トジハジ日記

日記代わり、家族への発信用として利用させていただいてます。内容はいろいろですが登山が趣味で、公開は山行記録がメイン。

2018.12.29 誕生山ー天王山ピストン

2018-12-25 16:52:12 | ブログ

圧巻の槍、穂高連峰。誕生山頂上から。

誕生山頂上の立派なバルコニー。この先の大空間が魅力。

地元の小牧山頂上からは標高は低いが北アルプスをはるかにしのぐ広さを持った奥美濃、美濃のほとんど山々が一望できる。最近は散歩がてら地勢図をもってこの頂上から山座同定を
楽しんでいる。しかし標高の高い山の名前はわかるが標高500m前後以下の低い山々の山座同定に自信が持てない。山座同定アプリなどを駆使して山の名前を調べているがやはり実際に登ってみないと確信が持てない。今日はその山座同定の助けとなるであろう美濃市にある天王山と誕生山を登りに行った。
美濃ライスセンター登山口から尾根ルートで誕生山を登り、そこから天王山を往復する予定である。ライスセンター横の登山口を9:41にスタート。東洞ルート分岐の標識から尾根ルートにはいる。ここ登山道はとてもよく整備されていて快適。所々にある休憩ベンチも古いが清掃が行き届いていて普通なら鳥の糞などを気にするが、ここは躊躇なく座ることができる。コース全体を通じて台風による倒木も綺麗に処理されていてこの山を管理する方々の努力に頭が下がった。またコース中には少なくとも10種類以上の樹にネームプレートが付けられていて樹の入門者には最適のコースだろう。気落ちの良い尾根道を40分も歩くと誕生山最後の登りになる。ここは息が切れて苦しい。汗もびっしょり。10:33に誕生山頂上に到着。標高が低いので展望は期待していなかったがその期待は見事に裏切られた。頂上の一角に作られた広いバルコニーは空間に飛び出し気味で、その先に大空間が広がっている。ここからの展望のすばらしさは超一級だ。地元の低山(鳩吹山、納古山などなど)でこれほど優れた展望のある山は無い。穂高、槍連峰、中央アルプス全山、南アルプス主脈全山などは雪を冠って光り輝いている。反対側に回れば奥美濃の山々が間近に展開していて今日の目的だった多くの山々の山座同定ができた。何時間いても飽きることがないがまだ先が長いので10:55に天王山へ向かう。途中の鉄塔広場からは甲賀山方面の山々の山座同定ができた。11:56に天王山頂上に到着。三角点にタッチしてから腰を下ろし妻の焼いてくれた焼き芋を頬張りながら改めて奥美濃の山座同定を楽しむ。頂上には手作りだが実に正確で詳しい方位盤が設置されていてとてもありがたかった。自分の年齢になると奥美濃の山々が遊びの対象として丁度良くなってくる。身近にこのようなフィールドがあることに感謝だ。

 9:41 JAライスセンター発
10:33 誕生山着(途中5分ほど休憩)
10:55 誕生山発
11:56 天王山着(途中、写真休憩数回)
12:35 天王山発
13:35 誕生山着(途中、写真休憩数回)
13:59 誕生山発
14:34 JAライスセンター着






 






2018.12.18奥美濃 天狗城山 松宇土山

2018-12-18 16:13:53 | ブログ

ひっそりとした松宇土山の頂上


広い尾根を埋め尽くしていた倒木の海。登山道がどこにあるか皆目わからなかった。



寒くなるとついつい遠出するのが億劫になってきて、最近は朝ゆっくりと出かけれる近場のハイキングコースばかり歩いている。今日は久しぶりに奥美濃の山に行ってきた。低くて大した山でなくとも、初めての山はそれなりにワクワクする。行先は平家の落人とかかわりのある天狗城。7時20分に家を出て登山口の貴舩神社を目指した。しかしそこがわからず市井のバス停にまで行ってしまった。たまたま天狗城登山の立派な案内板が、バス停脇に建っていたので、提出した登山計画書とは異なるがここから登ることにした.9時20分頃に登山を開始。しばらく坂道を上ると民家の庭に突き当たってしまい道を探すがわからないので適当に沢沿いの斜面を登った。地図で確認すると明らかに正規の尾根ルートと200m位は離れているが、いつもの”なんとかなるだろう病”で突き進み40分程度で尾根上にでて、登山道らしき道に合流できた。ここからしばらくは倒木が散乱して歩き難い。20分程度歩くとやっと倒木も減り、道も明確になってきた。途中、10mほど先を右から左へ尾根を越えていく日本カモシカにあった。どこでもよく見かける黄色っぽいカモシカと違って日本カモシカは貫禄がある。天狗城に10時50分着。ここには平家の落人が住み着いたという説明板があった。すぐに松宇土に向かう。なぎ倒された樹々を避けながらの登高が続き11時16分に松宇土頂上に到着。ここには半分以上、腐葉土で埋まっていた三角点の石柱があった。展望は限られているが静寂な頂上にいると何とも言えない幸せな気分になる。15分ほどのんびりと腹ごしらえと付近の散策を楽しんでから下山を開始。所々で樹々の間から舟伏山方面とその奥の山々が見えるがコンパスと20万分の1の地勢図に首っ引きになりながらも山名を確定できないのが情けない。スマホの山名特定アプリも100名山のような皆が登るような山域でないと役に立たずここでは使い物にならない。反対側の釜ヶ谷山はよくわかる。その奥の雪を冠った山々は雷倉方面だろうか。中間地点付近に送電線鉄塔があり、そこからは視界が開け奥美濃の山の深さを感じ取ることができた。途中、登る時には気がつかなかったが、市井と書かれた小さなプレートが置かれた分岐点があった。よく整備されている感じのする登山道で本来ならこの道で登ってくるはずだった(下ってから登山開始の時には分からなかった市井からの登山口を確認したが、案内も無くわかりにくいところだった)。ここを下りたいという誘惑を振り切ってどうしても立ち寄ってみたい貴舩神社への道を進む。しかしここから思いがけない苦労をさせられた。しばらく進んで唖然となった。なんとその先は背丈以上に積み重なつた倒木の海が果てしなく続いている(その時は本当にそう思った)。しばらくどうしたらいいものか考えたが覚悟を決めて樹海に突入。樹々を乗り越したり潜ったりとまるでジャングル(いったことはないが)のような感じで遅々と進まない。位置も定かでないので戻って市井コースを下ることも考えたが残りの標高差は少ないはずなので、我慢してそのまま突き進んだ。上着はボロボロ。突き進んだことを後悔し始めた頃、やっと倒木の山が切れはじめ、登山道と分かる箇所にでてホッとする。なぜこの辺りだけこのような有様になってしまったのだろうか。ここから貴舩神社?と八月堂は一投足だった。心地よい疲労感を感じながら静かな山村に八月堂からの読経が響く最後の山道をゆっくりと下った。

コースタイム:登り 約2時間 、下り約3時間
コメント: 
・本来のコースである八月堂、貴舩神社登山道は倒木が多く、次年度の登山シーズンに合わせて整備されるまでは全くお薦めできない。市井バス停留所からの入山をお薦めする。
・リチュウム電池は低温で最強のはずだが、Fujifilmの防水カメラXPのリチュウム電池は家で満タン充電してもっていっても現地では空状態の赤電池マークが最初から出てすぐにカメラが使えなくなってしまった。ポケットに入れて体温で温めたら電池マーク2つくらいまで復帰した。