Tanaka masaru

田中 賢ブログ

十四経脈の歌のブログができました!

2012年06月02日 20時55分38秒 | 日常と音楽


 もう6月になっています。みなさん、お元気でしょうか?

 ちょっとライブからはとおざかっていますが、あわただしい毎日を元気に過ごしています。

 なんと十四経脈の歌のブログができました!我らがHPの管理人Kがこの歌たちを面白がってくれて、さっそくにも作ってくれたのです。うそのような本当の話なのですが、ともかくありがたいのです!

 言葉の羅列をただ単に覚えるっていうのはどうも僕のしょうに合わないのですね。いろんなイメージを大切にしながらも、やっぱり笑って覚えたいのです。だから、本気で遊んでみることにしました。

 毎日の生活には苦しいことがとても多いですね。真面目に考えすぎたら心が潰れてしまうくらい。現実はそう簡単には変えることはできないし、どうしようもないことだってたくさんあります。それでも、僕らは今を生きているのですね。とてもありがたいことなんですね。

 苦しみのうちのたったひとつでもいいから、ちょっと楽しめるようになれたらいいなと思います。

 長い道を歩いて分かることもあるんでしょう。あの苦しさが、実は自分を大きく成長させてくれたんだなと思うことだってあるんでしょう。そんな経験を誰かに話したり、誰かの苦しみを受け止められるようになったり、あれほどたいへんだったことが、誰かの助けになっていたりもするんでしょう。

 中学1年生の時、先輩の歌に感激しました。彼は中途で視覚障害を負ったわけですが、そのやりきれなさと、これからは頑張って前に進んでいくぞという決意を、ギターをかき鳴らして叫んでいたんです。心が震えましたね。苦しい経験から立ち上がろうとする気力みたいなものが、僕の体にぶつかってきて広がりました。

 傷ついた経験をメロディーにのせるということ、どちらかといえば自分の胸のおく深くに埋めておくような言葉たちを歌にすること、これはネガティブな感覚をポジティブな形へと変える作業なのかなあと、感覚的に、その時も、今になっても、そう思うのです。

 あの頃の僕には言いたいことが山ほどありました。ギターが少し弾けるようになったら、誰かの歌を覚えるよりも、まず歌を作ることに夢中になりました。そして、今もそれだけは変わらないことなのです。

 歌っていうのはほんとうに不思議です。悲しい言葉でもメロディーにのせると、なぜだか面白くなるし、へたをすれば、「いい歌やねえ!」なんていうことにもなるのです。

 日々の暮らしもまた、そんなふうにやっていけたらと思うのです。身近なところでも、世界中でも、いろんなことが起こり、悪いことも多々あって、それでも前に進んでいくために、何か面白いことはないか、ひとつでも楽しみに変えられないかと考えながら過ごしているのです。それが僕の人生の仕事なんじゃないかなあと、ふと思うのです。

 十四経脈の歌たちが、たいへんな勉強の中で、ほんの少しでも楽しみを増やしていく小さな助けになればと願います。

 とはいっても、いちばん楽しんでるのは、この僕なのです。ちょっと遊びすぎているかも・・・怒られるんじゃないかと心配にもなりますが・・・。これだけ何度も歌入れをしたり、チェックするために聴いたりすれば、つぼの並びについては、もう忘れることはありません。きっと。たぶん。きっと。

 というわけで、今週は心経の歌のイメージを固めつつ、本日録音が完了しました。最初のイメージとはずいぶん変わったけれど、イメージどおりにいかない時にこそ、自分なりの工夫があったり、あきらめずに続けてみると、ちょっと突き抜けるような感覚を得られたりするのかなあと思います。この歌は心経の表裏関係にある小腸経が完成したら、またアップしようと思います。

 聴いてみようかな、と思っていただけた方は、田中賢のHPのトップページから「十四経脈の歌」へ遊びにきてくださいませ!

 もうすっかり暑い夜、そろそろビールですかねえ。

 みなさん、またお会いしましょう!それまで、お元気で!



田中 賢 十四経脈の歌(経穴の歌)




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一四経脈の歌その2 手の太陰肺経(LU) 手の陽明大腸経(LI)

2012年05月19日 21時25分51秒 | 日常と音楽
 今週を無事に終えられたことにほっとしている。新しい仕事が多々あって、そこにずいぶんと心を砕いているせいか、継続している重要な部分への注意がうすれ、はらはらすることが増えている。次にどうしたらよいのか分からない、という状態はとても不安なものだ。おそらく新しい生活や試みを始めた人たちは、この季節、体と心でそんな不安たちと闘ってるのではないでしょうか?ここがひとつの頑張りどころなんだろうと思う。



手の太陰肺経 クリックで曲が聴けます

 肺経はとても短いので、覚えるのにはそんなに苦労しないけれど、僕は実は肺のタイプだろうと思っているので、この経脈にはかなり親しみを感じてる。歌っているにもかかわらず、呼吸器系はかなり弱いほうである。それに、人前でいるとけっこう笑ってはいるけど、一人になるとぐーっと落ちていたりもする、まさに憂いの感情に縛られてしまう時がある。肺は憂いの臓、調子が悪くなると憂鬱になって外の風にもあたりたくなくなるのだ。まさに仕事を終えて、ふーっと溜息つきつつ、バーで一人飲んでるって感じのイメージで、ふと作ってしまったのだ。これは陰経なので、ものうい声で、ぜひスゴウデの女性シンガーに歌っていただきたい。

(解説)

