ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

4月に観た映画

2022-04-25 09:43:59 | 映画

宝田明さんのプロデュース、そして遺作となった映画。主役はアイドルの女の子でしょうが、これからがんばってもらうとして、やはり宝田明さんのひと言ひと言が、そして一挙手一投足が素敵。
終活アドバイザーのアルバイトの二人。若者たちの悩みを人生の大先輩が、押しつけることなく、経験をスッと話して励ましていく宝田明さんが凄い。
映画の中の宝田明さんの言葉
“ひとは一体、何回桜の花を見るのだろうか。物心ついたのが10歳とするとだいたい70回。でも30回の人も”

”桜の花は、下を向いて咲いて、ひとは桜の花を見上げながら生きていく“

とても素敵な言葉。
宝田明さんの遺作として、そして宝田明さんの素敵な遺言。
重松清さんの小説。何度かテレビドラマ化されている有名な話し。
記憶にあるのはTBSドラマの内野聖陽さんと佐藤健さんの親子。その前にはNHKで堤真一さんと池松壮亮さん。
今回の阿部寛さんと北村匠海さん親子も素敵な親子。
仕事で何度も訪れた岡山瀬戸内。
一人も悪人がいない、そしてそれぞれが色々な思いを抱えている優しい人達
昭和の時代そのもの。
素敵な映画でした。


山野井泰史さんのことを描いたTBSのドキュメンタリーの映画化。
山に登るために生きることの全てを捧げたその生き様は純粋で神々しさを感じます。奥さんの妙子さんとの二人三脚。
常に上へ上へと上る生き方、そして年齢を重ねることによってそのスタイルも変わっていきます。
山野井泰史さんが企画したザック“山野井モデル”を10年近く使っています。余分なものをそぎ落とした実用的でタフなザック。荷物を背負うことに徹底したもので、未だに愛用しています。山野井泰史さんの生き様そのもののザック。
素敵な映画

俳優さん達は素敵なのに、ストーリーが中々。
出演者もこの人はどんな人?どことどこが繋がるのか、話しがこんがらがってしまった、勿体ない映画。せっかく俳優さん達は素晴らしいのに。
残念な映画


学生運動をしていた若者たちが理想郷を目指して新潟県佐渡に1971年に設立された“佐渡の國 鬼太鼓座(おんでこざ)”から1981に別れた”太鼓芸能集団 鼓童(こどう)“の映画。
佐渡の厳しい冬に、響き渡る太鼓、そして一糸乱れないそのバチさばき。映画館だけでも身体中に響き渡り、引き込まれるその神々の世界。
台詞はなし、太鼓の音、荒れ狂う波、雪解けの激しい川の流れの音、それだけ。
圧倒される映像と響き





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春の花に触れながら旧知のお店へ

2022-04-18 09:08:34 | スキー
大坂へ行く途中にいつものように長谷寺さんへ拠りながら。

朝6時前にはまだ誰もいません



牡丹はまだ。
我が家が長い廊下を歩き始めるとお坊さん達が朝のお掃除



朝のお勤めがはじまる前に我が家だけで。
朝6:30から朝のお勤め。これに参加。
雨の打ちつける音とお坊さん達の朝の読経。
最後は山々に向かってのお坊さん達総出で遙拝。

朝のお勤めが終わって清々しい気持ちで長谷寺さんを参拝
特別拝観で国宝の十一面観音の足元へ

牡丹を探して。歩いていると、若いお坊さんとお話しながら。
“今年は牡丹、遅れていますね”









牡丹はまだこれからですが、石南花は満開


小雨が降っているのでカタツムリも花見かな?




しだれ桜がもうそろそろ終わり



足元には過ぎ行く春の余韻が








藤の花も咲き始め


ハナミズキも白い花
池の亀も朝の陽光に首を伸ばしています
新緑が日の光に輝いています
朝の8時半過ぎには門前に。この時間に営業しているのはこのお店一軒
いつもこのお店でよもぎ餅を

添加剤は一切加えられておらず一日しか日持ちしませんがとても美味しいです。
長谷寺をあとにして飛鳥寺へ。
途中に柿の葉寿司を
ちょうどサンマ寿司の新作があったので柿の葉寿司とサンマ寿司を。
飛鳥寺へ


