初冬から早春にかけて渡り鳥が薄暗い早朝と夕暮れ時に繰り広げる天空ショウは、
山間の小さな集落に居ながらにして「自然の壮大さ」を実感出来る時間帯となっている。
小さな編隊で低空飛行をするハクチョウは、朝は南東から北西へ向かい、夕方は逆に
北西から南東に向かう。
多分、近くの田圃の餌場とネグラとしている伊豆沼との「往復ではないか」と勝手に
推測している。
一方、ハクチョウよりも遥か天空を大編隊のガンの群れが、朝は南西から北東に向かい、
夕方は逆に北東から南西に向かう。
こちらの方は何処の餌場に向かい、何処のネグラに帰るのかは全く不明。
万を超えるガンがいくつもの編隊に分かれて空一杯に飛ぶさまは、十分に「天空ショウ」
と呼ぶに相応しい眺めで、その時間帯に外で仕事をしている人間だけが享受出来る特権でも
ある。
ハクチョウもガンも何故か鳴きながら飛ぶので、初めてその存在に気が付く。
「何処を往復しているのか」また「何故鳴きながら飛ぶのか」等々渡り鳥の習性に関する疑問を
解消できる機会に巡り合えたら嬉しい。
雪解けと共に庭の片隅に福寿草が顔を出していたが、既に一番美しい時期を過ぎていた。
(数日前の写真)