司法書士内藤卓のLEAGALBLOG

会社法及び商業登記に関する話題を中心に,消費者問題,司法書士,京都に関する話題等々を取り上げています。

京の通り名が存亡の危機?

2010-07-20 15:52:16 | 私の京都
讀賣新聞記事
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20100720-OYT1T00643.htm?from=top

 インターネットの普及で,京都の通り名が存亡の危機にあるという記事。

 私の事務所の所在場所も,「京都市上京区河原町通荒神口東入荒神町120番地」であるが,京都市上京区内には,別に「猪熊通出水下る荒神町」も存在するため,「河原町通荒神口東入」を省略すると,土地勘がさっぱり働かなくなってしまう。郵便番号が正確に記載されていれば,郵便物は到達するが,町名だけで人が到達することは至難の業なのである。

 なお,記事では,「四条河原町」が例として挙げられているが,

・ 「河原町通四条上る○○町」は正しいが,「四条通河原町上る○○町」は正しくない。
・ 「四条通河原町東入○○町」は正しいが,「河原町通四条東入○○町」は正しくない。

のである。違いがわかるであろうか。

 「上る」「下る」の場合は,南北の通が先で東西の通が後であり,「東入」「西入」の場合は,東西の通が先で南北の通が後となるのである。

 この法からすれば,私の事務所の所在場所の表記は,「河原町通荒神口東入」は適切ではなく,本来は,「荒神口通河原町東入」が正しい。

 しかしながら,今更改めるのも面倒であるのと,大きな通を先に挙げる方が,一般の方には解りやすい(通常は,河原町通を進んできて,荒神口通を東に向かう。)ので,なんとなくそのままになっている次第。


 まあ,そういうわけで,長々とした地名で誠に恐縮ですが,郵便などをお送りいただく際には,通り名を省略せずにということで,よろしくお願いいたします。
コメント (3)    この記事についてブログを書く
« 京都法教育推進プロジェクト... | トップ | 独立役員届出書の集計結果 »
最新の画像もっと見る

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ファジー)
2010-07-24 06:45:08
しかし、面倒ではありますが、ここが千有余年の都の地の良さであります。
大坂は、木っ端役人が風情ある地名をなくしてしまったため、逆に場所が分からなくなってしまいました。(笠屋町、畳屋町→東心斎橋etc.)
返信する
私も (おくい)
2010-07-29 22:40:01
京都の古い通り名や地名をなくすことには大反対。でも非常にややこしいことが多いのも確かです。例えば、京都市中京区内に「亀屋町」が5つもあったり(同名異町。郵便番号表で確かめてみて)、「丸太町(まるたまち)」という通り名と「丸太町(まるたちょう)」という町名があったり。
返信する
Unknown (ジオどす)
2010-08-03 18:27:59
京都の通り名専用の地図検索エンジン「ジオどす」を開発している者です。
仰るように
「上る」「下る」の場合は,南北の通が先
なのは間違いないのですが、実際に私が京都市内でヒアリング調査したところ、この「決まり」の例外が非常にたくさんあり、もはや例外としては扱えない、ということで、「ジオどす」ではどちらでも検索できるようにしています。
ご年配の方ほど律儀に「面する通りを先に言う」ことを守っておられる傾向がありますね。本当はこういう伝統も残していってほしいものです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

私の京都」カテゴリの最新記事