花歩る木

山と旅がすきです

高尾山 (115)

2010-02-22 10:45:06 | 山歩き

 2月21日 奥高尾縦走路を歩いてきました。

久しぶりの登山日和。小仏行きのバスは増便して2台でしたが満員でした。
景信山登山口から途中の鞍部までは、木漏れ日のやさしい山道。
峠から、一変して雪景色。アイゼンを装着している人も多かったが、
スパッツもアイゼンもあまり好きではないので、もって来なかったな~。




景信山(727m)の頂上です。

景信山から城山、高尾山の方へ行くのがごく普通のコース。
今回私たち2人は陣馬山の方へ向かうことにしました。



奥高尾縦走路は高尾山から、陣馬山へ続く
背骨のようなメインルートです。
「関東ふれあいの道」にもなっていて
急な登降も少なく、所々展望もあって
楽しいプロムナードが続いています。


北高尾の山稜、奥多摩の連山が手にとるように眺められる。

縦走路はほとんど雪道でした。
それでもトレーニングのランナーが何人も走っていました。
滑って転ばないか、心配してみていると
反対に「大きいお姉さんとお兄さん、頑張ってね」
なんて言われましたよ。

明王峠でお昼にしました。
ここは桜の名所、展望は南側に大きく開けています。
帰路、茶店の前から南に下る丸木の階段をいきますが
これがぐちゃぐちゃに雪がとけててタイヘンでした。
雪が解けたら何になる?春になる?
イイエ、ぐちゃぐちゃ道になるのです。
階段を過ぎるとさすが南面、雪は全くなくなりました。


やがて木の間がくれに相模湖が見えてきて
相模湖駅へは中央高速道を陸橋で横切って
10分でした。


陸橋から相模湖がすぐ近く。





太宰 治 (6)

2010-02-20 21:05:58 | 文学 読書

2月20日 太宰治の朗読ライブに行ってきました。

友達3人で、三鷹駅南口から7~8分のところにある、
「三鷹モダンタイムス」 
(駅を背にして右側、角の花やさんの2F)で
  太宰の作品の朗読ライブを聞きに行きました。 
「斜陽」と「おさん」を交互に抜粋朗読しながら、晩年に
3人の女性の間で揺れた太宰の心模様をさぐろうという企画。

朗読は元アナウンサーの原きよさん。
今日はシンガソングライターの持田浩嗣さんも参加、

太宰が昭和14年に美智子さんと結婚し
三鷹の下連雀に住み始めたころの作品、
「愛と美について」を
お二人で朗読されました。
森繁久弥と加藤道子の「日曜名作座」を
彷彿とさせられ
2人の競演は新鮮な魅力を作りあげました。

 
原きよさんと持田浩嗣さんの競演          歓談中の原さん
(デジカメを忘れて、初めて携帯を使ってみました。
着物姿の原さん、きれいに撮れなくてゴメンナサイ

  

 
昨年12月26日 原因不明の火災で全焼した「雄山荘」
「寂しいけれど、一つの区切り・・・」と
太田治子さんは語っていたとか。(NHKテレビから)

「戦争が終わって、世の中が変わり《おかあさまと和子》が
東京の西片町のお家を捨て、伊豆のちょっと支那ふうの
山荘に引っ越してきた。」・・・のが神奈川県の小田原市

実際あったこの家だったのです。
大田静子さん(大田治子の母)の日記をもとにして
「斜陽」は昭和22年に書かれ、
翌年「人間失格」を書いて太宰は亡くなっています。


今日20日映画「人間失格」が公開されました。
どんな映画になっているのか?
3月4日に見に行く約束をしました。


東京都美術館

2010-02-18 10:21:15 | 美術館

2月17日 東京都美術館の「ボルゲーゼ美術館展」を見に行きました。
~プライベートコレクションの女王~    といわれ、
 ~4月4日まで展示されています。

上野の東京都美術館です。

第3水曜日は65歳以上はサービスデイで、無料です。
普通の日でもシニアは800円ですから、頑張ってこの日をねらう
ほどのことはないのですが、うまく都合がつけば有難いですね。

さて、ボルゲーゼ美術館展、
イタリア、ローマ市北東部の広大なボルゲーゼ公園に位置する美術館で
名門貴族であったボルゲーゼ家歴代のコレクションです。
ルネサンス、バロック美術の宝庫。
約50点の15~17世紀までのものが
今、その多くが日本初公開されています。


