創価学会の信仰に功徳はあるか?

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311-1.密教関連の備忘録。

2011年01月31日 21時21分11秒 | 創価学会
 以下、備忘録。

コメントと「宗教とは?」(仮)テーマ記事より先にこちらを書かせてください。
記事もこれから考えるところ。(^_^;)

立ち読みした程度で密教の本を買う気にもなれないのでメモ書き程度。
但し、各解説書の学説であり、その中から私がひろい読みをしただけですので、今後加筆訂正はいくらでもあると思ってください。>ALL

コメント不可の予定。コメントは別の記事に用意します。

■日本密教 立川武蔵

 P176 図に初期密教、中期密教、後期密教とあり、初期は中尊にお釈迦さんがいた。
後に、中尊が(中期以降だったかな?)大日如来になる。

大日如来は架空の存在であり、法そのものを人格化、如来化したものでは?
(日連系で言うところの人軽法重。)

(どの書籍で読んだのかは忘れたが、架空人っぽい宇宙の存在そのものである大日如来への一体化*Aではなく、不変や永遠などの法の表現結果としての大日如来。大日如来への帰依と言っても「大日如来=法」*Bであり、お釈迦さんが悟った法への帰依を意味する?*A、*Bホントはどっち?という議論はあったらしい。)

米山の疑問:大日如来は、法の表現である可能性があるか?

大日如来は宇宙の法であり、一体化が目的。という概念について原典が不明。大日経?>だれか読んでみて。(笑)

多宝如来は架空の存在か?多宝如来が法であるという見解は過去の一度もなかったのか?


■曼荼羅の成立。

 書店の書籍を見るかぎりは仏教学上、インド密教という「くくり」があるらしい。

 元々曼荼羅は掲げるのでなく、曼荼羅は色の付いた砂などで地面に絵を書き、マンダラを描く場合あり。
チベット密教にその名残があり。(確定事項)
砂のマンダラを用い、儀式、儀礼の後、(灌頂を受ける?)曼荼羅を消していた。
(以下、便宜的に砂マンダラと記す。)
(戒壇を思い浮かべる人もいるかもしれませんね。)

砂マンダラを消すのは無常無我を示すため、だそうで。
(日蓮曼荼羅も捨てれば?立派に無常無我の修行が出来て少しは正統派を名乗れますよ。>日蓮◯宗の信徒会員のバリ様(笑))

米山の疑問:儀式は砂マンダラの上?、砂の外?

 →砂マンダラは当初より儀式は外。空海さんなどの掲げる曼荼羅も下に敷いたとは考えにくい。

  →→'11/02/04追記 図説・マンダラの基礎知識 越智 淳仁(著) この書籍には「敷曼荼羅」
    諸尊及び諸天善神が中央の中尊を向く曼荼羅あり。

米山の疑問:砂マンダラと掲げる曼荼羅の歴史的背景は不明。

 →曼荼羅の原典については、ヘタをするとエジプトまで遡る可能性あり。

 日本仏教史的には空海さんが請来した(大同元年(806年)年に帰国。日蓮さんの時代より400年も前。)曼荼羅が以後の日本仏教の曼荼羅に影響を与えている。
これらが基本。空海さんの請来した曼荼羅の記録には法華曼荼羅はない模様。

但し、空海さん以前にも曼荼羅を輸入していた記録はあり。

空海さんの請来した曼荼羅は現存しない。書写されて残っているものに関しても保存状態が悪い。

推測される理由。
1.砂マンダラと同様にマンダラの上に人が座り、敷物として何度も使われた為。
1.保存が悪かった。
1.まいたり広げたりを繰り返したため。

■参考書籍

図説・マンダラの基礎知識―密教宇宙の構造と儀礼  越智 淳仁(著)
梵字でみる密教―その教え・意味・書き方 児玉 義隆 (著)
曼荼羅の世界とデザイン―ほとけ​の「かたち」と「こころ」を知るために  松原 智美 (著)
実践 虚空蔵菩薩求聞持法 白 日孔 (著)

■法華経と大日経(初期密教、中期密教、後期密教)の成立年代

米山の疑問:法華経と大日経(初期密教、中期密教、後期密教)の成立年代は?

