温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

宇宙人と出会う前に読む本 高水裕一著 読了 〜地球人って、宇宙の中では特殊なんだ〜

2023-06-18 21:45:38 | 
この本は、朝日新聞の読書欄だったかTVを見て知ったのかは覚えていないが、確かに初めて宇宙人にあったとき、どのように自己紹介するかは困るだろうなと思って興味を持った。それが借りようと思ったきっかけだ。
「読書芸人」として知られるヒコロヒーさんが『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で紹介した『宇宙人と出会う前に読む本』。タイトルの通り、「宇宙人と出会った際にわたしたちはどう振る舞うべきか」を筑波大学研究員・高水裕一さんが説いた内容が大きな話題となっています。同書によれば、宇宙人とやりとりをするうえでは『化学』の知識を身につけておくことが大切だそうで――。

以下のアマゾンの概要を読んでいただければ、中身は想像できると思います。なかなか面白い内容だと思いませんか?
「あなたはどこから来ましたか?」 さまざまな惑星の宇宙人が集う社交の場で、もしそう尋ねられたら、あなたならどう答えますか? 「地球から来ました」など論外で、失笑を買うこと確実です。
ではなんと答えればよいのでしょう? 私たち地球人は「ある理由」により、宇宙人の平均より科学の発達が遅れている可能性があります。 いつか宇宙人と出会ったとき、恥をかかずに交流できるようになるには、地球の常識にとらわれず、 宇宙のすべてにおいて通用する普遍的な教養を身につけておく必要があるのです。
本書は、惑星際宇宙ステーションに地球チームの一員として乗り込んだあなたが、そこで遭遇する 宇宙人が繰り出すさまざまな突拍子もない質問に答えていくうちに、宇宙で本当に必要な科学知識 とは何か、宇宙的思考法とはどういうものかが、自然とわかってくるように構成されています。
読み通したあと宇宙教養がどれだけ身についたかは「宇宙偏差値」を算出してチェックできます。 宇宙人と意思疎通するための「三種の神器」、連星太陽をもつ惑星の異様なカレンダーなど奇抜な アイデアも満載でお贈りする「ちゃんとした宇宙人になるためのガイドブック」、その日が来ても、 来なくても、読めば世界の見え方が一変するはずです!
【目次】
プロローグ 宇宙のとあるカフェにて
第1章 あなたはどこから来たのですか?
第2章 あなたは何でできていますか?
第3章 あなたたちの太陽はいくつですか?
第4章 あなたは力をいくつ知っていますか?
第5章 宇宙の破壊者を知っていますか?
第6章 宇宙の創造者を知っていますか?
第7章 宇宙最古の文書を知っていますか?
第8章 あなたは左右対称ですか? 第9章 数のなりたちを知っていますか?
第10章 宇宙人の孤独を知っていますか?
第11章 エネルギーは何を使っていますか?
目次は上にある通りなんですが、実は以下の写真に示すように、本にはもっと細かい目次が書かれています。本当に宇宙人に初めて会った時に、どのように自己紹介するかなんて、面白い設定だと思いませんか。どこから来たかを説明するのは、難しいでしょうね。その方法が書かれています。太陽の色なども説明しないといけないようです。恒星の数なども地球では月一つですが、それは特別のようです。太陽さえも地球では一つですが、それも特殊のようです。

そのように、色々驚くことばかりですが、興味を持ったところをいくつか紹介します。
もうすでに書きましたが、1章の「驚くべき太陽の色」という項に驚きました。住んでいる星によって、太陽に色は変わるとのことです。地球もスペクトル的には緑色だということです。本で書かれている内容は、エンジニアである私もなかなか理解に時間がかかりました。また、元素周期表を使ってアルファベットを表してメッセージを宇宙人に伝えるという話も興味深かったです。
第3章の「「異なる太陽」による「異なる1日」」という項では、太陽が二つある惑星では、夜にはもう一つの太陽が明るく見えるとのことだ。
第6章の「太陽は銀河をまわっている」という項では、太陽も銀河の中心にあるブラックホールの周囲を、8つの惑星を引き連れて公転しているとのことだ。その速度は時速約80万kmとのこと、YouTubeで「太陽」「らせん運動」で検索してみろというので検索したら以下が見つかりました。
太陽系が銀河系を公転する軌道が美しすぎると話題に!
第8章の「地球の生物はなぜ左右対称か」には、その理由が書かれている。地球にいると左右対称が当たり前のように感じるが、そうでない生物はありうるのだ。そういえば、SF映画などでは、それらしい生物がいっぱい出てきますね。

その他、この本を読むと宇宙の大きさは非常に大きいと再認識させられるのだが、それが体感できるとの動画もみつけた。
宇宙の大きさを体感できる動画
いかがでしたか?面白いでしょう。しかし、元素周期表や、太陽がいくつもある惑星の話や、恒星がいくつもある惑星の話、数式などはついていけませんでした。
でも、銀河系などの惑星は寿命は100億年くらいで、銀河系はすでに誕生から50億年くらい経っていて、あと50億年くらいの寿命とのことです。地球が、銀河系は無限に存在するのではなくいつかは寿命が尽きるという話は、目から鱗というか、日々の出来事が小さく感じられました。完全に理解しようと思うと難しいですが、難解なところを飛ばして読めば面白い本でした。