東京国立科学博物館で開催されている大ロボット博を見てきました。私は展示ロボットの一覧の載っているカタログを買いたかったのですが、既に売り切れていました。それ程一般の関心が高く、入場者も多かったということだと思います。人型ロボットのコーナーではその完成度の高さに正直驚きました。近い将来には病院でもこうしたロボットが活躍できると実感しました。
2008年1月16日立体映像産業推進協議会セミナーにおいて「3Dコンテンツのがん外科治療への応用」というテーマで講演してきました。参加者の多くは立体映像関係の企業系の方でしたので、がん外科治療における3D画像の応用についてできるだけわかりやすく紹介しました。
現在ではがん治療を始めとしてあらゆる治療において、体に負担の少ない低侵襲治療が求められるようになっています。がん病巣をピンポイントに選択的に治療し、周囲の健康な部分は可能な限り温存することが今日の理想的がん治療です。そのためにはがんの正確な部位情報が不可欠になります。3D画像は、3D情報を視覚化したものですので3次元情報そのものです。そのため低侵襲治療には3D画像が大変重要となるのです。
また国立がんセンター東病院での膵臓外科手術の3Dハイビジョン映像を株式会社フローベルの協力で展示いたしました。こちらも大変明るく鮮明な映像で、立体感も良く出ていました。今後も手術ハイビジョン映像を取らなくてはと再度強く思いました。
現在ではがん治療を始めとしてあらゆる治療において、体に負担の少ない低侵襲治療が求められるようになっています。がん病巣をピンポイントに選択的に治療し、周囲の健康な部分は可能な限り温存することが今日の理想的がん治療です。そのためにはがんの正確な部位情報が不可欠になります。3D画像は、3D情報を視覚化したものですので3次元情報そのものです。そのため低侵襲治療には3D画像が大変重要となるのです。
また国立がんセンター東病院での膵臓外科手術の3Dハイビジョン映像を株式会社フローベルの協力で展示いたしました。こちらも大変明るく鮮明な映像で、立体感も良く出ていました。今後も手術ハイビジョン映像を取らなくてはと再度強く思いました。
2008年1月13-14日にがん治療認定医教育セミナーおよび認定医試験に参加してきました。全国からがん治療に関わる約1700人の医師が、セミナーと認定医試験に参加しました。
13日はがんの生物学、疫学、統計、臨床試験、放射線治療、緩和医療などの総論と消化器がん、乳がん、肺がんの各論で7時間の講義、14日は白血病、リンパ腫、泌尿器、婦人科、頭頸科、整形、皮膚科悪性腫瘍で3時間講義を受けた後、1時間半のテストとかなりハードなスケジュールでした。せっかくの連休なのにちっとも休めませんでしたが、自分の専門以外のがんに関する新しい知識を仕入れることが出来たのは収穫でした。
13日はがんの生物学、疫学、統計、臨床試験、放射線治療、緩和医療などの総論と消化器がん、乳がん、肺がんの各論で7時間の講義、14日は白血病、リンパ腫、泌尿器、婦人科、頭頸科、整形、皮膚科悪性腫瘍で3時間講義を受けた後、1時間半のテストとかなりハードなスケジュールでした。せっかくの連休なのにちっとも休めませんでしたが、自分の専門以外のがんに関する新しい知識を仕入れることが出来たのは収穫でした。
2008年1月12日国立がんセンター中央病院で開かれた切除不能進行胆道・膵がんに対する内科的治療に関する「古瀬・奥坂合同班会議」に参加してきました。班会議関連の臨床試験の報告がありましたのでその一部を簡単にご紹介したいと思います。
一つ目は、局所進行膵がんに対する塩酸ゲムシタビンによる第II相試験が登録終了し、もう少しで1年生存率の調査をすることが報告されました。2008年夏か秋にはその結果が出るそうです。局所進行膵がんに対する標準治療ははっきりと確立していない現状ですので、この臨床試験の結果は、それなりのインパクトを持つことは間違いありません。
二つ目は、塩酸ゲムシタビン耐性胆道がんに対するS-1の第II相試験です。こちらも20例まで登録が進みましたが残念ながらそれほどいい結果は出なかった模様です。まだ正式な結果は出ていないわけですが、各先生からはこの条件ではなかなか部分奏効を得ることは厳しいとの意見が聞かれました。
三つ目は胆道がんに対する新しい臨床試験の計画が報告されました。塩酸ゲムシタビン+S-1対S-1単剤の無作為化比較第II相試験です。こちらは近日開始の予定だそうです。現在ではこうした切除不可能な進行胆膵がんに対する抗がん剤の臨床試験はすごいスピードで登録が進む傾向にあり、日本も変わったなーと強く思いました。
一つ目は、局所進行膵がんに対する塩酸ゲムシタビンによる第II相試験が登録終了し、もう少しで1年生存率の調査をすることが報告されました。2008年夏か秋にはその結果が出るそうです。局所進行膵がんに対する標準治療ははっきりと確立していない現状ですので、この臨床試験の結果は、それなりのインパクトを持つことは間違いありません。
二つ目は、塩酸ゲムシタビン耐性胆道がんに対するS-1の第II相試験です。こちらも20例まで登録が進みましたが残念ながらそれほどいい結果は出なかった模様です。まだ正式な結果は出ていないわけですが、各先生からはこの条件ではなかなか部分奏効を得ることは厳しいとの意見が聞かれました。
三つ目は胆道がんに対する新しい臨床試験の計画が報告されました。塩酸ゲムシタビン+S-1対S-1単剤の無作為化比較第II相試験です。こちらは近日開始の予定だそうです。現在ではこうした切除不可能な進行胆膵がんに対する抗がん剤の臨床試験はすごいスピードで登録が進む傾向にあり、日本も変わったなーと強く思いました。
謹賀新年
2008-01-01 | 雑感
2008年明けましておめでとうございます。関東地方は好天に恵まれた穏やかな正月を迎えました。私自身ものんびりとお正月を迎えてはいるのですが、1月締め切りの原稿が3つあり、1月には講演も頼まれていますので、その準備も少しづつ始めています。来週は私自身の担当する手術が4件(上腹部外科全体では十数件)予定されており、正月明けはいきなり忙しくなる予定です。