ふっ と想うこと

山・雪・風・人、徒然なるままに--

人生最後の京都旅行と思ったのですが!

2020-12-28 21:14:04 | 旅行記
11月に京都の知人が名古屋に来て夜に食事(🍶)したときに、“京都来ない?”とのお誘い。
🍶の勢いもあって、吞みながらホテル予約(Gotoトラベル)。
京都は、半世紀前の中学校の修学旅行以来。仕事ではトヨタ自動車主催のマサチューセッツ工科大学の学会に行ったのが20年前。このときは駅前のホテルからは出ず。
ということで、酔った勢いでの急遽決まった京都旅行に。
世の中、ウィルスの再拡大でなるべく人との接触を避けることを。
朝1番の高速バス



お客さんも少なく。

途中、関ヶ原近くで雨もぱらつき、虹も🌈
京都に着く頃は天気も回復
バス停で待っていた知人と合流、嵐山方面へ

中部、関東圏ではお目にかかれない宝塚歌劇団の募集広告。
嵐電に乗って。









初めて乗る嵐電。鬼滅の刃とのコラボレーション。でも、昨年観た映画、井浦新さんの出ていた”嵐電“のイメージ。
揺られながら、そして独特のコンプレッサー音を聞きながら嵐山へ。



空いていてとても静に。
外国人観光客、特にアジア系外国人がいなくなって昔ながらの京都に戻ってよい、という人達も多いようです。もう一度立ち止まって、今までのインバウンド頼みの観光、見直す良い機会かもしれません。
嵐山がよく見える法輪寺へ。




時節柄、2020年の“記念?”のためにマスク無しとマスク有りの写真。
山を下って天龍寺へ。
ここで知人の知り合いの老舗の会社の社長さんが特別に案内を。




有名な”韋駄天“














特に、天井画の龍の絵、なんと、動く、との説明を。どこのガイド本にも出ていません。確かにある方法で見ると動きます。
驚きました!
さすがに地元の老舗の方。

紹介していただいた天龍寺の精進料理のお店へ
ここで案内していただいた方とお別れ。
ありがとうございました。





食事後、天龍寺のお庭を見て、有名な竹林へ






人も少なく、なんと言っても鬱陶しい外国の観光客皆無。本当の美しさを堪能しました。
嵐山からは弥勒菩薩を見たくて広隆寺へ。



嵐電は路面電車繋がりで江ノ島鎌倉観光(江ノ電)とのコラボ車両
そして京都らしく友禅染のモニュメント

広隆寺の弥勒菩薩、半跏思惟像、中学校の修学旅行の時には目の前に見ることが出来ましたが、今は近くに寄れなくなっていました。残念でした。








嵐電に乗って新選組の最初の頓所の八木家へ。
幕末のテロリスト集団(薩長)と暗殺団(新選組)、と現代的に見ると不思議なくらいロマンチックに描かれていますね。
日も暮れて、知人お勧めの京料理

本格的な京料理、初めて。















見た目も美しく、日本食の醍醐味。
いただいたお酒も、美味しかったです









楽しく、美味しく京都の夜を

翌日は朝から知人と鴨川沿いから祇園経由散策。
















テレビドラマではやたらと事件の多い京都。
科捜研、地検、その他。そのたびに目にする光景が目の前に





そして無隣館、山県有朋の別荘へ。











完全予約制で説明付きなのでゆったりと。
それにしてもこんな所に住むと、心も穏やかになるのだろうな、と。
南禅寺を目指して。
琵琶湖疎水、インクラインを見ながら。















見返り観音を見て、哲学の道を



ほとんど人と会わず、本当に昔ながらの閑かな道
散策しながら銀閣寺近くのお店へお昼

美味しかったです。
Gotoトラベル地域クーポン券で昼酒を。
すぐ裏にある日本画家、根本関雪の庭、白沙村荘と美術館







静けさに心も穏やかに

美術館の2階のテラスからは右クリック大文字が
目の前に




京都駅へ戻る途中、三十三間堂へ。閉館時間40分前に滑り込み。そのせいか、逆にお客さんも少なく、ゆっくりと拝観することができました。
京都駅に戻って名古屋へは新幹線で。