 経絡について勉強し始めたころ、チュウフとウンモンってどっちが上にあったっけ?と迷ったりしたので、メロディー的にはウンモンのほうを高くしている。同じくテンプのほうが上にあるのでキョウハクはメロディーでも下にある。コウサイはげき穴なのでちょっと強調ぎみ、レッケツ・ケイキョ・タイエンは手関節付近で連なっているイメージで歌ってみた。それに、レッケツはらっ穴、タイエンは原穴なので強調した。前胸部の穴、上腕部の穴、前腕部の穴、手部の穴と、曲の流れの区切りを合わせている。曲は憂いのイメージであるジャズ風。ついでに最後に溜息も。肺は五行でいえば白であり、この曲のキーであるCマイナーは 、僕の色感覚では限りなく白なのである。


1 中府(ちゅうふ)、2 雲門(うんもん)
3 天府(てんぷ)、4 侠白(きょうはく)
5 尺沢(しゃくたく)、6 孔最(こうさい)
7 列欠(れっけつ)、8 経渠(けいきょ)
9 太淵(たいえん)、10 魚際(ぎょさい)
11 少商(しょうしょう)



手の陽明大腸経 クリックで曲が聴けます

 大腸にはほんとうに頭がさがるのだ。何にも言わずに、ただただ便を運び排出してる。まさにブルージーな臓腑だ。いやな仕事であっても、陽気にこなし続けている大腸にふと尊敬の念をいだかずにはいられない。が、大切にしてるかといえば、そうでもない。いまだに僕は肉が大好きなので、そのくせ食物繊維系には苦手なものも多く、ずいぶんと負担をかけてるはずだ。そんな涙ぐましい大腸経のメロディーがふとうかんだのは、ケンタッキー・フライドチキンからの帰り道なのである。また悪いことしたなあ、ごめんなあ・・・というわけで、大腸経は陽経だからニューオリンズ系の陽気な歌になったわけだが、その中に、きつい仕事を黙々とこなすブルースを含んでいる、そんなつもりなのです。
ちなみに、もしもライブでこの歌をやる時なんかもほんのわずかに想定して、お客さんとのコール・アンド・レスポンスみたいな部分も入っているのだ。まあ、そんな日は来ないか。(笑い)

(解説)

 この経脈は手部、前腕部、上腕部、肩から頸部、そして顔面へと流れてる。Aメロは手部から肘まで。ゴウコクは原穴なので強調、ヘンレキはらっ穴、オンルはげき穴なのでハモってる。Bメロは上腕部。ここが他の経脈と混乱しやすいところなのでコーラスまでつけてもりあげた。サビは肩と頸部であり、ココツとフトツでゴロガ良い。ここがコール・アンド・レスポンス。曲調は明るくて、かつ、セブンス系でブルージーなイメージ。大腸は色でいえば白だが、この曲のキーはそれにちょっとピンクやオレンジ系を+したようなイメージのGメジャーにした。また、この経は肺経と表裏関係にあるので、2曲ともにアメリカんな音楽で統一した。

1 商陽(しょうよう)、2 二間(じかん)、3 三間(さんかん)
4 合谷(ごうこく)、5 陽谿(ようけい)、6 偏歴(へんれき)
7 温溜I(おんる)、8 下廉(げれん)、9 上廉(じょうれん)
10 手三里(さんり)、11曲池(きょくち)、12肘?(ちゅうりょう)
13 五里(ごり)、14 臂臑(ひじゅ)、15 肩?けんぐう)
16 巨骨(ここつ)、17 天鼎(てんてい)、18 扶突(ふとつ)
19 禾?(かりょう)。20 迎香(げいこう)



 少しずつではあるが、楽しみにしてくれてる人も増えてきたようだし、みんなが聴いてくれてるうちは、作り続けていこうと思う。とはいえ、そろそろ真面目に歌わなきゃとも思うのだ。


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5月11日(金) 大阪塚本ハウリン・バーにてカバー・ライブ