この飛鳥寺では飛鳥大仏の写真を撮ることができます。
日本最古の大仏さま、お顔立ちも見慣れたふくよかなお顔ではなく、どことなく大陸的な、エキゾチックなお顔立ちしています
優しいお顔立ちはいつも参拝させていただくときに心が和みます。
混んでいない時期、時間にいつも参拝。この日も我が家だけで大仏さまと対話をさせていただきました。やはり、どこでもそうですが、ゴミゴミしていない、閑かに仏像に接したいものです。

お寺の中を見学しているとこの様なポスター。
古いのですね。
元々は大きな伽藍の飛鳥寺、今はこじんまりとしています。その片隅に鐘楼が。戦時中に鐘は供出されましたが今は戦後に新たな鐘を。


この鐘の響きは凄いです。体の中に、心に響く余韻が素晴らしいです。
近くには蘇我入鹿の首塚
大坂へ行く途中、良く聞く”天理ラーメン“を。
人気店のようで開店と同時に満席、入口には長蛇の列でした。
そして今回の目的地、大坂玉造にあるテレマークスキー専門店、“テレマークスキーショップsoh”さんへ。
元々は新潟県妙高のアルペンのスキースクール、そしてその後はテレマークスキーのインストラクター。また妙高高谷池ヒュッテのスタッフも務められて、見事な写真も。
このご時世、テレマークスキーの日本への輸入も滞り、製品が入らない、また、スキーをする機会も減っていることもあって厳しいようですが、スキー、山、そして妙高への熱い思いは変わらず。
楽しく時間のたつのを忘れて。


今日は自分の車の修理でディーラーの代車で。
(27万キロで初めて点火プラグの交換)
代車は1,000Kmの走行距離のほぼ新車。

でも、昔ほどワクワクする車が無くなったのはなぜなのかな、と思うこの頃。

大坂から名古屋までは2時間ほど。

春のうららかな暖かい日に





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満開は突然に。季節の移り変わりの激しさを

2022-04-11 09:25:06 | スキー
最後のゲレンデスキーと春の花を探しに
木曽駒ヶ岳も冬の厳しさから春の柔らかな様相に

姨捨SAからは春霞の中の善光寺平と頚城の山々

黒姫山もこの時期としては久しぶりに沢山の雪

妙高山も。

遠くに金山

スキー場には沢山の雪が。
ただ動くのはゴンドラとリフト1本。最上部のゲレンデのリフトは動かさず、勿体ない。
リフトを動かすスタッフの確保ができない(皆さん地元なので農作業を始めるためとか)、その他理由はあるようです。
ゲレンデ内にある“山ノ神”に(とりあえずこの日までの)怪我も無くスキーを楽しめた事のお礼参りを。
雪も重くなったので早々にゲレンデを離れて美味しいラーメンをいただきに上越高田へ。高田公園の桜見物で渋滞する町中を避けて。
”ラーメン こじま“さん
元々精肉店だったというお店。以前の場所から過ごした離れて再営業。チャーシューとタマネギがアクセントで美味しいです。一時閉店となったときには残念でしたが再営業で良かったです。
この時期はカタクリの花が咲き始めて北国、雪国の春の訪れを感じられます
先ずは観音平古墳群へ
超望遠レンズでカタクリの花と水滴

先週来たときには一面の雪原、カタクリも流れ出た雪解け水の畔に蕾も無く、葉のみ。でも1週間で雪は無くなり沢山のカタクリの花が。








遠くに鍋倉山塊の雪山を望むカタクリの群落
観音平古墳群の次は、少し離れた天神堂古墳群へ

ここにはまだ、残雪が。
雪とカタクリの初春の光景





ここには桜もあり桜とカタクリが同時に見ることができます。ただ今年は雪が多かったせいか桜はまだ蕾

これは昨年の桜とカタクリ

道の駅新井から。
春の輝く雪面の妙高山、神奈山、火打山
この日は知人と上越高田の夜桜へ
えちごトキめき鉄道で
えちごトキめき鉄道からの夕暮れ
黒姫山、妙高山、神奈山、火打山、容雅山
雪どけの田んぼに映って綺麗です。この時期のえちごトキめき鉄道の素敵な風景
二本木のスイッチバック
高田公園へ


