CTやMRI検査で、膵がんが上腸間膜動脈または腹腔動脈に接しており浸潤が疑われることがあります。がんが動脈の半周以上を取り巻いていれば、がんが浸潤していると判断して切除不可能な局所進行膵がんと診断します。これに対して動脈の半周以下だけ接している場合は切除できる可能性があるものの切除可能か切除不可能か判断が困難なためボーダーライン膵がんと呼びます。米国NCCNのガイドラインでは、門脈浸潤だけがある場合もボーダーライン膵がんにしていますが、こうしたがんは日本では一般的に切除可能膵がんです。つまり米国のボーダーライン膵がんには、日本では切除可能な膵がんが多く含まれます。
こうしたボーダーライン膵がんには、切除を試みる方法と、術前化学療法または化学放射線療法を施行してから切除を試みる方法があります。どちらか良いかは分かっていません。
こうしたボーダーライン膵がんには、切除を試みる方法と、術前化学療法または化学放射線療法を施行してから切除を試みる方法があります。どちらか良いかは分かっていません。