2012年05月13日 19時19分17秒 | 日常と音楽
 仕事でへとへとになってた水曜日の夜、アラン・スミシー・バンドの樫本くんとスタジオに入った。2時間で立て続けにレパートリーを合わせていった。頭はすでにぼーっとしてた。ピアノの音がどうもしっくりこなくて、彼は心をくだいていろいろとアンプなどいじってはくれたのだが、キンキンした音が耳についてしまい、なかなか調子がでない。今回新たな曲として取り上げたミスター・ボージャングルを合わせた時、あー、これ始めてにしては今日いちばんのできだなあと感じた。その後、バリバリのカントリー・ソングなんかも合わせてみて、これまた初めてなわりには、とてもよい感触で、お互いに喜びあったりした。やはり彼の歌うことに対する情熱はすごいものがある。そして、彼にとっては大学時代の先輩ということもあってか、僕の独特なピアノプレイについて、いつも喜んでくれるのだった。ありがたい。
 生活のなかに歌があるっていうのはとてもよい気分だし、僕にとっては自然なことだ。音楽が仕事であろうが、なかろうが、音楽は僕には欠かせないものだし、音楽のない毎日は想像しただけで、まったく味気ない。ただ、最近は自分の詩に曲をつけて歌うっていうことにもちょっと疲れてしまってる。あまりに真面目に取り組み過ぎてるんじゃないかなあと。音楽でもっと楽しんでもいいんじゃないか、遊んでもいいんじゃないかと思っている。
 ライブ当日の昼間は京都で会議であった。頭の中がひっくり返ってしまった感じ、ようやく終わり、8か月ぶりにハウリン・バーに入った。リハーサルはとてもうまくいった。なにしろ音響やお店の雰囲気が最高だった。たったひとつの難関は冷蔵庫のノイズが大きくて、それもかなりの高音なのでやたら耳につく。それがまた、「ド」の音なんですよ!曲によってはピアノの音とぶつかってとても気持ち悪くなる。どうもかなり古い冷蔵庫らしい。しかし、冷蔵庫を止めるわけにはいかないし、ここは無視する力を総動員してのりきらねばならない。
 こんな時には、聴いた音が音階で分かるっていうのも不便なものなのだ。でも、この能力のおかげで、僕はずいぶんと助かっている。楽譜なんか見えないのに、曲をきけば、なんとなくコードやメロディーをどう弾けばよいかが分かるからだ。誰かと演奏する時なんかには特に助かる。やっぱり、ありがたい。
 店の前でたたずんでいたら、僕らが大学時代に所属していたアメリカン・フォークソング・クラブの後輩と15年ぶりくらいに再会した。聴きにきてくれたらしい。これはほんとうに驚いた!Hくんは僕より4年ほど後輩なので、クラブで何かいっしょにやったことはなかったが、僕が卒業後に入っていたブルース・バンドで数年いっしょに演奏していた時があった。そのころの僕は定職はなく、音楽ばかりやってて、レコード会社への売り込みも功をそうさず・・・みたいな時で。そのブルース・バンドはいろんな仕事を持ってる人たちの集まりで、週1回、夜にナッシュビルというバーで練習していた。Hくんとは住んでる場所が近かったので、夜中にいっしょに歩いて部屋に帰ってた。冬は特に寒い夜道をいろんな話をして歩いた。その記憶がどーっと蘇ってきたのだ。
 本番はほんとに心地よい緊張感に酔ってしまった。僕はピアノ、彼はボーカルに集中して、お互いに楽しみながら、真剣勝負みたいな感じ。それでいて、ずいぶんとリラックスもできていたのは、お客さんたちの心がここにあるんだと感じられたからかもしれない。後半の最初の2曲、タイト・ロープとヴィアナ、これはかなりよかったんじゃないかなあと自分ながらやっててうれしくなった。ふとしたミスタッチはあったが、おもいきって弾いた結果なので、これは次への課題にとっておきたい。そして、何と、後半気がついた時、あの冷蔵庫のノイズはすっかり止まっていたのでした。冷やすのを止めたわけではなかったとのこと、奇跡的!
 ところで、これもふと感じたことだが、幼稚園のころから盲学校で過ごしていた僕が、アメリカ、そして大学という大きな世界へと飛び出せたこと、よい音楽と触れ合えたこと、夢に出会えたこと、何よりたくさんの仲間と会えたこと、周りの人への感謝とともに、ほんとうによかったなあと感じる。もっと早いうちに確実な仕事についていればよかったのに・・・という人も多々いるのだが、今の僕がこうしていられるのは、その時があったから、仲間がいるからなんだと思う。樫本くんとの再会から、またいろいろな仲間たちとの再会が起こり始めてる。ほんとうにありがたいことなのである。
 そこにいてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!
 ライブ後は気持ちのよいお酒に酔ました。
 そういえば仲間といえば、大学のころからずっとすぎたじゅんじくんとHARUというバンドをやっているが、彼は今日東北で歌っているらしい。もう10年以上も前に作った「翼はなくても」という歌を歌うらしい。もともとはカンボジアなどの地雷撤去キャンペーンソングとして作ったものだったが、それを覚えてくださっている人たちが、今東北にその歌をとどけたいとのことらしい。もろもろの状況が整えば、ぜひ僕も行きたいものだ。ともあれ、作者としては、どこかで誰かが自分の作った歌を覚えていてくれたり、歌っててくれたりすることは、とてもうれしいことである。今はパフォーマーとしてよりも、作品を残したり、誰かに聞いてほしくて何かを作ったり、ふとした生活の一部に歌を取り入れたり・・・そんなことが大きな喜びなのである。どうしても人前に立ちたいと思ってた頃からすれば、ずいぶんと僕も変わったものだ。とはいえ、また近々、HARUでも久々に歌ってみたいなあ。
 さてさて、週末はライブで楽しんだ分、仕事をかたずけている。そして、仕事にいきづまったら、例のつぼの歌シリーズの録音をやったりしているのだ。

 PERT1
1. She's always a Woman / Billy Joel
2. Big Yellow Taxi / Joni Mitchell
3. Rocket Man / Elton John
4. In My Life / The Beatles
5. Mr. Bo Jangles / Nitty Gritty Dirt Band
6. Guilty / Bonnie Raitt
7. This Night / Billy Joel

 PERT2
8. Tight Rope / Leon Russell
9. Vienna / Billy Joel
10. Across the Great Divide / Nanci Griffith
11. Desperado / Eagles
12. Don't Let the sun go down on me / Elton John
13. OL'55 / Eagles
14. Louisiana 1927 / Aaron Neville
15. Lady Madonna / The Beatles
16. Stack-a-Lee / Dr.John
 
 Encore
17. Me and Julio down by the schoolyard / Paul Simon
18. Angel / Sarah Mchlaclan

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十四経脈の歌その1(任脈・督脈)

2012年05月03日 23時46分10秒 | 日常と音楽
 みなさん、お元気でしょうか?もう5月が始まっています。新しいことがいろいろと起こった4月はあっという間に過ぎ去ってしまいました。

 もうずいぶん長く鍼灸やマッサージに関わってきました。音楽をやっているということで、ずっと言われ続けてきたことがあって、経穴(ツボ)の歌は作らないんですか?ということで、そ、そんなのは今まではぴんとこなかったし、イメージが出てきませんでした。