法華経→BC50年からBC150年の間に成立、など諸説あり。
「法華経 成立」でgoogle検索のこと。
(例)
法華経1
http://www.k3.dion.ne.jp/~kawatino/treck/28koe/hokekyouRe.htm

初期密教およそ4~5世紀頃。
中期密教およそ7世紀頃。大日経→7世紀初期~中期
後期密教およそ7世紀頃。金剛頂経がこの頃?
大日経疏→大日経の注釈書。20巻。唐の善無畏の講説。8世紀初め成立。

■法華曼荼羅の成立。

 インド、中国での法華曼荼羅の成立については今の私には全くの不明。
(原始仏教では法華曼荼羅なんて馬鹿馬鹿しい物、影も形もない気がする。)

年代不明だが、日本に法華曼荼羅と呼ばれるものはあり。

マンダラ事典―100のキーワードで読み解く 春秋社 森雅秀(著) P175

*1 上記書籍に法華曼荼羅の写真あり。兵庫 太山寺。(犀角独歩さんのブログと同じ物だと思う。)
日蓮マンダラと同等の配置構成を持つ、多宝仏、釈迦仏を中心とした絵画のマンダラ。
年代は不明。

◯法華曼荼羅

 1.絹本著色法華曼荼羅図

*2 絹本著色法華曼荼羅図とは - 国指定文化財等データベース Weblio辞書
絹本著色法華曼荼羅図とは - 国指定文化財等データベース Weblio辞書
今の学説で「平安」とある。兵庫 太山寺法華曼荼羅と同じ絵図かは不明。
文章を読むと似ているか?
(正確な年代は不明。学説により100、200年前にも後にもずれることはありえます。)


'11.02.05追記
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上のURLを見ると、どのお寺の曼荼羅か不明だったが、法隆寺らしい。>誰か見てきたら?

絹本著色法華曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくほっけまんだらず)

絹本著色法華曼荼羅図(けんぽんちゃくしょくほっけまんだらず)   一幅

大きさ:縦71.7cm  横59.3cm
所有者:宗教法人法隆寺 奈良県生駒郡斑鳩町法隆寺山内1-1

  法華曼荼羅は密教の法華経法本尊として描かれる。本図は小品ではあるが法華曼荼羅として我が国最古、かつ平安時代に遡る唯一の遺品である。内容は金剛智訳『法華曼荼羅威儀形色法経』に主として依拠しているが、釈迦・多宝二仏の図像等に鎌倉時代以降の遺品と異なる特色を示している。若干の損傷はあるが、平安仏画らしい穏和で優雅な線描と色調をよくとどめている。
(平安時代)

東京国立博物館 -トーハク- 総合文化展示 部屋(全項目表示)

>新指定展 特集陳列「平成16年新指定国宝・重要文化財」
>平成16年に新しく国宝や重要文化財に指定された作品を紹介します。

>重文 絹本著色法華曼荼羅図 1幅 平安時代・12世紀 奈良・法隆寺蔵 2004/4/20~ 2004/5/5
>重文 絹本著色星曼荼羅図 1幅 平安時代・12世紀 奈良・法隆寺蔵 2004/4/20~ 2004/5/5
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 2.板彫法華曼荼羅

'11.02.05追記
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ノンさんのテラビスト - Yahoo!ブログ
>板彫法華曼荼羅。重文。平安時代後期。

ここに画像あり。(注:ミイラの画像もあるので気の弱い人は見ないこと。)

板彫法華曼荼羅とは - 国指定文化財等データベース Weblio辞書
「重要文化財 横蔵寺 法華曼荼羅」で検索のこと。

岐阜県 : 板彫法華曼荼羅[いたぼりほっけまんだら]

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 最初の板本尊を考案した人物、あるいは弟子など誰かが、板本尊彫刻前に、この近辺に泊まったとかないんですかね?


■日蓮さんが行ったと思われる虚空蔵菩薩求聞持法

実践 虚空蔵菩薩求聞持法 白 日孔 (著) は私から見て色々とアヤシそうな本だと思う。が、読めば虚空蔵菩薩求聞持法が密教の修法であることがわかる。一人で行い、一人が救われる、あるいは一人が結果を得るという意味で、小乗(部派仏教)系修行と言ってもいいのでは?

但し、密教は大乗の仏教の流れであり、大乗の他者救済と小乗(部派仏教)系修行、つまり個人の修行も行う、という両輪の仏教らしい。コレを知ってしまうとますます、法華系、小乗仏教を否定している大乗仏教オンリー系は原始仏教から見て偏っており、非常に疑問視されるのでは?。

■密教など、法華経以外の相承について

1.愛染不動感見記

「不動・愛染感見記」一考 - kominato-kataumis jimdo page!

