カレーなる日々 / शानदार दिन

インドの日常を中心に日々を綴っています。

「沈黙の塔」(ムンバイ)

2006年10月29日 22時32分59秒 | 西インド / WEST INDIA
インドの宗教はヒンドゥー教だけではない。
人口にしめる割合の高い方から記載すると、
ヒンドゥー教(約82%)、イスラム教(約12.1%)、
キリスト教(約2.3%)、スィク教(約2%)、
仏教(約0.8%)、ジャイナ教(約0.5%)、
ゾロアスター教(約0.02%)、その他(約0.2)となる。

そのわずか1%にも満たないゾロアスター教徒は、
ムンバイとプーナに住んでいる。
もともとはペルシャから来たため、
パールスィーと呼ばれる。

開祖のザラスシュトラが点火したと伝えられる炎が、
本部では消えることなく燃え続けているそうだ。
象徴として火を選んだ為、拝火教とも言われる。
        

パールスィーは死後、火葬や土葬にせず、鳥葬にされる。
ムンバイの郊外の丘の上にその塔はあり、
「沈黙の塔」と呼ばれている。

私の友人であるジャムシェッド君は、
パールスィーだったため、
連れて行ってくれるように頼んでみた。
彼は塔のある丘の上までは連れて行ってくれたが、
異教徒である私は入場できなかった。

この写真は、コルカタ(カルカッタ)の
インド博物館にあった「沈黙の塔」の模型である。
中央に向かって3重の輪があり、
一番内側の輪には子供が、真ん中の輪には女性が、
そして一番外側の輪には男性の死体が並べられる。

すると、どこからともなくコンドルなどの肉食の鳥がやってきて、
死体をついばむと言うわけだ。
そして鳥達の餌になることで最後の役割を終える。

最終的に骨は真ん中の穴に落とされ、
土に返される。

パールスィーの有名人としては、
QUEENのフレディ・マーキュリー
タータ財閥の創始者などがいる。

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コメント (4)
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