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【11日目:4月19日(土)】 『ジャングルトレッキング』
マナウス郊外「Amazon Ecopark Junge Lodge」での2日目の朝は、6時前に、ロッジの外から聞こえる大きな鳴き声で眼が覚めました。
野生の動物なのでしょうが、何が鳴いているのかわかりません。ロッジの外に出て、声のする方に歩いて行くと、高い樹の上で、黒っぽい大きな鳥が鳴いています。
気になるのは、隊長だけでは無い様で、他のロッジからも、パジャマ姿の外国人が出てきます。
食事開始時間の7:00まで、まだ時間があるので、もう少し寝ようと思い部屋に戻りました。ところが、昨晩は、クーラーをOffにして寝ても涼しく、ぐっすり眠れたので、もう寝れません。
そこで、朝食前の散歩に行くことにして、6:20に部屋を出ました。まず「エコパーク」内の一番外れのロッジまで行きました。隊長たちのロッジ“17C”からも、かなり遠く、エントランスセンターまで、8~9分かかりそうです。
部屋には、室内電話も無く、ジャングルの中なので、携帯電話の電波も届きません。もし、何かあってエントランスセンターに連絡しようと思ったら、8~9分歩いて行かなければなりません。
「エコパーク」に通じる道路は無く、外からの交通手段は、船・ボート・カヌーくらいしかありません。それに、「エコパーク」への水路の川岸には、監視小屋があって24時間、出入りをチェックしています。
まず、不審者がパーク内に入ることは考えられませんが、サルやワニなどの野生動物に襲われる可能性はあります。その時は、走って、エントランスセンターに駆け込むしかないか!
園内を散歩していると “Piscinas Naturals(Natural Swimming Pools)” と書かれた標識が立っています。標識の矢印に従って歩いて行くと、何と、小川を堰き止めた “自然のプール” が有るではありませんか。
深さ1m程の “自然のプール” が上流から下流へ3つ続けて造られています。プールから流れ出た水は「エコパーク」前の川に流れ込みます。「ネグロ(黒い)川」に流れ込む水です、プールの水も黒いです。
子供たちが喜んでプールに飛び込んでいる姿が想像できます。朝の清清しい気候の中、周りにはまだ人がいません。流れる水音を聞いていると、あまりの気持ち良さに、思わず大声で叫んでしまいました。
ブラジルで、大声で叫んだのは『イグアスの滝の悪魔の喉笛の真下』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/68c5b92b76a9635132c4d638323613cd 、『ピラルクー釣り』⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/d476fb6d6339925518b365bc420edd64 に次いで3回目です。
川の方に行って見ると、川の上に朝霧が出ていて綺麗です。
レストランの前には、ハンモックが吊るされたスペースが有ります。まだ誰もいないので、ハンモックに寝てみました。人生初体験のハンモック、気持ちが良かったです。
【ハンモックの中から覗いた光景】
7:05にはレストランへ。座席はグループ毎に指定されています。我々5人の席は、川の方を向いた一番良い席です。
イグアスでの『フォルクローレ・ショー』 ⇒ http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/a14788d2d854b0e7ae3b676edc803e07
『滝の上のレストラン』⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/68c5b92b76a9635132c4d638323613cd でも、一番良い席でした。最近少ない日本人観光客にもっと来て貰いたいとの思惑があるのでしょうか。
我々のテーブルの直ぐ前には、餌付けをしている大きな “Parrot(オウム) ”が枝にとまっています。絵の具を塗ったかの様な綺麗な色をしている大型のオウムです。
今朝のジュースは、“Maracuja(パッションフルーツ)”。従業員が目の前で作ってくれる“オムレツ”と、“タピオカ” を頂きました。オムレツは、卵2個とバターだけを使ったシンプルなものですが、美味しかった。タピオカは、食感がお餅みたいでした。
開放的な空間で食べる朝食の味は最高で、もう少しレストランで寛いでいたかったのですが、『ジャングルトレッキング』の準備があるので7:50には部屋に戻りました。
『ジャングルトレッキング』とは、その名の通り、森に詳しいガイドと一緒にジャングルの中を歩きます。ガイドは、先住民族に昔から薬として使われていた樹木や草、珍しい昆虫、森での知恵などを教えてくれます。
サンダル、Tシャツ、短パンのスタイルから、部屋で長袖、長ズボンに着替え、虫よけスプレーをかけ、帽子をかぶり、ウォーキングシューズを履いて、準備万端で集合場所のエントランスセンターに向かいます。