自大日如来至日蓮廿三代
と書いてあり、大日如来から数えて23代目の相承を受けた、と書いている。

現代の研究では正確には23代目ではないらしい。
当時の日蓮さんには23代目という自覚があったのでしょうね。

面白いほどよくわかる密教 渋谷 申博 (著)など密教の書籍やgoogle検索などから「付法の八祖」「伝持の八祖」を参照のこと。

☆愛染不動感見記に描かれる金烏玉兎(きんうぎょくと。神道関連)について、その他。

これはFBIさんのgreeの書庫を参照。それと金烏玉兎も参照のこと。(神道関連)
金烏玉兎

金烏玉兎だけでなく白兎赤烏(はくとせきう)もあり。中国か神道の文献が必要か?>後、よろしくFBIさん。S田さんに聞くしか無い?
「時間」は相承か感見と関係がありそう。金烏玉兎と白兎赤烏でうさぎと烏の順番が異なる。日蓮さんが知っていたのはどっち?両方?空海さんの全集にあるのかも?

2.五輪、九字

日蓮聖人の『五輪九字秘密義釈』 高橋俊隆

五輪とか九字は密教。

□考察

1.梵字

梵字の書き方の書籍が5,6冊あったので立ち読みすると、書き方に非常に厳格な厳密性があるのがわかる。
(犀角独歩さんのブログにある梵字の筆法などから、木彫りの大御本尊は偽物であることが動かない、ということ。)

米山の疑問:日蓮さんの曼荼羅(大きさなど)

2,曼荼羅と年代

2-1、法華曼荼羅の成立。

私の推測でしかありませんが、

「絹本著色法華曼荼羅図とは - 国指定文化財等データベース」URLに
>法華曼荼羅図は不空訳『成就妙法蓮華経王瑜伽観智儀軌』一巻および『法華曼荼羅威儀形色法経』一巻に依拠する法華経法の本尊画であり、

「不空訳」とあり、空海さんの師匠は恵果さん。恵果さんは不空さんの弟子のうちの一人。
ということは中国に、中国式、法華曼荼羅図が存在したのでは?と私は考えています。

日蓮さんが言うところの曼荼羅は空海さんが請来した曼荼羅などを指していると考えられる。
その曼荼羅を焼き直し、あるいは置き換えたものではないか?
日蓮さんが空海さんの曼荼羅を見てはいなくても請来されたことを日蓮さんが知らないとは考えにくい。(遺文検索は後日。)

>内容は金剛智訳『法華曼荼羅威儀形色法経』に主として依拠しているが、釈迦・多宝二仏の図像等に鎌倉時代以降の遺品と異なる特色を示している。

書き方のルールとして金剛智訳とあるので、金剛智さんまでは遡れるらしい。
威儀形色法経があっても一度も描かれない、とかありえなさそう。
むしろ「訳」なので元々あった、「法華曼荼羅威儀形色法」を経とした可能性もあり、この場合、更に時代が遡ることになる。

2-2.年代

年代にもよるが、
2-2-1.日蓮さんが*1*2を見聞きせず、知らない場合。
*1*2の作者が日蓮曼荼羅を見聞きせず、知らない場合。

別人が日蓮さんと同等に法華経の重要性を読み取ったことになる。

2-2-2.日蓮さんが*1*2などを見知っていた場合。

日蓮さんのオリジナルとは更に言いがたい。以下略。

2-2-3.日蓮曼荼羅を*1*2の作者が見知って*1*2が日蓮以後に作成された場合。

可能性としてあり得ると思いますが、これが一番可能性が低いような?


3.曼荼羅の種類

どの密教の本を読んでも書かれているが、曼荼羅の種類は数多くあることがわかる。

◯曼荼羅の形式。

「釈迦仏、多宝仏を中心として周りに諸尊を配置」するのは日蓮のオリジナリティがあるとは言いがたい。
元々、法華経の儀式、儀礼で板や絹で曼荼羅を表し、唱題、読経に使われていたのは疑いの余地がなさそう。

少なくとも曼荼羅の形式については
トップは日顕氏池田氏を始めとして末端は正宗系信徒会員が口汚くよく言うところの、儀式や修行で悟り、悟達、発心だの、何だの、発迹顕本だの、甚深の秘宝とか奥義とか美しい言葉で神秘めいたモノではないでしょう。


◯曼荼羅の内容。

平安時代に、

法華経を読むことが出来る人
法華経を理解出来る人
法華経思想を教えることが出来る人

が存在したということでしょう。大事なポイントは、多宝仏、釈迦仏を中心とした教えが「大事なポイント」であること。
多宝仏、釈迦仏を中心とした曼荼羅本尊が存在している訳ですから。