前日は三部咲きくらい、と聞いていましたが、この日はほぼ満開。











時期的には少し遅いしだれ桜も咲いていてライトアップで幻想的に

風もなく、暖かな夜
この御時世、出店、アルコールの販売も少なく、更に4人より多くの宴会は自粛ということ。
色々と意見はあると思いますがこの数年は夜桜でも酔っ払いや大宴会も無く静かに桜の美しさを楽しめるので、このままで良いのかな、と。

それにしても驚いたのはえちごトキめき鉄道のダイヤ。今までは妙高高原駅に23時過ぎに着く最終電車がありましたが、ダイヤ改正でその電車は途中で打ち切り。妙高高原駅への最終電車がなんと21時代に。益々不便に。経営そのものも厳しいので仕方ないかなと思う反面、どんどん不便になる地方だな、と。長野からのしなの鉄道は23時台の最終電車残っているのに。
翌日は東京経由で名古屋へ
雪山も春の装い

浅間山の雪も少なくなってきました

横川SAでは桜が満開



おぎのやさんの釜飯
鋼の錬金術師とコラボした釜飯を
すき焼き味付け

東京では車の外気温が今年初めての30℃
東京の用事を済ませて神奈川登戸の父の墓参り
東名川崎から東名高速へ。
天気良かったこともあって反対側の上り車線は大渋滞。
好きな由比PAへ
富士山も春霞で霞んでいます。
そういえばSNSで週末に宝永山のスキーを知人がアップ。ここから見ると右側。


豪華なトイレと観覧車の刈谷パーキングオアシスで海老せんべいを。

妙高から東京経由名古屋へ、無給油で。ガソリンを入れたら残り10リッター。650Km強、27万キロ走行距離の四駆でよく走ります。

それにしても、ここ数年の季節の変わり目の早さ、極端で、なにか日本的な趣がなくなってきているような気がします。

長閑な春

















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今年も出会えた桜。あと何回、桜の花に出会えるかな

2022-04-06 10:24:36 | 身の回り
春の桜の季節になると、色々と。
名古屋の大須観音の境内近くの桜は早く咲きます




名残の桃の花と
東京の実家へ行くと、近所に大きな桜の古木。半世紀以上前に小学校に通っていたときからの変わらず。

桜の古木は、人々の営みを毎年見つめて、そして花を咲かせています
東京の町中の桜並木も花を咲かせ初め
名古屋の近所の桜並木でもぼちぼちと。





桜が満開近くなると毎年、近所の公園で我が家だけの夜桜

高台にあるので名古屋の町が。遠くには名古屋港の観覧車の灯りも


嫁さん手造りの料理

ジャズを聴きながら美味しいお酒


名古屋港近くの荒子川公園も桜が見事




近所の山崎川も多くの人達が散策を


桜も満開になると段々と今年の春に別れを告げはじめます。


大須観音の早く咲いた桜は葉桜に。
一方、少し離れた桜は時期が少しずれて満開
人形供養塔の二人も心なしか嬉しそう


大須観音の早く咲いた桜が葉桜になりはじめると今度はハナモモの花

満開の後の夜桜は、去りゆく春への置き手紙のように花びらが。


散りゆく桜の花びらの元で夜桜






荒子川公園には冬の名残の椿の花と桜
















満開後、散り始めると、“花筏(はないかだ)”が
名古屋市近くの岩倉市五条川。
ここでは近所に手染めで鯉のぼりを作っている方がいらっしゃいます。その染めた後の糊落としをこの五条川で。
まさに”花筏“

菜の花の黄色と散りゆく桜の薄紅色の競演





”世の中に たえて桜の なかりせば 春の心は のどけからまし“

在原業平公の有名な歌

そしてそれへの返歌

“散ればこそ いとど桜は めでたけれ 浮世になにか 久しかるべき”

読み人知らずの桜の散るからこその素晴らしさを

ちょうど、宝田明さんの遺作となった映画をみました。

“人は何回桜の花に出会えるのだろうか。物心ついたのが10歳とするとだいたい70回。でも30回の人も”

