トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2019.11.25  天狗森山、橋ケ谷山(風神神社から周回)

2019-11-27 07:42:19 | ブログ

天狗森山の頂上から御岳、乗鞍。 穂高も右に小さく写っているののですが(黒いピークの後ろ)。

中津川や恵那方面の山には恵那山以外はとんと縁がなかったが、以前から、急遽、思い立っていく山としてアクセスも行動時間も短い、この辺りの山々を知りたいと思っていた。今日は、その手始めとして一番アクセスが楽そうな天狗森山へいってみることにした。正規ルートでは少々味気なさそうなので、風神神社の付近から尾根を詰めて頂上に行くことにしたが、下部では読図とルートファインディング能力がちょっぴり試されるなど、ミニ登山でしたが十分に楽しめるコースでした。

7:59に神社をスタート。今回の予備知識は取りつきに梯子があるという情報だけで、あとは読図次第のその時任せ。しばらく神社周辺をうろうろしたが、谷筋の奥に古びたアルミ梯子をみつけた。そこを登ると谷から切り立った斜面の上に谷筋にそって踏み跡があり、それをたどることにした。踏み跡は所々幅が狭く、踏み外したら谷底まで転落してしまうのでバランスの悪くなった年寄には気が抜けない。一か所、足場がずるずると止まる気配もなく崩れ始め、冷や汗をかかされた。20分も進まない内にトレースはなくなり(見失っただけかもしれない)、目的の尾根にのるべくルートを探しながら進む。途中、目的の尾根方向に突き上げていそうな小さな谷に入り、しばらく進んでから支尾根にとりつく。しかし上部に行くほど急傾斜になり、このまま進むと危険と判断して谷に再び戻り、そのまま谷をさらに詰めることにする。結果は大正解で、しばらく進むと尾根に続く広く穏やかな斜面が現れて一安心。尾根に上がる(8:47)と比較的わかりやすい踏み跡があった。周辺は蒐場だらけなのでもとは獣道だったのだろう。ここからは基本的に尾根通しだが、途中ではトラバースや、沢の源頭に降り立ったりして変化もある。中間付近で石垣と水たまりのようなところがあったが、昔は猟師などがこの場所を利用していたのだろう。この尾根には頂上近くになるまで赤テープなどの目印となるものはない。ある社会学者は”自由とは何事かに向かって邁進しようとするその時間のなかにある”といっているが、まさに自分でルートを探しながら頂上に向かうときに、その”自由”らしさを感じられる(大袈裟かな)。出発から約2時間の10:08に無事反射板の建っている頂上に到着した。視界は御岳方面しかないが、どんよりとした雲の下に雪を冠った御岳、乗鞍、穂高連峰が望むことができた。風が冷たい。20分ほど休んで下山にかかる。下山ルートは進んできた方向と反対側にある切り開かれた道をくだった。予備知識ゼロなので、この道が正しいのかどうかわからないがこれしかない。読図で下山ルートが始まっていると予想したコルから道がなかったので少々不安になったが、一つコブを超えて下るとズバリ、沢筋に下山ルートがあった。そのまま安堵して下り始めたが、しばらく進んでから下山口から更に上部に続く踏み跡があったのが気になり、立ち止まって地図で確認する。どうも天狗森山より高いピークが1時間ほど歩いたところにあるようだ。二度とくることはないだろうから、もう一度登りしてそのピークへ行ってみることにする。天狗森山からの道と違って、背丈ぐらいの笹がかぶさったところが多いので訪れる人が恐らく少ないのだろう。しかし赤テープが要所要所い樹の枝からぶら下げられており迷うことはない。11時23分にピーク到着したら橋ケ谷山と書かれたプレートと三角点があった。橋ケ谷山の名前は頭の片隅にあったので”あー、ここが橋ケ谷山か”と何か得をした気分にさせられた。ふたたび下山コースにもどり、歩く機械と化して淡々と沢筋を下る。10時42分、天狗森山の登山口書かれた案内板のある林道にあっけなく着いてしまった。ここから1時半ぐらいかけて登山開始場所の風神神社までの林道歩きが始まる。時雨れてきた。まさに時雨の言葉にふさわしいタイミングだ。途中で営林小屋の休憩所でしばらく雨宿りする。のんびりとベンチに座っていると、ひっそりとした山奥の雰囲気と時雨で、がらにもなく感傷的な気分にさせられた。いつもならうんざりするような林道歩きだが今日はたっぷりと時間に余裕があるおかげで、この林道歩きの時間が愉しかった。やはり何事も余裕次第で気持ちが違ってくるものだ。11時48分、風神神社着。誰にも会うことのない静かな山歩きだった。
*この記録は少ないと思われるのでヤマレコ(ロガー軌跡付き)に上げておきました。https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-2123102.html





