温故知新~温新知故?

音楽ネタが多いだろうけど、ネタのキーワードは、古きを訪ねて新しきを知ると同時に新しきを訪ねて古きを知るも!!

ウェークアップで万博の話題を見た〜ネガティブな話題ばっかりだけど、ポジティブな話題も知りたい〜

2024-03-30 10:58:58 | 映画、TV、ミュージカル、エンタ
今日、土曜朝のワイドショー、ウェークアップで万博の話題に触れていたのを見た。
水素燃料電池船やリサイクル材料など紹介されていた。
この情報を見て、過去の大阪万博は、月の石、タカラビューティリオンの人間洗浄機など、色々目玉があったけど、今回はそのような派手な目玉がないとの話をよく聞くけど、よく考えたら、このようなリサイクルや環境負荷の少ないエネルギーなどの地味な技術こそが、2025年に着目すべき科学じゃないのかと思った。
もっと、色々宣伝すべき。メディアが悪いのか主催者が悪いのかそのような情報が少ない。
以下は番組の内容ではないが、他のサイトで紹介されている内容。
2025年大阪・関西万博で、「動く海上のパビリオン」として運航が計画される水素燃料電池船の全容が27日、分かった。
全長約30メートル、客席は2階建てで、エンジンを使わず音や振動の少ない利点を生かし、客席でのバーカウンター設置や音楽の生演奏などを検討している。
水素燃料電池船の旅客運航としては国内初。瀬戸内海に面した造船所で、今年半ばごろの完成に向けて着々と建造が進んでいる。
甲子化学工業株式会社

「ホタテの貝殻が防災ヘルメットに」 モノづくりの楽しさで課題解決に挑む Vol.1
行き場を失っていたホタテの貝殻を原料にした「ホタメット」が、大阪・関西万博の防災用公式ヘルメットの一種として採用される。製作に挑んだのは、大阪府大阪市に本社、東大阪市に生産拠点を構えるプラスチック加工会社「甲子化学工業」。
挑戦の背景には、町工場のモノづくりの底力を示し、社会の困りごとを解決したいと願う、一途な思いがあった。
「古着や古布からベンチをつくる」色が決め手 廃棄繊維をアップサイクル Vol.1
カラーループCEO 内丸 もと子さん
捨てられる運命だった古着や古布が色ごとに再生され、大阪・関西万博の会場でベンチとしてアップサイクルされる。
衣服など繊維製品の大量廃棄が問題となるなか、新しいリサイクル技術をつかった取り組みが、異業種3社のコラボレーションで実現する。どんな思いで3社はスクラムを組むことになったのだろうか。


小林製薬、紅麹菌問題、メディアの報道に疑問 〜知りたいことがわからない〜

2024-03-29 13:07:48 | ニュース
今小林製薬の紅麹菌で問題が起き、話題となっている。
しかし、私にとっては、知りたい肝心の情報がなくて、私のとって大きな揉んだかどうかがわからない。
知りたい情報は、以下のように問題のあるロットナンバーのの情報は報道されているが、私の知りたいのはそれぞれのロットの生産数量と死亡者数、体調不具合発生者数だ。
小林製薬が発表した当該の製造番号は以下の通り
<ドラッグストアなどの店舗やECサイトでの販売分> 計14種類
製造番号:J3017、X3037、X3027、X3017、H3057、H3047、H3037、H3027、H3017、F3037、F3027、E3037、E3027、D3079
<当社の通信販売を通じての販売分> 計4種類
製造番号:X304、H306、G301、E301
以下のサイトでもう少し詳しいデータがわかるようだが、有料なので、結局わからない。
メディアは、注意を喚起するために、被害を防げるように、危険だと警鐘を鳴らすことに使命を感じているようだが、最低、ロットごとの生産数量などの情報は、皆に伝えるべきだと思う。
例えばXxxxxというロットでの製造数が1万個で、症状を訴えている人が10人(1%)なのか、1000人(10%)なのかで大きな違いがある。また、ロットが1000個で症状を訴えている人が100人いたら1割の確率ということになる。
メディアは、他の問題では、「科学的根拠に基づき・・・・・」という姿勢と首尾一貫していない。