今回は、京都の事を詳しい知人のお陰で、ひと味違った京都を堪能できました。

人生最後の京都、と思いましたが、まだまだ、魅力いっぱい、また、来たくなりました。






























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今までの伝統、価値観を崩壊させた2020年。

2020-12-22 08:46:17 | 社会・経済
武漢肺炎のために日本のよき伝統が音を立てて崩れ始めています。
年末年始の初詣も中止される神社も。明治神宮では31日夕方より閉門。場所によっては除夜の鐘にも制限を
名古屋の大須観音でもクリスマス前なのに門松。
熱田さん(熱田神宮)でも既に新年の縁起物を売り出していますし、正月の初詣を控えるようにと。
こんな事になったのは、勿論、中国、武漢が発生源の武漢肺炎。これを世界中に拡散させて、その地で新たな感染。
発生源の中国が開き直っているのは言語道断ですが、特に日本の無策な政府の対応が。
今はGotoトラベルが槍玉にあがっていますが、本当にそれが原因なのか、隠していることがあるのでは、と言うことが大手マスコミ報道では一切の報道ありません。

急速に感染者が増えたのが海外からの入国制限を緩和したのとほぼ同時期。勿論、寒くなってウィルスの活動が活発になったことも大きな要因と。
しかし、海外からの入国制限緩和、いずれも日本国がノーチェックに認めている国からの入国者が急増。
海外ではどこの国も、入国制限を厳格にする方向なのに、日本だけはザル。日本が緩和している11カ国、逆に日本人の入国は厳しくされています。
どうして、これだけの矛盾だらけの施策を続けるのかな。オリンピックをどうしても開きたいからなのか。
でも、ついに、大手マスコミでも外国人の入国制限について言及しはじめ、また、SNSでも、有名人も入国制限に言及し始めています。
Gotoトラベルは感染を広めている、という側面は否定できないと思いますが、でも、根本の発生源を抑えないといけないと。Gotoトラベル停止でなんとか持ちこたえていた日本人を苦しめる一方で、どんどん持ち込まれているならば、馬鹿を見るのは日本人だけ。
こんな事になっても、反応の鈍い政治家はどうしようもない!国民には吞み会の自粛と言いながら自分達は”対策をとっているから問題ない“とダブルスタンダード。愛知県でも名古屋ではありませんがとある市で市議会議員が大人数で忘年会。
政治家の傲慢さ、特権階級的意識、目に余ります。どうして、ここまで劣化してきたのだろうか。日本は滅びの方向へ進んでいるのかな、その隙を突いて日本に浸食している国もあり、日本の国土がどんどん買われています。その裏には政治家の名前もちらほらと。
日本らしさ、が無くなるかもしれませんね、無能な政治家のために。



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いつもの年と異なる初滑り。そして何かおかしくなっていく日本

2020-12-21 09:32:47 | スキー
2020年は武漢肺炎のせいで世の中、おかしくなっています。でも、自然は冬が来れば雪が降ります。人間の営みとは関係なく。
今年は、年末に大雪で大混乱。関越道の閉じ込めも。これは完全に”人災“。でも、今の日本の象徴かもしれません。

例年通り、スキーの足慣らしに奥飛騨へ。
東海北陸自動車道も白鳥インターから先は雪。
不思議なのは“チェーン規制”の表示あってもチェック無し。

朴の木平スキー場。
雪は沢山あっても、整備がまだまだなのか、リフトは1本、暫くしてもう1本。
ということで我が家で回数券1枚購入して足慣らし。



8:30に滑り初めて9:30には初滑り終了。
今年も怪我無く無事に。
お昼には高山へ。

このお店、昔からの高山市民御用達のお店。以前は外国人を含めて観光客沢山いました。特にアジア系観光客が増えてからはとてもではないですが入ることできませんでした(雰囲気もかなり悪かったですし)
このお店、別にGotoなんチャラには参加していません、そんなことしなくてもやっていけるし、むしろ高山市民には利用しやすく便利かな。というのも観光客、ほぼ皆無。Gotoトラベル関係ないです。
後は、観光客も少ない、雪の高山をぶらぶらと。





