2015年日本公開のイギリスとイタリアの合作映画です。主演は「ワールズ・エンド-酔っぱらいが世界を救う!」でおとなしいながら独特の存在感を示したエディ・マーサンです。孤独死した人の係累を調べ、葬儀を行う民生係の仕事に就いている主人公は、ある案件にのめり込みます。悲惨な最期を遂げた人物の直線的でありながら多面的な生き方を知り、ようやく辿り着いた家族との触れあい。作品の淡々とした描き方は、主人公の誠実 . . . 本文を読む
泉谷閑示著、講談社現代新書
著者は精神科医として研鑽をましたが、学生時代に触れた音楽の勉強のため渡仏し、帰国後精神科医として活躍されているとのことです。
私は、日頃から「普通が良い」と考えていたので、本書のタイトルにぎょっとして手に取りました。読んだ結果、著者の論と私の考えの対象が同一ではないことに安心しました。
一方で、心と体の関係、論理的な思考と自我との関係と対立、更に現代社会故の自我の抑圧と . . . 本文を読む
2015年製作のイギリス映画です。AI役で主演しているアリシア・ヴィキャンデルは、「コードネーム U.N.C.L.E.」や「ジェイソン・ボーン」の役柄よりもぴったりの感じです。出演者は少ないものの、個性的な役柄を見事に演じています。脚本、映像、音楽とも良い出来です。
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板倉聖宣著、仮説社刊
子供向けの書籍ですが、アーチについてごく分かり易く解説しています。これだけ分かり易く説明できることは凄いことではないか。力学シリーズの第一弾として静力学を取り上げ、その代表例とアーチをテーマにしています。シリーズには「吹き矢の力学」、「衝突の力学」、「回転の力学」と四冊がシリーズかされているようです。機会があったら残りの書籍も読みたいと思います。
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楢山節考は老人が山に捨てられる切ない話ですが、本作は、捨てられた後生き延びた老婆達が自分の力で村を作り上げ、自分たちを捨てた村を滅ぼそうとする物語です。奇想天外ですが、なかなか説得力があります。そのような内容なので老婆や女優がたくさん登場しますが、主演の浅丘ルリ子さん、倍賞美津子さん、山本陽子さん、草笛光子さん、山口果林さん、白川和子さんなど、圧巻でした。浅丘さんがすっぴんで演技したと聞いていまし . . . 本文を読む
楽しみにしていたシリーズ最新作を見てきました。しっかり作り込まれたCGは当然ですが、出演陣の手堅い演技が良かった。主演の二人を初めて見ましたが立派な俳優さんでした。世界中から役に適した俳優をスカウトしたのでしょう。脚本、演出、音楽、音響もさすがにシリーズの最新作だけのことがありました。今回初登場したロボットも中々魅力的です。主人公二人の運命を見てびっくりしましたが、その後の展開(本シリーズのストー . . . 本文を読む
鳥海修著、晶文社刊
学生時代、知人がレタリングを通信教育で学んでいると聞きました。凄いなぁ、大したものだ、と漠然と生きていた私は感心した記憶があります。当時はイラストなどの文字を格好良くデザインするために必要な技法であったと思います。それから二十数年後にパソコンを使い始めてから、文書の作成でフォントを使い分けることを覚えました。明朝体を基本として、強調したい部分の大きさを変える、ボールドを掛ける、 . . . 本文を読む
楽しみにしていた映画ですが、脚本がイマイチでした。冒頭、月の基地で大型兵器が倒壊しそうになった際に作業船が支えるヶ所は、最後にその力が発揮されることの伏線のようですが、倒壊しそうになった理由が、余りにも馬鹿馬鹿しくてリアルさに欠けています。荒唐無稽な物語ほど、細部のリアルさが大切だと思いました。一方、CGは圧倒的な出来映えです。
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