 今年の春はちょっと違います。これから400穴くらいを覚えていこうとする人たちの、何とも不安げな雰囲気に直面して、こ、これはいけない、何か面白がってもらえないかなあ・・・経脈の流れに沿って暗唱できるのが当然なのはそうなんですが、とっかかりとして、何か・・・。それから数日、朝目覚めると、あの不安げなみんなの顔が胸に迫ってくるような感覚に襲われました。
 4日目の朝、コーヒーを飲んでいる時に、ふと浮かんできたのです。督脈のメロディーが!求めていると、それは必ずやってくるのです。すべての経脈を監督する堂々としたイメージ、陽の海、つまりは陽気で溢れた明るいイメージがいいなあ。

 (解説)
 チョウキョウからシヨウまでがAメロの1.脊柱にそってぐっとのぼってくるイメージ。シヨウでメロディーが一段落するのは、ここより下が陰であり、ここより上が陽であるといわれてるからだ。シンチュウはチリケといわれる小児疾患の特効穴だからちょっとおどけてみた。ダイツイは陽経が交わる重要な部なので堂々と、アモンは深くに延髄があるのでちょっとワイルドに歌った。サビではヒャクエに向ってのぼり、ヒャクエからシンテイに下っていく様子をメロディーにした。つまりメロディーもヒャクエに向ってのぼり、ヒャクエが頂点となり、そこから下る。ノウコからシンテイまでは1寸5分間隔で穴が並ぶが、ひとつだけ例外があり、ジョウセイとシンテイの間は5分であるので、メロディーもここはかなり近づけている。最後の部分は顔面部を下る感じ、ダタンよりギンコウはやや上なのでメロディーもあがっている。曲調は陽気に満ちた楽しい感じで、ガバナーらしく堂々と行進しているようなリズム。また、いろいろな穴を取るための基軸となる経脈なので、曲のキーはAメジャーとした。なぜなら音楽の世界ではAの音がすべての音を合わせる基準となるからだ。

 4月の終わりに、ついに歯を抜いたのです。それは乳歯でした。えっ?乳歯が何で今の今まで残っていたの?という声が聞こえてきそうですが、実はその歯の下には永久歯がなかったのですよ、だから41年間大切に使ってきました。ここ数年は安定感も非常に悪くて、痛みもありましたが、頑張ってくれていたのです。炎症を抑えるために歯をけずり薬を入れたりしながら様子を見ていたのですが・・・。いよいよ限界がやってきました。痛みもひどくなり、歯茎まで腫れてきたのです。恐る恐る行きつけの歯医者さんに行くと、「今日は覚悟してもらわないとなあ・・・」と言われ、さっそく抜くことに。麻酔はかなり念入りでしたね、抜く瞬間は、ほんとうにあっけなくて、「かぽっ」っていう感じでした。今の今まで、頑張ってくれて、ほんとにありがとうって気分でした。思ったよりも大きな空白が口の中に生まれました。その夜は不思議な気分でビールに酔いました。そして、これでようやく大人になれたのでしょうか・・・。
 それからというもの、痛みがなくなったので、それまでに増してご飯がおいしくなりました。そして、もう季節は夏がすぐそこみたいに、やたらと暑く変わっていきました。
 数日後、仕事を終えて再び歯医者へ。傷を見てもらうためです。待合室でぼんやりと座っている時、ふいに任脈のメロディーが浮かんできました!この経脈は陰の海、生命の誕生・・・そんなイメージなので、闇の中に命が宿り、広がっていく・・・みたいな感じがいいなあ、と。やっぱり、求めていると、やってきます。

 (解説)
 エインという最初の穴をどのように歌い出そうかと悩みつつ、自然とこんな感じになった。しんけつまでは下腹部としてAメロの1の部分にまとめた。ほぼ1寸間隔で穴が並ぶが、ひとつだけ例外があって、キカイとインコウの間は5分であるから、メロディーも近づけた。Aメロの2は上腹部の穴。チュウテイも胸骨体下端なので腹部(数年前に位置が変わっている)。ここからサビに入り、メロディーも気の流れも、ぐぐぐっと上がっていく。心や肺と関連する穴たちなのでちょっと感情が入ってしまった。最後に、募穴が六つという言葉を添えた。曲調は暗闇の中に光が生まれるイメージのマイナー系バラード。陰脈の海に漂いながら、命を実感しつつ、広い場所へと飛び出していく感じ。ここで完結することのないように、ピアノで次につながっていくような終わりにした。曲のキーはF♯マイナー、これはAメジャーの並行調であり、督脈と表裏関係にあることから、このキーを選んだ。

 というわけで、冗談のような話なんですが、せっかく思いついてしまったので、レコーディングしてみたというわけです。これがどうこうではなく、これからたいへんだなあと心配している方々に、ぷっと吹き出してもらえたら、面白がってもらえたら・・・それだけのものなのですが。できれば、経脈の流れや経穴の部位なんかもイメージしながら聴いてもらえたりするとうれしいですね。そして、当の本人がこのばかばかしさを真面目に楽しませてもらえてる気がします。
 ようやくちょっと小休止、そして、ここから加速度的に生活は動いていくんでしょう。僕自身のオリジナル曲を多々録音して、またHPで発表していきたいなあという気持ちも大きくなってきました。ここ数年はそこからも遠ざかっていました。そろそろ動き出すつもりです。
 人生にはいろんなことがありますね。自分自身を赦せないこともたくさん・・・。しかし、今、生きている、ありがたいことですね。今日をしっかり味わっていたいと思うのです。
 それでは、みなさん、お元気で!良い春の一時を!