無料の高山の展示館(体験館)へ。ここには高山、飛騨地方縁の人々のこと、高山、飛騨の歴史、芸術品も沢山、なんといっても観光客殆どおらず、人に接することなく。
中でも円空仏は見応えありました。
今日は、20年近く利用しているホテルのポイントがたまりにたまったので、それを使って無料の宿泊券。夜は、岐阜県のGotoイートの恩恵に。
30年近く通っているステーキ屋さんで奮発。

武漢肺炎、そして大雪でこの時期に今まで経験したことの無いくらいお客さん、いません。
先日の年末のGotoトラベルの停止が発表されると対象ではない今の時期にホテルのキャンセルが続出、更に、大雪がそれに拍車をかけたようです。
そして夜はいつものように。




そして長年、通っているお店で、珍しいものを。





なんと、フランス、アルザスのモルトウイスキー。アルザスといえばワインの産地。ワインの樽で仕込んだウィスキーだそうです。
ほんのりとした甘みを感じますが、なんといっても口に含んだ後の余韻が全く異なる初めてのウイスキー。
変わり者のマスターに聞いたら、紹介をうけたときに怪しいと思ったのですが、吞んでみたら驚いた、とのこと。絶対に吞ませようと思ってとっておいたとのこと。変人仲間かな?


マスターと年末の?ご挨拶をしてから外へ
素敵に夜の雪の高山
暗いですが、翌朝に見ると

こんな感じ。サンタクロースが雪に埋もれています













朝の宮川の朝市も雪の中

顔なじみのおばさんとお話、そして飛騨地方の冬の”花餅“を。

実家の分と我が家の分と
また、よく行く春慶塗のお店へ。
手頃なもの、お買い得品もあり、良く行きます。
他にもぶらぶらと。
皆さんとお話をして、先週から観光客が大幅に減った、もう、町中大変、とのこと。今までと比べても今回ほど、皆さんの顔が暗くなっているのは初めて。今まではなんとか頑張ってきたものの、相当厳しいと。
母親の好きな飛騨牛の握りとぶり寿司を(無理を言って早めに作ってもらいましたが)いつもの京絲さんへ寄ってから東京の実家へ。



途中の上高地の入口、釜トンネルではスノーシューの集団。ガイド?がひとり、後は、驚くくらいの軽装備。まあ、上高地までくらいならば非常時には対応できるかな?工事のダンプカーも沢山いたので、大丈夫でしょう。でも、たどり着くのかしら?と。
後は、松本から中央高速道路で東京へ。
風が強く、富士見パノラマスキー場も雪煙が。
八ヶ岳、南アルプス、富士山見ながら。

甲斐駒ヶ岳と仙丈岳


それにしても昼頃から混む大月あたりも車は驚くくらいの少なさ、また、いつもは渋滞している都内の環状線もガラガラ。
神奈川の登戸で父のお墓参りをしてから東名へ。
戻りの東名高速も厚木辺りで混んでいたくらいです。非常事態宣言発令時期よりも若干多いくらい。やはり、暖かい鎌倉辺りには出かけているのは変わらず。

それにしても、今回は、色々と。
前日まで雪に閉じ込められた関越自動車道、これは完全なる“人災”、NEXCO東日本のミスということはとあるところから聞いていました。
なにしろ、”チェーン規制“の表示だけでチェック無し、そのために本来ならば通れない車のスタックが起因と。後で会社の説明で”表示出せば、皆さん高速道路を下りると思っていたのに下りなかった“とのこと。会社の怠慢はいうまでもなく、寧ろ無視して進入を続けたドライバーの無神経さ。
そんなことを思っていたら同じことは今回の東海北陸自動車道でも。
郡上八幡からのチェーン規制の表示はあっても少なくとも飛騨清見まで一切のチェック無し。白鳥インターから先は路上は圧雪状態。
NEXCO中日本高速道路も同じ。
でも、よくよく考えると今回の件、人手不足、予算不足かもしれません。チェーン規制のチェックの作業員、高齢の方が結構多いです。また、人の移動も減り、高速道路の料金収入も大幅に減っているのかもしれません。
それにしても、チェーン規制を無視すればどうなるのか、ということを、想像もできなくなった日本人の想像力の欠如、ついにここまできたのかなと。あるいは、チェックあるまでは行ってしまおう、つまり、問題あっても、指摘されるまでは無視しようとする、倫理観の欠如かもしれません。
後は、急速な自動車のEV化。今回の件、全ての車が電気自動車ならば凍死者出ていたでしょう。また、電欠(バッテリーの容量がゼロ)の車、移動できません。単なるファッション(流行で)でEV化を進めることには疑問。以前、自動車の電動化の仕事をしていて単純なEV化には疑問を持っていましたので。
それにしてもこれだけの日本、日本人、日本文化を破壊した武漢肺炎の凄まじさ、そしてこれは日本以外でも、発生源の国を除いて世界中で起きていることなのですから、ある意味“第三次世界大戦”の様相を訂しているかもしれません。




