2019.11.22滋賀県 ”いいやま登ろかい”例会 日本コバ

2019-11-23 16:21:15 | ブログ

橋の足場がつるつるで全員、おっかなびっくりで渡りました。

頂上から唯一、全容が見えた霊仙山。

いい山のぼろう会のメンバー26人で滋賀県の日本コバへいってきました。藤谷コースの前半はスリップしやすい木橋(1名の方がスリップして沢にダイブしましたが事なきを得た)や飛び石渡渉が数回現れ、また、フィックスロープがないと躊躇するような岩場もあったりして想定外の変化に富んだコースで、のんびりとはいきませんでしたが、その後は落ち葉に敷き詰められた疎林の美しさや、紅葉が冬の弱弱しい光が透けて蛍光色を塗ったように輝く様に感動するなど、静かな初冬の雰囲気を存分に味わうことができました。

(jellyproというスマホで写真を撮ったので画質がとても悪いです。)


2019.11.07 鈴鹿 雨乞岳 ありえないミス

2019-11-08 11:35:53 | ブログ



雨乞岳間近。美しい笹原を行く三人パーティ。

東雨乞岳から御在所と鎌ケ岳を望む。左の尾根を下降に使用した。

歩いたコース

今日は北陸方面の山登りに出かける予定でしたが天気予報が思わしくないので、急遽、近場で快晴が保証されている鈴鹿山域の雨乞岳へ出かけました。何十年も前に杉峠経由で登った以来です、今回のコースは一番簡単な武平峠からの道をピストンするつもりで出かけました。しかし、普通では考えられなミスを犯してしまい、結局、御在所岳のピークを経由して雨乞岳へいくことになってしまいました。前半は道なき道を歩き、時間に追われるようでしたが、終わってみると、このとてもポピュラーな山でも充実した登山ができました。

7:14  武平峠駐車場発
8:31  間違えた尾根の終点(頂上手前の建築物。途中1回小休止)
8:42  御在所頂上(中休憩)
10:06 コクイ谷に降り立つ
10:49 正規ルートに合流(ここまで途中、1回小休憩)
11:52 東雨乞岳
12:05/12:45 雨乞岳(大休憩)
14:34 駐車場(途中、稲ケ谷を少し下降、及び1回休憩)
   *雨乞岳までのペースは速いです。