集合時間の8:30に我々5人は集まりましたが、案の定、全員は揃っていません。三々五々、集まり始めますが、タンクトップ、ショートパンツ、素足にサンダルの若い外人女性もいます。ジャングルの中を歩く格好ではありませんよね。
しばらくすると、ガイドのシャミィーが、ミリタリールックに、ナタを持って現れました。ピラニアやワニの居るスポットを探し当てることはヘタですが、エンターティメントの演出は上手なガイドですね(笑
シャミィーに、昨日遭遇した2匹のワニの種類を聞いたところ、“Spectacled caiman (メガネカイマン)”とのこと。「メガネカイマン」は、アリゲーター科カイマン属に分類されるワニで、眼の間に隆起があり眼鏡のように見えることが名前の由来になっています。
ブラジルには広く生息していて、比較的小型のワニで、気性は荒く攻撃的ですが、自然下で人間を襲うことはないといわれています。
ポルトガル語が解らない隊長ですが、シャミィーは英語が話せるので、コミュニケーションが取れます。
全員が集合したので、8:50にいくつかのグループに分かれて、それぞれのガイドに引率されて、『ジャングルトレッキング』にスタート。
我々のグループは、ノルウェー人の親子4人を含む11人です。ガイドの説明は、ポルトガル語と英語です。S君や息子のダニエルにはポルトガル語で説明し、その後、英語で説明します。
「Amazon Ecopark Junge Lodge」は、1,800ヘクタールの密林に覆われた広大な敷地を有し、旧国立自然観察センターであった場所をイスラエルの実業家が買収し「エコパーク」として運営しています。
ジャングルへの入り口は、朝一人で行った “自然のプール”の裏手です。シャミィーを先頭にどんどんと森の奥に入っていきます。だんだんと木木が密集していて、木漏れ陽も少なくなり、薄暗くなってきます。
旧国立自然観察センターだったので、人が踏み固めた道が細いながらも出来ています。しかし、足元はぬかるんでいて滑ります。
新品のウォーキングシューズ ⇒https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/5e4418747882acbe5e096cc3568df440 が、すぐに泥だらけになります。
何人か長靴を履いている人がいました。『ジャングルトレッキング』には、登山靴やウォーキングシューズより、長靴が良いでしょう。
陽射しが強い場所は、ほとんど歩かないので“日焼け止め”は不要ですが、蚊が多いので“虫除けスプレー”は必需品です。
ネグロ川の水質はpH値が4と酸性のため蚊の発生は少ない ⇒ https://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/e/badd1ef40d90ec80ab468fa04f5fd3c2 と記事に書いたのに、蚊が多いとはどうゆう事かと指摘されそうですね。
確かに、川の近くには蚊がほとんどいませんでしたが、森の中の雨水の水溜りにはボウフラが発生します。出発前に見かけたタンクトップ、ショートパンツ、素足にサンダルの女性はどうしたでしょうか。
太い木の幹に寄生している細い樹も多く見かけます。日本でも人気のドリンクの素になる “Acai(アサイー)” の木もあります。
先住民たちが、幹をたたいいて音を出し、伝達道具として使用した“サマメイヤの大木”もあります。
ところどころで、ガイドのシャミィーが立ち止まり、木の枝や幹を持参したナタで剥ぎ取り、薬や燃料になると実演して見せてくれます。
剥ぎ取った幹を細くすり合わせロープを作って見せてくれます。
また、ゴムの木の幹にキズをつけ、滲み出る生ゴムの樹液の採取を再現して見せます。先住民たちは、こうして天然ゴムを作っていたのですね。
いろいろと勉強になり、楽しかったのですが、唯一拒否反応を示したのは、シャミィーが蟻をつかまえてつぶし、体にこすりつけ始めた時です。こうすると虫除けになるので、お前もヤレとつぶした蟻を体に塗られそうになりました。
エンターティナーのシャミィー、最後は“ターザンごっこ” までして見せてくれました。
こうして2時間半強の『ジャングルトレッキング』を終え、11:30にエントランスセンターに戻りました。
* 続きは『11日目:先住民集落探訪』で *
(料金の情報、現地通貨(レアル)及び米ドルの円換算レート R$1≒50円 US$1≒103円 は、2014年4月現在のものです)
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http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/6ebf2f6cc892ae58d6621e7ec9ee293c
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