この地に引っ越してきた時、公園に箒目を見つけて感激した。隣接する同年配ご夫婦の心遣いであった。恵まれた人生を送ってこられたと察せられる穏やかさをたたえたご夫婦であった。数年前、事故で、奥さんの認知症を心配していた御主人が亡くなった。ご主人の死の原因となった植木が自然に戻り始めたお盆過ぎ、その家に明かりが点った。奥様も いつの間にか亡くなられていたらしい。１週間前から重機が入り家の解体が始まり、先程 重機はトレーラーに載せられて帰って行った。色即是空 でも 空即是色 狭く浅いと云われるかもしれないが、何と無くぼんやりと感じられる。
高校野球が終わったら、その新聞の配達は途切れた。先週の木曜日 何日かぶりに配達 金曜日× 土曜日・日・月曜日配達 で 同日集金。
同年輩の集金人に” 配達モレを私が口にするかも”と身構える
風情が見えた。私も「明日は、新聞を配達してくれますか？」と超可愛い声で言ってやろうかと思ったが、心はそんなにもかわゆくない。月末までの4日間、何回運ばれてくるか楽しみ
。 老いたるひがみババアは久しぶりに心弾ます。
私は、焦土と化した町の復興と共に成長した。猫の額にも及ばぬ地面は、焼けて赤くなった土が残っていた。そんな土地でも手を入れるのが田舎育ちの父のたった一つの楽しみだったのかもしれない？ 草の生えたのを見た覚えがない。
自営業に従事してしばらくした頃、子供達にせがまれて近くの公園に行った。雑草に囲まれた遊具で遊ぶ子の過ごす短い時間を、その頃私は苦痛に感じた。穏やかに見守る心身の余裕がなかった（懺悔
）。それから十数年たって、家の前に数枚残っていた田の草を見た。初めて見る物ばかり
。その頃流行りの使い捨てカメラで撮ってみた。５０種位は撮ったが、それっきり放置
やがて忘れ去った （随分年月が経って気が付いたのだが、ばかちょんカメラにも焦点距離があり、多分あの時の写真は全てボケボケだったに違いない。）
この地に住みだした頃は、空き地・水田が残っていた。空き地の縁に生える雑草は、その土地が以前何に使われていたか、例えば水田であったか畑であったかが想像されて興味をそそった。お世話になっていたパソコンじゅくの先生お勧めのデジカメを、「間違えないように」と手渡された広告を握りしめて買いに行った。元トドがトドモドキの頃であったので、バイトで外出してくれていた。半世紀ぶりに得た時間で、夏の雑草を撮りまくった。残念なのは、正確な名が分からなかった事。みんな・・・・・・で ないかしら？
今日この頃 元トドはいつも家にいる。長年にわたり食べさせてもらって来た我が身は気楽に外出できない（してもいいんだけど、親戚が集まる場で毎日出歩くように報告される
）。児童の通学時間交通安全の旗を振る時間が、雑草を見る機会であるが、市の方針で街路の植栽整備に経費が使われているのか、
雑草の種類が乏しい。
何十年も前から、夏の高校野球協賛の為に㋇1か月のみその社の新聞を取った、と言うより取らされて来た。数年前から冬の時期にも営業マンが回ってきた。その時「3か月分取ってもらわないと・・・・ 」 そうしないと、この勧誘員と配達員の利益にならないと察したが、１ヶ月のみ。ある冬は雪が多かったので配達員さんには気の毒だった。この夏用に3か月間購入のお誘いに、２か月購入とした。7月はきちんと配達された。８月になり 今朝で6回配達されない。集金のおじさんは「ええ～っ ７月末はまだ遠いのに」の頃やって来たのに、新聞の配達先は忘れるらしい。 その新聞社からみれば、我々が日々読んでいる新聞は女性週刊誌程度と見くびっているだろうが、少なくとも新聞に係っている多種の持ち場で皆々頑張っている感がある。その新聞社は、半世紀以上前、若きエリート家族が自慢気に住んだ団地の現在に似ているような気がする。
”配達もれは、telして再配達をお願いしたら” と云われるかもしれないが、斜に構えた記者さん・一生懸命書いているお抱えライターさんの紙面が重なる新聞を、暑い中わざわざ運んでもらってまで読む気にはなれない。私の知的興味が年取った事を自覚せざる得ない。この新聞への餞別としよう。
ズボンorスラックス？今は何ていうのか？お盆目当てのどっさり広告で探したら、パンツと書いてあった。そのパンツの股下を３ｃｍ短くした。人間ドック受診の身長短縮は太短かの脚に由来するらしく、最近ズボン（私のはズボン）の裾を踏むようになった。そんな時は、悪い頭の認知症が、より悪化したような気がして悲しくなる。”股下丈を短くしよう”発作が起きたので先ずは5本短くしたが、食べこぼしが目立たない様にと選んだズボンは、全てドブネズミ色 発作が収まった今はいているズボンは、もう１ｃｍ短くても良かったかなー。それよりも自身の腹囲を５ｃｍ以上＋α 縮めないと笑いもクシャミも出来ません。