高階秀爾著、岩波新書刊
本書は1969年(昭和44年)初版の書籍で名著と聞いたことがあります。ほぼ半世紀前の著作ですが、こうした分野のものは普遍性があるためか大変興味深く読みました。収録された15の名画は、実物を見たものも含めてすべて見たことがあります。しかし、本書が示した作品の意味を知ると見方が大きく変わります。そのことは著者ご自身が経験したこととしても述べられています。西洋絵画は、特に、時代の背景と思想、製作技術、作家の性格と思想などが複合的に作用して生み出された結晶のごとく、その意味や美しさを適切に受け止め感得するには、そうした事柄を十分に理解しておいたほうが良いと思い知りました。記述は平易ながら見事な描写で、専門家の知識の奥行きと著者ご自身の見識の深さに感銘を受けました。言葉で抽象的な概念を平易に表現する知性に触れることができました。続篇も購入したので読む予定です。
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URL => https://ja.wikipedia.org/wiki/高階秀爾
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評価は5です。
※壁紙専用の別ブログを公開しています。
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=> カメラまかせ 成り行きまかせ その2
本書は1969年(昭和44年)初版の書籍で名著と聞いたことがあります。ほぼ半世紀前の著作ですが、こうした分野のものは普遍性があるためか大変興味深く読みました。収録された15の名画は、実物を見たものも含めてすべて見たことがあります。しかし、本書が示した作品の意味を知ると見方が大きく変わります。そのことは著者ご自身が経験したこととしても述べられています。西洋絵画は、特に、時代の背景と思想、製作技術、作家の性格と思想などが複合的に作用して生み出された結晶のごとく、その意味や美しさを適切に受け止め感得するには、そうした事柄を十分に理解しておいたほうが良いと思い知りました。記述は平易ながら見事な描写で、専門家の知識の奥行きと著者ご自身の見識の深さに感銘を受けました。言葉で抽象的な概念を平易に表現する知性に触れることができました。続篇も購入したので読む予定です。
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