  督脈(GV) 28穴 クリックで歌が聴けます

(流注) 督脈は、会陰部に始まり、尾骨先端から脊中にそって、正中線上を上り
頭部および尾部の正中を経て上歯肉上際の中央に終わる。


1長強(ちょうきょう)、2腰兪(ようゆ)、3腰陽關(こしようかん)
4命門(めいもん)、5懸樞(けんすう)、6脊中(せきちゅう)
7中枢(ちゅうすう)、8筋縮(きんしゅく)9至陽(しよう)
10靈臺(れいだい)、11神道(しんどう)12身柱(しんちゅう)
10陶道(とうどう)、14大椎(だいつい)、15啞門(あもん)
16風府(ふうふ)、17腦戸(のうこ)、18強間(きょうかん)
19后頂(ごちょう)、20百會(ひゃくえ)、21前頂(ぜんちょう)
22顖会(しんえ)、23上星(じょうせい)、24神庭(しんてい)
25素髎(そりょう)、26水溝(すいこう)、27兌端(だたん)


任脈(CV) 24穴 クリックで歌が聴けます

(流注) 任脈は骨盤腔から始まり、会陰部・腹部・胸部および前頸部の正中線を上行し
オトガイ唇溝の正中にいたり、顔面を巡って目に至る。


1会陰(えいん)、2曲骨(きょっこつ)、3 中極(ちゅうきょく)
4関元(かんげん)、5石門(せきもん)、6 気海(きかい)
7陰交(いんこう)、8神闕(しんけつ)、9水分(すいぶん)
10下脘;(げかん)、11建里(けんり)、12中脘;(ちゅうかん)
13上脘(じょうかん)、14巨闕(こけつ)、15鳩尾(きゅうび)
16中庭(ちゅうてい)、17膻中(だんちゅう)、18玉堂(ぎょくどう)
19紫宮(しきゅう)、20華蓋(かがい)、21璇璣(せんき)
22天突(てんとつ)、23廉泉(れんせん)24承漿(しょうしょう)

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久々に、ライブのお知らせです!

2012年05月03日 10時50分45秒 | 日常と音楽
 お久しぶりになりました!みなさん、お元気でしょうか?
 夏がもうすぐそこ?みたいな天候、音楽が聴きたくなる、そして、楽器を弾きたくなる感じ。近々ライブします!
 今回はあのアラン・スミシー・バンドの樫本英之さんとのセッションです。もうおなじみになりつつある60〜80年代の洋楽を中心としたカバーライブ、僕は全編ピアノを弾きます。樫本さんのボーカル、大好きなんです、情熱的です、そして、ピアノとボーカルだけというシンプルなスタイルとコンビネーションを、僕自身心から楽しんでいます。今回は金曜日の夜です。土・日にはちょっと出かけづらいという方々、仕事帰りに、学校帰りにぜひぜひどうぞ!


The WAREHOUSE
田中賢×樫本英之

時:2012年5月11日(金)
 場所:大阪塚本ハウリンバー
 開場:19時
 開演:19時30分
 料金:2000円

 詳細とアランスミシーバンドについては
www.alansmithyband.com

 ハウリンバー:
〒555-0022 大阪市西淀川区柏里2-1-19 石川ビル2F
TEL06-4808-2212 

大阪駅よりJR神戸線で1駅、塚本駅で降りたら西口を出て左方向へ、ケンタッキーのあるビルを右手に見ながら通り過ぎ、3つめの、中華料理屋さんが1Fにあるビルの2階。

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3月23日(金) はくしょまにーのきせき

2012年04月01日 23時19分19秒 | 日常と音楽
 今年も春がやってきた。1年間をともに過ごした人たちへ歌をおくる季節だ。それぞれにいろいろなことを抱えながら頑張り通した1年間、それでいて優しい気持ちであふれた1年間であった。日々の些細なやりとりにこちらが支えられていたようにも思う。
 どのような歌にしようかとずっと考えてはいたが、なかなか案がうかばなくて、3月最初の日曜日、もう時間がないということで、ちょっとあせっていた。数曲の案はでてきたけれど、作っていくうちに、これはちょっと真面目すぎるなあ、これはありきたりだなあ・・・という感じで、どうもしっくりこない。そのうちに、頭の中で、「はくしょまにー」という言葉がぐるぐる回り始めたのだ。「はくしょまにー」というのは、とある人が冗談っぽくくしゃみのあとで言った一言、その場にいた人たちにだけわかる言葉だ。みんなで笑い、僕もちょっとあたたかな気持ちになれた言葉・・・。けれど、1年間の最後におくる歌が「はくしょまにー」ってことがあるだろうか?と、ちょっと僕なりに抵抗してはみたものの、「はくしょまにー」というのが頭から離れない。
 頑張れ!なんていう歌にはしたくなかった。みんなもう精一杯頑張っているのだから。それよりは、これから苦しいことやつらいことに出会った時に、ふとこの1年のことを思い出せたらいいんじゃないかなあ、しっかり乗り越えてこられたなあ、みんながそこにいたなあみたいな感じ。その思いでへのキーワードが「はくしょまにー」。その場にいた人たちだけが知っている言葉・・・。うんうん、何かできそうな気持になってきたのだ。
 というわけで、その日曜日の夜には原案がかたまった。その後、録音に入った。楽器をひとつずつ重ねていく。この作業はとても久々だったため、ひとつひとつにずいぶん手間取ってしまった。最近新たに手に入れた12弦ギターも弾いてみた。最後の歌入れは、これがまた難しかった。あまりに重くなってはいけない、かといってはずしすぎるのもだめ、あたたかな感じがほしい、ちょっとコミカルでもいい・・・かなり煮詰まってきた。それまでは立って歌っていたのだが、気分を変えて座ってみたら、これがことのほかうまくいき、すーっと歌うことができた。で、何とかCDという形にできた。
 当日はとてもあわただしい時間の流れの中、歌う時間にぎゅっと集中した。みんなもしっかりと聴いてくれ、受け取ってくれたと思う。アンコールまでいただき、「歩く」を歌った。ありがとうといってもらえたが、こちらこそ、ほんとうにありがとう!という感じだった。
 みなさんのこれからに大いに期待しながら、僕もいろいろな時に、この1年のことを「はくしょまにー」とともに思い出すのだろう。
 歩いていきましょう!ここからずっとずっと・・・。みなさんなら、きっと、絶対、大丈夫!
 最後に、この歌については賛否両論あるかとは思うが、僕が1年間の毎日を過ごすなかで感じた想いの集約であるなら、もうそれでよいのではないかと思う。僕の歌は、そういうものだ。感じたことを表現するにすぎないし、そうすることは、自分にとってとても価値あることだと思うのだ。


