AKB48 チームBのファンより

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SKE48『夕立の前』は『初恋バタフライ』の姉妹曲。(ときめき研究家)

2013-07-25 08:00:00 | ときめき研究家
SKE48『美しい稲妻』にはカップリング曲が何と7曲もある。タイプA、B、Cそれぞれに違う曲が2曲ずつ、劇場版に1曲である。タイトル曲も含めて8曲全部を配信で購入すると2000円かかった。
それを続けて聴くと、もうこれはシングルCDではなく、アルバムである。そう考えれば、このような販売方法に腹も立たなくなった。(いかん、慣らされて来ている。)

8曲の中で最も印象に残ったのは、研究生による『夕立の前』(劇場版に収録)である。
校庭で躍動する少女たちを見詰める男性視点の歌詞。少女たちを「手を伸ばせば逃げて行くチョウ」に例えていて、これは、自分自身をチョウに投影していた『初恋バタフライ』(名曲の誉れ高いHKT48の実質デビュー曲)の姉妹曲と言える。

爽やかなAメロ、Bメロは『High school days』や『やさしさの地図』のような雰囲気だ。少女たちが「制服の上着を脱いで」走り出すというのは「夏服に着替え」「衣替え」などと同様で、AKBグループ初夏の歌の定番パターンである。爽やかな学園ソングの予感がする。
しかし、サビの「夕立が来そうだ」から一転、曲は短調の不安・不穏な雰囲気に変わる。このメロディーが妙に耳に残る。それは突然夕立が来るような天気の急変を表現しているし、「僕」の激しい心象風景を暗示しているとも取れる。

夕立に降られて、少女たちは、校庭から校舎の中に戻ってくる。それを濡れながら見守っている「僕」は少し不気味だ。この「僕」と少女たちの関係はいったいどういうものだろう。
想像力を掻き立てられるが、私の解釈は以下の通りだ。
少女たちはブラスバンド部員で、放課後、パート毎に思い思いの場所で練習をしている。「僕」はそれを見守っている若い教師だ。ブラスバンド部の顧問かもしれないし、そうではないかもしれない。(教師が女生徒を見守る歌と言えば『恋を語る詩人になれなくて』もそうだと私は思っている。その歌の女生徒は文芸部だろうか。)
「僕」は少女たちのうちの1人に恋愛感情を抱いてはいるが、教師という立場からそれを隠している。
その根拠は、「大人になるのは簡単だけど ゆっくり素敵な花を見つければいい」という歌詞で、これはどう見ても教師の「上から目線」だろう。同級生や先輩には言えない台詞だ。

しかし一方、Cメロでは「付き合い始めるその直前 誰も胸の奥のどこかでザーザー雨が降りだしそうな感情」と、付き合うことへの意欲を示しているようにも解釈できる。
正解は1つではないだろう。

エンディングでは、チョウは緑の葉の裏で雨宿りしながら、飛び立つ時を待っている。余韻の残る、いい終わり方だ。
イントロからエンディングまで、完成度の高い楽曲だと思う。研究生の飾りのない歌声も合っている。

彼女がブラスバンド部という解釈は、映画『桐島、部活やめるってよ』の1シーンからの連想でもある。その映画では、ブラスバンド部の部長である女生徒は、ストリートバスケに興じる彼の姿を密かに見るために、屋上の決まった場所で練習をしていた。
ブラスバンド部と言えば、ピーナッツさんの解釈はどうだろうか。
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