10月4日 日本橋、三井記念美術館の 「蔵王権現と修験の秘宝」展へ行ってきました。
11月3日(火)まで
この特別展は、修験道の根本聖地である吉野の金峯山寺と、
地方の山岳宗教の地で修験道の拠点となり、崖上に建てられた平安時代の
「投げ入れ堂」で知られる三徳山三仏寺の多数の蔵王権現を展示したものでした。
修験道とは? 山岳信仰+仏教(密教)+道教=日本独自の宗教 で
その開祖は、役(えん)の行者(634年生まれ)
美術館の入口 秘仏、金剛蔵王権現 (重文) HPより
奈良吉野山にある 金峯山寺(きんぷせんじ) HPより
役行者が山中で修行中に感得したとき、蔵王権現の姿を山桜の樹に彫ったところから
吉野で桜を大事にするようになったとか。「桜1本、首1つ」とか、「枝1本、指1つ」とか
言われたそうです。
HPより
金峯山・地蔵堂に収まっている巨大な三体の 「秘仏、金剛蔵王権現(重文)」
それぞれ7mぐらいあって、怒髪天を衝く、牙をむいた憤怒の形相をしています。
5~6年前に吉野山を登山した際、運よく御開帳で拝ませてもらえました。
今度の特別御開帳は、10月31日~12月6日
投げ入れ堂
投げ入れ堂 2008年9月25日撮
島根県三朝町にある三徳山三仏寺の奥山に投げ入れ堂があります。
役の行者がお堂を掌で小さく丸めてえい~っと投げたら崖にすぽ~っと
はまったんだそうです。
7年前、無謀にも行ってきました。修行の場所ですから、木の根や岩をよじ登るなど
険しい個所があって、滑落事故などが多いため、参拝登山の入山の際には、
かなり厳しい服装(特に靴)のチェックがあります。スニーカーでもダメ。
お天気の具合もOKが出ないことが多いらしい。 お坊さんに先導されていきました。
仏像、仏具の展示でしたが、ビデオ室では、「大峯奥駈け」と「投げ入れ堂」の作品を
見られて展示品の意味がよく理解できました。