読書三昧

本は一冊一冊がワンダーランド。良い本との出会いは一期一会。そんな出会いを綴ります。

日本人のための第一次世界大戦史 世界はなぜ戦争に突入したのか

2023年07月31日 08時45分29秒 | ■読む
板谷敏彦著、毎日新聞出版刊第一次世界大戦に余り関心を持っていませんでしたが、現代の世界を理解する為には、その理解が必要だと気付いて読みました。 様々な国が関係しており、政治、経済、国民国家成立の過程など、広範な分野を理解して、戦争に至る道筋を示すのは大変な作業であったと思います。本書は、第73話のトピックを簡潔に分かり易く解説し、その困難な作業を見事に成し遂げていています。 読もうと思っていた . . . 本文を読む
コメント

Oh!ご主人様

2023年07月29日 10時46分56秒 | ■見る
2021年放送の韓国のテレビドラマです。偏屈な脚本家と人気女優のラブコメです。韓国のドラマらしく主人公に暗い過去がありますが、本作のテーマは、生い立ち故に愛を知らない脚本家がヒロインを深く愛するようになり、人間的に成長する物語です。 16話の長さ故に、間延びしたり、回り道と感じることもありますが、助演の方々の的確な演技と暖かいトーンの脚本で、後味の良い作品に仕上がっています。主人公の脚本家の母親 . . . 本文を読む
コメント

新兵器・新戦術出現!―時代を切り開く転換の発想

2023年07月27日 09時47分02秒 | ■読む
三野正洋著、光人社NF文庫刊主に、第一次政界大戦と第二次世界大戦に実用化され戦場に登場した兵器とその兵器の用い方、そして、それへの対応策をテーマとした著作です。取り上げた兵器は、戦車、潜水艦、航空機、魚雷、ミサイル、誘導兵器、レーダー、ヘリコプター、オペレーションズ・リサーチなどです。 独自の視点で、新しい兵器とその運用が実際の闘いに及ぼした影響を具体的に解説しています。特に、レーダーとオペレー . . . 本文を読む
コメント

鳩の撃退法

2023年07月25日 10時14分42秒 | ■見る
2021年公開の、同名小説を原作とした日本の映画です。非常に凝った脚本で、先の読めない展開が面白い。そして、渋い俳優陣の魅力が一杯詰まった作品です。珍しく一気に見ることが出来ました。---------------○鳩の撃退法---------------評価は5です。※壁紙専用の別ブログを公開しています。〇カメラまかせ 成り行きまかせ  〇カメラまかせ 成り行きまかせその2 . . . 本文を読む
コメント

黒石 新宿鮫12

2023年07月23日 10時06分13秒 | ■読む
大沢在昌著、光文社刊大沢在昌さんの最新刊です。シリーズ12作目の作品で楽しみにしていました。読み始めて、前作のつながりがある展開なのに、全く記憶に無いことに気付き、加齢現象と思いましたが、実は、ほぼ同一の時期に刊行された「『暗約領域 新宿鮫11」を読んでいなかったのでした。ちょっと残念ですが、遡って読みたいと思います。今回の主人公がユニークで、今までの犯人像とはちょっと異なりますが、執筆時点の様々 . . . 本文を読む
コメント

君たちはどう生きるか

2023年07月21日 12時18分25秒 | ■見る
子供たちが保育園にお世話になっていた頃、園の盆踊りで繰り返し掛かっていた曲があります。曲中「隣のとっとろ、と、とーろ・・・」というフレーズが果てしなく繰り返されて、いささかげんなりした記憶があります。 その後、この歌のアニメ作品「となりのトトロ」をレンタルショップから借りて家族全員で見ました。幼い子供たち三人と私たち夫婦は、その後、すっかりジブリ作品に親しみました。取り分け宮崎駿さんの作品は繰り . . . 本文を読む
コメント

アイ・アム・セム

2023年07月20日 08時05分51秒 | ■見る
2007年に放送された韓国のテレビドラマです。下記リンク2つ目によれば、日本のマンガ「教科書にないッ!」が原作とのことですが、原作を読んでいないので、どの程度忠実かは分かりません。本作の魅力の大半は、主人公の教師役のヤン・ドングンさんの珍妙な軟体動物の様な、不思議な演技です。ヤクザの親分の娘役のパク・ミニョンの演技も申し分ありませんが、脇役陣もなかなか魅力があります。脚本は、韓国のドラマらしく、い . . . 本文を読む
コメント