ラファエロ《一角獣を抱く貴婦人》    カラバッジョ《洗礼者ヨハネ》

ラファエロの《一角獣を抱く貴婦人》は
20代前半の作。80年ほど前まで、現状と違い、両肩に
大きなマントをかけ、ユニコーンの代わりに
大きな車輪を手にしていた。
x線調査の結果別の絵があらわれて、今の画に修復された。
ルネサンス派の天才。

カラバッジョの《洗礼者ヨハネ》は
38歳で病死した画家の最晩年の代表作。
今年は彼の没後400年にあたる。

彼は人殺しまでして、破滅的な人生を送ったが
10万リラの紙幣にまで選ばれていた イタリアの天才である。
今回はカラバッジョの作品はこれ1点でした。


ヨーロッパを旅行していると、絵画、建築、音楽も
ルネサンス様式、バロック様式・・・等々
が出てきます。
どう違うの?  バロックってなに??
その昔、若尾文子さんが結婚するする時、黒川紀章さんに
「あなたの美しさは”バロックだ”」・・・っていわれたそうです。
?十年前の話ですが、それからの私はバロックって何よ・・って
もどかしい思いをしていたのです。
ルネッサンスから約100年を経てバロックにいたった歴史が
この展覧会で少し理解できました。
私の霧も少し明かりが射してきました。

都美は4月5日から2年間 改修工事のため、休館にになるようです。


ランチ
地下鉄表参道駅から程近いAOビルの4Fに
「カフェ ラントマン」 があります。
オーストリア、ウイーンのリング通りに
130年以上の歴史を持つ
「ウイーンでもっともエレガントなカフェ」
といわれているお店の海外第1号店だそうです。



ウイーン本店(写真で見た)をかなり忠実に再現した、格調高い店内。



メニューには、ハプスグルグ、モーツアルト、マリアテレジア・・・
などうれしくなる名のついたのがあって、
料理、コーヒー、トルテ・・・。おいしかったです。

因みにこの日の私は Birthday girl  でした。


映画 「カラバッジョ」

2010-02-15 19:06:25 | 映画 演劇

 2月15日 映画「カラバッジョ」を見てきました。
      ~天才画家の光と影~

銀座テアトルシネマで2月13日より上映している、
映画「カラバッジョ」をみてきました。
寒い、雨の日なのに、朝1回目でもほぼ満員。(150席)
一般向きではないと思われるのに人気があるのに驚きました。

この身は愛するために、命は描くために



「カラバッジョ」ってご存知ですか?
カラバッジョ(1571~1610)はミラノ生まれの
バロックの先駆者で、レンブラント、ベラスケス、フェルメール
など、多くの芸術家に影響を与えています。

「聖マタイの招命」といった名画誕生の秘密や、
芸術にかける情熱、気性の激しさ。喧嘩は日常茶飯事で、
逮捕されたことも1度や2度ではありませんでした。
決闘の相手を殺してしまい、ローマを離れざるをえなかったり、
おどろおどろしいエピソードは枚挙に暇がないのです。
(隣の女性は気持ち悪くなったようで、途中退席しました。)

しかし庶民をモデルに聖人を描く型破りな描き方で
彼は美術史に名を残しました。
(これがバロックなのですか?)

カラバッジョはイタリアの紙幣にまでなった画家で
この時には「人殺しを紙幣の顔にするとは!」と
批判の声があがったが、画家としての業績が
考慮されて、採用されたそうです。



没後400年、丁度今「ボルゲーゼ美術館展」が
東京都美術館で開かれています。
彼の最後の作品「洗礼者ヨハネ」が展示されているようで
彼の人生とあわせて、予習の意味で
この映画を見てよかったと思いました。
明後日は都美へいってきます。

       
    ランチ  
銀座松坂屋の斜め向かい、
地下へ階段を下りたところに「ダリエ」があります。
ここはわが国唯一のルーマニア料理店だそうです。
以前友達に連れてきてもらいました。
“民族の愛の心がつくりあげた”お勧めの1品はミティティ、
細長い肉団子です。他にも多々あって、違和感なく口にあいます。
スープ、メインディッシュ、パンorライス、コーヒーがランチセットで、
950円は安いでしょ?  