7時過ぎに武平峠の駐車場に到着。ここは人気の数コースの起点だけあって既に5台以上の車が止まっていた。7時14分に登山開始。杉林の斜面につけられたトラーバースの道が続きます。歩き初めて約20分~30分を経過したろ、先行したパーティーの声が下の谷のほうから聞こえてきて、地図を広げて現在地を確認していたようでした(この時は、なぜあんな所で確認しているのかと思いましたが、後になってから、おかしな斜面を登っている当方を見つけて、疑問に思い地図で確認したのだと理解しました)。どんどん登っていくと、どうも様子がおかしいです。地図をちゃんと確認すれば間違った方向に向かっていることは容易にわかったはずだですが、いつもの悪い癖でどんどん突き進んでしまいました。尾根上に登りついてビックリ。なんと御在所頂上の建物にこの尾根が続いていることがわかりました。今更、戻る気にはならないので、地図で現在地を確認し、御在所を経由して雨乞岳に向かうことに計画を変更することにしました。かすかな踏み跡らしき道がついていて、それを拾いながら登り、8時31分に見えていた立派な何かが祀られた建物に到着。そこから御在所岳の頂上は一投足で、8時42分に到着。まだロープウエイが営業されていない時間なので観光客の姿はなく、今まで御在所の頂上では経験したことのないような静寂さでした。ここで雨乞岳へ向かうルートを探します。昔はここから少し戻った長者池から神崎川を詰めたところにある支流のコクイ谷にいったん下り、そこから雨乞岳へ登るコースがあったようですが、今は恐らく無いのではと判断し、長者池の少し上から派生している無名の尾根を強引に下ることにしました。結果的にこの尾根に獣道に近い踏み跡がついており、しゃくなげ帯のブツシュ漕ぎや一部、スリップ厳禁のところなどありましたが10時06分に無事、コクイ谷に降りることができました。さて、ここからコクイ谷を下って杉峠経由で雨乞岳に向かうか、それともさらに上流に向かって武平峠からの正規のルートに合流すべきか迷いましたが、現在地の特定に自信がなく、どちらがベターが判断できないので、現在地が特定できる地形のところまでコクイ谷を詰めることにしました。そして比較的、顕著な谷が合流してくる地点で現在地を確認したところ、どちらへ向かっても大差なさそうでしたが、下ると帰り道からどんどん離れていくのがなんとも気分的に乗らず(帰宅してから後悔)、決局、そのままコクイ谷をつめました。途中で二俣に分かれていて、沢谷にルートをとり、10時49分に無事、正規コース合流しました。おもったより早い時間に合流できたのでもう先を急ぐ必要はありませんでしたが、なんとなく、休憩をとらずに雨乞岳を目指しました。ルートほとんど沢沿いに取られていて、東雨乞岳間近になって尾根に上がります。最後は実に気持ちの良い笹原で紺碧の空と緑の笹原のコントラストの美しさは格別でした。11時52分に東雨乞岳に到着。この頂上は笹も無く、広々としていてとても気持ちの良いところです。数人の人たちが食事をしながらのんびりと至福の時間を過ごしていました。ここから雨乞岳までも気持ちの良い稜線歩きが楽しめます。12時05分についに頂上に到着。この頂上は広い笹原で、こじんまりとした池もありますが、いかんせん、腰をおろせる切り開き範囲が僅かで、周囲が笹に覆われているので開放感がありません。東雨乞岳まで戻って休んだ方がはるかにおすすめです。頂上で休んでいると、途中で追い越した、まだ20代前半と思われる若い3人(2人女性)パーティーが到着し、華やかな雰囲気になりました。ここは360度の展望で、自分が活動していた山のほとんどが見えて、改めて、”こんなに良い場所だったのか”と見直しました。富士山も見えます。若い人に富士山が見えることを教えると必死にその姿を探していましたが、女性2人にはその姿を確認できず残念がっていました。2.0の視力が自慢の男性だけが、さすがに富士山の姿と位置を的確に言い表すことができました。12時45分頃に下山を開始。東雨乞岳手前から稲ケ谷にルートをとりましたが、少し下ったところで背丈以上の笹ブッシュに突入し、途中で断念して登り返し、武平峠への道を下ることにしました。下りの唯一の楽しみは登りで間違えた箇所を探すことです。しかし、この実に明瞭な登山道から逸脱するようなポイントがないのです。もう、ミスした自分にあきれるばかりでした。14時34分、駐車場着