”桜の花は、下を向いて咲いている、私たちが上を向くように“

宝田明さんの遺した素敵な遺言









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春を探しに頚城の雪山に

2022-04-04 09:51:01 | スキー
朝の光がさし込む善光寺平
前日の寒さのため千曲川の川霧、頚城の山々は春霞。冬から春への季節のバトンタッチにみられる光景。いつもの姨捨SAから。
この週末まで限定的にですが営業延長された杉ノ原スキー場。
久しぶりに雪の多いゲレンデ
ゴールデンウィークまで営業していて山小屋へ行くのに笹ヶ峰からではなく外輪山経由で行ったことは、今は昔。
ゴンドラを使って笹ヶ峰牧場へ
春霞のせいか、富士山は見えません
高谷池ヒュッテへ行くというボーダーの方達とお話しをして別れて池の峰方面へ。ボーダーの方達の中には荷物からネギが。小屋で鍋かな?
木々からさし込む陽の光も春
足元には動物たちの足跡だけ👣
誰もいない我が家だけの贅沢な時。

少し重い、引っかかる雪を

笹ヶ峰林道へ入ると雪上車、スノーモービルの走行跡
雪は多いですね。

林道沿いのミズナラの大木
年々幹の空洞化が進み、今年の大雪のせいか、痛みも大きくなっているようです



“今年も来たな!”
そんなことを言われているような気がします

新潟焼山をバックに

きのせいか、噴煙も多めかな。
雪の深さは3mくらい。一部はアスファルト見えているのでこれからの天気次第では雪解け進むかな。
笹ヶ峰牧場入り口の案内碑
今年は結構深いです

因みに昨年の3月末でこのくらい

時期的には1週間前のものですがそれに較べても深さが。後は天気次第、暖かい日が続けば雪解け、除雪も早いでしょうが。
笹ヶ峰牧場の中を

三田原山、妙高外輪山をバックに

新潟焼山、金山方面をみながら
清水ケ池からの風景は、日本離れした美しさ
お昼は早めに。
鹿肉ランチ

昼から風向き変わって南風から北風になり下り坂となる予報。早めに昼過ぎには杉ノ原スキー場へ
笹ヶ峰林道を。
昼過ぎに戻ってきたのでカタクリの花を探しに
例年、早く咲く鮫ケ尾城跡、斐太神社へ
池の畔には沢山。

カタクリの小さな可憐な花に出会えると、今年も春がきたな、と感じます

蜜蜂も春のご馳走を探してカタクリの花に
運良く写真におさまってくれました!
夜はいつもの”うどんの歩“さんへ
美味しい地のものと、お酒、そして久しぶりにに会った方達と
最後はチーズ入りのカレーうどん。絶品!
ポカポカしながらバタンキューと

翌朝はモルゲンロートの妙高山
朝の妙高山をパノラマ写真風に。赤倉山、神奈山
宿を出てから5億円かけて作られたという旧池ノ平ビジターセンター。妙高高原ビジターセンターとして数日前にオープン。
中身については残念ながら。旧態依然とした箱物の建物。国民の税金の使い方に????と。
一体誰を相手にしているのか、都会の観光客を相手にするならば、全国どこにでもある観光施設のようなものではなく、もっとこの地の特徴も出さないと。都会の人を相手にするならば、都会のアウトドアショップにあるようなものを売っていても仕方ない、地元の産物を出せば良いのに、と。せっかく妙高市も税金使っているのだから、と余所者は思いますが。もちろん、我々の税金も使われています。まぁ、環境省に期待する方が無理かな?
妙高からは一般道で。
木曽路へ入ると雨。木祖村の福寿草の群落にも誰もいません。





雨が降っているせいか花も閉じています
更に南下して、いつもは通り過ぎる“木曽義仲館”へ
この日の大河ドラマに木曽義仲と巴御前が初めて出るので。
入り口には木曽義仲と愛妾巴御前。ただ武芸に優れて、戦場でも駆け回っていたとされる巴御前の像がなにかひ弱な感じ。
この像のガイドの声が田中要次さん。ここ地元の林業の学校を卒業された田中さん、地元ゆかりの方です
展示物は、歴史的な説明と木曽義仲公、巴御前を描いた現代の芸術家の作品。

周りには木曽義仲公の巴御前の馴染みの場所も


上松のいつものお蕎麦屋さん、越前屋さん。

かけそば

すんきそば

雨の中、名古屋へ。

翌朝は雨上がりの名古屋
大須観音も早く咲いた桜は散りハナモモ
名残の桜におみくじ
今、満開の桜を見上げる人形供養塔の人形も楽しそうに

春、ですね











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