       ミティティの1皿

“シックで落ち着いたロココ調の店内”で満足できました。


行道山(栃木県) 下見

2010-02-09 13:16:20 | 山歩き

 2月7日 行動山に下見に行ってきました。

2月10日にグループで栃木県の行動山へ登山します。
夫と2人でリーダーを任されていますが、一番心配なのはお天気。
予報では「曇り」と出ていますが、登山道の雪はどうだろうか?

 
       行動山登山口          登山道の両側の石仏
 

   行道山入り口                岩につららが
 
雪をかぶったロウバイ         雪をかぶったヤブツバキ


寝釈迦(70センチ位)

登山口から尾根までは北側で雪がありましたが、
尾根には太陽があたって、今日、明日で溶けそう。
10日には決行しようと、気持ちがかたまりました。

 

             2月10日          
 
  9日の午後からだんだん雲行きがあやしくなってきて、ぎりぎり9時に
  中止をきめました。楽しみにしていたのに、とてもザンネン。
  又の機会を待つことにしましょう。


府中市美術館

2010-02-09 10:20:05 | 美術館

2月6日 府中市美術館へ行ってきました。

~2月14日まで、府中市制施行55周年記念
 「ターナーから印象派へ」・・・光の中の自然・・・展  が開かれています。

朝日新聞の紹介によると、
 ターナーはロンドンうまれ。「光の錬金術師」と呼ばれ、20代で早くも英国の
 ロイヤル・アカデミー会員になった。その後、より純粋に光や色彩をとらえようと、
 対象の形状がおぼろげな作品が増えた
・・・んです。


             府中市美術館

JR武蔵小金井駅から、府中駅行きバスで15分ほどで「府中の森」に
着きます。広大な公園の入り口すぐに、白い大きな建物があります。
府中はなんて豊かな市なんでしょう・・・とまず驚く立派さです。
入場料は800円。京王パスポートカードを持っていると2割引き。
音声ガイドは300円で、なんか得した感じがしました。

 
 「クラモンド、エディンバラ近郊」          「金魚の池」
                ( 前庭の看板から。ターナーではありません。)

10年前、娘ファミリーがロンドンに駐在していたころ、
そこを拠点にして、観光したり、美術館めぐりをしました
とくに、テムズ河畔の「テート・ブリテン」が好きで、何度か訪れました。
ターナーの部屋で、色彩に満ちた大自然や、そこに生きる人々の絵に
感動して、それ以来のフアンです。
その光の表現はフランスの印象派絵画に進む方向を
与えたと言われています。

今回は100点展示してありましたが、ターナー作品は5点しか在りませんでした。が、イギリスの国民的画家の英国風景画、水彩、油彩の作品を静かに鑑賞できました。


 


映画 「おとうと」

2010-02-05 17:10:18 | 映画 演劇

 2月4日 映画 「おとうと」を見てきました。

上映中の映画「おとうと」が、評判だ と言うので新宿へ見に行きました。
「どうしても見たい」とは思ってなかったのですが、夫の元会社が
後援しているので、しぶしぶ付き合ってあげました。

ほんの最近、TVで「母べい」をみたのが、頭に残っていて、
同じような筋、同じような俳優に変わり映えしないような
印象をもっていました。
吉永小百合さん、「きれい! お利口!」 からどうしても
逃れられないみたいな印象があって、大作、記念作といっても
「吉永小百合の映画」でしかない、
ナ~ンカ感動しなかったのですよ。

12時からの2回目の上映はほぼ満員。
最近めずらしい盛況でした。
平日なのに、シニアばかりでなく、中年の男性もいました。

ストーリーは、女手一つで娘を育ててきた姉と、
大阪で芸人にあこがれながら破天荒な暮らしを送る
おとうととの再会と別れを描いた家族ドラマ。
主演を吉永小百合、その弟役に笑福亭鶴瓶。
笑いと涙にあふれた家族の物語です。

「家族という厄介な、でも切っても切れない絆の物語」
とサブのテーマに言っています。
「看取り」や「ターミナルケア」などの
現代的な問題にも触れています。
優しい人が沢山出てきて、胸が熱くなりました。
しばし最近のいやなニュースを
忘れさせてもらいました。
いい映画でした。見てよかったとおもいます。


その後

京王デパートの6階のギャラリーで茶道具を
展示することがあります。有名な作家の焼き物、漆器など。
同時に添え茶として、「京翔]という茶室で
茶席が設けられます。月に1~2回はあるでしょうか。
招待状を持っていれば誰でも入れてもらえます。