時間の正体を見た。〜時間は実在しない?量子力学が明かしてしまった『時間の正体』がヤバい.....〜

2024-03-25 19:37:36 | その他
昨日だったかな?あまりにTV見るものがないので、YouTubeで何かないかなと見ていたら、「時間は実在しない?量子力学が明かしてしまった『時間の正体』がヤバい」というタイトルを見つけてしまった。私は以前から、時間というのは無限に過去から無限に未来まで続くというのが、なんか騙されているというか、無限という言葉で説明するのは論理的でない気がしていたので、それに関する本やその他の情報は、どうしても興味を持ってしまう。
時間は実在しない?量子力学が明かしてしまった『時間の正体』がヤバい.....
そこで、この1時間もするYouTubeを見たのだが、なかなか面白かった。
内容は、まず時間の定義の説明で始まる。1秒はセシウム133原子のある周期から決まっているのだそうだ。
その後、宇宙論的な時間の矢、熱力学的な時間の矢、心理的な時間の矢という「3つの時間の矢」の説明がある。
宇宙論的な時間の矢の説明で、宇宙は収縮しているのではなく、どんどん広がっている、それがなぜ逆転しないのかはいまのところ、まだわからないのだそうだ。(残念)
手書きの板書説明であるが、なかなかわかりやすい。
後半ではタイムマシーンは成立するのか?という議論位浮いての説明がある。ある理論によれば、タイムマシンで過去にもどれる(正確には違うが。。。理屈的にはある過去に戻れる)というような説明もある。

最近YouTubeは充実していますね。
下のリンクでこの作者のLINEに行けるようです

この方、その他にも量子論分野の動画をアップしているようです。ご興味のある方はどうぞ。

超弦理論とパラレルワールド|この宇宙は仮想現実か?

二重スリット実験|量子力学による仮想現実の証明?