ハリウッド大作映画の作り方

2023年07月18日 08時47分40秒 | ■読む
ハイパープレス編、知恵の森文庫刊天晴れなほど娯楽に徹したハリウッド映画が、どの様に作られているのかに関心を持っていたので手に取りました。雑学の本の様な体裁を取り、映画が完成するまでのステップを分かり易く簡潔に解説しています。企画から資金調達、撮影、宣伝、そして資金の回収までを網羅しており、期待以上の内容でした。同じ関心をお持ちの方にお勧めの一冊です。------------------------ . . . 本文を読む
コメント

アレグリの「ミゼレーレ」

2023年07月16日 09時54分04秒 | ■聴く
多分、立花隆さんの著作で知った「ミゼレーレ」は、ボーイソプラノが印象的な録音で聞いていましたが、Voces8 が見事な演奏をしています。柔らかく完璧なハーモニーで、ボーソプラノが歌う独唱部の高い声も素晴らしく、心に浸みました。-------------------------------------------------------○ミゼレーレ (アレグリ)  ○Voces8○Gregorio . . . 本文を読む
コメント

透明な力 不世出の武術家 佐川幸義

2023年07月14日 10時04分52秒 | ■読む
木村達夫著、文春文庫下記リンク二つ目の唯一無二とも思える武道家佐川幸義氏について、弟子の木村さんが書き記した著作です。木村さんは数学者でありながら、剣道を学び合気道にも通じていたことから、海外で武道を教えている時、外人の身体の大きさや力の強さに十分対抗できなかったことから、帰国後、体格や力に関係なく相手を制することが出来る武術を探し求めて辿り着いた佐川幸義氏に、何とか許しを受けて入門し、合気道に精 . . . 本文を読む
コメント

ライフ・オン・マーズ

2023年07月12日 09時25分41秒 | ■見る
2018年に放送された韓国のテレビドラマです。連続殺人事件の犯人を追っていた刑事が、追跡の最中に銃撃されてしまう。ふと目覚めると、どうした訳か30年前の1988年の韓国にいるようだ。そして、地方の警察へソウルから異動でやってきたようだ。混乱する主人公は、必ずしも友好的でない新しい職場の職員と共に任務に携わり始めるが・・・。 感情移入するのに時間が掛かりました。主人公の偏った性質は幼少期の問題に起 . . . 本文を読む
コメント

教養主義の没落 変わりゆくエリート学生文化

2023年07月10日 10時43分05秒 | ■読む
竹内洋著、中公新書刊かつては、大学教授などのインテリの意見は、かなりの重さを持っていた様に思います。そうした人達は「権威」があると思われていました、しかし現在では、「権威」という言葉は聞かなくなり、代わって「専門家」という呼称になっています。しかも、マスコミ以外にネット情報が加わったことで、「専門家」の意見が様々であることが明らかになったので、その意見あるいは解説の有り難みがかなり目減りしました。 . . . 本文を読む
コメント

スパルタン 皆殺しの戦場

2023年07月08日 04時52分08秒 | ■見る
2020年製作のイギリスとフランスの合作映画です。兵士出身の男が、命懸を賭けたけファイトに出場するが、自ら殺されるてしまう様脅迫される。しかし男は、隠していた銃で対戦相手を殺すと、経営者とその配下が殺そうと向かってくる。何とか逃れたが、通報を受けた警察が現場にやって来て逮捕されてしまう。そして・・・。 B級テイストの香りがするのだが、すこしズレた感じの気の利いた台詞回しに引き込まれて見ている内に . . . 本文を読む
コメント

トヨトミの野望

2023年07月06日 04時51分13秒 | ■読む
梶山三郎著、講談社刊本書の著者は覆面作家とのことだそうで、著者名は「経済記者 梶山三郎」となっています。「城山三郎」さんのもじりだろうか。 下記URLによれば、本書にはかなりの真実が含まれているそうなので、読了した今となると、作者は身バレを避けなければならないことが納得できます。果たして「経済記者」というのも本当なのでしょうか? 次作への布石を置いて終了しているので、創業家の見苦しい実態を暴く . . . 本文を読む
コメント

特捜部Q 知りすぎたマルコ

2023年07月04日 08時47分39秒 | ■見る
2022年公開のシリーズ第5作目の作品です。今作は、主人公のカールと相棒のアサドを演じる役者が変わりました。知らずに見たので戸惑いましたが、カールの変人振りとアサドの適切なアシストが組み合わさって事件解決への道を切り開きます。つい、今までの作品と比べてしまいますが、次回以降の奮起を期待し楽しみにしたいと思います。------------------------------------------- . . . 本文を読む
コメント