この写真は12月に行ったときのものですが、
時には人間国宝の作品でお茶を頂くこともあります。
席主との道具やしつらえの話もお聞きでき、
お菓子も一流の主菓子、床の間のお花はいつもすばらしい。
贅沢な気分になります。 京王さん いつも感謝しています。


根津美術館

2010-02-04 18:52:53 | 美術館

2月2日 青山にある根津美術館へ行ってきました。

前夜から降った雪が東京にも3~4センチ積もりました。
めったに見られない雪景色を新しくなった根津美術館の
庭で鑑賞したくて、出かけました。
表参道から10分程で、日本家屋を思わせる大屋根が見えてきます。

美術館入り口
 
昨年10月、3年半の工事をへて生まれ変わった本館です。

( NHKテレビより)
「鉄道王」と言われた根津嘉一郎が収集した
東洋古美術のコレクションをもとにした美術館です。
新しい本館は隈研吾氏が設計して、以前の約2倍になったそうです。


自然の地形を生かした広い庭は、原宿の喧騒を離れた静寂と
深い趣があります。六つのお茶室もありました。

 
小さな雪だるまがご愛嬌         ここは東京のド真ん中なんです。



 
東大寺の燈篭のコピー           石仏が沢山ある丘もあります。

庭園は季節ごとに花で輝くはずです。どの季節が一番見事なのか?
私は4月24日~5月23日の「国宝燕子花図(かきつばたず)屏風」
が展示される時期に池のカキツバタを見に行きたいです。
多分、紅葉も期待できると思います。もみじの木が沢山あったから。

 
庭園の中にある「Nezucafe」      軽食が頼めます。ミートパイ(650円)

今、本館の特別展は第3回目「陶磁器ふたつの愉楽」
・・・観る焼き物・使ううつわ・・・でした。
昨年の10月から8回の特別展がひらかれます。
異なる季節にまた訪れたいものです。
 

表参道交差点にもどって、左に青山通りを10分ほど歩くと、
青山学院大学の斜め向かいに「カフェ・ジェルボー」があります。
ハンガリーのブタペストに約150年前からある有名なカフェの
海外初出店だというので、行って見たいと思っていた所です。
私も王侯貴族や貴婦人の物語が大好きですから。
ハンガリーの本店は、王妃エリザベートに愛されたという
由緒ただしいカフェなのです。
 
カフェ・ジェルボーの入り口  ケーキと飲み物セット(1500円)

ジェルボーの基本商品の3点を少しずつ盛り合わせた
1皿とコーヒーを注文しましたが、
シシイは随分甘いのが好きだったのですね。
私には甘すぎました。

東京店は狭いし、豪華さはないし、期待したほどではなかったナ~
というのが感想でした。ゴメンナサイ。


井の頭公園まで

2010-02-01 15:01:39 | ウオーキング

1月31日 井の頭公園へ散歩に行きました。

まだ大寒なのに3月の気温、うららかな春の光が溢れた1日でした。



三鷹駅前、玉川上水にかかった三鷹橋。左は武蔵野。右は三鷹。どっちの道にしようか躊躇したが、やっぱり三鷹 [風の散歩道] を行くことにしました。



山本有三記念館正面   「路傍の石」 執筆当時に有三が道端で見つけた大きな石。記念館開館にあたり、記念するものとして現在の位置に移されたもの。

 
      
     築山の上から                     記念館の裏庭 

三鷹市の名誉市民 になった山本有三が昭和11年から21年まで
居住していた建物です。前庭、裏庭は少年少女の情操を高めるための
公園として開園したものだそうです。
有三の好んだ 「読書と休憩の庭」でもあるそうです。建物外は無料ですよ。 

                               

 

井の頭公園の弁天様です。後ろに銭洗いをするところがありました。



クロッカスが咲いていました。春の気配が感じられて感激!!
今年はじめて見たので「何だっけ??」と 度忘れして、
案内所の若いおねいさんに尋ねましたが、2人とも
「今さいてるのは梅と水仙ですよ、 あとは公園のインターネットで調べてください」 といわれました。
花も盛りのうら若いお嬢さんって、意外と花の名前を知らないのよね~

帰りは電車に乗ったので11000歩の散歩でした。