トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2020年11月17日 岐阜県 和良岳ハイク

2020-11-18 17:16:56 | ブログ

奥に和良岳。すれ違った品の良さそうなオバさんは”この山を所有しているが登ったことがない”と笑って言っていた。


落ち葉の道はなんとなく楽しい。



17,18日と1泊で温泉に行きました、。前日にインフルエンザの予防注射をうったので長時間の山歩きは自重しましたが、温泉だけでは少々、物足りないので小さなお山でも登ろうと手ごろな山を探した結果、温泉地からやや手前の和良村にある和良岳(715.6m)の2時間から3時間程度のハイキングコースをゆっくり歩いてみることにしました。7か月ぶりの妻との歩きです。知人のご夫婦の腎移植手術当日でもあり、手術の成功を願う祈願ハイクでもありました。

和良村の86号線沿いにある公共駐車場に車をおいて11時20分頃に出発。ハイキングマップに従って歩いていき、二か所に和良岳と書いた方位プレートのおかげで迷うことなく登山口に行けます。登山口といっても日ごろ経験する登山口と違い、こじんまりとしているので見落とさないように注意が必要です。さて、いきなり急登で気合の入っていない体にはこたえます。一か所、間違えて尾根から尾根へトラバースすべきところを、その尾根の間の谷筋を直登してしまい、引き返すミスをしました。落ち葉が堆積している今のような時期は踏み跡が本当に分り難いです。尾根にでるとザクザクと落ち葉を踏む音が気持ちの良い登りが楽しめます。まさに紅葉真っ盛りでした。途中、陽の当たるところで1回だけ休憩して頂上には12時35分に到着しました。休憩を含めて、かなりゆっくり歩いても登山口から約1時間でした。頂上には地元の小学生達が担ぎ上げた木片プレートかたくさん横たわっていました。頂上からは和良の町が一望できることを期待していたのですが、樹に囲まれて暗く全く展望はありません。少しの間、立ち休憩をしたあと、周回コースで戻ることにして横谷林道に向けて出発。途中で1回、のんびりとコーヒータイムを取りました。こういう時が小さな至福の時です。横谷林道手前の暗部にお地蔵様がありました。国土地理院の地図に、そこから破線のショートカットの道が載っていたので少し、その方向へ下ってみましたがすぐに廃道状態になったので引き返しました(後でハイキングマップをみたらX印がついていました)。横谷林道に13時39分、飛び出した。ここからは1時間近い高度差500mほどの林道歩きです。ハイキングマップにはのっていない下洞陣屋遺跡(広いです)や、のどかな山村のあちらこちらに寄り道しながら14時40分頃に無事、駐車地に戻りました。



メモ
和良岳近くには戸隠神社の重ね石(新潟県にある200名山戸隠山ふもとの戸隠神社との関係が面白い))、金山にある古代ロマンに思いをはせさせられる巨石群遺跡などなど見どころが多く、最近は低山歩きがメインになってきた私が所属する山歩き同好会やペタンク同好会で、温泉と併せた1泊登山を計画するといいかもしれない。







2020年11月11日 藤原岳から竜ヶ岳周回縦走

2020-11-12 08:44:58 | ブログ

歩いてきた山を振り返る。真ん中右よりの山がスタート地点の藤原岳

所々で見かけた小さな池。のんびり休みたくなります。

周回終了地点の大鉢山付近から登りに使用した孫太尾根(右のスカイライン)を間近に望む。ここから奥に見える三角ピークの藤原岳に立ち、少し戻ってから左のスカイラインの稜線をぐるりと回りこんで戻ってくる。

孫太尾根から藤原岳へ登り、そこから銚子岳、静ヶ岳、竜ヶ岳と縦走して大鉢山に続く尾根を利用して駐車地に戻る周回縦走を楽しんできました。ぬかるんだ落ち葉の積もった道でスリップを何回もしたり、迷い尾根に間違って進んだりしてちょっぴり苦労もしましたが、どこまでも続く紅葉の静かな縦走路、時々現れる池塘が醸し出す神秘な雰囲気、広大な緑の笹原の美しさに心洗われ、冬の柔らかい日差しが心地よい山旅でした。

コースタイム:
孫太尾根登山口6:10、 藤原岳頂上8:42、 銚子岳11:05、
静ヶ岳11:51m、 竜ヶ岳12:46、 大鉢山分岐点13:33、
大鉢山14:06、 大鉢山登山口(林道)14:35、駐車地15:04