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還暦越えて初めての体験。長谷寺の朝の勤行

2020-12-06 20:32:35 | 旅行記
大阪へ行く予定あり、いつもの通り奈良県長谷寺経由で。
先日、昔から通っている新潟県の山小屋の管理人を長年されていた方のブログを見て、長谷寺の朝のお勤めの事が出ていましたので早速調べたら、朝、誰でも参加できる朝のお勤めがあることが。
朝、7:00からなので(受付は30分前)、名古屋を早朝に出発

早朝なので道路も空いていました。関東ナンバーの車もあり、伊勢方面へと別れていきました。お伊勢さんかな?
朝6:30前に長谷寺に到着。

遠くを見ると若い僧侶のかたの姿を。掃除が始まりました。
受付をしてご本尊の十一面観音の前の講堂へ

ちょうど若い僧侶の方が赤い毛氈を敷いて準備中

準備が終わり、我が家はご本尊の目の前に。
始まる前に若い僧侶の方の説明。その説明によるとこの長谷寺、山岳宗教にも関係あり、周りの山々も信仰の対象。更に、朝読む経文にも山々、更には周囲の神社、神様にも祈祷するようです。
始まる7:00には20人くらいの方達が。
長谷寺のお経、節がついていて、聞いているととても美しいです。
朝の凜とした寒さの中で、朝陽が差し込んで来ると、さらに厳かな気分に。
クライマックス?は、僧侶の皆さん、移動をして全員で背後の山々を見渡す舞台へ出て、其れ其れの山々へ経文を読み上げていきます。
山々に響くその経文、本当に凄いです。
十一面観音は、疫病退散に御利益あるということで、今年の武漢肺炎にも御利益あると良いです。
最後に朝のお勤めに出られた僧侶の方達、全員で我々に対して朝の挨拶
“おはようございます”
その大きな、通る声で、堂内は荘厳な雰囲気でした。その後、僧侶達だけで外で同じように大きな声で山々に向かって朝の挨拶。
30分程で朝のお勤めは終了、日曜日まで特別拝観で十一面観音の足元にいけます。今回も足元に行き、足元に触れながらいろいろと。
いつも感心するのは、僧侶の方達の話の上手さ、説法とは話しをして信仰を広めるので話術は大事です。今回も、勤行の始めと終わりに色々と楽しい説明。
今年は、夏も天候不順、秋になっても寒暖差が大きく紅葉も長い期間楽しめます。今週が最後かな。

























朝9時なので、人も少なく落ち着いた門前の通り
下山していつもの草餅屋さんへ


余計なものは入っていないので日持ちはしませんが、とても素朴な美味しい草餅です。

桜の花びらの入っている桜羊羹も。
草餅屋のおじさんと話をしたところ、毎朝の長谷寺の僧侶達の山々に響く読経を聞いているそうです。我々が朝の勤行に参加した、と言ったら喜んでいらっしゃいました。
まだ、朝9:00過ぎなので、30分強で行くとこができる飛鳥寺へ。

ここの飛鳥寺大仏もお顔が好きな仏様です。



人も少なく、心が和みます。

時間も余裕があるので、月末に京都へ行く予定。方広寺の弥勒菩薩を訪れるかもしれないので奈良中宮寺の弥勒菩薩像を訪れてみようと。
ところが中宮寺のある法隆寺近辺は多くの人。しかも車のナンバーは関西、大阪が多数。さらに修学旅行の団体も多数。多分、第三波の前に急遽決まったのかな?
今度は朝早く、来ようかな。
武漢肺炎の事もあるので、今回は止めて(車から降りずに)目的地へ。

