SURGERY NOW note
がん治療と外科手術に関する新しい情報や日常診療を通じて感じたことなどを紹介します。
 



 病気腎移植で問題となっている万波医師によってB型肝炎ウィルス陽性の腎臓を移植された患者さんが、B型肝炎ウィルスに感染し、さらに肝障害となって死亡したことが明らかになりました。

 市立宇和島病院の調査委員会委員長である深尾 立氏は「移植で感染した可能性が高く、死亡との因果関係も否定できない。もともと無謀な移植で医療とはいえない」と述べています。しかも万波医師は、移植を受けた人に対してB型肝炎ウィルス陽性の腎臓であることを説明したかどうかは忘れたとのべており、そのでたらめぶりはあきれるしかありません。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 カットシステムから「医学3Dコンテンツの最先端 3次元情報の可視化と応用」という本を出版しました。

 本の前半では医学3Dコンテンツの具体的な制作方法を述べて、後半では消化器外科、脳外科、眼科、耳鼻科、精神科、内視鏡外科などにおける最新の活用事例や知見を、サンプル映像を交えて分かりやすく紹介しています。

 早速この本を購入してくれた知人の医師から、彼の4歳の息子さんが自分からこの本を引っ張り出して見ている、との連絡をいただきました。4歳の子が自分からこの本を見てくれたこと自体が、私には大変な驚きでした。おそらく体の構造などに関するカラーの図が多いために、子供さんにも親しみがわいたではないかと思います。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 今回の日本外科学会で1355人の会員からのアンケート調査結果が配布されていましたが、その中に外科医の過酷な勤務状況が示されていました。

 1週間の平均勤務時間は57時間で、特に20代では68.9時間も働いているという結果でした。私も若い頃は長時間働いてばかりいたせいか相当常識が欠如しており、ある時「キムタク」を知らずに看護婦さん達から信じられない、と言われたことがありました。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 大阪で開かれた日本外科学会に参加してきました。

 私は、膵癌に対する外科治療成績と臨床試験の現状というタイトルで発表しました。また、今年の日本外科学会では、門田会長講演を始め外科医の減少に大きな危機感が表されていました。外科医になろうとする医師が減っている理由はハッキリしています。重労働・長時間労働の割には給与などの待遇面は悪く、さらに訴訟も多いからです。私としては外科医は大変やりがいのある職業であるとは思いますが、現状では後輩に勧めることはできません。日本外科学会は火急の課題として外科医の待遇改善に取り組んでいただきたいと思います。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )




 厚生労働省からタミフルによる副作用に関する追加の報告が何度か出ました。

 タミフルによる転落・飛び降り行動は25件、異常行動は128件あったそうです。その他に突然死が9例あったそうですが、その突然死の原因ははっきりしていないようです。心臓か脳障害か間質性肺炎などの呼吸器がやられるのでしょうか。恐ろしいことです。

コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )


« 前ページ