メモ
1.多志田山と藤原岳間の最後の急斜面は湿っているとスリップしやすい。
2.下ばかり向いていると迷い尾根に入り込みやすい。自分は迷いやすい分岐点に立っている肝心の標識を見落としてしまい、左折すべきところを、下ってきた進行方向と真っすぐの方向に進んでしまい、途中から引き返した。
3.大鉢山に続く尾根は赤テープを頼りに下ったが、ところどころ踏み跡を見失しなった。赤
テープのない時間がしばらく続いたら明らかに間違っているのでもとに戻ること。
4.大鉢山は青川キャンプ場から登れるが、今は頂上が寂れていて付近は鹿の天国(頂上付近に鹿が七匹いた)。
5.下山後、青川キャンプ地より駐車地に戻るには尾根を越えていくより、車道を歩いたほうが早い。
6.気温は終日、2~5度程度だったが水はまるまる2L(3L持参)を消費した。風が強く休憩中の防寒着は必須。
7.食した物: メロンパン1、バナナ1、ピーナツチョコ2粒、飴1、ビスコ2片、
        (残したもの:大福餅5個、アンパン1、エネジージェル2、チョコ、他)
8.大鉢山尾根の暗闇のヘッデン下降は絶対に避けるべき。昭文社地図での藤原岳登山口から大鉢山登山口までの歩行時間は9時30分~10時間。当日の三重県の日の出から日の入りまでの時間は10時間27分。余裕がないのでペース配分に気を使った。



 





自分用メモ

鹿が3匹、侵入者の私を見つめています。真ん中の葉が赤みがかった木の右奥の木陰にいます。親が2匹、子供が1匹。(元の写真で拡大しないとわかりません)



2020年11月5日 鈴鹿 銚子ヶ口からイブネ往復

2020-11-06 09:34:19 | ブログ

クラシへの道

イブネ、クラシの頂上は緑の絨毯を敷き詰めたようなところだった。遠くに琵琶湖が見える。

頂上付近から御在所と鎌ヶ岳

来た方向を振り返る。左は日本コバか。

立ち寄った”入舟の池”。このような稜線近くには想像できないような大きさで、神秘的な雰囲気の池でした。


鈴鹿山域は登山を始めたころから幾度となく通ったが、伊勢湾岸道路ができてから東名阪が混雑し始め、それを嫌ってからは身近な活動のフィールドが奥美濃に変わっていた。今年になって久しぶりに滋賀県側からアクセスしてみると意外な発見があり、再び時々、鈴鹿の山に行き始めた。山は行くたびに表情を変える。たとえ同じルートで登っても全く感じ方が違うことを最近は特に実感している。さて、今回はどこへ行こうかと地図を眺めていると、まだ歩いていない山で銚子ヶ口という山が目に留まった。2時間少々で登れるハイキングに手軽な山だ。その山のずっと先にイブネ、クラシという変わった名前のピークがあるのに気が付いた。そういえば何かでイブネのことを”鈴鹿の奥座敷”と書いてあったのを思い出した。そうなると無性に行ってみたくなる。イブネに行くには雨乞岳へ行く途中の杉峠から登るのが普通であるが、おそらく今は紅葉の時期なので、この一般コースでは多くの人に出会うことになると思われる。そこで、それを避けて、まず人に出会うことのない銚子ヶ口経由でイブネへ向かい、再び駐車地まで戻ることにした。昭文社の地図のコースタームは銚子ヶ口までは2時間30分だが、その先は不明だ。恐らく2時間程度だろう。さらに帰りは魅力的な名前がついている水舟の池に立ち寄ってみたい。更には銚子ヶ口からの下山コースを神崎川にとってみたいという欲張りな計画を立てた。休憩時間を含まない純粋な歩行時間は約9時間~10時間と予想、途中から引き返すタイムリミットは11時半と定めた。
   
