ひよりの音楽自己満足

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Being & Time 1

2009-07-04 08:32:20 | 21th J-プログレ
 いつものようにプログレ系の某通販サイトを見たら新譜がUPされていて。それがとってもクールで透明感があって綺麗でかっこいいジャケット。しかもかの難波弘之氏が絶賛されているものですから、これはもう即買いです。
 <BEING & TIME>は、文学博士でもあるギタリストの<谷フユヒコさん>と、医学博士でもあるベーシストの<塚越裕さん>のお二人が1990年頃から構想を練り、2003年に本格的に活動を始めたユニットで、JAZZ的なプログレ、しかも斬新なサウンドを追求されているようです。
 サポートメンバーにはギターの<山口昌澄さん>、テルミン(!)の<菊池誠さん>、そして女性ヴォーカリスト<河上紗安香さん(姫)>のお名前が。
  2009年4月にこのデビューアルバム「Being & Time」が日本、そしてフランスのmuseaレーベルから発売されました。アルバムは谷さんと塚越さんのお2人でレコーディングされたようですね。
 アルバム1曲目は「Watchin’ Your Inner Watch」。古い時計のゼンマイを巻く音とボーンで鐘の音が。バックではシンセの幻想的なサウンドが響いて。
 2曲目は「Freddy ver,2.0」。衝撃的なヘヴィギターリフからパワフルに始まって、ミドルテンポのハードなギターリフにのってシンセの爽やかなサウンドが響いて。中盤にはアグレッシブなギターソロがちょこっと。
 3曲目は「The Concept of Time」。アップテンポのかっくいいギターリフからはじまって明るく爽やかな感じのシンセ&ギターフレーズがながれて。フュージョンっぽくていいですねぇ。Yesっぽい変拍子リフもかっくいいっす。中盤ではタッピングたっぷりのギターソロ、続いてエモーショナルなベースソロが。その後ヘヴィなギターリフ、そしてハードなギターソロへ。
 4曲目は「Floating Brain」。パワフルなドラムとベースのミドルテンポのグルーヴィなビートからはじまって、コーラスの効いた爽やかなギターリフが。♪バンバンと強いアタック音のスネアと、心地よい軽めのギターサウンドの対比もいい感じですね。後半にはキーボードのリフレインをバックにハードでテクニカルなギターソロが。
 5曲目は「CloudyMoon」。パワフルなドラムフィルからはじまって、アップテンポ変拍子リズム&幻想的なシンセサウンドをバックにギターの軽やかなリフが。奥行きを感じるスペーシーなサウンド、かっくいいっす。終盤には軽快でテクニカルなギターソロが。
 6曲目は「Never Center」。いきなりヒップホップではじまってビックリ!そしてそこにヘヴィなギターリフ&ファンキーなベースが加わって。アームグイングインのアグレッシブなギターソロ&うねりまくりパワフルベース、めっちゃかっくいいっす。
 7曲目は「Led」。パワフルなドラムからミドルテンポのヘヴィロック調ではじまります。タイトル通りにどこかZEPの雰囲気も。中盤まずはエモーショナルなベースソロ、続いてテクニカルなギターソロが。ヘヴィでシンプルなサウンドもめちゃかっくいいっすね。
 8曲目は「Loops」。アップテンポのテクノサウンドからはじまって、パワフルなベースとハードなギターサウンドが。ピコピコ電子サウンド、懐かしいですねぇ。後半には再びベースソロ&アグレッシブギターソロ。
 9曲目は「Another Sky」。ミドルテンポの力強いドラムからはじまってエモーショナルなギターフレーズがながれて。どこか哀愁を感じるようなメロディの曲ですね。なんとなくとっても綺麗な夕暮れの景色を見ているような感じがします。中盤にはエモーショナルなベースソロ&ギターソロが。
 10曲目は「Watchin’ Your Inner Watch(reprise)」。 
 CDの帯には“真のブリティッシュ・プログレッシブ・ロックの後継者は、日本にいた!”との難波氏のコピーが書かれていたもので、てっきりメロトロンたっぷりの大作かと思いきや、ほとんど短い曲で構成されていて、しかも古臭さなどほとんどなく、鮮烈で斬新なサウンドで、とてもきらびやかでクリアーですね。ハードロック調もあればテクノやヒッポホップの味付けもあり、変拍子たっぷりのテクニカルでアグレッシブな曲も。聴いていて次の曲はどんなサウンドが飛び出してくるのかワクワク♪しちゃいます。“プログレ”の“精神”を受け継いだ斬新な切り口のとっても素敵なアルバムですね。ライブも機会があれば観に行きたいっす。

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