曲のページ」「 曲を聴く



      はくしょまにーのきせき

はくしょまにーって言ってごらん
雨がとっても冷たい朝には
はくしょまにーって言ってごらん
涙こぼれそうなら

はくしょまにーって言ってごらん
一人ぽっちの夕暮れには
はくしょまにーって言ってごらん
心くじけそうなら

僕はそばにいるよ
君のことを見てるよ
どんなときでも

はくしょまにーって言ってごらん
空っぽな胸に春の風が吹く
はくしょまにーって笑ってごらん
眩しい笑顔が好き

長い坂の道を
一歩ずつ進んでいこう
夢を描いて

はくしょまにーって言ってごらん
空っぽな胸に春の風が吹く
はくしょまにーって笑ってごらん
眩しい笑顔が好き
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3月21日(水) 京都モダンタイムスにて歌う

2012年03月30日 23時11分08秒 | 日常と音楽
 マリア・マルダーがボブ・ディランのカバーを歌っているアルバム、なかなかである。CSNYがイラク戦争反対を主張してのアメリカツアーのドキュメントもなかなかいい。聴く音楽もずいぶんと僕らしくなってきた、もどってきたというか。
 2月のとある日に、モダンタイムスでスローミュージックというイベントを5年間主催し続けてきたコニ―さんから連絡があった。3月でこの主催者という立場からは身をひくとのこと、そして出演の依頼を受けた。もちろん即答で承諾した。想えば初めてモダンタイムスで歌ったのはこのスローミュージックだったし、それから何度か彼にはお世話になっている。ほんとうにいろいろなことがあったこの5年間、時間は流れ、周囲も、僕自身も変わっていった。望んでも、望まなくても、何もかも変わっていく。そして、変わることを恐れてはいけないと、今ではそう思う。
 仕事を終えて電車に乗ると、全面的にラッシュアワーである。久々だ。とても疲れる。
 コニ―さんとの再会、うれしい。そして、これからは本格的にパフォーマーとして活動を始めるとのこと。さらにうれしい。
 詩の朗読あり、ギターインストあり、旅人チックな弾き語りあり、独特の世界感の歌あり・・・この場所も居心地は最高だ。特に僕がはまったのは、だいすけさんの歌声、そして、楽屋で聴いていたスナワ・マキさんの歌の世界。すばらしい。
 人前に出る時には不思議と、自分の内面についても敏感になるものだ。最近のちょっと煮え切らない自分の気持ち・・・だいたい自分くらいのレベルで、音楽について悩むなんてナンセンスなんだという思い・・・歌いたいようにやればいいのだ・・・ちょっと体も弛んできたなあ・・・等々、それが、ステージに出ると、そんなことたちはぜんぶどこかへ吹っ飛んでいるのだった。
 空気はとてもよかった。良い緊張感と程よい高まりがあった。このような場を提供し続けてくれたコニ―さんに感謝である。お店にも、もちろんお客さんにも、みゅーじしゃんたちにも。と思いながらギターを弾いていたら、指がつりそうになっている。最近はあまり弾いてなかったからだろうか。考えるよりも、まずは歌えということか。最後に、3月には毎年歌いたい歌、「まるで地球を抱いている」を落ち着いて歌うことができた。
 そして、トリを取ったのはミルクバーというバンドだった。これはほんとに完成されたサウンドで、全国デビューもうなづける。
 日常に追われて、心疲れてしまった時、誰かの表現に触れることはいいものだ。そして、自分も表現する、これがまた、いいものだ。体はずいぶん疲れても、翌日の朝には、心が立ち直っている。
 コニ―さん、5年間お疲れさまでした。そして、今度はパフォーマーとして、また会いましょう!

