田中 賢

ライブ情報、日々の思い、音楽と日常などを記載していきたいと思います。

1月23日(木)京都梅津中学校にてHARU歌う

2020年01月24日 | 音楽
 中学1年生130名さんが体育館の床に三角座りしてくれていて、僕とすぎたくんはステージに立った。暖冬とはいえかなり冷える。それでもみんな僕らの話を明るく聞いてくれた。視覚障害について生徒さんたちの素朴な疑問に答えつつ、歌は4曲、楽しい時間となった。
 僕が歌うことに目覚めたのは中学校2年のころだ。いろんなことに挑戦して、けっきょくそのころから続いていることといえば歌くらいのものだが、僕は歌うこと、特に歌を作ることに出会えたことをほんとうにありがたく思っている。これがなかったら、とても控えめで不器用な自分が、いろんな場所へ行くこともなかったし、たくさんの出会いに恵まれることもなかったのではないかと思う。
 視覚障害について語る以前に、今回中学1年生のみんなに伝えたかったこと、それは、たった一つでよいから、大好きなこと、これをずっと続けていきたいと思えることをみつけられたら、それはほんとうに幸運なことだし、ぜひそれをみつけてほしいということだった。それがたとえ仕事に結びつかないとしても、やりたいということが一つでもあれば、人生は限りなく豊になりえるからだ。いろんなことにチャレンジしてほしい、そして何かをみつけてほしいという願いをこめて、話して歌った。
 大学に入った時、どうしてもいろんな人たちの中で音楽がやりたくて、勇気を出してアメリカンフォークソングクラブの見学に行った。そこですぎたくんと出会った。ほんの少しの勇気、それは音楽をやりたいという意志があったから生まれてきたと思う。そして今もこうしていっしょに歌えていることに、心から感謝である。
 生徒さんたちも先生たちも、ほんとうに明るくて、特に、音楽の先生といっしょに歌えた「翼はなくても」は思い出に残った。うまくいったし、何よりもむちゃくちゃ盛り上がった。こういうの、いいな!目が見えづらくても、見えている人たちと同じ土俵に乗って遊ぶことができる。これこそ少年のころの僕が求めていたことだ。同じ遊びができなくて仲間はずれになってたころ、そんな時からすれば、嘘みたいな幸せがここにある。
 仕事を毎日続けることはたいへんなこと、認知症の父とどたばた過ごす時間もたいへん、人間関係も恋愛も、いろんなことが起こる。それでもやっぱり歌を作り歌うことで、僕は救われていると思う。同時に、抱えきれないほどの人生そのものが、歌を作り歌うことを支えてくれているとも思う。人生の諸々がなければ、歌を作ろうという気にもなれないだろう。だから、最終的にはすべてに感謝できるようになった。
 ともあれ、ほんとうに楽しい一時を過ごすことができて、夜もすっかり飲み過ぎてしまったのだ。
 そこにいてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!
 明日は兵庫県舞子にてシモムラソウシくんとの2マンライブだ。今回はキーボード中心のステージにすべく、ひさびさに準備した。どうなるやら。

1.君のそばで息をしよう
2.翼はなくても
3.サボテン
4.僕を救ってくれたのは

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