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富田勲さん  宇宙幻想/Cosmos

2012-11-13 21:17:54 | フュージョン
 日本のシンセサイザーミュージック界の頂点に立つ“神様”<富田勲さん>。富田さんは“宇宙三部作”といわれる、宇宙をテーマにしたアルバムを3枚発表されていますが、今回はその第2作で、富田さんのシンセサイザー音楽としての5作目にあたる、1977年12月に発表されたアルバム「宇宙幻想」を紹介させていただこうかと。クラシックの名曲で展開される、富田さんの壮大なスペースファンタジーです。システム的にはこのアルバムからデジタルシーケンサーが導入されたそうです。
 アルバム1曲目は「Space Fantasy」。まずは静かに、そしてダイナミックに“ツァラトゥストラはかく語りき”が壮大にながれます。その後ゆったりと幻想的な雰囲気になるも、次は高らかにブラスサウンドが響いて。“ワルキューレの騎行”が勇ましく力強くながれて。続いてはゆったりと大きなうねりでダイナミックに“タンホイザー序曲”が。最後は再び“ツァラトゥストラはかく語りき”が迫力たっぷりに響いて。宇宙のスケールの大きさが伝わってくる感じですね。凄まじいオープニングです。
 2曲目は「Pacific 231」。オネゲル氏の曲です。神秘的な感じで静かにはじまるも、衝撃的な爆発音が響き、そしてダークなリフが力強く鳴り、緊張感たっぷりにパワフルにスリリングに全編展開していって。
 3曲目は「答えのない質問」。アイヴズ氏の曲です。幻想的な奥深いサウンドからゆったりと神秘的にはじまってゆったりと大きくうねって。そしてそのなかを時折力強いホーンサウンドが響きます。終盤には電子音が加わって。真っ暗な空間に漂っているかのような感覚ですね。
 4曲目は「Star Wars」。テクノっぽいリズムとサウンドからはじまって、口笛のようなサウンドでメインテーマがながれて。そして電子音でメロディが奏でられ、中盤ではダイナミックに。その後再び口笛のメロディがながれるも、急に“エリーゼのために”のメロディになって。ラストはダイナミックにFin。てっきり壮大なオケサウンドで聴かせてくれるのかと思って期待してたら、おもいっきり外してくれましたね。
 5曲目は「Aranjuez」。ロドリーゴ氏の曲。衝撃音からはじまって、ゆったりとしっとりと哀愁ただようメロディがながれて、そして口笛サウンドでゆったりとメロディが奏でられ、その後女性のスキャットのような音色が響くも、重厚なストリングスサウンドやパイプオルガン風のサウンドが響いて、そしてダイナミックに。広大な空間での孤独感のようなのも伝わってきますね。
 6曲目は「Solveig’s Song」。グリーグ氏の曲。しっとりとしたギターのようなサウンドの単音メロディがゆったりとながれ、そして暗く哀しく切なく展開していって。終盤では一転リズミカルで明るく楽しいメロディがながれるも。再びしっとりとゆったりと。 7曲目は「Hora Staccato」。からはじまって、アップテンポでにぎやかなパレード風サウンドが元気よく明るく楽しくながれて。トイピアノサウンドやチューバサウンドもいいアクセントになってますね。中盤ではダイナミックなオケサウンドも加わって。終盤ではリズミカルにテクニカルにスリリングに楽しく展開して。
 8曲目は「ソラリスの海」。バッハ氏の”3声のインヴェンション第2番“”我汝に呼ばわる主イエスキリストよ”が使われています。ダイナミックなパイプオルガンサウンドが衝撃的に響き、そして小鳥のさえずりのような音がジェットストリームサウンドと共にながれ、そしてストリングスのダイナミックなサウンドが響き、奥深いコーラスサウンドがながれ、そしてオルガンサウンドがうねって、再び衝撃的なパイプオルガンサウンドが響いたあと、ダイナミックに。中盤ではオルガンサウンドがゆったりと哀愁たっぷりにながれ、徐々に力強くなって。その後幻想的なサウンドがゆったりとながれ、徐々にドラマティックに盛り上がっていって。
 宇宙の壮大さや、暗く神秘的な感じが伝わってくるかのようなシンセサイザーによる音世界が味わえますね。

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