花歩る木

山と旅がすきです

出羽三山めぐりと鳥海山 (山形県) 3

2018-07-30 10:13:45 | 

2018年7月26日月山・弥陀ヶ原~羽黒山

      
      月山八合目(1400M)・弥陀ヶ原 には中の宮(お田原神社)があります。
      
      弥陀ヶ原には、「いろは48沼」と呼ばれる大小の池塘が点在しています。
      高山植物の楽園でもあり、整備された木道を歩いて散策をたのしめます。
      
      雲が多い、きりが多い月山で、こんなに良く晴れて、鳥海山がくっきり見えて、清々しい気持ち!  

      
      羽黒山・随神門
      
      山伏の人が案内役。
      
      神橋、祓川(はらいがわ)に架かる。清流は月山から流れてくる。三途の川とも言っている。
      
      爺スギ(樹齢1000年といわれる天然記念物) 婆スギもあったが暴風で失われた。
      
      右手に見えるのは、国宝・羽黒山・五重塔 高さ29.9m 今年、明治以降初めて開帳され、内部を
      特別拝観できました。耐震の役割を担ったとされる「心柱」も見学できました。

      
      羽黒山・三神合祭殿 再建200年を記念した秘仏特別公開がおこなわれています。

      弥陀ヶ原の高山植物

      
      ハクサンフウロ     頂上への入口、ここから3時間の歩きです。
              
      オオバギボウシ             ニッコウヒスゲ             キンコウカ
        
       ノリウツギ                ウツボグサ               ヤマハハコ

      3日間好天に恵まれて、とどこうりなくスケジュールを消化でき、山の涼しい風に体も心もリフレッシュ出来ました。
      
      

 


出羽三山めぐりと鳥海山 (山形県) 2

2018-07-29 08:16:28 | 

2018年7月25日鳥海山麓の滝の絶景、と、五合目の絶景をめぐりました。

           元滝伏水流

           
           鳥海山へ登る人がみそぎをしたところ。高さ5M、幅30Mと続く溶岩の壁から湧き出しています。
           湧水の水温は約10℃で、一帯には薄い霧が立ち込めています。

           
           「鳥海山麓線“おばこ号”」23キロ、田園風景の中を走ります。おばこ姿のアテンダントが沿線案内を
           したり、グッズを売ったりして、“地域の宝”になっているそう。

                     鳥海山(2237m)  出羽富士とも称される

           
           秋田県象潟から、「鳥海ブルーライン 」に乗って五合目(1150m)に着きました。
           鳥海山の絶景(頂上は見えませんでした)、日本海が見えました。

                     
           ここから頂上に向けて登って、下りる所です。     昔と変わりない、懐かしい所でした。  

                     
                                      タカネニガナ               ヨツバヒヨドリ

          
          今年は、夏になっても 「山に関」わる旅」 はないので、月山、鳥海山の8合目、5合目に行ってくれる
          ツアーを探して、「山に花がある時期を」 申し込んでおきました。
          21年前、12年前に3泊、4泊で、所属している山の会の皆さんと2回登っています。 今は、重い荷物も
          持ちたくないし、足も弱くなってますので、頂上には行ケナイ!  でも山の景色を見たい。空気を吸いたい。
          で、都心から割と近い 鳥海山と月山に、決めたのです。
         
          3日とも、強い日差しの日でした。しかし、5合目の鉾立からは、日本海や2237Mの頂上がときどき顔を
          のぞかせていましたし、爽やかな風が吹いて、酷暑の東京から来たかいがありました。

                                                       二泊目 鶴岡泊まり
           

           

           

           

                     

           


出羽三山めぐりと鳥海山 (山形県) 1

2018-07-28 12:56:00 | 

2018年7月24日~26日 山形県の出羽三山と鳥海山へ行ってきました。

      出羽三山は、月山(1984m)、羽黒山(414m)、湯殿山(1504m)の総称で、
      古くから修験道の霊場として有名です。
      羽黒山が現世、月山が前世、湯殿山が來世の浄土を表すともいわれます。
      
      積雪時期の関係で、出羽三山めぐりが出来るのは7月頃から秋ごろまでだそうです。
      

      7月24日湯殿山 出羽三山の奥ノ院

      
       湯殿山・仙人沢 の大鳥居 
      
      参拝バスを降り、参道入り口より約100m登り降り。約1500mに位置する、厳しい戒めで知られる神社。
      本宮入口で素足になって、お祓いを受けてからご神前に進みお参りします。

      社殿はなく、温泉が湧出する場所にある茶褐色の巨岩がご神体。 写真は、入口以降は厳禁。
      「語るなかれ、聞くなかれ」と言われ、明治4年にやっと女人禁制がとれたという。

      「語られぬ 湯殿にぬらす 袂かな」  芭蕉 

     丸池様 
 
   国指定史跡

      
      周囲を鬱蒼とした樹木が囲い、豊富な湧水が伝説と共に神秘的なたたずまいを醸している。
      
       
      牛渡川  鳥海山の湧水のみを水源とする川。バイカモが咲いていた。

      山居倉庫   荘内のシンボル (酒田市)