6:35銚子ヶ口と書かれた標識のある登山口を出発。すぐにお社に続く石の階段があり、そちらに進みそうになったが登山道は左に直角に折れていた。見事な杉林が続き、朝の清々しい空気の吸いながらの歩きは気持ちがとても良い。登山道は歩きやすく標識も整備されていてハイキングには最適なコースだ。所々に、ささユリ保護の為と思われる網が設置されていて自然保護にも力をいれていることがよく理解できた。1時間30分ほど歩くと落葉樹帯に変わってきた。とたんに落ち葉で登山道が埋め尽くされ、その下は道が湿っているのでとても滑りやすくなった。尾根を越えて陽射しが反対側のこちら側の山の斜面に当たり始めたころ、まぶしいほどの稜線に出た。眼前に錦模様の鈴鹿の山々が大きく展開して、ヒブネまでのこれから始まる登行がとても楽しみになる。登山開始から2時間弱で銚子ヶ口東峰に到着。ここからの鈴鹿主脈方面の展望は申し分ない。しばらく進むと灌木に囲まれた銚子ヶ口の頂上に到着した(8:32)。展望がないので三角点にタッチし、記念撮影をしてすぐに西峰に向かう。ここからは踏み跡程度のトレースを追うことになった。しかしその踏み跡も一面の落ち葉でわかりにくく、所々で小さく迷った。要所要所につけられている赤テープがありがたく、それを頼りにしながら進む。一旦下って登り返し、西峰手前にある分岐点を8:39に通過。あまりの紅葉の美しに何度も何度も立ち止まって写真撮影することが多くなってきた。大峠に8:59到着。緩いザレの斜面に青々とした苔と灌木が広がっていて気持ちのよい場所だ。ここには帰りに寄るつもりの”水舟の池”方向を示す標識がたっていた。ここから尾根通しでは灌木に遮られてイブネ方面に進む踏み跡がわからなかったので、右から大きく迂回して尾根に戻った。大峠のピーク手前付近に出てから、そこからは下るべきところを、90度方向の違う登りが続いている尾根方向に進み、”大峠の頭”と書かれた小さなプレートがぶら下がっているピークを超えて(9:19)さらに下り始めておかしいことに気づき、もとの地点へ戻るというタイムロスをしでかした(”大峠の頭”の標識があるところまで来たら完全に方向が違っています)。時間をチェツクするとまだ十分に余裕があるのでイブネをそのまま目指す。途中の船窪辺りから続くヤセ尾根はスリップに注意しなければならないところが所々に現れる。ここを過ぎて、斜面を下っていると登ってくる単独行者に会った。こういう人里離れた所で少し不安な気持ちでいる時は言葉を交わしたくなるものだ。単独行者は40,50代といういったところか。おおきな荷物を背負っていて、昨日はイブネの頂上でテント泊し、今日は神崎川を下るか、もう一泊すると言っていた。自分の場合、高山なら平気だが、鈴鹿山域のこのような低山の山奥で一人きりでテント泊をするのは苦手になってきた。若いころと違い、齢をとると暗闇の不安に勝てなくなっくる。そんなわけで、めったに人のこない鬱蒼とした森林帯で一人でテント泊できる人には尊敬させられてしまう。10:18、正面にイブネ、クラシが目の前いっぱいに広がるほど間近に迫るピークに到着。ここから眺めるイブネまでの道は立ち木も無く、明るく広々とした尾根が続いていて年甲斐もなく気分ウキウキ、スキップしたくなるほど。そして登り詰めると一面に緑の苔の原が広がり、思わず感嘆の言葉を口走ってしまうほどだった。鈴鹿の奥座敷と評されるだけあって、見事の一言である。クラシには10:34到着。イブネには10;48に到着した。しばらくの間、行ったり来たりして、この素晴らしい天上の楽園を楽しんだ。腰をおろして休みたかったが、さすがに人気の地だけあって杉峠経由で訪れる人と時々、すれ違うので一旦、来た道を戻り、イブネを正面に見るピークまで戻って休むことにした。休みながら右方向を見ると少し先に小高い丘があるのが気になり、パンをかじりながら行ってみたら、”銚子”という標識が樹にかけられていた。居心地の良いこのピークを11:20出発し、再び銚子ヶ口を目指す。途中、水舟の池に立ち寄った。それほど期待をしていなかったが、立ち寄って良かったと思わせる池だった。小さな水たまり程度の池だろうと思っていたが、想像を超えていた。そして樹々が映る静かな水面と周囲の雰囲気か醸し出す神秘さに心が洗われるおもいがした。ここでも、ゆっくりしたいところだったが未知の神崎川を下る予定があるので池を半周して再び尾根に登り返した。西峰と書かれたピークを12:54通過。ここから銚子ヶ口に向かうところを、先ほど通過した”西峰”が銚子ヶ口の西峰なのかどうか定かでなかつたので、右方向にあるピークに寄ってみた。そこにはピークらしき標識がなかった(景色は抜群)。再び、元に戻り銚子ヶ口へ向かう。13:45頃に銚子ヶ口東峰に到着、久し振りに腰を下ろした。さて、ここから神崎川へ向かうか、それとも来た道をおとなしく戻るか、時計、地図と睨みっこしながらしばらく考える。神崎川への分岐はここから少し下ったことろにあるはずだが、今の時期は15時を過ぎると森林帯や谷間はくら~い雰囲気になるので神崎川に下る決断がなかなかできない。結論が出せないまま、分岐点まで行ってみようと考えながらしばらく進むとなんと、また銚子ヶ口の頂上に戻ってしまった。過去に冬山でリングなどは2回ほど経験しているが、こんな天気の良い、しかもハイキングコースでミスをするとはと、思わず笑いが込み上げてきた。其の僅かなタイムロスを口実に、神崎川へ下ることを止め、あっさりと元来た道を下ることにした。15:30に駐車地に到着。見どころ、拠り所、迷いどころ、いっぱいの楽しい山旅でした。

メモ:
水2.5L持参し1.5Lを消費。
熊スプレー持参、ビバーク対策としてSOLレスキュープロ持参、
食した物:バナナ1本、メロンパン1個、アンパン1個、飴2個、ミカン1個

写真は順次掲載予定