の思いがけない雪景色の登山を振り返りながら満ち足りた気分で最後の林道歩きを楽しんだ。
コースタイム(休憩など含む)
   栃谷登山口 8:40 ⇒ 前金剛 11:15 ⇒ 奥金剛 12:07
   ⇒東俣乗越の林道入口 14:08 ⇒ 栃谷登山口 15:43







2018.11.16 ”いいやま登ろう会”  奥美濃 舟伏山

2018-11-17 07:08:35 | ブログ


頂上らしくない舟伏山の頂上

所属する山登りの会の月例山行に参加した。行先は奥美濃の舟伏山。昨年の10月18日に登ったことがあり今回が2度目だが1か月違いの山は大違いだった。

登山口に続く夏坂林道入口の脇に控えめに全面通行止めの立札が立っていて、侵入しようかどうか迷っていると、登山口方面から走ってきた軽トラの運転手が”全く問題なく登山口まで行けるよ”と言う。しかしバスの運転手さんはもし事故でも起きたら重大な責任問題になると言って突入することを渋っている。無理を言うわけにはいかないので已む無く今はほとんど使われていないであろうと思われる入口から始まる尾根コースに変更した。

登り始めは階段上の墓地の中。墓の上に出ると台風の影響で倒木が多くて道がよくわからず、メンバーからは行き先変更の話も出はじめたが、しばらく進むと道がわかりやすくなりホッとする。杉林は立派な杉が至る所で倒れていて心が痛む。

この山は初心者向けの登りやすい山ので昨年登った時も不安に思うような箇所は全くなかった。しかし今回は登山道が落ち葉で埋め尽くされ、所々現れる急斜面の横断箇所が油断できず皆、神経を使った。もしスリップでもしたら落ち葉の滑り台を一気に谷底めがけて滑り落ちていくことになり大事故になることは必至だ。登山道と書かれた立派な立札が所々にあるので、何とか今いる処が登山道と分かるが、それがなければとても登山道があるとはおもえないような変わりようだった。メンバーの一人がスリップし、後続の人達がザックをつかんで必至に落ちていくのを止めたアクシデントも発生した。

杉の林を淡々と登り、桜峠を11:00に通過、頂上には13:24に到着。出発から4時間以上かかった。頂上はとても広々としているがどうも頂上らしさがない。展望も岐阜、名古屋方面が良く見えるが、肝心の山々の展望は余りよくない。葉が落ちて、夏に比べれば能郷白山などが樹々の間から望むことができるのが救いだ。下りは小舟伏山経由にコースをとった。一か所、渓谷に降り立ったところから先の道が見つけにくいところがある。ここは強引に渓谷を進む。3:28に当初、計画した登山口の”あいの森”駐車場に到着。最後は通行止めの林道を約3Km歩き16:00頃にバスの待つ墓地登山口に到着した。スリルを味わされ、計画よりかなり歩行時間がオーバーして入浴の楽しみもなくなってしまったので、一部のメンバーには舟伏山は印象の悪い山になってしまったようだ。