      
      
      
      
      
      最上川の出羽大橋からの朝の風景
      
      米どころ荘内のシンボル。明治26年(1862)に建てられた米保管倉庫です。
     米の積みだし港としてにぎわった歴史を今に伝え、NHKの朝ドラ「おしん」の舞台にもなった所です。
     近くでは、吉永小百合さんのJRのポスターでお馴染みの風景でもあります。

     倉庫の米の収容能力は18万表。夏の高温防止のために背後にケヤキ並木を配し、内部の湿気
     防止には二重屋根にするなどの工夫が施されています。

     朝、5時過ぎに散歩に行って、朝の光に照らされた倉庫群の美しさにこの町の品格を感じました。
      

                                                                                                     酒田市 泊まり


ルーブル美術館展 (国立新美術館)

2018-07-12 13:30:20 | 美術館


2018年7月11日 ルーブル美術館展 
             肖像芸術―――人は人をどう表現してきたか      ~9月3日まで

       古代から19世紀まで、ルーブル美術館を代表する
       110点の肖像作品が揃っていました。
       3000年以上も前の古代エジプトの棺用マスク、ルイ14世、

       ナポレオンなど、そして華麗な女性や、子供の肖像まで
       歴史を見るような展覧会でした。
 
          
         国立新美術館の入口までのアプローチ                     ロビーのポスター  
                                                       真ん中の開き窓に顔をのぞかせると
                                                       記念写真が撮れます。

            ここからの写真はテレビ「ぶらぶら美術博物館」より
                      
                       《棺に由来するマスク》 3400年前              《女性のミイラ肖像画》 2世紀後半
             ミイラを入れる棺の顔の部分につけられていた。
             
                       
            《ヴェネツィア貴族の女性》 通称 《美しきナーニ》   《アルコレ橋のボナパルト》1796年 油彩
            16世紀 油彩   かの《モナ・リザ》と同室に      27歳の将軍ナポレオン・ボナパルトは、軍を            
            展示されている ルーブルの至宝です。          率いて、勝利に導きました。
                                     
              
            《ナポレオン1世の像》 34歳で皇帝になった頃      エピローグは《春》 アルチンボルド 1573年


                          
                           “オフィシャルサポーター”は、高橋一生さん!   “音声ガイド”も担当!
            
            音声ガイドを借りるコーナーは、行列でした。高橋一生さんがガイドですモノ、期待に
           胸が高鳴りました。スイッチオンにして、見学を始めましたら、一生さんの滑舌爽やか、
           やわらかで澄んだ低めの声が、西洋の英雄たちの歴史を語ってくれました。
            
           見渡す限り 顔、顔、顔の展覧会か?・・・・ってやや気乗りのしない最初の印象

           でしたが、終って見れば、2時間で西洋の歴史の中にいたような、そして、一生さんを
           独り占めしてお話をうかがったような・・・・至福の美術展でした。
                                                              

            


映画・「妻よ薔薇のように」 「万引き家族」

2018-07-02 16:11:19 | 映画 演劇

2018年6月11日、28日に映画を見てきました。

      6月11日 「妻よ薔薇のように 家族はつらいよ Ⅲ」
      
      山田洋次監督 のシリーズ3作目。今回のテーマは「妻の反乱」

       

      3世帯で暮らす、ごく普通の家族を通して、一家の要なのに時に軽んじられて
     きた
主婦に光をあてた作品。
       
      平田家の主婦・史枝(夏川結衣)は、子供2人と夫(西村まさ彦)、両親の
     世話を一手に引き受けてきた。ある日、平田家に泥棒が入り、史枝のへそく
     が奪われる。夫から心無い言葉で攻められて、史枝は、家を出て行ってしまう。

     「俺の稼いだ金でへそくりをしていたのか!」
     「俺の働いている間に昼寝だと!」「家事なんて誰だってやれるだろ!」
     
     「一身上の都合により『主婦』やめます」 あ~あ家出しちゃった。と、言うわけ。

     史枝の行動が女性には共感を、男性には反省を呼びますね。
     
     監督は、「主婦への讃歌」をテーマにして、家族と言うものを考えるきっかけに
     したのだと思います。86歳の監督、続編はあるんでしょうか?


     
      6月28日  「万引き家族」

      

      カンヌ映画祭でパルムドール賞を受賞した作品です。

     東京の片隅で生きる「普通じゃない」家族の物語。祖母(樹木希林)の年金を
     当てにして暮らしていて、足りない分は治(リリー・フランキー)と翔太(城桧吏)
     が万引きで補っている。翔太が成長し、他人の物を盗むことに疑問を感じはじめ
     成長していく・・・そのあとも見てみたい。

     是枝監督は、原案、脚本、編集もしていますが、映画を見る前に、そして見た後も
     原作を読んでほしいと望んでいます。もっと深く味わうために・・・でしょう。
      
くしくも2作品とも「家族」「絆」をテーマにしていました。