量子の過去が書き換えられた?量子遅延選択実験

マルクス解体 斉藤幸平著 読了 〜農業革命以前の古代文明は興味深い、見直すべきだ〜

2024-03-23 14:31:59 | 
この本は、いつも通り、朝日新聞の書評を見て図書館に予約したと思う。
 本書は派手に広告されているが、その内容は晩期マルクスの環境思想を発掘しようとする実直な研究書である。しかも、もとは英語で刊行された。<br>人文・社会科学の分野で、日本人が外国語で理論的著作を発表し、それが好評を得ることはめったにない。この快挙は、著者が普遍的な地平で思考してきたことを物語る。
 マルクスの『資本論』は未完に終わったが、その代わり晩年にかけて大量の研究ノートと草稿が遺(のこ)された。著者はこのノートの核心に、エコロジカルな経済学批判を認める。マルクスは自然科学に熱中し、特にリービッヒによる掠奪(りゃくだつ)農業批判に触発された。
掠奪的な資本主義は、自然と人間のあいだの「物質代謝」の循環に亀裂を入れ、土壌を荒廃させ、そこから来るトラブルを他に「転嫁」することで拡大する。彼はこの資本の飽くなき成長が、世界規模の裂け目を生じさせることを予想していた。  ゆえに、晩年のマルクスが前資本主義的な「最古」の協同生活を評価したのも不思議ではない。
自然の支配に駆り立てられた近代のプロメテウス主義、自然と社会の区別をあいまいにするB・ラトゥール流の現代の一元論、そのいずれも批判する著者は、ルカーチ流の「方法論的二元論」に立つ。そして、具体的な実践の手がかりを、古い社会にあった「協同的富」の回復が「ラディカルな潤沢さ」につながるというマルクスの考えに求める。それが「物質代謝の亀裂」を修復する道なのである。
内容に関しては、まず、私としては、以下のAmazonのどなたかの書評に近い感想だ。
まずは、「膨大な予備知識が必要だ」ということだ。
まず、この本は「大変な本」である。何が大変か、と言えば、まず、総てを読みこなすには、膨大な予備知識が必要だということだ。
ルカッチの「再検討」から、エンゲルス批判、ローザ、ハーヴィー、シジェク等々の批判的検討についていくのが大変だ。
「100分で名著」の番組を見たり、「人新世の資本論」読んで、マルクスや斎藤氏の主張に共感を覚えたばかりの方や、私のような「理系の人間」にとって、すべてを追いかけるのはとても難しい。 つまりは、斎藤氏がマルクス同様、先行研究を丁寧にしているということなのだが。
さらに、どのように難しいかを説明すると、下に引用したAmazonの他の方の評にあるように、下に出てくる人の名前や「物質代謝」、「一元論か二元論か」、「脱成長派」、「 加速主義 」、「環境社会主義 」、「プロメテウスの夢」などの言葉の意味を知っている必要があるということだ。私はこれら言葉の意味は想像はつくが、一応辞書で確認すると、哲学でよく使うような言葉のようで、簡単な説明を読んで、「ああ、そういう意味ね」と一部は確認しながら読まざるを得なかった。
yasuji
マルクスを参照すれば、名案が浮かぶことを期待して
原題は、「Marx in the Anthropocene: Towards the Idea of Degrowth Communism」である。Anthropocene(人新世)は、アメリカ合衆国の生態学者ユージン・F・ストーマーが1980年代に造った用語とされていることが多く、オゾンホールの研究でノーベル化学賞を受賞したオランダの大気化学者パウル・クルッツェンがそれを独自に再発見して普及したとされている(ウィキペディア 2023.10.26)。
人新世の研究は、環境問題や地質学ばかりでなく、生物学、人類史などに拡大している。
そのうねりの中にマルクスを登場させる意味はあるのだろうか。それぞれの科学はマルクスの時代より圧倒的に知識を蓄えている。マルクス研究者として、マルクスが資本主義の弊害の一つとして環境問題を扱ったことを知らしめるのは意味あることかもしれないが、それだけでは本書に価値はないだろう。
それともマルクスが嘗(かつ)て近代社会の未来に希望(共産主義社会)を提示したように、人新世の時代に新たな希望が提示できるのだろうか。
1.物質代謝  本書は資本の論理ではなく、物質代謝の論理から始まる。物質代謝は、絶えざる人間と自然の相互作用の循環である。従って、労働は人間と自然の物質代謝の媒介活動として定義される(p.33)。
ーーーーーーー略ーーーーーーー
2.一元論か二元論か  アクター・ネットワーク理論で有名なブルーノ・ラトゥールは、晩年にはエコロジストとして有名だったそうだ。なぜ彼はエコロジストになったのか、その答えを提供してくれるのが、福島直人氏の論文である。カトリック信者のラトゥールが書いた博士論文は、ドイツのプロテスタント神学者ブルマンであった(福島p.25)。
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3.諸派  著者に限らず、「人新世」や「エコロジー」などの言葉を使って人類の危機を訴える学者は数えきれないほど存在する。そこで僭越ながら、脱成長派、加速主義、環境社会主義の3派に分けてみた。 ①脱成長派 ②加速主義 ③環境社会主義 ④プロメテウスの夢
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4.脱成長コミュニズム  著者の提言は、「脱成長コミュニズム(Degrowth Communism)」である。
つまり、経済成長なきポスト希少性社会という理念である(p.374)。ポスト希少性社会がコミュニズムということになるのだが、少し説明が必要であろう。
色々な言い訳が先になってしまったが、いろいろ予備知識がない中で不消化ではあるが、先日読んだ「万物の黎明」にもつながるが、古代文明というのは、狩猟採取民族で、定住していなかった、組織的な農耕はなく国家を形成する必要はまだなかったあるいは敢えて国家を作らなかったなどの考えがあったのでは?と述べられていることが古代民族はすごいなという感想を持つ。現代は資本主義で、皆、欲望のおもむくまま破滅に向かっているというのは、私も破滅に向かっているかはともかく、起きている現象として実感できる。私には、十分理解できる知識のない、難しい内容の本であったが、いつものように印象に残ったキーワードを挙げておく。
ー…………古代の考え方は、生産が人間の目的として現れ、富が生産の目的として現れている近代世界に対比すれば、はるかに高尚なものであるように思われるのである。
ーリービッヒは、農作物が遠方の大都市で販売されると水洗トイレを通じて、土壌養分は失われ、堆肥として元の土壌に還らないことを問題視した。
ー(土壌回復に使われるアンモニアの生産は)大量の二酸化炭素を排出する。こうして工業的農業は水だけでなく大量の化石燃料も消費するため、気象変動の推進力となっている。
ー「大洪水よ、我が亡き後に来たれ!」という資本家のスローガンは「大洪水よ、我が隣人に来れ!」となっている。
ーディストピアを恐れて科学技術の進歩を遅らせる代わりに、ポスト資本主義における人間解放に向けて、その進歩をさらに加速させることを主張する左派がいるのだ。
ー資本の生産力は労働者を従属させ支配するために生み出されるため、それを使って自由で平等な社会に移行することはできない。
ー資本主義の危機は「資本主義制度の消滅によって終結し、また、近代社会が集団的な所有及び生産の「原古的な」型のより高次な形態へと復帰することによって終結するであろう。
斉藤幸平氏の他の書籍を読んでから、この本を読んだ方が良かったかもしれない。しかし、大変示唆に富んだ本でした。


