隊長のブログ

元商社マン。趣味:ヒップホップダンス、ジャズダンス、日舞(新舞踊)、旅行、映画、スポーツ観戦。阪神タイガースのファン。

映画 Film84 『炎のランナー』

2016年08月26日 | 映画

隊長が、これまでに鑑賞した「映画」を紹介するシリーズの第84作品目は、『炎のランナー』をお送りします。

 


『炎のランナー』(原題:Chariots of Fire)は、1981年3月公開(日本公開:1982年8月)のイギリス映画です。上映時間:124分。

 

監督は、イギリス人のヒュー・ハドソン (Hugh Hudson) 。

 

テーマ曲を始め音楽は、ギリシャ人のヴァンゲリス (Vangelis) 。


この映画のテーマ曲「タイトルズ」は、リオ五輪  期間中に、テレビなどで何回も使用されたので、 『炎のランナー』を観たことが無い方でも、テーマ曲は耳に残っているのではないでしょうか。

 

「タイトルズ」は、オープニングとエンドロール時に、海岸を選手たちが走る同じ映像とともに流れます。二度とも、同じ音楽・映像なのですが、エンドロールには、走っている主要キャストの名前が字幕に映し出されます。

 

主演は、イギリス人のベン・クロス(Ben Cross)。

 

共演者:イアン・チャールソン(Ian Charleson)、イアン・ホルム(Ian Holm)、ナイジェル・ヘイヴァース(Nigel Havers)、ほか。

 


あらすじ:映画の舞台となったのは、1919年のイギリス。ユダヤの血が流れているために、差別と偏見に苦しむ、ハロルド・エーブラムス(ベン・クロス)が、ロンドンにある名門・ケンブリッジ大学に入学します。


彼は、そのやり場の無い怒りをぶつけるように陸上競技に取り組みます。そして、1924年パリ五輪のイギリス代表として選抜されるまでになります。。。

 

感想:この映画を初めて観たのは、台湾台北市の映画館でした。


海岸を選手たちが走るシーンにテーマ曲「タイトルズ」が流れるオープニングを見たときの新鮮な驚きは、今でも忘れられません。


改めて観かえしても、第二次世界大戦前のヨーロッパの雰囲気なども知ることが出来る、娯楽作品の域を超えた映画だと思います。


陸上競技のシーンにしても、スターティングブロックも無いし、スパイクも今と違って洗練されたものではなかったのに、躍動感が伝わってきます。

 

印象に残ったのは、1924年パリ五輪に出場するイギリス代表団が、リバプールから船で、時間をかけてドーバー海峡を渡ったシーンです。今では、英仏海峡トンネルで簡単に行き来できるようになりました。


蛇足になりますが、台湾で『炎のランナー』を観たときは、上映前に国家が流れ、観客は起立しなければならなかったのですが、今でもそうでしょうか?

 

 

 

2020/12/1 追記:久しぶりに『炎のランナー』を観ました。これで何度目になるのでしょうか。観るたびに、以前観た時の時代背景が蘇ってきます。

今年は、本来なら「東京オリンピック」が開催されていたのですが、コロナ禍で延期となってしまいました。 この映画の再放送や、テーマ曲「タイトルズ」が何度も流れていたことでしょう。

昨年放送されたNHK大河ドラマ 『いだてん~東京オリムピック噺~』  で、中村勘九郎が演じる金栗四三が、1924年パリ五輪に出場するシーンがありました。

短距離とマラソンの違いはありますが、ハロルド・エーブラムスも金栗四三も、同じ場所に立っていたのと思うと感慨深いです。

今回、考えさせらたのは、宗教観の違い。イアン・ホルム演じるプロコーチのサム・ムサビーニが競技場に入れないアマチュアリズムの問題です。宗教観も、アマチュアリズムも、今では大分変わってきていることを思いました。

 

 

==「映画」バックナンバー ==
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Film1~70 省略

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