2005年のGastric cancerに、約4000例の切除不能または再発胃癌に対するTS-1のデータが掲載されました。それによると、TS-1は、奏効率は非常に高いのですが、使用者のおよそ４人中３人に何らかの副作用が発生し、使用後１ヶ月以内の死亡率が2.4%認められたとのことです。対象となる癌が違いますので単純には比較できませんが、この死亡率2.4%というのは、最近問題になっている肺がんに対する抗がん剤イレッサの死亡率0.6%よりも、数値的にはかなり高率です。
参考論文：Nagashima F. Japanese nationwide post-marketing survey of S-1 in patients with advanced gastric cancer. Gastric Cancer. 2005;8(1): 6-11
参考論文：Nagashima F. Japanese nationwide post-marketing survey of S-1 in patients with advanced gastric cancer. Gastric Cancer. 2005;8(1): 6-11