日本史を暴く 礒田道史著 読了 〜この本で概要を知り、詳しい内容はYouTubeや新たな本で読むべきかな?〜

2024-03-13 10:12:41 | 
この本は、有名だけど、やはり朝日新聞の書評がきっかけだと思った。大変人気のある本のようで図書館予約人数は100人くらいだったかな。
内容は、基本的に磯田氏が手に入れた古文書から、歴史の裏側的な話を以下のような目次で簡単に紹介している。
目次
第1章 戦国の怪物たち(大仏を焼いたのは松永久秀か;久秀が大悪人にされた理由 ほか)
第2章 江戸の殿様・庶民・猫(三代・徳川家光の「女装」;甲賀忍者も勤め人 ほか)
第3章 幕末維新の光と闇(西郷隆盛、闇も抱えた男;幕末、公家の花見行 ほか)
第4章 疫病と災害の歴史に学ぶ(ねやごとにも自粛要請;感染楽観で繰り返した悲劇 ほか)
好書好日で紹介されている、織田信長の遺骸の話、秀頼の実父は祈禱師、儒学者の貝原益軒がカブトムシを嫌っていたなど、私にとっては興味深い話がいろいろある。本書によれば江戸時代は、一部の一般庶民の日記まで古文書として残っているとのことだ。ちょっと、古文書を探してみたくなる。しかし、くずし字が読めなければいけないし、歴史のある程度の知識が必要だ。(私にはないな)

大河ドラマなどの歴史時代劇で描かれる時代と言えば、戦国時代か幕末維新と、最近は、おおよそ相場が決まっている。
 理由は歴史小説などの題材として盛んにとりあげられてきたため、登場人物になじみのある名前が多く、視聴者が入り込みやすいこと。もう一つは同じ理由から、コアな歴史ファンがすでについていることだ。
 本書は歴史番組などのコメンテーター・モデレーターとして、すっかりおなじみになった歴史学者、磯田道史(みちふみ)・国際日本文化研究センター教授が2017年から22年にかけて新聞に連載したコラムをまとめたもの。
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  1582年に起きた本能寺の変で討たれたまま行方不明となった戦国武将・織田信長の遺骸が、実は本能寺近くの阿弥陀寺の僧侶によって収容され、同寺に葬られていたという史料があるとの話は、その真偽は別として、どきっとさせられた。
   さらに「豊臣秀吉の子とされる秀頼の実父は祈禱師(きとうし)だった可能性が高い」とした服部英雄・九州大学名誉教授の説を踏まえながら、父親の名を史料で追いかけ、当時の公家の日記に出てくる、ある人物に注目するくだりには思わず引き込まれた。
   このほか、本草学者で儒学者の貝原益軒がカブトムシを嫌っていた話や、初代首相・伊藤博文と安芸の宮島をめぐるエピソードまで、全4章のうち2章を戦国と幕末維新に割きつつ、自らの専門の近世史や最近関心が高まっている感染症史などについても、幅広く目配りしている。
また、磯田氏は忍者について興味があり、他のことも詳しいが忍者に関しては以下のように特に詳しいようだ。肩書きも「国際日本文化研究センター教授」、「甲賀市ニンジャファインダーズ団長」とのことである。
【前編】「忍者を追う歴史学」磯田道史教授/シリーズ「日本研究のトビラをひらく」
YouTube上には礒田氏の解説動画がいろいろあるようで、この本で触れた内容が詳しく説明されている。時間のある方、興味のある方はYouTubeの方がいいかもしれない。
そうそう、江戸時代の感染症の話やスペイン風流行の話なども本書では触れている。YouTubeでも述べられているので参考までリンクを紹介しておく。
【磯田道史解説】恐怖の感染症で人口3割減とも 幕末のワクチン接種とは(2023年2月19日)