1.ひとつになって
2.もう言葉ではどうにもならない
3.歩く
4.りんご
5.毒蛇
6.まるで地球を抱いている

共演:杉本深友、chori、吉浦啓介、だいすけ、sunawa maki、MILKBAR
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3月10日(土) 大阪京橋ソムリエにてカバーライブ

2012年03月28日 19時02分12秒 | 日常と音楽
 アラン・スミシー・バンドの樫本さんとのカバーライブ、1月末あたりから少しずつ準備が始まっていた。新たな曲を増やすべく彼から突然にポール・サイモンの曲なんかがメールで届いた時にはぶっとんでしまった。ピアノひとつでどうやって演奏すればよいやら、しかし、とても斬新だったからとてもうれしくなった。他にもトム・ウェイツやジョニー・ミッチェル等、なかなか面白くなりそうだった。
 2回ほどスタジオに入った。彼もいろいろとたいへんだったようだが、声はやはり超人的だ。聴く者をリラックスさせるとともに、ぎゅっと心を掴んでしまう声だ。ピアノの音がスピーカーを通して自分に返ってくるまでに少し時間がかかる、その音を聴いてから次を弾くせいか、ずいぶんゆったりとした演奏になり、彼はそれを気に行ってくれた。ポール・サイモンも、ジョニー・ミッチェルも、かなり面白いアレンジになり、不安はありながらも、やってしまえーーみたいな気分にもなった。
そうそう、ピアノを弾いている時、ペダルがいつも前のほうにずれてしまうので、その予防のために彼が100均で手に入れてくれた滑り止めはすばらしい効力を発揮した。彼の心配りがうれしかった。とても。
 当日は僕がいつも部屋で使っているピアノを見せに運び込んだ。店のピアノは鍵盤の数が足りないためだ。樫本さんの車にピアノを摘み込んで、店までの道すがら、ずいぶん歌について話した。アリソン・クラウスやらボニー・レイトやら・・・いろいろ聴かせてくれて、そのうちに、ふと、いろんな歌に出会った場所、アメリカのテキサスでのことを知らず知らず話している自分がいた。高校生の頃、アメリカにいた頃、アコースティック音楽が好きだった僕は、FMラジオで、ボブ・ディランやCSNY、ダン・フォーゲルバーグやジム・クローチ、無名のシンガーソングライターのライブ等、たくさんの音楽と出会った。それはとても劇的で鮮明な記憶だ。心ゆさぶられ、自分も彼らのような人生を夢見た。彼もまた、アメリカでの音楽との出会いを語ってくれたりした。このような感覚を共有できる人はなかなかいないのだ。
 純粋に音楽を楽しむ時間、そんなふうに演奏する。その予定だったが、1曲目の新曲でちょっとミスをした。ほんとうにちょっとしたことだったが、これがしばらく尾をひいて、数曲の間、鍵盤を押すのがとても怖くなった。このような時の1曲の時間はやたらと長い、まるで永遠に終わりがこないみたいに思える。やがて真っ暗なトンネルをぬけて、自分の気持ちを解放できるようになっていく。そうなればもうこっちのものだ。練習でも、一度合わせただけでしっくりきたレオン・ラッセルのタイト・ロープもやはり心地よかった。曲数は多かったけれど、時間はあっという間だった。お客さんたちにも満足していただけたようだった。
 うまく歌ったり、ピアノを弾いたりする人ははいて捨てるほどいるんだろう。じゃあ僕らはなぜわざわざ歌ったりピアノを弾いたりするんだろう。やっぱりそうすることが好きだからかな。そして、樫本さんとのセッションは、暗黙のうちのコンビネーションみたいなところをお互いに楽しんでいるように思う。
 樫本さん、そこにいてくださった皆さん、ありがとうございました!
 帰りの道中では、すでに次回の新曲についても話が決まり、うん、またやりたいねえ!ということで、次回へと続く・・・。

 PERT1
1. OL'55 / Eagles
2.This Night / Billy Joel
3. She's always a Woman / Billy Joel
4. Louisiana 1927 / Aaron Neville
5. Rocket Man / Elton John
6. Me and Julio down by the schoolyard / Paul Simon
7. Angel / Sarah Mchlaclan

 PERT2
8. Tight Rope / Leon Russell
9. Vienna / Billy Joel
10. Guilty / Bonnie Raitt
11. In My Life / The Beatles
12. Don't Let the sun go down on me / Elton John
13. Lady Madonna / The Beatles
14. Stack-a-Lee / Dr.John

 Encore
15. Big Yellow Taxi / Joni Mitchell
16. Desperado / Eagles

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2月12日(日) 大阪三国ヶ丘FUZZ(ファズ)にて歌う