平安時代にも伝わっていたのだから、日蓮さんも誰かから同じ様に「大事なポイント」を学んだり、読んで理解したのでしょう。人間ですから。
「大事なポイント」というのはLibraさんが言う、本尊の形式と内容のうち、内容のことです。

また、多宝仏、釈迦仏を中心とした教えが「大事なポイント」であること。についてですが、
日蓮さんは頭が良かったと私も考えていますが、読むか教えられれば、日蓮さんは法華経の「大事なポイント」を理解出来だと思います。
特別に何かの修行をしないと、日蓮さんは法華経を理解出来ないほどに馬鹿だったんですかね?>正宗系信徒会員


なお、多宝仏、釈迦仏を中心とした教えが「大事なポイント」の詳細内容は
 ””必ず原始仏教の本を読んだ上で”” 法華経の本を読むなり、LibraさんのHPでもいいし、ネットで検索して勉強してください。
教団都合な「我々だけが知っている。我々だけが正しい。池田先生だけが知っている。正しい。創価が絶対。」というのは危険です。
特に現代の宗教教団、つまり集団において 「絶対」 とか言い出したらカルトといっていいと私は思います。


◯但し、

但し、鎌倉時代当時に密教化した日本仏教で”各宗派の教えが複数存在”していました。
日蓮さんも色々と学んだのでしょう。日蓮さんは努力も思考もして試行錯誤して、虚空蔵菩薩求聞持法などの修行もしたと思います。
”各宗派の教えが複数存在”した中から
「自分が自信を持って人に責任持って教えられるのは法華経しか無い」
と、Libraさんが書いているように日蓮さんは最終的に自分の思想と言動を選び取ったと私は考えています。

日蓮さんも人間ですから、思想や意見が変わっていったのは当然のことかと。
日蓮さんの(晩年の)この本尊が究極とか晩年のこの教えが究極とかでなくて、現代のお坊さんと違ってマジメな日蓮さんはお釈迦さんの弟子として日々、精進とか修行するとかは当たり前だったのでしょう。日々、精進とか修行したから本尊も思想や意見が変わっていったのかと思います。
立宗宣言したと言われる頃(あるいは佐後)に教団都合な、無謬で、究極で、絶対という教えではないでしょう。

現代人の正宗系僧侶、信徒会員が日蓮に固執し他人を罵倒するために、日蓮遺文と日蓮本尊を使っているのは滑稽ですね。

一般人にとっては日蓮曼荼羅は一見貧乏臭く見えますが、思想だけでなく、聖僧、貧乏で原始仏教的に原点回帰しているわけですから、日蓮曼荼羅も質素で原始仏教に「より」原点回帰している、と言えるのかもしれませんね。

4.その他

法華経は 釈迦仏→←多宝如来
大日経は 釈迦仏→←大日如来

まさかとは思うけど、多宝と大日って現代の池田氏、日顕氏みたいに「俺が正統派だ!俺だ!俺だ!」の名残の文献が法華経と大日経じゃないよね?(笑)
多宝如来は両界曼荼羅に勧請されているのでありえないか。(笑)

両界曼荼羅の説明を読むとそれぞれの9つの場所に幾つか大日如来が複数描かれている。

5.未読資料多数。

犀の角のように独り歩め:彰往考来師が資料をご送付下さる

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3 コメント

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Unknown (米山@管理人)
2011-02-01 23:46:39
面白いほどよくわかる密教―曼荼羅・仏像から修法、教理、寺院まで徹底解説

宮坂宥洪 (監修) 、渋谷 申博 (著)
平成21年5月30日 第1版発行

↑これはオススメ。

図解・曼荼羅の見方 小峰 弥彦 (著) 大法輪閣
平成11年2月20日 第3版発行

これから読むところ。(^_^;)
返信する
Unknown (米山士郎@管理人)
2011-02-06 01:13:32
記事の文字数が多くなったので
いずれ、この記事でコメント可能にします。

日蓮本尊が曼荼羅か(霊山浄土)変相図なのかは、もう少し考察させてください。別記事にします。

というわけで、
1.「宗教とは?」の意味合いの記事
1.日蓮本尊が曼荼羅か(霊山浄土)変相図の記事。

の完成までコメントはお待ちください。>ALL

返信する
Unknown (米山士郎@管理人)
2011-02-06 02:02:54
この記事はこれで完成。
返信する

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