隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

学ぶ 19課 『安楽死問題を考える』

2014年08月26日 | 学ぶ

隊長が訪れた展示会・講演・セミナー・発表会や考えた事など「学ぶ」の第19課(回)は、『安楽死問題を考える』をお送りします。

 

2014年2月24日の記事 『未成年の安楽死 ベルギー合法化』 では、「安楽死の問題に関しては、もう少し整理して、改めて書きたいと思います」を、結語にしました。

 

あれから半年が過ぎましたが「安楽死問題」に関して、隊長の心の中では確固とした結論が出ていません。

 

それなのに、この時期にこの問題を再度、記事にしたのは、13歳4ヵ月になる我が家の愛犬 『グリフィン君』 の存在です 。

 

ペット犬の寿命14.2歳に近づいてきて、“老い” が目立ってきました。失明してから1年以上が過ぎ、食事時(どき) 以外は、一日のほとんどを寝ている状態です。

 

そんなグリフィンに「安楽死」を考えたことがありましたが、先日、腹を上向きにして無防備な姿で寝ているのを見て、考え直しました。

 

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野生の動物が腹を上向きにした無防備な姿で寝ていたら、直ぐに襲われて殺されてしまいます。グリフィンは、飼い主を信頼しきって、あの様な姿で寝ているのです。

 

そんな彼に対して、どんなに老いても安楽死を選択することは出来ないと、思いました。

 

さて、超党派の議員連盟が「尊厳死法案」を国会に提出する動きがあるそうです。議連がまとめた尊厳死法案は二案あり、回復の可能性がなく、死期が間近だと判定された「終末期」に、延命治療を行うか患者の意思を尊重するという趣旨です。

 

二案の違いは、第一案は新たな延命措置を始めない。第二案は、新たに延命措置を始めないだけでなく、実施中の措置の中止も希望できる点です。

 

ところで、「尊厳死」と「安楽死」はどの様に違うのでしょうか。日本学術会議は、尊厳死を「過剰な医療を避け、尊厳を持って自然な死を迎えさせることを出発点として論じられている概念」と定義しています。

 

一方、安楽死は、薬物などを投与して患者の生きる期間を短くする行為だそうです。なにか、尊厳死は言葉のレトリックで、安楽死という問題を抽象化しようとしているように思えます。

 

「尊厳死法案」に対しては、キリスト教団体を中心に「倫理に反する」との反対意見も出ています。

 

「安楽死問題」に関しては、宗教的倫理感だけでなく、国民的な議論が必要な問題だと考えます。

 

 

== 「学ぶ」バックナンバー ==
http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/c/f5db9e9e6a9e758b72bc946d007772f7

1課 2012/11/15『展示会 本郷・旅館のある風景』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20121115

2課 2012/11/21『山本高樹 昭和幻風景ジオラマ展』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20121121

3課 2012/12/13『セミナー 漢字、日本語、中国語』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20121213

4課 2013/1/22 『講演 インテルの決断』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20130122

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13課 2014/2/19 『森永卓郎 新春特別講演会』http://blog.goo.ne.jp/taichou-san2014/d/20140219

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