温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

遅ればせながら フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略-クリス・アンダーソン 読了

2010-12-07 21:14:20 | 
遅ればせながら フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略-クリス・アンダーソン 読了です。
もう一年ほど前から話題になっていた本ですね。
何を今更ですが、買いたくなかったので図書館で予約をしていたら半年ほど読む権利を得るのに掛かりました。笑
内容以下のリンクに色々書いてあります。
リンクも検索するといっぱいある。
どなたかも書かれているけど、なにを今さらという感じですね。
私なりの感想は
1.デジタルは限らく0になるということ
2.潤沢なものは限りなくタダに近づく。
ということかな。
また、タダにすると金儲けにつながらないというのは嘘。
第16章の「お金を払わなければ価値のあるものは手に入らない」にまとめられた定説に対する反論が面白かった。
1.フリーランチなんていうものはない
2.フリーは常にコストを隠している/フリーはまやかしだ
3.インターネットは無料ではない。アクセスするのにお金がかかるじゃないか
4.フリーは広告収入があるときだけの話だ(そこには限界がある)
5.フローは広告の限界を意味するので、ますますプライバシーが失われる
6.無料イコール無価値
7.フリーはやる気を失わせる
8.フリーによって、海洋資源が枯渇し、公衆トイレが汚れ、地球温暖化が進む
9.フリーは海賊行為を助長する
10.フリーは何に対しても価値を認めない世代を育てる
11.タダには太刀打ちできっこない
12.タダで提供したのに。あまり儲からなかった!
13.フリーの中でいいものは人がお金を払うものだけだ
14.フリーはクオリティを犠牲にして、アマチュアの肩を持ちプロを排除する
どうです、これらの反論を読みたいと思いませんか。
それだけで、この本の価値がわかるのではないでしょうか?
これらの疑問は誰しも思うことです。これらの疑問に対して、100%なるほどとはいわないけど、70%位はそうかなと思わせる事が書かれています。
なかなか鋭い本です。
私も、なんで無料なんてソフトが出てきたり、自分自身なんの報酬もないブログを毎日更新するかという疑問に、かなりこの本は答えてくれていると思う。
そういう意味でもたいしたもんです、この本は!。

Amazon.co.jp: フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略: クリス・アンダーソン, 小林弘人, 高橋則明: 本
内容紹介
「世界的ベストセラー『ロングテール』の著者が描く21世紀の経済モデル」
「〈フリーミアム〉という新しいビジネスモデルを提唱し、ビット世界の無料経済に正面から取り組んだニューヨーク・タイムズ・ベストセラー」
なぜ、一番人気のあるコンテンツを有料にしてはいけないのか?
なぜ、ビット経済では95パーセントをタダにしてもビジネスが可能なのか?
あなたがどの業界にいようとも、〈無料〉との競争が待っている。
それは可能性の問題ではなく、時間の問題だ。
そのときあなたは、創造的にも破壊的にもなり得る
このフリーという過激な価格を味方につけることができるだろうか?
●無料のルール
1.デジタルのものは、遅かれ早かれ無料になる
2.アトムも無料になりたがるが、力強い足取りではない
3.フリーは止まらない
4.フリーからもお金儲けはできる
5.市場を再評価する
6.ゼロにする
7.遅かれ早かれフリーと競いあうことになる
8.ムダを受け入れよう
9.フリーは別のものの価値を高める
10.稀少なものではなく、潤沢なものを管理しよう
ワイアード誌編集長が放つ最新作。
世界25か国で刊行!

たとえばこうしてボクはこの本のレビューを書いています。
1円たりとも報酬がもらえないというのに。
ボクだけではなく、みんながタダで喜んでレビューを書いています。
それは、「ウェブの世界には、貨幣経済以外に、評判(トラフィック)経済と注目(リンク)経済がある」からだと、この本は言っています。
他人から評価され、注目されることに喜びを感じるので、みんなタダでレビューを書いているのです。

googleは、多くの人から評価・注目されているページを、検索結果の上位に表示しています。
評判経済・注目経済があることを、googleは知っていたのでしょうか。
また、googleは無料かつ便利なのものをたくさん生み出しています。
それは、無料で使ってくれる顧客をたくさん獲得すれば、その中の顧客が有料の商品を買ってくれる可能性が高くなるからです。
無料には顧客を爆発的に増やすパワーがある、とこの本は言っています。

 この本の日本語版の副題として『<無料>からお金を生み出す新戦略』とあるが、「お金」が議論のすべてでは、当然ない。英語での原題では「The Future of a Radical Price」となっており「新たなる価値の未来」というのが直訳に近いような気がする。
 <新たなる価値>として<フリー(無料)>が語られていることには違いないが、経済を超えて思想的領域にまで踏み込んでいくんじゃないかというところがスリリングだった。


以下に色々なリンクを紹介しておきます。
フリーミアム.jp [FREEMIUM.jp] クリス・アンダーソン著 『フリー <無料>からお金を生みだす新戦略』
Googleをはじめ、フリー(無料)を使ったデジタル経済の覇者が君臨する一方で、自分のコンテンツやサービスをマネタイズできずにオンラインの「無料経済」に飲み込まれる数々のスタートアップ企業があります。
誰もが「お金を生みだす新戦略」を模索するなか、クリス・アンダーソンが新刊『フリー』で紹介した、「フリーミアム」がいま日本でも最注目のキーワードとなりました。本サイトでは、この新しいビジネスモデルと、デジタル経済におけるフリーの可能性に迫ります。


【レビュー・書評】フリー 〈無料〉からお金を生みだす新戦略 [著]クリス・アンダーソン - 売れてる本 - BOOK:asahi.com(朝日新聞社)
 本書でいう「無料経済」、つまり無料が前提のネットに見られる「フリー」の仕組みは、それらと半分同じで半分違う。「ほぼゼロの限界費用」が実現する市場、即(すなわ)ち記憶容量やネットの速度など技術の進歩によって急速なコストダウンが起こる領域、またソフトウエアなど製造流通の費用がゼロに近くなる市場においては、ルールは少しばかり変わってくるのだ。

 例えば、試供品を配って使い勝手が良ければ買ってもらうというビジネスは、100個の製品のうち5個を無料で配るという考え方で成り立っている。だが、95人に無料で使ってもらって、5人からお金を取ろうというのが本書でいう「フリーミアム」の考え方だ。95人の部分は多いほどいい。増えたところで費用に大差はないし、その方が評判が広まり安い。むしろ、広範な評判を得られるかどうかが「無料経済」の命である。


以下では少し前まで、それこそタダでこの本の内容が読めたのです。
実践しているのがすごかった。
「フリー 無料からお金を生み出す新戦略」が発売前にネットで無料公開 - MS-14D
2009/11/21発売の「フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略」が発売前にも関わらず、ほぼ全編がネットで無料(1万DL限定)でPDF版がダウンロードできる。
ダウンロードはコチラ(この時点で残り1000DLを切ってます。)
http://www.freemium.jp/
まだ全部読んでないのだけど、まさにこの本で書かれていることを実践している。そのため説得力がある。

フリーになりたがるという言葉気に入った!。
そう自然に成りたがるというのは納得出来るなあ。
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略: 蔵前トラック
第6章「情報はフリーになりたがる」
90年代にインターネットが出てきてから、フリーは急速に注目されるようになった。新聞や雑誌、本でしか手に入れることができなかった情報をサイトでつなげば一発で手に入れられるようになったのである。ただし、会員制や有料性のものもあるため「全て」ではないが。



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