テレマークスキーショップ”sou“さんへ。
宋さんと楽しくお話し、時の過ぎるのを忘れました。武漢肺炎の第3波、そのおかげでスキーショップも大変なことに。何よりも欧州で作っているスキーの道具、一切日本へ入ってきていないとのこと、というのも現地での生産体制の事もありますが、何よりも日本の扱い業者が発注していないとのこと。
武漢肺炎はあらゆる事、そして既存の秩序、体制をことごとく破壊しています。世界的な“大戦”の様相。これを引き起こした某国の責任は多大なものに。そしてなにもしない、我が国の政府の無能さを。そもそも65歳以上の人の活動を自粛などと言えば反発が起こり、当然のように無視して活動されますよね。全共闘世代、さらに高度経済成長を支えた世代。国の指示に従うはず無いと思います。プライドの高い世代ですから。

このご時世、後世に残す記念に、マスクの写真
新東名、名阪高速も空いていて夕方前に名古屋へ。観たかった映画を

素敵な映画でした
日曜日は名古屋の酒蔵の新酒を買いに







毎年、新酒が出ると、もう、年末になったなぁと感じます。
大変なことになった今年。
まだまだ、色々と起こりそうな年。
これ以上、おかしな事がおきないようにしてほしいものです。






















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12月に観た映画

2020-12-04 10:53:33 | 映画

いじめ、非正規労働、結婚。
3人の同級生のそれぞれの生き方。
それが一つの“いじめ”を起点に。
現代的な問題を、時の経過によるそれぞれの模索。でも、可能性は若さ故にある各人各様に新た人生への”滑走路“。
時の経過を前後しながら繊細に画いた映画。
もう、還暦を過ぎて、自分のフライト=人生はどうなんだろう、もうフライトから着陸したのか、それともまだ、フライトをしているのか。
そんなこんなを感じる素敵な映画。

今はおこなわれていないアイヌの伝統”イオマンテ“を今、おこなったらイオマンテを知らない若者にはどう映るのか、を描いた映画。
自然と共に生きるアイヌの伝統、それに対して西欧的な精神との文化的なすれ違い。
小熊を育て、それを神に捧げて自らを護ってもらうというアイヌ伝統、それに対する熊を殺す=生贄にするということを精神的に許さない西欧的な考え方。どちらが良いか悪いかではない、絶対に相容れない二つの価値観。
これを象徴的にアイヌの年配者と若者に置き換えて映像化。
若者の柔らかさの中にある凜とした強さが素敵。
メジャーな映画ではない(大きな映画館での上映ではないという意味で)映画ですが、お伽噺のような宝物のような映画。

三浦春馬さんの最後の主演映画。
幕末から明治時代にかけての日本が大きく変わろうとしていたときの青春群像。
若々しさ、ある意味、日本が生き生きとしていた時代。50歳前に亡くなってしまった五代友厚、彼がもっと長く生きていたらどうなったか?
と同時に三浦春馬さん、エネルギュシュに五代友厚を演じていますが、彼が、歳をとって円熟した俳優さんになっていた姿を観てみたかったな。
映画自体は淡々と、でも、物凄い勢いで流れていっています。
ただ、三浦春馬さんの最後の映画としては勿体ないな、と。
それにしても三浦春馬さんの最後の主演映画のせいか、映画のグッズはあっという間に売り切れ、いつも買うパンフレットも公開初日に売り切れ、しかし、800円そこそこのパンフレットがなんと20倍近い価格でインターネットで出ている、というのを見ると、なんと、日本人の質がさがったものかと。明治時代を作り上げた先人達が見たら情けない世の中になったものかと。

原題は
”The kindness of strangers“
人はこの世に生をうけてからは両親以外では、赤の他人との交わりがその人の生き様。
この映画は、特に、ドラマチックな人はおらず、普通の人達の赤の他人との交わり、そして、それにより豊かになっていく様を描いています。
クリスマスシーズンには、何故か、こういう映画観たくなります。
ニューヨークという巨大都市のほんの僅かな、小さな世界での心温まる素敵な映画。




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