2019年から膵癌や胆道癌などの固形癌で、切除が不可能な進行癌であって、さらに標準的化学療法が効かなくなった場合には、遺伝子パネル検査(包括的遺伝子プロファイリング検査)が保険適用となっています。
組織または血液検査で1度に100以上の遺伝子異常を検査するものです。
2021年6月に進行胆道癌に体する新たな治療薬ペミガチニブが承認されました。
この薬は化学療法が効かなくなった進行胆道癌の中で、FGFR2という遺伝子変異または融合遺伝子を認めた場合にとても有効です。多くは肝内胆管癌の患者さんが対象ですが、その他の胆道癌でも包括的遺伝子プロファイリング検査で前述した遺伝子変異があれば治療対象となります。
切除不能または再発胆道癌患者さんで化学療法を行っている場合は、主治医に聞いてみてください。