2019.11.01 納古山 エイトループハイク

2019-11-01 15:48:16 | ブログ

御岳遠望

エイトループコース

久しぶりに近郊の山、納古山へいってきました。納古山は朝、思い立っても手軽に登りに行けるので名古屋やその周辺に住む人にとって人気の山です。一般的には上麻生駅方面から登るコースをほとんどの人が使います。しかし車で登山口まで行って登り始めると頂上まで1時間少々しかかからないので歩くことを楽しみの一つにしている人には少し物足りません。ということで、この山でも5時間以上かかるコースを自分なりに考えてみました。それが今日、歩いてみたエイトループコースです。8ループコースは、木和谷支流の中級コース ⇒ 納古山 ⇒ 西尾根下降 ⇒ 三和町納古口コース ⇒ 納古山 ⇒ 木和谷初級コースをたどる丁度、8の字のようなコースになり、自分が勝手につけた名称です。私が少しだけネット検索した結果ではこのコースの記録にヒットしませんでしたので、ルートがあるという知識以外は何の予備知識もないまま出かけることになりました。

7:45駐車地をスタート。8時丁度に登山口着。登りは木和谷支流の”中級コース”にコースをとる。過去に3回ほど来ているが完全にどんなコースだったのかを忘れていて、途中の岩場では、 ”こんなところがあったんだ”と驚いてしまった。今日は快晴にちかく、途中から御岳や恵那山もよく見えた。9:00に頂上に到着。登山口から丁度1時間かかった。頂上にはカップル1組が楽し気に食事を作っていた。しばらく休憩した後、地図とコンパスで方向を定め、西尾根を下り始めた。しかし予想外に踏み跡もしっかりあり、赤テープもあるので迷うようなことはなさそうだ。ただ、この尾根はつまずいて転倒したりすると大事故になる所が多いのでバランス感覚が衰えた我々の世代は慎重な足運びが必要だ。2か所、目視で30Mほどの登りがあり等高線に現れるので国土地理院の地図で現在位置の確認ができた。下りに精神的に疲れてきたころ、やっと林道に出てほっとする(10時10分)。ここまで1時間程度だが、やはり未知のルートは気を使うので長く感じた。林道からの登山入り口には赤テープ以外何もないので、ここのコースを初めて登りに使う人は、ここが登山口とは恐らく確信できないのではないだろうか(赤テープは登山道以外にもあちこち使用されているので)。国土地理院の地図ではここから林道をショートカットの道があるはずだが探しても見つけれなかった。仕方なく、次の登り口に決めている納古口まで林道を歩くことにした。林道は所々草が生い茂り、苔むして今では使用されていないようだ(途中の林道分岐で、この林道側は鎖で閉鎖してあった)。時々現れる分岐林道に一度だけ方向を誤りかけた。さきの西尾根の登山口には標識類は一切なかったので納古口の登山口が果たしてわかるかどうか不安な気持ちで林道を下った。10:53に登山口に続く林道分岐点に到着。そこには予想外の”のこりん”というキャラクタの絵と大き字で納古山登山道と書かれた真新しい立派な案内板があって不安が吹き飛んだ。ここから沢沿いに林道を歩いて奥へ進み11時8分に綺麗な標識がある登山口についた。この道はジムニーくらいでないと苦労するだろう。一安心してこの入り口で10分ほど休息をとり、11時20分に登山開始。ルートは谷筋に取られている。途中、”谷に沿って歩け”という標識があった。20分~30分ほど歩くと沢を離れ尾根にとりつく。すぐに尾根に上がることができ、気持ちの良い歩きが続いた。尾根の上部にくると展望のよい休憩適地がふんだんに現れ、ついつい足が止まってしまう。12時10分に朝、登ってきたコース合流し、12時13分に今日2回目の納古山頂上についた。富士山こそ見えなかつたが、南アルプス、中央アルプス、御岳、乗鞍、白山、大日岳などなど360度の展望を楽しんだ。20分ほど休憩してから最後の下山にかかる。下りは8ループの為、木和谷の初級コースを下る。初級コースは最後の林道歩きが長いのが難点だ。いい加減に林道歩きに疲れてきたころ愛車の待つ駐車地に到着した(13時41分)。 今回の8ループは順調に行って8時間くらいがかかると思っていたが、約6時間ですんでしまった。それでも頂上ピストンでは物足りないと思っている納古山愛好者には是非おすすめしたいコースです。