2012年03月27日 14時37分47秒 | 日常と音楽
 音楽についての模索は続いていた。自分の音楽って何なんだろうか。「そのやり方では人と歌を共有することなんてできない、押しつけになってしまうだけ」、そんな言葉を噛み砕きつつ、いろんな歌を聴き続けた。
 1月のある日、シンガーソングライターのタカユキさんから連絡があった。いっしょにひとつやってみないか、と。彼にはいろんな変化があったらしい。こちらもどうやって歌っていこうかと思案中だったから良いタイミングだった。さっそくに、お互いの都合を合わせて、真昼間にお茶をしながらのミーティングとなった。誰かと話す時にはたいていお酒がつきものなので、ちょっと不思議な感じだったが、とりあえずファズへの出演に向けて何かやってみることとなった。
 彼の歌はいくつか覚えていたし、彼も僕の歌をいくつか知っててくれたので、お互いに音源をメールで遣り取りして練習した。
 スタジオに入ったのは実に本番の前日。3時間はあっという間だった。特に面白かったのが、彼の「道端の情熱」という歌を合わせた時だった。何だかちょっとありきたりなアレンジになってしまい、これはどうしようかという時、ふと彼が、「この曲はシオンの12号室みたいなピアノがいいなあ」と一言、僕も昔ずいぶんシオンは聞いていたのですぐにその意味が分かって、何と無くピアノを弾いてみた。それに合わせて彼が歌う。これがみごとにフィットした。けっきょくこの歌は、彼はギターを引かず、歌に集中し、僕のピアノのみの伴奏となった。これはそれまでに準備していたのとはまったく違う展開だったので、次の日には本番というのに、緊張感とともに、わくわく感も高まった。
 当日ファズに入ると、次次にミュージシャンが集まってきた。まーぼーさん主催のイベント、みんな知り合いのようだったが、それぞれ表現したいことを抱えて再会なんていう光景はとても好きだ。とても自由な気分になるから。知らない人たちのなかで、僕もしっかりギターをチューニングして本番に備えた。
 タカユキさんの歌声はさえわたり、僕も自然にリラックスしてピアノを弾くことができたし、「みみず」を初めてセッションできた。タカユキさんがまさかこの歌を気に入ってくれるとは思わなかったのだが。以外といえば、「情熱」という歌の時に、ハモが入るというのも初のことだった。ともかく歌えたことに、心から感謝できた。
 まーぼーさんの歌にはスピリットがあった。ロックに合わせてお坊さんが歌っているバンドもあった。ソングライターたちのそれぞれの表現はとても心地よかった。この場所がとても好きだと感じた。
 どんなふうにここから歌っていけばよいのか、まだ釈然としないものは多々残ってはいたが、そのような時に、タカユキさんからの思わぬ誘いは、思わぬ収穫をもたらしてくれた。自分の心に直になれさえすれば・・・まっすぐに言葉を吐き出すことができれば・・・そんな単純なことが、どうしてこんなに難しいのだろうか。
 タカユキさん、ありがとう。そして、そこにいてくださったみなさん、ありがとう!

1.流れ星
2.僕モード・君モード(はなれぐみ)
3.みみず
4.情熱
5.道端の情熱
6.ある夜の唄(まーぼー)

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1月7日(土) 京都モダンタイムスにてライブ

2012年01月09日 20時26分53秒 | 日常と音楽
 音楽というとてつもなく大きな世界に関わっていることがとても幸せである。ほんの少しでも良い音楽に近づきたい、そんな気持ちでリハを行い、ご飯を食べた。年末年始にあれこれと補正した歌い方や力のぬきかげん、いったいどんなふうに受けとめてもらえるのだろうか・・・少しは気になったけれど、それよりも、口や喉や手や体は、自分の思ったとおりに動いてくれるんだろうか、ということを考えていた。まだまだ完成なんて言えない、ひょっとしたら、完成することなんてないのかもしれない、そんな7曲をとにかく歌ってみようと思った。
 Beansは博多からの4人組み。あったかい感じのロックバンドだった。会場もいきなり盛り上がって、やっぱり音楽は楽しまなきゃと感じた。
 ボーカルユニットJOYのみなさんのピアノひとつによるゴスペルコーラス、これまた音楽のひとつの形、ハーモニーっていいなあ、そして想いが歌にのっていく感じがいいなあ。
 会場はもう人、人、人・・・楽屋から出てステージにいくまでも大変なくらいで、他の出演者の方たちが置かれている楽器をよけてくださったり、いろいろと助けてくださった。ありがたい。今までのお客さんたちを意識しての緊張感とはまったく違う緊張が僕にはあった。イメージどおりにちゃんとやれるんだろうか・・・できるだけ想いに近づこう。
 ピアノを弾き始めた時には会場はざわざわざわ・・・とにかく表現してみよう、まずは優しく・・・1曲目が終わった時には会場はとても静かになってて、自分でも何とか表現できたかなと思えていて、拍手をもらえて、内心はほんとうにほっとしたのだ。そこからも今日やれることをやろうという感覚で歌い続けることができた。いつもはもっと会場の音なんかが気にかかるのに、歌っているあいだはまったく気にならず、表現に集中できた。拍手はどんどん大きくなったように思えた。こんな自分の歌にはもったいないくらいの拍手だなあと感じて、そう言ってしまった。いろいろひっくるめて、まさに良い時間だった。
 MMMのみなさん、そして、天然デンネンズのみなさんの演奏はほんとうに楽しいバンドサウンドだった。ほっと一息つきつつ、心から音を楽しむことができた。特に天然デンネンズのボーカル、バンドの音、曲、メッセージ、すごかったなあ!歌うってこういうことなんやろうなあと、夢中で聴いてしまって、帰りの電車の時間もかなりあやうかったのでした。
 12月のテン以来、自分としてはいろいろ試みていたり、変化を感じていたりする。他の人が聴いてどうなのかはまだまだ分からない。ただ、自分の体でできる自然な歌い方や音楽にわずかながら近づけたのではないかと思う。その意味では、今回のライブの空気やあたたかなリアクションはとてもとてもうれしかったのです。そこにいてくださったみなさん、ほんとうにありがとうございました!
 今後のライブ予定は今のところは白紙ですね。また、いろんな歌を聴きつつ、自分でも歌いつつ過ごしながら、みなさんの前で歌えるのを楽しみにしています。
 ちなみに今はようやくイーグルスにもどってきました。やっぱりかっこいいです!それから、最近のセリーヌ・デュオンをなぜか聴いてみたのですが、こんなに鼻にかける歌い方だったのかと初めて知りました。タイタニックの頃のちょっと細い声を想像していたけど、すごくダイナミックでした。その直後に聴いたのが、有山じゅんじさんのライブ、やはや、ほっとしたのでした。
  
1.君のそばで息をしよう
2.毒蛇
3.未来の言葉で
4.ひとつになって
5.歩く
6.りんご
7.情熱

共演:Beans、JOY、MMM、天然デンネンズ

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