読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

「箱根駅伝」 不可能に挑んだ男たち

2016年09月11日 18時53分42秒 | ■読む
原島由美子著、ヴィレッジブックス刊
正月恒例の箱根駅伝を妻が好んで見ます。スポーツ番組をほとんど見ない私もたまに”観戦”しますが、選手達がたすきをつないだ後に倒れ込むのを見て、ただ事ではないと感じます。駅伝の経験がある知人は、観戦していると熱くなると語っていました。
本書は、その箱根駅伝の山岳部の初生中継に挑んだ日本テレビの苦闘のノンフィクションです。導入部はやや訴求力が弱いものの、次第に現場の苦闘に引き込まれてしまいました。また、駅伝が持つ独特な”熱”が存分に伝わってきます。後書きによれば、著者は駅伝に関わったことがないながら、多くの取材を通じて独特な世界に深く入り込んだようです。この駅伝ワールドを背景にしないと、男達の苦闘の後付けは単なる記録に過ぎなくなっていたことでしょう。
製作部門と技術部門が両輪となり、総勢700名のスタッフによる生中継が実現するまでの人々の苦闘を読みながら、彼らの挑戦を通して、”仕事”が教えてくれる真実を思って胸が熱くなりました。膨大な取材を整理し、過不足無く読者に伝えようとした著者の”熱”もまた本書にこもっています。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/東京箱根間往復大学駅伝競走
     http://www.hakone-ekiden.jp/
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評価は4です。

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