暇人の独り言

闇間近な人生を送る日々に

街頭に照らされ降る雪を見て

2015-02-15 08:08:55 | 日記

 戦後すぐに私は田舎の繁華街の一角に住んだ。町の四方に銭湯が在り、しばらくの間は、余程の金持以外は銭湯を利用した。

子供の私達は、学校から帰るとすぐ銭湯に行った。時には桃割れを結った人に会った。公園のテント張りの看板絵のろくろく首の人?牛爪女はあの小母さん?このお姉さんの首がどう伸びるのか?その仕組みが知りたい 生来の珍しもの好きの私には楽しい時間であった。

近くの銭湯が休みの時は、親の仕事が終わるのを待って、違う銭湯へ出かけた。同じ学校の子に会った時はそれとなく観察しあう。冬の日には雪が散らつく事もあったが、傘をさしていた記憶は無く、街灯に照らされ舞い落ちる雪を思いだす。どんな感情でそれを眺めたか?覚えがないが、普段とは違った感があったと思う。終戦により、田舎町に埋もれ住む人生を察していた母は、どんな思いであのシーンを見ていたのか?

あの時代以来、街灯の近くを降り落ちる雪がなんとなく気になる


云うべきか 云わざるべきか

2015-02-10 05:05:27 | 日記

孫が、有名中学入試点取り計算問題に挑んだ 三桁の掛け算はまだ出来ないので私に「せよ!」(答えが間違っていたらどうしよう)しばらく後、彼は解答欄を見、「出来たっ」と云った。(良かった計算は間違っていなかった)私は、彼を誉めに誉めてやった。しばらく後、彼の答は×であった事を見つけた 彼の「デキター」は私に対する見栄であったらしい

さーて、加減乗除の基礎を学んだばかりの子が、超エリート校の問題に挑んだその態度を良しとするべきか? or  間違いを知りつゝ私の誉め言葉を聞いた彼の深層をを哀れむべきか?  分からないから、気が付かなかった事にした。彼にとって-か+か分かんなーい

  

  


通販

2015-02-06 09:35:18 | 日記

通販=西部劇で駅馬車が運んで来るシーンを思い起こす。  ”これは純毛?or化繊?と触ってみる”を幾らか頭ハッキリの時代に過ごした私は、カタログの品に今一心許せない。

最初に買ったのは葬祭用黒靴。自分が旅立つ番になった今としては、無用の品 それをきっかけにパンフレットが定期的に送られてくるようになった。典型的な偏平・外反母趾・ガニ股歩きババアは、やはり靴に興味を持つ。スーパーの男子用運動靴が一番履きやすいが、時にはもう少し何とかした物をと思う。でっ!買っちゃった!二足1万円也。送られて来た物は・・・・・まあ こんな物ネ 長年生きて来た者は、その靴が、我が駄足にやがて馴染んでくることを知っているから、騒ぎ立てない。しかし 心の底をいささかの後悔がよぎる。送られてきた箱の中には請求書と共にパンフレットが入っていた。一万以下のパンツスーツが誘惑する。大急ぎで目の前から去っていただいた。